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[粉々に砕け散った瓦礫は、荒野に転がる岩と見分けはつかず。
天地創造によって築かれた、どこか退廃の美を感じさせる破壊痕とは異なる、全てを無に帰す巨大な孔によって蝕まれ。
黒く焼け付いた土からは、未だ焦げた臭いが充満している。
あらゆる人工物の痕跡を失った大地は、『塔』の果てに透けて見える大地と繋がっていると錯覚させるように、遥か彼方まで地平が続いていた。]
――――、
誤って異なる階層に出てしまった、
…………ということでは、無いようですな。
[かつて、此処がここであったと証明するものは、唯一の面影。
死と灰の満ちる大地に於いて、――その花は未だ夜明けを示し。]
……………。少なくとも。
[奔る風。過ぎる音。それは虚ろな鳴き声のように。]
この場で、これだけの破壊を齎す何者かが在る
――ということですな。
[まるで人為的に護り抜かれたかのように、変わらず花の揺れるアーチャーの墓標。乾いた足音と共に歩み寄り、担いでいた樽を、花の傍へ置いた。
――宝具の制限を受けてなお、これだけの出力を成す存在。
――かぐやが告げた、アヴェンジャーというクラスの意味。
知らぬ間に這い寄る蛇のように、謎はまた一つ。
見た目以上の痕跡を見つけられないと知れば、ランサーとアルフレートは、また別の階層へと*跳んだ。*]
[暫く辞書の頁を舐めるように読み解くと…
持っていた「クローバーの押し花の栞」を挟み閉じた。]
レティ、ちょっとした賭になるかも知れないけれど、
賭けて損は無いかも。
僕、策を講じるよ!
あ、あとで栞挟んだところ見てねー。
[言うが早いか庭園に飛び出していった。]
―西ブロック・拠点・庭園―
[何百とある樹木から記憶を頼りにお目当てを見つけた。
木に駆け寄ると、幹を抱きしめるように両手絡ませ…]
うん。
呼んで欲しい子がいるの。
僕と仲良くできる子が良いな…お願いしていい?
ありがとう。大好きだよ…
[木の幹に軽くキスして、暫し歓談していた…**]
[ こわい、という言葉には
ぱちん、と一つ瞬いた。
物語を追い求める吟遊詩人は、ふとした時ひどく鈍感だった。 ]
――畏れ、というものかな。
……旧約聖書に従うなら
そうなるかもしれないね
[教会の教えを諳んじながらも
詩人の心はあの頃からすれば自由だった。
数多の創世神話があることを知っている故の可能性の示唆。
あとの言葉には
求められない限りはヒイラギの思うままに任せ]
――え?
……あ、ああ、うん。
[ とすり、と渡された本の重み。
庭園に行くヒイラギから離れすぎないよう、
窓際に場所を定めてページをめくる。
時折、リリンとセイバーのいる部屋の方を、気にしながら** ]
―2F―
これは……。
[異なる階層ではない(>>176)の言葉にうなずく。]
間違いなく同じ階層のはずだ。
しかし、これは全く様相を変えているな。
これだけの力となると貴様も全力で当たる他ないだろう。
まぁ、いい次に飛ぶぞ。
[再度辺りを見回しながら次の階層へと飛んだ。]
……………あ゛あ゛あぁ〜〜〜〜〜………
美味い………良いぞ、混ざりものがない酒はそれだけで良い……
腹に染み渡る………
酒がこれだけ美味いなら、茶もさぞや美味かろうな…
判官殿が生きておったらさぞや喜んで闘茶に持っていったであろうのう…
[その頃セイバーは酒浸りになっていた。負傷しているのだから少々気を休めても許される。いや、許されざるをえない。]
奴ら………さてはいい奴だな?
いずれ戦わねばならぬとは言え、愛い奴だ。やはり手元に置いておきたいものだが…
[相変わらず。]
― 東ブロック 病院周辺 ―
近くにサーヴァントがいるぜ。
[魔力を感じ、パピーはバックから顔を出しながらそう言った。]
令呪の反応は……無いな。
単独行動か?
まあ、単独行動でも力を発揮できるサーヴァントはいると思うし、用心して行こう。
[辺りを見回すと、教会で見た眼鏡のサーヴァントが、途方に暮れた様子でベンチに座っているが目に入る。]
何だ1人か?女の子はどうした?
[まさか、死んだのか?
