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何だかねぇ。
空もこのバケツみたいな色してるね。
[外に出れば空を走る雲の色は重く、それなのに早い。]
嵐でも来るのかね。
ここらの気候の癖は全く読めないよ。
[酒場のあった山々の空気はある程度は読めた。
客たちが少しでも楽になる様に、危険から避けられる様に
忠告したものだ。
だが数日でこちらの空気を読める筈は無い。
ただ重い雲と湿った空気を運ぶ風に、嵐は来そうだ。
バシャリと水を捨て、井戸からの新しい水でバケツを洗うと
また室内に戻ろうとして、不意に食堂へと外から近付いた。
誰かいるだろうかと覗き込んだ窓ガラスをコンコンと叩く。
マコトはもう食事を始めていただろうか。
他に人がいれば口の形だけで問い掛けた。
今日は何? と**]
― ??? ―
[貧民街は、半年ほど前から人狼の噂で持ち切りだった。]
[この街には人狼がいるらしい。
ただでさえ殺傷沙汰が日常茶飯事なのに、その上人狼の爪牙にかかる可能性まであるのか。
住民たちは怯え、そしてろくに街を取り締まろうとしない自警団へ当たり散らした。
苛立った自警団の一人が、貧民街の酒場で「もう誰でも良いから人狼って事にして吊るしちまえばいいんじゃね?」と、魔女狩りのような事をぼやいたくらいには、噂は大きくなっていた**]
―― 台所>19 ――
ん?あ、おはようクリスタ!
今日も眠そう?
ご飯食べた後ならきっと目が覚めるよ!
[修道女さんって、こんなに朝眠そうにしたっけかなー、なんて何時も思うけれど。
クリスタが眠そうにしているので、きっと朝はこんな感じなのだろうと勝手に納得。
首を傾げながらも、目が覚めるようにそう言って]
じゃあ、来た人に皿にいれたシチュー持ってってもらえるかな?
[手伝えることはないかと言われれば、シチューの配膳をお願いしようと。
こちらは水をコップに入れておいたり、スプーンを人数分揃えてみたり]*
― 廊下 ―
[ベッドの上でうだうだしていたのを切り上げて、廊下へ出た。
首を回しながら歩くと、ゴキゴキと嫌な音を立てて軋む。]
休めてねぇな、やっぱ。
[助けてもらっておいて何だが、結社とか割とどうでもいい。そう思っているつもりだった、来てすぐの内は。
けれど内心はそうではなかったらしく、夜な夜な見る夢の中、
「仇を取れ」「それこそが償いだ」彼等が訴え、責め立て、
「いいのか放っておいて」「犠牲は増え続けるぞ?」彼奴らが嗤う。
生々しい息遣い、流れ落ちる涙、覗く牙、目の前に迫るソレらに手を伸ばしても届かなくて、そこで夢から醒める。
そんな夜を繰り返す内に、結社員となり人狼を滅ぼす事へ救いや赦しを求めているのだと、そう気付くのに時間はかからなかった。]
飯食ったら今日もやるか。
[だから今は、結社の本隊とやらが来たらさっさと認めてもらえるように、文献を読み漁り身体を鍛えるのを日課としている。]
―― 資料室 ――
[朝食も終わった頃だろうか。
もしマイダを最後まで見かけなかったなら、シチューと堅焼きパンをのせたトレイを持って資料室へ]
マイダー、いるかな?
[ノックして入ろうとしたけれど、彼女は果たして中にいただろうか。
いたなら、彼女へ朝食を差し出しただろう]**
― 回想 ―
[15の歳に、家族は死んだ。流行り病だった。
両親は全てを教会に寄付したが、神様は助けてくれなかった。
土も水も病んで、誰もが故郷の村を捨てるしかなかった。
1人生きていく道として、修道院にはいることも出来た。
けれど、空っぽの器を拝んで生きるなんてくそったれだった。
浮浪生活をする中で宗教人を騙ったのは、ささやかな復讐もあった。
敬虔な信徒のふりをして、愚直な信者の施しをいわば掠め取る形で旅を続けた。
日曜学校は欠かさなかった子供時代のお蔭で、一応の知識はある。
通りがかった村で乞われれば、穏やかな声で適当に題目を唱えた。
そして故郷から持ち出した聖書を開いては、あの病に呪われろ、と胸の内に吐き棄てた。
教会には近寄らなかった。聖書を枕に野宿をする方が多かった。
信じるものらしい微笑みを装いながらも、修道院でも教会でもない、あくまで酒場兼宿屋を止り木にする自分の本性に、果たして女将は気付いていただろうか。
聖職者を騙りながら、実直とは程遠い根無し草の生活を10年ほど続けた]
[そして3年ほど前のこと。
何故ばれたのか、ある村の年老いた牧師に一目で嘘と見破られた。教会に引っ張って行かれ、大層叱られた。
それから、その牧師は祈ってくれた。
この者の罪を悔い改めさせ、新たな道を照らしめしたまえ、と。
その祈りは、純な祈りだった。
叶う叶わないではなく、ただ祈ること、その潔さに強く惹かれた。
言われるがまま牧師の横に膝をつき、見よう見まねで頭を垂れた。
低くかすれた静かな声に耳を傾けるうちに、こうありたい、というおぼろな思いが胸の中にしこりとなって、気づけば嗚咽を漏らしていた。
変わろうとした。
神は相変わらずがらんどうであったが、まずは祈りから始めた。
明日の糧、穏やかな心、変わらぬ暮らし、充分な陽光と少しの雨。
考えてみれば、この世界に対して人はあまりに無力だ。
いつのまにか、雑用をしながら教会に暮らすようになっていた。
祈りを通して、自分の本当の願いと、それでもままならない世界の姿に、少しずつ向き合い始めた]
― 礼拝室 ―
[やがてあの忌まわしい事件が起こり、恩師は死んだ。
それからは後を継ぐ“牧師”として、狼に殺されたもの、人に殺されたもの、残された家族のためにひたすら祈り続けた。
それを偽善とみる者もいないではなかったが、また喜んでくれる者もいた。
それでいい、と思っていた。
彼らは自分達の祈りが何処かへ届くと信じたいのだ。
何の保証もない明日に、あの世に、無力な人はそれでも僅かな願いを託さずにいられないのだ。
たとえ実を結ばずとも祈るという行為それこそが誰かの心を救うなら、それでいい。
彼らの真心を騙すことだとは気づきながら、“善良な牧師”を演じる中で、自身の背信は脇へ押しやってしまった。
そうして彼らに託された祈りは、注ぐべき器を見つけられぬまま]
今になって、後悔するなんて、ね。
[ぽつりとつぶやくと、部屋を出た。
だいぶ遅くなってしまったが、朝食は残っているだろうかと少し早足]**
[逃亡者である自分には、帰る場所など存在しない。
だから村から村へ転々と旅をしてきた。
森の中で行き倒れの――――を見つけて、服を始めとした持ち物を頂いたこともある。
何もない。
帰る故郷も、自分を待つ者も、気にかける相手も。]
あ、……ヤーニカ様。
[いや、いた>>66
ニイナが対応したので>>72、自身は何か声をかけることはしなかったが。
窓の外にあった姿は、その逃亡者を助けてくれた女性。
あのときは、クリスタとは名乗っていなかった。かといって他の名を名乗るでもなかったけれど。
きっと二度と会う事は無いのだろうと思っていたけれど、まさかここで生活を共にすることになるとは。
彼女は気づいていないようだったので、“修道女のクリスタ”として、今は接している。]
[人と深く関わりと持とうとしない娘が、彼女のことをつい目で追ってしまうのは、受けた恩からか。]
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