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…彼女が最善と信じて黙って海の底へと行ってしまったのなら、この物語ではそれが最善なんだと思う。
結末がどうであれ、自分が悩みぬいた末に決めた事だから。
……でも、パロディの彼女のように筆談じゃなくても、伝える手段はあったと思うの。
それを駆使して素直に気持ちを伝えても良かったんじゃないかな、って。
[どちらも綺麗事でしか無いけれど、彼女が取った答えでも、違う答えでも決めた答えでも。]
少なくとも、間違えじゃなかったと、思いたいな…
[………私が少し前に選らだ答えも。]
…答えになってないね。でも難しいなぁ…
[誤魔化すように笑ったのは、誰の為だろう。]
[何に使う用途だったのか、フルーツポンチを用意する横に砂糖の入った四角い容器が口の空いた状態で置いてあった。
準備の疲れからか、それとも体育館での志乃の感触を思い出しでもしてしまったからなのか、それを見落としていて。左手が触れて机から落ちそうになる。慌てて手で弾いて落ちないようにしようとしたら自分が体勢を崩して左に転んでしまったが…その容器がフルーツポンチを盛り付けた皿にぶつかり、一部をぶちまけてしまう。]
……これは、僕が処理しなければな。
[三角巾の上から頭を掻いて、取り敢えず注文された分を再び盛り付けて配膳に回してから…砂糖がぶちまけられたそれを見て息を吐いた。]
ーそして今ー
やっぱり、そうだよねぇ
聖人君主なだけじゃ、居られなかったろうと俺も思うよ
[恋をしたことで、彼女の気持ちがわかる気がする
こんなに近くにいるのに、思いを伝える勇気が出ない
彼女の心の中には、未だ自分の友人がいるのだろうか
太陽の様な金の髪の、身軽な王子様
優しい、そして強い人>>452
彼女の答えを聞いて]
”此の物語”では最善、か
そうだね。少なくとも自分で決めたことなら後悔はしない
[そうでありたい。過去の自分はそうであったといいたい
でも、続く言葉にああ、そうだねとも思った
声ではなくても
素直に気持ちを伝えられたなら違った未来はあったのかもしれない
とはいえ現在、あの日に戻っても
自分はまた同じ選択をするだろうとは思う
菖蒲と行かない夏祭りなど
もう、考えられなくなっていた
だから。少なくとも間違いじゃなかったという言葉に救われた思いは
たしかに、あって
だから。少なくとも――……]
……難しいけど。それでもいつか答えは出るのかな。
[出ればいいね、とぽつり呟けば再び浮かべたのはいつもの笑み
さて、次の出し物の所に行こうかと促して――はたと気づく
次って自分の部活のフリーマーケットではないか
なるべくゆっくり行こう、ゆっくりと慌てて言い繕ったのだった]
[午後の組と交代して後者を見て回ることにしたが]
…どうした?
[隣の花緒をみやる。落ち込んでいるようにも見えて]
あまり気に病むな。 起きたことは仕様がない。
―美穂とデート―
[スカウトにまで声をかけられたら、余計目立ってしまう。
とりあえず、名刺を受け取って別れた。
またシューさんに出会い。写真撮らせろと言われて一緒に写真に収まる。
なんとも濃いトリプルショットが出来上がったりした。
その後、美穂から話がしたいと言われて頷き、場所を移動する。]
[出せればいいなと、告げる彼女が見つめる先にはだれがいるのだろう>>462
一瞬だけ延ばされた手には気づけずに
彼女が左手で軽く抑えつけていたころだろうか、こちらも一瞬、その顔に触れようと手を伸ばしかけ、それを下げた
続いて、彼女からの問いにぴしりと固まり
――周囲からなぜかオカンという評価をよく貰うのだ
彼女からもオカンとして見られるのは避けたい。凄く避けたい
足取りが軽く見えるのは気のせいだろうか
対してこちらの足取りは重い]
……え、えっと……シュシュとか?
[ビーズとレース糸で編んだものであることは伏せ
無難な作りやすそうと思われるであろうものをあげてみる
でも気付いていない。普通の男子はシュシュなど作らない
売り子をしていた女子卓球部員の先輩に、あんたの作ったテディベアとかレースのコースター
結構良いペースで売れてるよ!と笑顔で言われてあわてて口を押さえる羽目になるのは
もう少しだけ、後の話]
[バザー売り場につけば、卓球部の先輩に見つかりませんように見つかりませんようにと念じつつ、彼女をコーナーに案内する
色々な品が置かれている中で、自分の作品がどうかばれませんようにと神様にお祈りするのだった]
-文化祭昼交代後-
>>461 昭吾
済んでしまったことは仕方ないでござるが……。
その……、本当に拙者は改めて取り柄がないなと思うでござるよ。
[はははと乾いた笑い]
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