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−花山院邸→羅生門への道−
[手を伸ばして、椿の葉を一枚千切った。
口に咥えてほどなく、笛のような音が奏でられた。
鳥を呼ぶように、ふるい歌を吹き鳴らす。
鳥に届いただろうか、旋回して行く先は
もうまもなく辿りつく*羅生門だった。*]
――羅生門脇・東寺の境内はずれ――
[未だあたりは明るいというのに、
羅生門を隔てて洛中を守護する東寺の境内
そのはずれたところ、
夜のように凝る影があった。
次第に人らしきの形をして、ようやく式の姿となる。
何処かで葉笛が響く。]
――東寺――
[羅生門の道より外れた場――周囲を隔てられた東寺の境内の中 蹲る人影からようやっと見える場所に――また 人影があった]
―花山院邸・奥座敷―
[昼とも夕ともつかぬまま、狐は臥せっておりました。
胸苦しさは怨みと哀しみに、身を焼く蒼き焔でした。]
お怨み申しあげまする。
どなたが、何方が、彼の方を。
[額には玉の汗。
けれども指は氷のように、冷え切っているのです。
ゆめうつつの譫言(うわごと)に口にするのは、笛の御方を喰らった方への恨み。]
…何処に……。
[浮かぶ狐火は二つ三つ。
経の帳をわずかに焦がし、門の外へとさまよい出るのです。]
[心の何処かで、狐は恐れておりました。
見つけたが最後、己はきっとその方を取り殺してしまうだろうと。]
[黒白の影がいつからそこへ佇んでいたものか、
いつから気付いていたものか。顔を上げもしない。
草笛の音が長閑。]
お前は都を護るものなのか、
それともひとを唆す悪しきものなのかな。
[式と識と色]
[のどかに何処かから聞こえる草笛 其は羅生門周辺に油のように浮かぶ澱みと混ざり合わない水のように]
[何も言わず 鳶尾の方を向いている]
やらぬ、
と云ったろう。
折角、我が身を作り変え、主の編んだ理を外れ、令を受けぬようにと呑んだものを
[眼前をたゆたう黒い衣の、彩りが宿る裾を掴む]
むしろ、足らぬよ
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