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次の日の朝、忍神町の住人 葛城 恭子(42) が無残な姿で発見された。
【Interlude:CASE-Kyoko U】
[はっ、と恭子は意識を取り戻した。
自宅を出てから数分ほど歩いた場所にある公園で、ベンチに座ったまま寝ていたようだ。
どれ程の時間が経過したのか。空を見上げ、太陽の位置を確認しようとした。]
あ・・・・・
[頭上に地表が見える。
それをようやく彼女は認識し、そして意識してしまった]
いやああああああああああ
[恭子は買い物かごを捨て、あさっての方向へと走り出した。
やがて彼女は、この忍神町の地平線へとたどり着き、そして消える事になる]
現在の生存者は、アサシン シェムハザ、リリン リリーリンリン、セイバー 足利尊氏、赤竜パピー (羽鐘辰)、鴻 みちる、バーサーカー ヘイズレク、キャスター メルカトル、アルフレート ローヴァイン、ランサー ディオメデス、兄里ケイ、妹尾柊、アーチャー ミケランジェロ、「管理人」 鳴木素子、アヴェンジャー かぐや姫、望月 玲、トゥルバドール クレティアン、ブライジンガー 諒 の 17 名。
―中央ブロック―
[キャスターとは別れ、車の方へ戻り近くの定食屋へと入った。
食事をとって神社に戻ったのはその後。
大丈夫だとは言っていたが、未だ魔力が流れていく感覚に、慣れない。
それもあってか、中へ入ると倒れ込むようにケイは眠ってしまっていた]
……朝?
[差し込むひかりが明るいと気づいてケイは目を覚ました。
神社の手水舎で水をくむと、その裏手で身体を拭き始める。
背中の傷が痛むのは、傷ついた組織が5年経ってもまだ癒えていないせいかもしれない]
―南ブロック・ホテル―
[激しく咳き込む感触を覚えて、パピーは目を覚ます。
流動的に動くとは言え、金属のかたまりであるパピーに咳き込むような器官は無い。
これは辰の感触だ。]
……なあ、辰、快適な目覚めをしたのって、どのくらい前の事だったかな。
[もう随分昔な気がする。
記憶にはあるが、おそらくパピーが生み出される以前の事なのだろう。
今の辰の目覚めは、咳や体の痛みをともなうものばかりだった。]
[身を起こすとバックのふたが開き、ヘイズレクの姿が目に入った。
自分が発した昨夜の問いかけと、彼の反応を思い出し、しばし物思いにふける。]
ぼんやりしている場合じゃねぇな。
もう一度、妹尾のくれたメモに目を通しておくか。
[そうつぶやいて、バックの中のメモをくわえると、外へと這い出した。]
――昨晩/2F 廃墟ビル街――
………広いな。
[空虚の街。朽ちたコンクリートジャングルを見上げて呟く。
忍神町の一角。柊の家のある森林公園や教会、川など付近一帯を含めたのと同等くらいはあるだろうか。全く如何なる術を持って造られたのか、大掛かりなものである。]
ふむ。
[遠くで魔力のぶつかりあう気配を感じ、柊と顔を見合わせる。幸いなことに戦闘区域とは離れた場所にやってこれたようだ。戦闘はほどなくして終わったのか、それらしき気配はすぐに落ち着いた。様子を見に行きたくもあったがまずはと鉄ノミと金槌を取り出した。]
脆いな。
[崩れた落ちたビルのひとつに寄り、その壁に触れる。コンクリートは大理石と比べあまりにも質が悪く、自分が「石の声」と呼んでいるものが聞こえるようには思えなかった。]
贅沢をいうものでも、ないか。
[柊には、安全な場所で休んでいるよう言ってある。危険かも知れないがここで夜を明かそうと思ったからだ。
柱状に残されたビルの残骸にノミを当て、金槌を振るう。これまでに二度ほど彫刻を試みているが生前とは比べられぬほどその速度は速い。コンクリートの柱は瞬く間に削り彫られ、武器を振るう古代の戦士の姿へと変わっていく。]
こんなものか。
[自身の腕前を確認するように頷く。出来に納得はしたが満足はしていないのか、また別の柱を探すとノミを振るう。カツンカツンという音が夜の廃墟に響き続ける。]
[何体の兵士像を彫った後だろうか。]
――よし、そろそろいいだろう。
[本番だといって一度ぐるんと右腕を振り回す。ひときわ大きく形を残していた柱に彫ろうとしているのは、先日に刃を合わせた槍を持った英雄の姿だった。]
重く、頑丈で、逞しく。
[粗忽なコンクリートの中より、自分の見立てたギリシアの英雄の筋肉を彫り出していく。がっしりと、どっしりと、半裸で槍を振り上げる英雄像が形を現していく。それは粗いコンクリートにも関わらず血が流れているのかという脈動感のある肌を描き出した。
――が、自分の見たとおりに彫り上がりつつある彫刻に対し首を振る。]
…違うな。
[実際に槍を振るったあの英雄の動きは到底この筋肉から発せられるものではないと。彫り上げ創り上げた部分に更にノミを当て削りを入れる。あの筋肉はもっとしなやかで、強かで、荒ぶったものだとより魂を込めて金槌を振るった。]
[そうして出来上がった像は、トロイアの英雄の姿にどれだけ近づいただろうか。]
やはり、一度全裸になってもらわねばな。
[まだ満足はいかぬと真顔で呟いたのは、視界の隅に太陽が昇り始めた頃だった。
柊はちゃんと休めただろうか。こんな廃墟で一晩を明かすと提案した事を申し訳なく思いつつ、眠る主の横に腰を下ろした。**]
―南ブロック・ホテル―
うん、何だ?辰?
