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あの……皆様、お話がありマス。
[皆の前に立って声を上げた
視線を落としてしばし沈黙していたが、やがて決心したように顔を上げる]
ワタシは……私、は、
実はアンドロイドなどではなく、ただの“人間”、なんです
これが私の大きな秘密、で、本性、です……。
……気持ち悪いですよね。こんな機械のような人間など。
駄目ですよね、人の気持ちのわからない人間なんて
……私はそれで、友達を全て失くしてきました。
だからもう人を傷つけたくなくて……人に、傷つけられたくなくて……こうしてアンドロイドのフリをして周りと接してきました。
……それでも……
……それでも、この村の人たちは優しくて……
愛されたいと、願ってしまいました。
手を伸ばしたいと、思ってしまいました。
もし皆さんがアンドロイドの「ワタシ」を好きでいてくれたというのなら
それはとても、嬉しい、です。
だからこそ、私の秘密をお教えします。
だって、“友達”ってきっとそういうものだから。
私は「私」として、皆さんと仲良くしたいと思ってしまったから。
……でも……
きっと私は、嫌われてしまうでしょうね。
……だけど、それでもいいんです。
これまでお話してくれたこと、アンドロイドの「ワタシ」を好きでいてくれたこと。
それだけで、十分幸せですから。
────……今まで、ありがとう、ございました。
[いつものぎこちない笑顔ではなく、幾分か自然に笑みを作って
ぺこりとお辞儀をしてその場から去っていこうとするだろう**]
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