1612 怪談短歌村2 〜 猫の集まる喫茶で 〜
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ナツ
[回り込んだ菜津、うねねを抱き上げてよしよしよしよし]
もう、怖いからって飛び出したら駄目じゃない。
外に飛び出して今度は車にでも轢かれたら困るでしょ？ ね？
アズサも。
あんまし病み上がりのうねねちゃんがナーバスになるようなことはしないでほしいね……。
喫茶店マスター ジロ
[うねねを挟んだナツとアズサの遣り取りを見ながら、次の新作ケーキの案を練っている。
今度は本当に栗のモンブランでも作ってみようか。]
ずいぶんと涼しくなったし、もう秋だなぁ。
怪談の季節もおしまいか。
[ちょっと寂しい]
ナツ
そのきっぷのいい返事。
本当に分かっているのかと小一時間…… まいっか。ひとまず。
[ふう、と一息つく。それでもうねねちゃんは離さない。
アズサからマスターに視線を移して]
怪談の夏は終わりそうだけど次は食欲の秋……。
[この、楽園（猫にとっての）はまだまだ菜津の目を離させてはくれない。そんな気がする]
喫茶店マスター ジロ
[怪談短歌大会、と書かれた紙をぺりりと剥がし、新しい紙をぺたりと貼る。
『食欲の秋！ 猫と秋の写真大募集！』
怪談の夏は終わったけれども、喫茶『猫の森』は相変わらず猫と猫でないものが集まる場所なのは変わらない。
そして、集められた怪談短歌たちもまた店の奥で密やかに息をひそめているのだ。また、表に出るその日を。
歌と猫と怪談と。そして美味しいケーキとコーヒーと紅茶。
喫茶『猫の森』は、いつでもあなたのご来店をお待ちしております。]***
けが猫 うねね
[真ん丸ちゃんなでなでし始めたおねーさんの隙をついてぴょいーん！
そういえば煮干しを完食してなかったからね！ もぐもぐするよ！]
アズサ
あかねを撮ると
・・あの、赤眼がさらに赤眼になるかも。怖い。
なまくらを撮ると
・・あの、しかめっ面は怖い。
すだれを摂ると
・・目が写らず表情が分からん。怖い。
まんじゅ！おぉ〜！食欲の秋じゃないかっ！
短足猫 真ん丸
……みゃぅ。
[包帯の子を抱っこしたおねえさんに頭を撫でられて目を細めている。]
ふにゃんっ。
[別のおねえさんに脚を伸ばしてと言われたので、頑張ってしゃきんとしてみたが]
にゃ？
[ご期待に添えなかった模様。]
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