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イライダ は ドラガノフ に投票した。
ドラガノフ は イライダ に投票した。
勉強熱心 ポラリス は ドラガノフ に投票した。
強がり トロイ は ドラガノフ に投票した。
武術指南 アミル は ドラガノフ に投票した。
ドラガノフ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか。
現在の生存者は、イライダ、勉強熱心 ポラリス、強がり トロイ、武術指南 アミル の 4 名。
[―――…神など、とうに信じてはいない。
だから、自分達のしてきたことが、
することが、“罪”だとも、思わない。
これが“罪”なら、どうして神は。
食べて──殺して──殺し合って。
奪わなければ生きられない 命を創られたのか。
奪われるばかりの生を 強いるのか。
[だから、“罪”だとは、思わない。
けれど、赦されるとも、思わない。
赦されたいと願ったことも、その資格もないけれど、
もし、そう希うことがあったとしたら。
それはきっと――…神 にではない*]
―― 資料室→アナスタシアの部屋 ――
[ひと騒動も終えて、皆落ち着いてきただろうか。『私』は淡々と『テレーズ』の死体と名前も知らない誰かの死体を黒い袋に入れて、アナスタシアの部屋へと安置する。
そこにある死体は今までのも含めれば7体。たとえ、支部の人間が勝った所でここまでの被害が起こった支部に未来はあるのかと言われれば疑問でもある]
……今日はもう休みましょう。
……明日もまだ終わらないならその時考えるとして。
……皆さん、大変お疲れでしょうし。
[死体の片づけを手伝った者がいればそう提案しただろうか。その場にいない者にもそう声をかけただろう]
―― ポラリスの部屋:深夜 ――
……さて、どうしましょうか。
[ひとまず解散し、私は部屋に戻り今日の予定を考える。今日はまず襲撃しない。支部の人間の数を減らすことができないが、その分疑わせる相手が減ってしまうのが問題だ。それならば誰を疑わせるべきか]
……イライダさんかな?
[昨日のトロイ>>4:92と>>イライダ>>4:99の会話から、あの場にいるものならイライダが霊能者以外の能力者であることは容易に想像できる。そんな能力者が、なぜこのまま放置されているのかと疑いも出るだろうか。偽装として置かれた鈴も、逆に狼でないと思わせる作戦だったと信じさせれば……]
……ともかく今日は色々と接触していかないと。
[今日は忙しくなりそうだと口元を手で押さえながら口角を釣り上げる*]
[イライダを見ると、何事かを呟きながら泣いているようだ。>>4:159
トロイは死体のそばにかがみこんで、しばらく動かなかった。>>4:156
唯一平静を保っていたポラリスが、皆に声をかけている。>>4:157
イライダが泣くところは初めて見た気がする。
トロイもいつもの元気がなく、少し震えているようだ。
2人とも、だいぶ具合が悪そうだな。
床に落ちていた毛布>>4:53を拾い上げ、長剣を丁寧に拭う。
布の質が合わない。できれば砥ぎ直したいが…
いま得物を手放させることも出来ないと、トロイに返すことにした。
ポラリスが率先して2つの死体の始末を始めるのを見れば>>1、その手伝いを申しでる。
年下とはいえど、この支部での経歴は彼女の方が長い。
いつもの部屋まで死体を運び、安置しながら、突然現れたその黒髪の女を知っているかとポラリスに尋ねた。
しかし彼女に今日は休むよう言われれば>>1、素直に従って部屋に戻るだろう]**
[ポラリス>>4:157の冷静な呼びかけに反応できたのは、いくらか経って『ドラガノフ』の姿が見知らぬ女に変じてからであったか]
かた、づけ……そうだな…。
(『まだ、人狼がいて仕掛けてくるなら今夜も備えなければいけませんし』? ポラリスだってもう一匹がテレーズの姿で死んでいるのを見ているのに?)
