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[己がこころは、己のものでありながら、他の方のもののようでした。
ただただ、そこにあったのは、胸焦がす想いのみでした。]
…何処に。
[幾度も切られ、刺され、貫かれようとも。
その身が幾千もの欠片となろうとも。
ただただその思いは、失せし想い人を求め虚空へ手を伸ばすのです。]
[ふらふらと、大路を歩く童子の姿。知らぬものが見れば、飢えで死にそうな子どもにも見えて。けれど、その腰には短刀が一つ]
(あいつの邸に、人はいなかった。式がいたけど、それだけ。若君様は、あいつは、どこにいったんだろう)
[下る大路。遥か遠くに、羅生門が見える]
──廃屋(生母の屋敷)──
[おのが身体を戒める ははの黒髪]
母上は あの時も わたしに
この硯を貸してはくださらなかった。
そして、わたしは────
あなたの声を《聴き》つづけるだけ
…・・今も
[おとこは、あきらめたように首を横に振り、硯からゆびを離した。]
髪を切った後は、
あなたとは、二度とお会いするつもりはなかったのですけどもねえ。
[また暗い目を伏せ──そして まばたき。]
…・目の前で抱き合う恋人たちを見てしまったがゆえ。
めおとも 睦みあう恋人も 許さぬと云う──
あなたの処に還って来てしまった。
[歩く。歩く。歩く。ただ歩いて。辿り着くのは幾度も見た門で、午前のうちに既知のものが死んだ、場所]
……白藤さんの体が、無いや。
その代わりに、灰?
[白藤の倒れた場所まで来ると、そこに散る灰を見つめて]
誰かが、灰を集めた、のかな。汐さん、?
汐さんは、どこに行ったんだろう。白藤さんの灰を持って、どこに。
[あたりを見回して、姿は見当たらず]
――羅生門――
[思いはただただ、赤く煙る雨となりて
いつしか洛中へと、降りしきるのです。]
…あぁ、永劫に…
永劫に、離しは…せぬ……。
[途切れ途切れに呟いて、狐はくたりと倒れ伏します。
その白い肌にはところどころ、彼の従者の髪の色の如く、
朱赤の線が疵のように、刻まれ浮き出たようでした。]
[黒髪は、呪を紡いだ文を送り終えたことに満足したのか、おとこからゆるやかに離れ──ただ、うごめく くろい海となる。]
…若宮さま
目覚められましたか。
[おとこは、ゆっくりと若宮に近づいて行く。]
[その思いは、切られ貫かれながらも、
彼の従者の式のことなど、省みなかったのやもしれません。
けれどもそれは、今となっては誰も判らないのでした。]
……貴方、は…
[誰、と聞かずとも誰かなど知っている。
ゆっくりこちらへと近づいてくる足音、見えていても、聞こえていても、少年は彼から逃げることあたわず]
…ここは、一体……何のために、僕を。
[めおとも、睦みあう恋人も許さぬと思ったのは誰の念か。
裂かれ、嘆き悲しめば良いと思ったのは私の念だ。
刃が脂で鈍れば爪を使い、手指が萎えては歯を用いたから
歯の隙間から、唇を伝って顎から血が滴る。
呪は離れ、そらの上を漂う不吉な雲となる。鳥瞰。]
[ぼう、と暫し灰を見ていたが、道行く人の肩に、背に、血のようなものを見つけて首をかしげ]
[指摘をすると驚いたようにその人は後ろを振り返り]
[振り返った先を見つめて、其方へと歩き出す]
あれはまだ、新しかった。
[肉片があったようにも見えた]
[東寺のほうへと進んで、五重塔を見上げた]
ここは、わたしの母だったおんなの屋敷です。
歳月とは無情なもの。
荒れ果てておりますなあ
[おとこは若宮のすぐ傍まで来ると、身動きがとれぬらし、若宮の足元にひざまずいた。]
─…あなたさまにも、呪が絡みついておりますゆえ。
失礼…。
[そう云って、節くれたゆびで絡んだ黒髪をほどく。
ぬばたまいろの糸の呪縛は── おとこのゆびが触れるたび、煙のごとく空に溶けてゆく。]
・・禍ツ星の 巡るさまが見たいと──
若宮様がおっしゃられましたゆえ
[くろ糸の呪をほどく手は止めずに、おとこは暗い目で若宮を見上げた。]
…────
─花山院邸・奥座敷─
…今の、は……。
[痛み未だ残るまま、ぼんやりと目を開けました。]
何方かが、怨み篭る刃に散りました。
高い高いとこ、都を見渡すところにて。
…奪われた何方かを、捜し求めておいででした。
[かすかな吐息のような、掠れた声で伝えます。]
強き思いに身を焦がせども…あの方は未だ人であったようなのです。
[憎い 悔しい 嫉妬 怒り 嘆き 愛欲 ――殺意]
[水盆に落とされた血は 最初は水に紛れゆく代わりに 波紋を投げかける
次に落とされても同じこと
一度あかく染まりきれば 盆より払うか 多くの水でなければ色消えぬ
喩え色は消えても 薄いか濃いかの違いのみ]
[屋根の端からひたひたと滴り、
下段を流れてまたその下へ、細い糸を引きながら、
近くで見ればそれと知れるだろう──血は流れてゆく。
高いところでは風が吹くから、
纏った血のりが乾いて心地が悪い。]
──東寺・五重塔うえ →地上──
[舞い降りた。
元から髪が赤いから、物の怪にでも見えるかも知れない。血の所為なのか、声を出しにくいと思った。]
……桐弥か。
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