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ともあれ、片翼はすでに聖杯戦争経験者で要注意って事だけ、胸に刻んでおくか。
こうなるとあの羽根もいざと言うときに使う切り札としちゃ、信頼度が微妙だな。
呼ばれても、出てこない可能性が結構ありそうだ。
うーん、妹尾たちは、今頃どういう考えに至っているんだろうな。
詩人さん、結構頭が切れそうな感じだったが。
[そうつぶやきつつ、パピーはバックの中へと入っていった。**]
― ??? ―
――その槍は、手の内に在りて猶、獣の如く唸りを上げていた。
黄金の槍の、元より湛えていた煌きを翳すように、或いは引き立てるように、天狼の星の名を戴く輝きが輪転する。触れた大気を遍く引き裂き、喰らい、奔る蒼き焔のいろは、ひとたび振るえば、大地と天を揺るがす咆哮を上げ、彼方へ立つ兵どもにすら届くだろう。
死の最中へと挑む数多の戦士ならば、一度は焦がれる戦場の星。あらゆる勝利を約束し、あらゆる平和を象徴する美しき戦女神は、――呆れたように溜息を吐いた。
「――おかしいですね。実に不思議です。私の記憶では、貴方はアルゴスの王であったはず。だというのに、何故こんなところで夜営などしているのです」
夜に瞬く星々の下。男の前に現れた女神は、以前と変わらぬ威容を以って佇んでいる。それは、遠き戦の日々を鮮明に思い出させる程の、不変の輝きを湛えていた。
女神に声をかけられた男は、顔を上げず、表情も綻ばせず――常であった静かな面持ちを以って、女神に答えた。
「簡単なことだ。あの国からは追い出された。概ねの民の総意だ。抗う術も無い。完敗という奴だな」
淡々と語る男に、女神はなおも呆れたような、或いは詰るような表情を見せる。半ばの諦めと、憐憫と、――永くを供に生きた友人のように。
「……そんなことは知っています。まったく、私を誰だと思っているのか。そのようなことではなく、どうして私を頼らないのかと聞いているのです」
立ち昇る薪の炎を、男はじっと見つめた。
「今更、君に言うまでも無いことだろう。我々人間に神の真似事は出来んし、だからと言って神に頼るのは御免被る。君のことは一人の戦士として尊敬しているが、別に神嫌いが治ったわけではない。第一、今回の件も、アフロディーテの奴が一枚上手だっただけの話だろう。妻や友を救えなかったとするならば、それは俺の力の不足によるものだ」
女神は、炎を見つめる男の横顔を眺めていたが、そこにはどのような表情も現れなかった。遠くを見るような、懐かしきを語るような――、恨みも、怒りも、そこにはまるで存在していない。
「……確かに、人間には我々のような力は備わっていないかもしれません。ですが、先日の戦で貴方が魅せたように、神に匹敵する功績を挙げることは出来ましょう。……語られ、継がれ、やがて神と同化するようにして伝説となる。貴方が語ったように、神性とはただ少しばかり優れている生命種に宿るのではない。そうやって生まれるものでしょう」
言葉を選ぶように告げる女神に、男はようやく顔を上げた。夜空の月と、薪の炎と、槍に宿る天狼星の輝きに照らし出されて、常ある真面目な表情が、より重苦しく浮かび上がっていた。
「それは困るな」
「――何故」
困惑を隠せない女神に、男は顎に手をやり、考え込むようにして言葉を搾り出した。
「仮に、同じ戦場にいた君と同化などしてしまった日には、君を超えられなくなる。同格の遊び相手が欲しいなどというお前の寂しがりも永遠に解消されんままだ。これはお互いに困るだろう。――そら、分かったらオリュンポスの山に戻って神罰の一つや二つでも下していろ。待ちくたびれて迎えに来てもまだまだそちらには――」
――その日。男は初めて「知恵の女神に拳(グー)で殴られる」という快挙を果たしたのであった。
― 1F北・オフィス街(屋上) ―
[――その日の街も、変わらず静かな目覚めを果たしていた。
夜明けの蒼暗さに包まれて、まどろみの淵からゆっくりと帰ってくる。すべてが同一であるように見えるそれは、よくよく観察してみれば、多くの個性に満ちている。
遅刻しそうなサラリーマン、遅刻しそうな女子校生、遅刻しそうなパートタイマー、路地裏でいちゃつく謎のカップル――。]
――――……。
[ランサーは、身体に手をあてがうと、僅かに表情を歪めた。
意識を巡らせれば、魔力も殆ど底を尽きている。
――アルフレートの睡眠の深さがそれを示していたが、わざわざ申告をすることもなく、今日も屋上で見張りの役についていた。]
[――アヴェンジャー。復讐者。それが、かぐやと呼ばれたサーヴァントが告げた自らのクラス名だった。
これまでランサーが存在を確認したサーヴァントは、彼女を入れて5名。彼女の言葉が、正規のクラスの欠如を示すものなのか、別の不穏を孕むものなのか――判断を下す為の材料は不足していた。]
――――、一羽、増えたのか。
[空の上/地表の下を飛ぶ鳥の群れを見て、そんなことを*呟いた。*]
―詩人は語る―
[人の世に、呼び名がないのは不便だろう。
詩人というあだ名のようなものとはまた別に、
こう、クレティアンは添えていた。]
私のことは
「レティ」とお呼びください。
[聞き入れられるかは、相手次第。]
[――さて、赤竜と王子との会話は
ヒイラギが彼らに大いに好意を持っていることもあって弾んだようだ。ヒイラギが見た事はそのままに、互いに情報が行き来する。
槍の英霊について意見を求められれば
「ギリシアの英雄であるかと」
と、そう答えた。
曰く、ヒイラギの親方――ミケランジェロもまたその筋肉審美眼によって推測していたので見解の一致を見るところ。
ただし、詩人は情報交換において
槍の英霊が持つ宝具の真名
――「蒼炎を纏う神討ちの槍《グラウコピス・アテナ》」について、口にすることは、なかった。]
[ヒイラギには、伝えたが――
赤竜と王子の去りてのち、
何故かとヒイラギに問われれば、
ほんのりと眼を細めて]
彼への……私なりの、義理立てです
[そう、答えたのだった。]
―回想・教会前―
[暇を言い掛けて、ふと気がついて王子にメモを渡す。]
僕の携帯の電話番号。メールとかは無理そうだから…
何かあったら電話して。
[ほぼ使われたことが無かった携帯番号を教え、手を振り左右に別れた。]
……いいや?