このランサーのマスターが気になるのか?
……そんな、ごまかされても、俺ってお前の一部なんですけど。
無駄だって、どうして解んないかなあ。
自信家で尊大で根源を目指す魔術師かあ。
まさに、魔術師の中の魔術師。
ザ・魔術師って感じだ。
おそらく体だって健康体だろ、これは。
辰の憧れる魔術師像ってこう言うのだもんな。
[遺伝なのか、あるいは呪いなのかわからないが、羽鐘の家に生まれた者には、病弱さがつきまとってきた。
よって研究する魔術の全てが、寿命の維持や不自由な体の補完にあてられる。
そのため、根源の探求といった、純粋な魔術研究からは離れがちなのだ。]
確か俺も、病弱さと無縁な金属に個人の意識や記憶と共に魔術刻印を植えつけるって研究から生まれたんだっけっか。
無茶するよなあ。
[ともあれ、そちらは失敗に終わり、金属と個人の意識を接続する方法だけが残った。
個人が死ねば、金属の意識もまた消えるため、家系の維持と言う点では意味を成さない。]
まあ、失敗から生まれたものでも使いようはあるってとこ見せてやるよ。
[パピーはそう言って、*胸を張った。*]
― 1F北・オフィス街(ホテル屋上) ―
[――陽が昇れど、街が目を覚まし始めるのは遅かった。
それは俯瞰していても気付かない程の、僅かな誤差。
しかして確実に、『彼ら』が夢より戻る時刻は遅くなっている。]
リリンのサーヴァント。アーチャー。
魅了のサーヴァント。束ねし者。
[呟くごとに、邂逅した区画の方角に視線を移す。
教会区が在る西区。
公園がある南区。
豪勢なホテルが佇む中央区。
最後に空を見上げて、ランサーは腕を組んだ。]
[昨夜からアルフレートはよく眠っていた。
魔術の行使、宝具の使用。多くの負担が積み重なったのだろうか。
ランサーは起こさず、静かに屋上で見張りについている。]
……………………ふむ。
未だアサシンらしき者と邂逅していないのは気になるが。
[聖杯戦争。それは七騎の英霊を繰る魔術師の戦い。
対して、ランサーが出会った英霊は4体。自身を入れ5体。
見張りとして立つランサーが警戒すべきは、払暁奇襲のような奇手を取る可能性のある暗殺者に他ならない。――が、リリンのサーヴァントはアサシンと呼ぶには聊か堂々としており、アーチャーは多少の疑問の余地は残るがアーチャーであり、魅了のサーヴァントは潜むとするには華やかであり、束ねし者は騎士である。]
――――よし。分からん。
クラスだの真名だのと悩んでも仕方あるまい。
向かってくる者を刺せば良い話だ。
[ランサーは思考を放棄し、覇気の薄い景色を*眺め始めた。*]
―夜更け:廃墟よりの撤退―
[ランスロを護衛に廃墟より戻りて後、
「仔猫はお気に召しましたか?」
という吟遊詩人の問いに、主は妖しく微笑んだ。
空間の断裂、面の展開。仔猫の爪とぎとは侮れない――とのこと。興が乗ればヤってしまっても愉しそう、なんて、不穏な唇。
さりとて夜も深い。
吟遊詩人の宝具のひとつ、
その真名を解放した故に魔力の消費も大きく、
主は食事もそこそこに回復を優先して眠りにつくことになる。
クレティアンもまた休息せねばならない。
編みあげた騎士が受けたダメージは語り部にそのまま伝わるのだから。主が休んだ後密やかにわき腹の傷を撫で、漸く痛みに眉を寄せていた。]
―早朝 1F:中央区 高級ホテルバルコニー―
[時は過ぎる。
金色の髪を夜明け前の風に遊ばせながら、
吟遊詩人はリュートを爪弾いていた。
眠る時間が惜しいことだと思っていた人間時代
今こうして眠る必要もなく
「聖杯戦争」という奇跡の場に仮初のクラスではなく詩人《トゥルバドール》として在れる悦びよ。無論、傷をいやすことは必要だが。]
……しかし、なぜ?
[詩人のクラスを引き寄せるには万全の準備や適性、他のクラスとの兼ね合いなどの条件が必要だ。けれど、今の主に呼び出された時、触媒もなければ彼女が歌う者というわけでもなく。]
[或いは戦争の舞台事態に
何らかの要因があるのか。
さかしまの塔――異変に気づかぬ風の住人達のいるこの場所に。地に向かって伸びる塔の扉は英霊の魂を捧げるたびに開くと謂う――聖杯の知識。]
……―― まあ、今はいいさ。
[歌えるなら。
物語を求められるのなら。
多くは追及しまい――と、餓える吟遊詩人は思うのだ。
瞼の裏に焼き付いたシリウスの蒼。
閃く白刃を持つ和国の剣士。
貴人然とした傾国の姫。
それから、未だ出会わぬままの英雄たち。
甘露を求めて
渇く咽喉を指で辿る。]
…… まるで 太陽が落ちてゆくようだ
[白んでいく空はさかしまだ。
夜明けの歌(aubade)を、くちずさむ**]
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