[小さな違和感は、心の冷えきった部分が静かに記憶した。焼かれた熱さに苦しむ部分は、ポラリスも傷つき疲れているんだと解した。
……一匹に辿り着くまでに、たくさんの血を流した。一日延びてまた誰かが、あるいは自分が命を落としたとて、最後の選択が二択になるならいいじゃないか。少しでも確実に、討って報いなければならない。
叶うなら一人とて死んでほしくなかった少年の死を飲み下し、資料室や安置までの道のりで一人になる者がないよう、手伝いを始めようとふらり立ち上がる]
……せんせい。
ミレイユ、どこに行っちまったのかなぁ。
[無意識に零れた言葉が妙に幼くて、遅れて顔を歪めた。
別に、一発で壊滅するのを避けられたのが確かめられて気疲れしているだけで、打ちのめされてなんか、ない。
生きている。生きているから、どこも痛くて堪らないんだ。人か獣か、どちらかがその身を裂かれるその瞬間まで、自身の心臓が止まるまで、流し続ける血を見つめるのが辛いわけじゃないんだと、思いたかった**]
[泣いているイライダ>>4:159や座り込むトロイ>>4:156の背中を撫でてやりながら、少し落ち着くのを待ったこともあっただろうか]
……アミルさんも手伝ってくれますか?
お願いします。一人だとやっぱり重くて……。
[アミルが手伝いを買って出てくれたのなら>>5ありがたいと手伝ってもらう。途中黒髪の女について尋ねられれば]
……いえ、知りませんね。
少なくとも記憶の限りでは。
[実際、この姿を見た記憶はもう無い。もともと無かったか思い出せないかは分からないが]
……ええ、お休みなさいアミルさん。
アミルさんも疲れているようですし、ゆっくりと休んでくださいね。
[そう言って別れたか**]
―― 早朝:資料室 ――
[死体も片づけられたが、嫌な匂いも残っているだろう資料室で早朝から資料の整理をしていた。
ある意味癖のようなものだ。この支部に来てから、毎日毎日繰り返してきたことだから]
……そう言えば新しい資料と本は届かないんですよね……。
[それだけが少し残念だ。今日が終われば、どのような結果であれここで本に囲まれる生活などできないだろうから]
……さぁ、行きましょうか。
[主の居なくなった資料室の簡単な整理と掃除も終わり、廊下へ出る。
今日被害が出てない事を、支部の人間はどう思うだろうか。
トロイを探しに歩き回るが、途中で誰かに会うだろうか**]
ー 資料室 ー
[死体の片付けを始める前に、片膝をついているイライダ>>0に歩み寄る]
あんたは…どこか悪いんだな。心臓か?
こんな状況だが、その薬は飲んでおけ、な?
辛ければ、片付けはしておく。明日に備えて無理はするな。
[惨劇はこれで終わりではない、と言外に含みながら、手短に労わりの言葉をかけた。
先程のやりとりや、胸を抑えるようすから、彼女が何か体の不具合を隠していたらしいことは嫌でもわかった。
何が彼女をそこまで突き動かすのだろう。
壊れかけた体を酷使して、仲間の姿に短剣を突き立てさせるものは。
芯の強そうな彼女が涙を流すまで自らを追い込む理由は。
きっと、自分にはわからないのだろう。
だから、例え彼女が薬を飲まずとも、休もうとしなくても、それ以上押し付けることはせずに、側を離れようとした]
─ 昨夜・食堂 ─
[そこかしこに死が、失われた日常の欠片が無残に転がっている。何度か立ち尽くしながら簡単な作業を続ける。
最低限腹を満たせるだけの味気ない食事を用意して、会えたならば押し付けるように三人に渡してきた帰りだったろうか。空っぽの胃に酒を流し込み、少し手洗いで吐いてきて、震える胃を水で宥めながら自分も食事を始めた。
暖炉は、つけていない。煮炊きの名残の熱に寄り添って黙々と静けさを食んだ。
堅くなったパンとチーズの残り、茹でただけの芋に塩を振って口に運ぶ。味なんて感じなかったし吐き気がしたが、それでも食べなきゃいけなかった。
時間と死だけが平等に降り注ぐ。
