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―西ブロック アーチャー拠点 ―
[森林公園外れ、静謐な空間。
木々の匂いを肺に送り込む。
東屋に案内され、少し待っているように、と告げられる。そうして目的の作品は、探すまでもなく静かに鎮座していた。]
……これは……
[――瞬きも忘れる。
隆々とした肉体の美を余すところなく表現した勇壮なる男性の像。彫刻芸術への造詣が深くないクレティアンにも分かる。紛れもなく神から与えられた才能を注ぎ込んで作られたものだ。
彫り上げられたギリシア神話の半神半人の英雄。
――ヘラクレス。]
[クレティアンは、斯様な命を吹きこまれたような彫刻を生み出す芸術家を知らなかった。
無理もない、彼からすれば生きた時代がとうに過ぎ去った未来のことだ。
――マスターたる望月なら、
今までの話と作風から
ルネサンスの大きなうねりの中に現れた
、レオナルド・ダ・ヴィンチと並び称される天才芸術家――ミケランジェロの名に辿りついたかもしれないが、女だと謂うただ1点で確信には至らないだろう。]
[吟遊詩人は息をのんだまま。
ヘラクレスの肉体のうつくしさに、
槍兵の駆ける姿を重ねた。
ギリシアの英霊ではないか――と、そうマスターが零したのを思い出す。
エスプレッソの香りと
呼びかける声がするまで、
彫刻を見つめていた。
――人の世にこれを作り出す手のあったこと。
――今、眼にできること。
なんたる、神の賜物か。]
嗚呼……―――感謝します
[祈るように囁いて。
彫刻家が戻ってくれば、頬を上気させて歌を捧げたいなどと謂って困らせたのだった**]
ー 西 図書館ー
[ランサーが図書館の前の像を破壊してから暫し。みちるの覗き見には気付かずのまま、ふと、調べたい事を思い出すと辞書や辞典がズラリと並ぶエリアへ。]
え、…え…
[分厚い本の方が多くの言語を記載しているだろうと手に取り、頁をめくる。
そして、暫しの時、固まる。]
【援助交際】
援助交際(えんじょこうさい)は、女性が金銭等を目的として交際相手を募集し、性行為などを行う売春の一形態。
[そう、書いていた。目を疑い、二度見をしたが文字が変化するわけもなく。セイバーのマスターが何故、悪即斬、のような行動に出たのかを理解した。**]
―西ブロック→―
[エスプレッソは濃くて苦い。
「んぐ」
と、吟遊詩人は変な声を出して口元を押さえた。
初めての味に困惑を隠せない。
他の者は涼しい顔をして飲んでいたため、まじまじと難しいでカップを見詰めたのだった。
いくらかの言葉を交わしていれば
ほどなく太陽は傾く。
会話の内容は――拠点の主人に預けるとしよう。
その場を辞して、歩きだす。
このエリアには教会があったな、と――先ほどキリスト教に関わりが深い彫刻家と会話をしたことで、鮮明に思い出し。主に行ってみますか、と声をかけたのだ**]
――西ブロック 自拠点――
気に入ってもらえたようで幸いだ。
[感想を聞くまでもなく、その様子からよくうかがい知れる。心地よい反応に礼を言い、人数分のカップに見様見真似で注いだエスプレッソ――ちゃんと出来たようでよかった――を差し出した。
東屋の中央に立つ、槍を持つヘラクレス。フィレンツェのストロッツィ家に送ったこの像は後にフランスの王の元へと渡り、18世紀に行方不明となっている。その実物がどのような経緯でここのやってきたのかは彫った当人たるアーチャーにも解らない。]
この戦争とやらも、こうして像を彫り出す如くであればよかったのだがな。
[戦いとなれば勝手は違うなと呟き、自分の分のコップに口をつけた。]
…さて。主の看病をせねばならぬのでな。これにて失礼する。
まだ眺めるというのであれば自由に。好きに帰っていただいて構わない。
[簡単に挨拶と謝罪をして、三人をそこに残し柊の看病をするため本宅へと戻ることとした。**]
[特に興味はなかったが、クレティアンが向かうに任せる。]
ねえ、レティ。
わたし、彫刻って嫌いよ。
せっかく美しく彫っても、いつかは劣化するんですもの。
その点、貴方はいつまでもそのままの姿でいるのね。
素敵よ。
わたしも変わりたくないわ。
―西ブロック―
お嫌い、……ですか?
[少し残念そうではあったが――憂い含みにこう続けた。]
そうですね、形あるものは
いずれ時の流れの中に崩れてしまう
[物語も同じだ。
語られるものなければいつか摩耗して忘れさられる。
――だから、クレティアンは歌いつづけようとする。]
英霊はそういう存在ですからな。
ですが、お褒めにあずかり光栄です。
……レイ様も、……ですか?
[けれど、――どうやって。]
それが、貴女の賭ける願い、と?
ー 西ブロック 図書館 ー
みちる!
