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[抱きしめられた体は…もう弾力も失いつつあるだろうか。
死人の体温に生きた体温は熱すぎる。とりあえず無理やり引き剥がすことはしなかったが]
…俺は人形じゃない。正確には「まだ」人間だ。
[警戒からか、説明できないことがらだからか。言葉少なに彼女に話す]
俺は…もう死んでいるんだよ。
[手を取り、心臓側に触れさせる。肌の冷たさとあるべき鼓動がないことを知らせる為に]
[辛そうに、少し身体が震えたように感じた。
シャーロットは、少し腕の力を緩めた。]
……うふふ。
そうね、人間ね。
人形なら、こんな風に言葉を話せないわね。
[聞こえてくる声とは違う。
自分は死んでると言い、左胸に触れさせたギルバート。
そこは、動いておらず、ひんやりとした感触だけがあった。]
死んでるの…?
かわいそうに、ギルバート。
ねぇ、あなたは、人の魂が欲しい…?
[視線の先には紅と蒼の二体の人形。
その二体もアーヴァインの死体を見つめている]
…あぁ、ほしいね。
俺の回りにいる人形がほしがっている。
魂集めれば人になれるんだとさ。
[もう一つ、彼女らが持ちかけてきた取引。それについては触れようとせず]
俺は堂々と人が殺せる。人形は魂をほしがる。
一石二鳥だろう?
魂を集めて、人に…ね。
この子たちは、人間に憧れてるのかしら。
感情を持ち、人を愛する事に……。
一石二鳥、か。
どうして、あなたは人を殺したいの…?
あなたの、望みは…一体何…?
…さぁな。
殺す理由は頼まれるからさ。俺は本々人殺しなんでね?
[今までは確かにそんな理由。しかし今は違うが。望みは…彼女との取引]
それ以上は…聞くな。
[胸元にある小さな青い髪、引き寄せて。黙らせる為にその唇に冷たい唇を重ねようと]
そう、あなた人殺しだったの。
[怯えもせず、ギルバートのガラス玉の瞳をみつめる。]
頼まれるから、殺す…か。
私も、人形に頼まれるなら、人を殺せるかもしれないわ。
[小さく、微笑む。
ふいに抱きしめられ、唇を塞がれるシャーロット。
やはり、冷たく、心地よくて。
三度目の口付けは、シャーロットの心に、小さく火をつけた。]
[キスに感情は籠っていたかどうか、人の体温を失った唇では分からない]
…俺はお前には頼まない。だがお前がどうしてもというのなら…助けてやるといい。
[耳元でささやく名前。もう一人、同じ境遇の別の目的を持った人形の名。彼女にも望みがあるのだと告げて。
そして少し体を離し、尋ねることは]
…今日はまじないはいらないのか?それとももう必要ないか。
一つ、憶えておいて欲しいの。
あなたは、人間であった時、一人で生きてきたのかもしれない。
誰にも、何にも頼らなかったかもしれない。
……でもね。
人は、一人じゃできない事もある。
もし、困るような事があったら、私を頼って。
腰抜けの小娘かもしれないけど…
私にも、できる事があるかもしれない。
私だから、できる事もあるかもしれない。
[そう、それは、魂を売った故の行為。
身代わりか、それとも力添えか――。]
もう一人…?
[耳元で囁かれる名。
それは、あまりにも意外な名で、シャーロットは暫し無言になった。]
……分かったわ。
(まさか、あの人が。
そういえば、あの時……。)
おまじない…?
……そうね。
[暫く考えた後、再び口を開く。]
添い寝して欲しい……なんて、ね。
名前を…
名前を、呼んで欲しい。
…その時に考える。
ただお前が生きてることで俺が困るのなら躊躇なく殺す。
それは覚えていろ。
[既に死んでいる体。人形の意思一つで今すぐにでも息が止まるこの体に起こり得る困ること。それはたった一つだが。
それにしても目の前に血まみれ首なし死体があるのに随分と場違いな空気が漂ったものだ。
そしてまじないにねだられたものは名前]
…覚えているか?今度は代金をもらうといったな?
名前を読んでほしいなら前払い。お前は何を払ってくれる?
……覚えておくわ。
[おまじないの代わりに、払うもの…]
…そうね。
あなたが欲しいものを、あげるわ。
お金と言われたら、今は持ってないけど、ね。
[ギルバートの口から聞いた自分の名。
聞くのは、二度目だった。
今までしてもらったおまじないの中で、一番温かく、一番嬉しいものだった。]
(……ギルバート。
あなたは、私が護るわ。
絶対、あなたを壊させない。)
[ガラス玉がみつめる中、二人は暫し抱き締めあった。
そして、差し出されたギルバートの手をとると、二人は二階のギルバートの部屋へと向かった。]
―二階:ギルバートの部屋―
[部屋に入るとすぐに、静かな部屋に、二つの荒い息が響く。
身体は冷たいのに、息だけは温かかった。
それは、感情が篭ってる故か、それともまだ人間である故か。
シャーロットは、冷たい身体に生を吹き込むかのように、愛を与えた。
ギルバートもまた、温かい身体に声を吹き込んだ。
やがて、二人の魂は一つとなり、解き放たれる
窓の外は、闇。
一瞬、雲が途切れた時、重なった身体が照らされた。]
愛しい、人形。
愛してるわ、ギルバート。
[そのまま二人は、眠りについた。
目覚めた時、果たしてギルバートはシャーロットの名を呼ぶのだろうか。*]
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