1624 【恋愛村：神楼学園高等学校９】Ｒ１５
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不思議ちゃん 小野寺大吉
─12月10日(>>211)─
わああい、ありがとお。安物？ってなあに？
[手渡されたそれをためつすがめつ眺めれば、普通の単語帳で。
きょとりと首を傾けながら、一度、久方に視線を向ける。
もう一度単語帳に視線を落として。ぱらぱらと中身を見てみれば]
(あ)
(もう書いてある)
(これしょーちゃんの字だ)
え、全然安くないって言うか、ものすごく高い？気がする。よ。
これ・・・。あ、かぎ？や？んん？あ、ちーちゃん？
名字、漢字でもなくローマ字だと一瞬ちょっと分かんなくなるね。
不思議ちゃん 小野寺大吉
["Kagiya"が千秋の事だと思い当れば、あとはもう芋づる式。
今は半分も分からないけれど。これを読みたくて、例文を作りたくて、
きっと、ちゃんと、英語を頑張るだろう。がんばりたい]
えへへ。ありがとお。
[さっそく期末の英語の成績が39あがったとか*]
赤いベレー帽 南沙絵
―バレンタイン>>199―
[迷った末、自分が贈ったのは手作りのチョコレートケーキ。
しかも大きなホールサイズ。
一緒に囲んで食べようという本音が隠し味？]
え、わ、わ！
千秋からも貰えるなんて、驚いちゃった。
[ブリザードフラワーに目を瞬かせる。
腕の中に抱えて、ありがとう、と感謝を伝える。
自分が花を好むことを憶えていてくれたのだろう。
そのことも嬉しくて。
顔をそっと寄せる。
ガラスに遮られない赤褐色を、誰より近くで、見つめた*]
オリエンタルなポエマー 鳥飼蘭
−ジオラマ制作>>229−
生徒会役員じゃないけど、色々手伝うよー。
[多分、デジカメをフル活用して、全生徒の資料を集めまくるかも知れません]
不思議ちゃん 小野寺大吉
―12月中旬の土曜日、自室(>>237)―
[なんだか身体を固くしている様子だったので、不思議に思って訊いてみたら。
大丈夫そうな返事がきて。とんとん、と安心させるように背を撫ぜる]
うん、ひとりで布団に入るより、ずっとあったかいよね。
今日いっぱい歩いたし、疲れただろうから、ゆっくり休んで。
ありがと、おやすみだよ。
[そっと、彼女の額にくちびるで触れる]
(あ、いいにおいする)
(おんなじシャンプー使ったから、おなじにおいのはずなのにな)
(えりちゃんの方が、あまくてやさしい感じするのはなんでなんだろ)
(やわらかくてあったかいからかなあ)
不思議ちゃん 小野寺大吉
─12月10日(>>226)─
[朝、席について。机を開くと、そこから覗くのは包装紙。
メッセージには、誕生日を祝う言葉と、それから]
(あ、これ、知ってる)
(しょーちゃんの誕生日のときに調べたやつだ)
[5月19日の久方についても思い出して、くすりと笑って。
イラスト、絵、からして送り主は南だと分かるから。そっと包装紙を解く。
そこから覗くのは、やわらかい色合いの、もこもこでふわふわ]
(あ、二枚入ってる)
(色・・・やさしい黄色と、やさしい紫)
ありがとお、大事にヘビロテするねえ。
[休み時間に、とことこと南の傍に近付いて、ふにゃりと礼を告げる。
自室に遊びに来る藤村と、自分の膝を、そっとあたためてくれるのだろう*]
（村建て人）
−ナレーション−
様々な出会いがあった。
楽しい、そしてちょっぴり切ない高校生活。
────いつかはそれも終わりがくる。
でも、その終わりは、また次の始まりに続いていく─────
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