[なぜみちるはあんな単語を知っていたのか…?キャスターは不安になる。
いまはやりのひとり暮らしをしている幼いマスター。ここ数日、普通のどこにでもいる子供のような振る舞いを思い出すと、困惑が顔に浮かぶ。
同時に、不安がそのまま声になりみちるの名を呼んだ。静かな図書館の中に声が響いた。]
―西ブロック 教会方面―
[奇妙なほどに静かだ。
此処はひとのくらす街であるはずなのに。
歩みは教会へ。
クレティアンの時代に称えられた
サン=ドニ修道院のように大きなものではないが、堅牢な作りだ。
夕日を浴びたステンドグラスが憂愁を帯びた色彩の光を透かしている]
ー西ブロック 図書館外ー
[何やら声を出すと周囲から視線が集まったので、みちるを見つけて側まで歩み寄れば、手を繋いで図書館の外へ。ランサーが破壊した像と、タイヤの跡が目に入った。
サーヴァントの気配も感じつつ、距離が近すぎない事が解れば今は後回しにした。]
みちる。
昨晩…あなたが言った、その、
えんじょこうさい、という言葉ですが
[が、と言うとみちるの顔を本当に心配するような、不安な面持ちで見下ろす。]
私はそれがサーヴァントとマスターの契約の事だと思っていましたが、先程、その真の意味を知りました。
正直、弱い10のみちるが知るには早すぎる言葉のように思ったのですが……
真相を、…お聞きしても?
[真剣。]
ねえ、レティ?
わたし、変わらないものが好きよ。
[教会についたところで絡めた腕を解き、少し前へ歩いてクレティアンを振り返った。]
ねえ、レティ?
根源で会いましょ。
[にっこりと微笑んだその姿は瞬時に氷結し、文字通り氷の微笑となった**]
― 1F東・大学前 ―
[アルフレートが調べ物から戻ると、ランサーは広げていた新聞を閉じた。窓を開き、アルフレートの成果と考察を聞く。]
――――、なるほど。
やはり、記されているのは時流の変化程度のものですか。
原因を見つけ出すのが手っ取り早いということでしょう。
[正気に戻った後の怒りは、どうやら調べ物をしている間に消えていたらしい。謎を切り分けんとあれこれ脳を巡らせたアルフレートは饒舌だった。]
…………どうやら、良い休暇になったようで。
[アルフレートが乗り込むのを確認して、エンジンをかける。
陽が落ちるにつれ静まり返る街の中を、ひたすら北へ向かった。]
―西ブロック 教会―
[塔からの夕日は
空へと昇って行くように見える。
望月の腕が離れる。]
レイ様?
[>>268 詩歌の反復のように、
気ままな女は呼びかけた。
――何かがおかしい。
怪訝そうな表情を浮かべた吟遊詩人が息をのむ。]
レイ様、何を―――……
……っ、 ――!
[止める間もなく、
おんなは氷に自らを閉じ込めた。
魔術で編まれた氷だ、
外部からの干渉を拒んでいる。
望月玲は執着しない。
己の命すら
今一番興味を持ったものに向けて投げ出した。
或いは「不変」の起源と手を取り合ったのか。
――いずれにせよ、クレティアンには理解ができないことだった]
―南ブロック―
[「付き合わされる王子がかわいそうです!せっかく安請け合いを制してくれたのに!」と、言った切り、辰は黙りこんでしまった。]
なあ、辰ぅ、そんな黙り込まれても、俺たちは心で通じ合っちゃっているんですけど。
あまり意味無いと思うんですけどー。
[返事は戻ってこない。
少し時間を置いたほうが良さそうだ。
パピーはそう判断する。]
な、――ぁ……
[茫然とした時間は僅か、
遅れて微笑の儘凍りついた女の腕に手を伸ばそうとして]
――っ、痛、 っ――…!
[ぱきん、と。それこそ
氷が割れるような音がする。
急に力が抜けて、後ろへとぐらりと体が傾いた。受け止めたのはランスロの腕――されどそれも透けて、感覚が失せていく。]
―西ブロック 教会―
ランスロ、……っ…
[肩越し振り返る。
支えられるまま崩れ落ち、床に座り込んだところで騎士の姿が霧散し、
吟遊詩人の中へと戻っていく。
物語を現世へ編みあげる魔力を抑え
英霊が可能な限り現界し続けるための切り替え。
つまり、それは。
マスターが死亡――或いは戦争から離脱し、契約が失われた事を意味した。]
…っ………
――どう して……
[きつく握りしめた手が震える。
分からない。何も、分からない。ただ。]
……嫌だ……
[閃く白刃の
蒼き流星の、
傾国の姫君の、
希代の彫刻家の、
まだ見ぬ英雄の――物語。
――まだ、何も。
餓える。餓える。
吟遊詩人はうつくしい声を詰まらせた。]
…っ、私は、まだ…此処に居なくてはならないのに…!!
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