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[ポプラの部屋の前に辿り着く。
肩で息をするメアリーの手には、いつも持ち歩いていた黄色い薔薇が握られていた。
薔薇を扉の前の絨毯にそっと置く。
その茎には、小さなメモが括り付けられていた。]
ポプラ、また、明日。
[あいにくポプラはここにはいない。
誰にも届いていないであろう言葉を零して、その場を後にした。]
Dear POPURA
I love You,
because You’ve always been there for me.*
あっはっは。なるほどねー。
オジサマを抱き枕にしておけばよかったかー。
モフモフ状態だったらしたかもね?
[明るく返されればいつもの調子に。冗談を交えながら信楽との会話を楽しむ]
素寒貧なら、誰かから賭けるものでも借りて、倍にすればいいんじゃないかな。
賭けるモノと、賭けられる場所があればの話だけど。
[オジサマの深い溜息は聞き流す。何を言った所で、その溜息をどうこうすることはできなさそうだから]
”最後の晩餐”かー。
正直、満腹かな?
さっきのリンゴジュースがきいたかもね。
[そう言って、床に置いた飲み終わった空き瓶を足でこつんと]
[館内を駆けまわる…ラウンジ、食堂…
メアリーの姿がないのを確認すると階段を駆け上がり客室のある廊下を全力で走る]
メアリーちゃん!
[自分の部屋の前の廊下で遂にメアリーの姿を発見した
こちらにはまだ気づかずその場から離れようとしている]
メアリーちゃん!行かないでっ!
[息を切らしながらも最後の力を振り絞り後ろからメアリーへと抱きついた]
借りる、か
正直何時も借りすぎてあんま貸してくれなくなっちまったんだよなぁ…
全くもって融通の効かない狐だぜ
[ことはの言葉につい昨日のことのように向こうに置いてきた居候先の住人を思い浮かべ懐かしさに目を細めたか]
ぶっ、はっはっは!
嬢ちゃんは案外少食みてぇだな。一応、こうして”用意”もしてきたってのに、おじさんとんだ無駄だったぜ
[満腹と聞かされれば盛大に笑ったか]
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