そんな考えが頭をよぎり、声をかける。
自分でも意外なことに少し動揺していた。]
― 東ブロック 病院周辺 ―
[サーヴァントの気配に顔を上げるが、
魔力も十分ではなく、外は暗いため気付くのは遅れる。]
…、…
[人影に気付き、聞き覚えのある声が聞こえた。]
私とした事が、まさかの迷子です。
一生の不覚ですね。
[地理学者が迷子。]
―東ブロック・病院付近―
……迷子か。
[サーヴァントらしき男の言葉を、一度復唱。
…少しだけ、沈痛な面持ちになった。
相手が地理学者だとまでは知らずとも、まさか英霊の身で迷子の憂き目にあうその心持ちは、想像に難くなかった。]
――いや、まぁ。なんだ。
幾ら地理に強くとも、やはり不慣れな場所では勝手も違かろう…。
[必死に捻りだしたフォローも、フォローになっているのかどうか。
近くまで歩み寄って、ようやく先日「お近づきの印」を貰ったあの男だと気がついた。
パピーの言葉に、緩やかに周囲を見回すが――あの可愛らしい少女の姿は見当たらない。]
[寝て起きたらヒゲが酒をかっくらっていた]
……判官殿とか闘茶とか、よく分からないけど楽しそうね、セイバー。
元気そうで何よりだわ。そろそろ行くわよ。
[軽く身体の動きを確かめ、体力が戻ったのを確認してからそう言った。
ここから抜け出すのは簡単だ。上階へ転移すればいい。妨害の結界などは張られていない]
……………そうですね。
[全くフォローにはならず、ただ心に言葉が数多の槍のように突き刺さった。昨晩みた蒼い炎の槍とは全く違う槍だ。]
あなたも気を付けて下さいね。
[何だか悲しくなってきたけれど、流石にこの状況をつけ狙われては、みちるにそれこそどんな顔で会えばいいかさっぱりわからないので、せめていつでも逃亡可能にとベンチから立ち上がった。]
お菓子はお口に合いましたか?
[どうしたものかとパピーは考える。
普通に考えれば、これはチャンスだ。だが、知的な風貌からパズルのピースを持っている事も考えられた。]
あんたが迷子なのかよ!
マスターとは言え、お嬢ちゃんの方じゃないの、迷子は。
まあ、いいや、あんたの知的な感じを見込んで、ちと聞きたいことがあるんだ。
俺たちは、片翼のサーヴァントについて調べている。
奴はどうも、この聖杯戦争で召喚されたサーヴァントではなく、随分以前からここにいて、聖杯獲得以外の事にご執心らしいんだよ。
奴の手の平の上で、陰謀めいたものにつき合わされるのもごめんなのでな。
何か知っていたら、教えてくれないか?
[そう問いかけて、相手の様子を見る。]
お菓子か、あれどうしたっけ……。
確かバックに入れたけど、ヘイズレクが美味しくいただいたんだっけ?
[回答が戻るまでの間、ヘイズレクにそう聞いてみる。]
―西ブロック・拠点・庭園―
[はてさて、お目当てのものを手に入れると、今度は東屋の方へととことこ走り出す。
詠唱を唱え小さく魔術が発動する…
小一時間も掛けて屋敷に戻ってきたときは、あちこちに蜘蛛の巣や枯れ葉をくっつけて ]
レティ!取りあえず一つは準備できた。
次は…っ、と、、、
[根を詰めすぎるな。と窓際の英霊が主を心配して声を掛けたのだろうか…]
僕だって闘うレティを黙って見ているだけじゃ嫌なんだ。
魔力を安定して送るのも大事だけど、
何か一つでも手助けできる手立てがあるなら手伝わせてよ!
[鼻息も荒く]
コンソメパンチさんの事ですか。
確かに…私も、彼の事は気になっています。
が、…―――
[鞄の中からつらつらと喋る竜。
ちなみに現段階では、そっちをサーヴァントと誤認している。
その竜が言う、「以前からいる」という言葉は、拾ったメモの「ループ」という単語と繋ぎ合わせる事が可能になるものだ。]
…なるほど。
[暗闇の中、顎に黒手袋の手を添えて無駄に眼鏡を光らせる。
メモの中でひとつだけ引っかかっている部分があった。
それは―――「3、アサシンが他のサーヴァントと交渉をしている。」だった。]
確かに、彼についての情報は私も持っていますが、
――…そちらからも情報が得られるという事ですか?
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