ヒイラギは親方が――彼の鎧からギリシアのなにがしか、というのを予想していたと聞いていたからね。私が謂っても、謂わなくても、あの情報は君から伝わったことだろうと判断してのこと。
……伝えようとした、
そのポーズが大切なんだ。
[クレティアンは、
これでも宮廷を渡ってきた身であった。
人差し指を唇の前に立てて]
――大切な事は、内緒にした。
彼には恩義があるからね。
[物語を所望して――蒼い輝きを魅せてくれたこと。
誇らしげに謂うヒイラギに、ちいさく、わらった。]
……どうかな、ふふ、ありがとう。
―1F北ブロック・拠点―
[従者は宝具を開放し自身も二日連続で戦闘で魔術を行使した。
特に昨晩の相手は一瞬とはいえ英霊である。
そんな状況から拠点へと戻ったすぐに休息をとることとなった。]
魔力的に今日の戦闘は避けておきたい所であるな。
奴の全力を私がサポートできぬ。
魔術行使であればで出来るだろう。
ただ、英霊相手ではそれは意味のある行為ではない。
[隙を狙い放った魔術を一瞥で消された昨日の苦い記憶。
それを考えるに己の魔術行使は控え使役する英霊へ魔力を回すべき。
そう考えたのだった。]
―回想・教会前〜拠点へ―
……次戦場で見えたなら
その時こそ、きっと…
[少し熱の籠った呟きは、
物語への情熱か。
つと、細い首を逸らし見上げる/見下ろす。――奇妙な眺め。]
…上天に星はなく、
踏みしめる足の下にこそ、
底のない夜空が海のように満ちている。
[――ふと物語の始まりを口ずさんで、そのまま]
――白刃の方たちは、どうしただろうね。
[あの場所で別れた彼らの行方を、ふと思いつくまま言葉にした**]
しかし、マスターを逃したのよろしくないな。
あの場で始末しておけば、後の憂いが無くなるというのに。
とはいえ、英霊相手ではそれも叶わぬは道理であるか。
教会辺りを探って確認でき次第処理等が適切か……。
[逃がしたマスターの処遇を考える。
出てきた案はたいしたものではなかったが。]
― 1F北・オフィス街(ホテル) ―
――協力者もいない以上、唯一の情報を得られる施設で仕入れるというのは適切な判断でしょうな。我が身も少しばかり、管理者とやらに聞きたいこともありますゆえ。
[霊体化したまま、部屋のどこからか語りかける。]
……しかし、と言うべきか。やはり、と言うべきか。つくづく貴君は研究者には向いていても、戦略家には向いていないようだ。貴君らしいと言えばらしいのだが。
貴様、盗み聞きとは落ちたものだな。
[急に声が掛かった事に軽く驚きながら]
貴様も聞きたい事があるという事であれば、
内容も気になるが教会に向かうとしよう。
貴様も私も少しばかり消耗している。
故に中立を活用するのは悪い手ではない。
[戦略家に向いていないの言葉には顔をしかめて]
戦略家である必要性等無いからな。
魔術師は須らく研究者であるべきなのだ。
根源を求める道のな。
まぁ、いいとにかく教会へ向かうぞ。
――いつぞやも申したと思いますが、
戦とは血と血を交えさせる場のみを指すものではありませぬ。
魔術師の在り様がどうあれ、
今、貴君が立つ場は魔術師の工房などではなく、
其々の在り様を賭け合う戦の場でありましょう。
――我が時代には、アキレウスという猛者がおりましたが。
彼の最期が如何なるものであったか、知っておりますかな。
[不可視ながら、教会へ向かう為に部屋から出るアルフレートについて回る声は、つかず、離れずといった距離を保っている。]
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