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[そこにあるのは首を斬られ、半分機械となった体をさらすモーガンの死体。飛び散った血の範囲から、頸動脈でも切られたか]
…いい結末になったな、爺。しかしアンタのいうことも分からんことはない。…恨んではいなかったかもしれない。だが…好いてもいなかったんだろうよ。
[呟きは何を意味するか。特に表情を変えるまでもなく、展示室、そして地下へと歩みを進める。
そこに薫る血のにおい。まだそう時間が経ったものではない。
嗅ぎ慣れた、いっそ香ばしいとも思えるその生臭さ]
『あなたはもう、感じてるはずだよ。
既に…あなたは、あの人に触れられてるんだから。
あの人に触れられた時、何か…感じなかった…?』
[そこで、人形の声は途絶えた。
そして、こつこつと、階段を下りる足音が地下室に響き渡る。]
[地下に満ちているのは死臭だけではなく。
感じるそれは既に自分の体にも満ちているもの…人形の気配。
聞こえる、聞こえる。周りの連中が騒いでいる。
喜んでいるのかねたんでいるのか。今は知る必要もないが。
そして目に入る、ナサニエルいわくの「美しくない」人形。
噂にたがわぬ、いかにも狂人らしい死にざまだ]
…いい姿だな、アーヴァインさんよ?
ついでに…
[振り向く先に]
そこで何をしてる?小娘。
[――小娘。]
ギルバート。
人の顔見て、小娘、小娘って。
私には、ちゃんと名前があるの。
小娘が、何をしてたって、別にいいでしょ…?
あなたには関係ないと思うけど…?
あなたこそ、ここに何をしにきたのよ。
お前大人になりたくないんだろう?
なら小娘で十分だ。
…それを見にきた。
ナサニエルの野郎が血相変えて飛び込んできやがったからな。
確かに芸術を愛する変人らしい死に方だ。
腰ぬけの小娘がこんな所にいることを俺は聞いている。
面白いものなんて何もないだろうに。
[吊るされた、アーヴァインの胴体を指差すギルバート。]
変人らしい死に方、ね。
確かに、美しくないわ。
美しい人形は、こういう人形の事を言うのよ。
[シャーロットは、自分と瓜二つの人形に視線を向ける。]
この人形はね。昔、私の父がくれたものなの。
私は過去に、何度もこれを棄てたわ。
自分に似過ぎてて怖かった。
私の大事なものを、全て奪っていった。
でもね、私は後悔してたの。
これを棄てた事に…ね。
だから、再会した今、大事にしようと思って。
ここにいる理由…?
この子に、逢いにきたのよ。
[指し示された人形。彼女に瓜二つのそれ]
お前が持っていたものがなんでこんな所にある?
捨てたものをここの主人が拾ったってわけか?
わざわざその人形に会いにこの屋敷にまで来た、そういう訳か?
そんな大事なものならなぜ捨てた。こんな狂った屋敷にまで訪れて会う位ならなぜ捨てた?
[紫の目。瓜ふたつの人形を見る視線。彼女もまた何かに憑かれているのだろうか]
私がこの屋敷に来たのは、父の命令よ。
ここで、この子に再会した時、それはもう怖かったわ。
何度棄てても、必ず私のところに戻ってくる。
覚えてるかしら…私と出逢った時の事。
私はここに来てからも、この子から逃げようとしたわ。
あなたに逢った時、私は森に逃げ込んでたの。
でも、森に迷い、あなたの姿を目にして、あなたに森の抜け方を教えて貰おうと声を掛けたわ。
でも、あなたを追った先にあったものは、この屋敷だった。
モーガンさんが、人形にお仕置きをした事があったでしょ…?
あの時、私はこの子の声が聞こえたの。
――助けて、ってね。
それからよ。
私がこの子を護ろうと思ったのは。
この子がここに居る理由――。
アーヴァインさんが拾ったわけじゃないわ。
たぶん、この子自身が、私を追いかけてきたのね。
[そうでしょ、と。
目の前の人形に語りかけるように、シャーロットはゆっくりと話した。]
こんな屋敷に一人で娘を行かせるお前の両親もなかなか度胸があるな。そして娘がこんな事態に巻き込まれてることは知りもしない、か。
その人形を守る?
散々嫌っておいて都合のいいこった。
だから俺はご都合主義の女は嫌いなんだよ。
[…モーガンが人形を串刺しにした時。
人形の声は自身には聞こえただろうか。その時のことはもうあまり覚えていないし実際気にもしていなかったが。
しかし彼女のいう「声」。それは…自分が聞こえるものと同じか否か]
それで?ほかの人形の声も…お前は聞こえるとか言うんじゃないだろうな?そいつらも守ってくれとか抜かしている?
やめてくれ、これ以上俺の頭まで悪くしないでほしいな、小娘。
私の親は離婚してるわ。
父が私に指示した時、父は酒に溺れてたわ。
あなたが言う通り、平常心さえ失っていなければ、かなり度胸がある指示ね。
[父を思い出し、くすっと小さく笑う。]
散々嫌ったからこそ、護りたいという気持ちも強くなるわ。
私は、今までしてあげれなかった事、これから沢山してあげたい。
この子も、私がした事…許してくれるって言ってくれたから。
(協力してくれるのなら――。)
他の人形の声は、聞こえないわ。
私が聞こえるのは、この子の声だけよ。
[聞こえるのはあの人形の声だけだという。
なら…違う。この女と自分は別なのだろう]
なら…そのままそいつの声だけ聞いてやればいい。
ここから出してやれるなら出してやればいい。
[覗きこまれた目。
彼女はもう気づいただろうか。既にこの目に生気がないことを。
既に顔色も死人のそれに近づいていることを。体温も、何もかもが失われていることを]
…見るな。なんでもない。
『うふふ。
まだ、気づかないの…?
目の前に、いるというのに。
触れてみなよ、その人に。
きっと、感じるから。
私を抱きしめてくれた時と、同じものを。』
(え…?)
[覗き込んだ瞳は、まるでガラス玉のよう。
そう、二人をみつめる、人形達の瞳。]
……ギルバート。
見るな、と言っている。
[静かに言葉を発すると同時に喉元にナイフをつきつける。
こいつは知っている。声がきっと何かを教えている。
バラされる前に…始末しないといけないか?]
[シャーロットは、声に従うように、ギルバートの胸にそっと触れた。
ひんやりとした、体温。
まるで、あの機械のような――。]
ギルバート、あなた……
[今度は、ナイフを握る手に、そっと自分の手を重ねる。
不思議と、恐怖はない。
あるのは、あのひんやりとした、愛しい感触。]
私が、協力する人は、あなたなの…?
協…力 ?
何を言っている。俺はそんなものいらない。
[既に死んでいる体。触れられる手は火をあてられるような熱すら感じる]
…何を見た?お前は俺に何が見える?
[シャーロットは、戸惑ってるギルバートを優しく抱きしめた。
伝わってくる、冷たい体温。
それはもう、心地よくて。
やはり、この人だったのかと、心の中で思うのだった。]
私はね。
人形に、魂を売ったのよ。
隠さなくてもいいわ。
あなたの感触が、あなたが人形だと言ってる。
私は、あなたの味方よ。
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