ケダモノより一息でも長く生きたければ、ただ、疾く腹を満たせ。人らしく一口を味わえ。唯一の信条だった。
覗きこんだ水瓶に過る己の影を、見るともなしに見る]
[……この青い目は、たぶん母親《クソばばあ》似だ。父に髪を掴んであちこち殴られても、顔を殴られた事はなかったから。
思えば、それに気付いてからだろう。隈が消えない日が増えた。
生きる/食べることはキラキラ鮮やかで楽しい一方で、バカみたいに青い目も汚ならしい血を巡らせる心臓も保つであろうことが嫌で仕方なかった。
抉りとるその日を想って>>1:60、ようやく許せた。許される気がした。
クソみたいなモノがなくなった世界で、いつも通りみんなは平和に暮らせばいい。たとえば鈴の音。空のした駆け回る訓練場の春の陽射し。もうすっかり馴染んだ誰かのやさしい眼差し。そういう、……]
[現実にはわかりやすい『敵』なんていなくて、仲間を疑ったあげくにぼろぼろの支部だけが残っている。浅い呼吸がうっすらと白い跡を残した]
最後に本当に皆で食べたのは、いつ、何だったんだろうな……。
[直接触れ合ってミレイユだった憑狼がドラガノフになった黒髪の女と自分は確信しているが、他がそうとは限らない。特にポラリスはテレーズと親しかったから、受け入れがたいのか?>>7とも思う。
アミル、ポラリス、イライダの信じたい部分と信じられる部分と疑わしく思えるささやかな何かがぐるぐると渦巻く。
痛みと悼みを抱きながら冷えた食堂で長い時を過ごして、ようやく微睡むためだけに、自室へ戻ったのだった]
[生きていて欲しかった。けれど彼女はそれを望まなかった。
あの一票を投じたとき、自分が何を思っていたのか、今はもうわからなくなってしまった。
ありがとう、彼女の最後の言葉が聞こえる。>>2:314]
助けて、くれ……
[思わず言葉がこぼれた。
無意味だと知りつつ、心の堰は壊れかけていた]
疲れたよ…なあ…今度は俺を、助けてくれ……
[俺が本当にあんたを助けられたというのなら。
目を瞑り、額を窓に押し付けるようにして、助けて助けてとうわごとのように繰り返す。
窓の上をゆっくりと滑りおちる指が、透明な痕を残した。
先程までの賑やかな声はいつのまにか止んでいた。
代わりに、裏庭の隅から何かが折れる鈍い音が響いてきた]
[ミレイユの鈴を、最後に持っていたのは、
テレーズだったか>>3:180。
痛む胸を押さえ、ふらつく足でテレーズの遺体に近づき、
暫し躊躇った後、ポケットを探る]
…この鈴…
なぜか、私の部屋の前に落ちていたらしいけど、
ミレイユの、唯一の形見だから…。
[ミレイユが、いつからミレイユではなかったのかは、分からない。もしかしたら最初から全部、嘘だったのかもしれない。
けれど、獣がミレイユの遺体の場所に言及していたように、
彼女も、殺され姿を奪われた犠牲者だ。
兄の為にも早く一人前になりたいと、話していた少女。
朝の食堂、柔らかな紅茶の香りに包まれた笑顔が、脳裏を過る。
耳に馴染んだ、微かな鈴の音が聴こえた錯覚がして…
見つからないかもしれない遺体の代わり、
鳴らない鈴を、そっとトロイに差し出したのだったか]
[ 冷え切った震える指先で、
何度かポイズン・リングの蓋を開けようとするも。
テレーズの遺体の前でのように>>4:10、なかなか上手くいかず]
――…っ。ごめん、なさい。
ポイズン・リングの、蓋を…あけて貰っても、いい?
[アミルの労りの言葉>>26の後ろにある、
イライダへの内心の問いかけには気づける由もなく。
彼に頼めたか、自分で開けたか。
ポイズン・リングに残る 2粒の青い粒薬を、数瞬、じっと見つめ。
覚悟を決めるように、一瞬だけ瞼をきつく瞑ってから、
あと1粒を残し、1粒だけ口に含んだ。
もう、1粒ではすぐに痛みの治まる筈もなく。
明日の惨劇も予感しているのだろうアミルの、無理はするなの声に。整わぬ呼吸で力なく頷き、片づけを頼んだのだったか*]
─ 朝・廊下 ─
[やはり、静かな支部内は冷え冷えと寒い。気温や天気に対してそう思うのか、欠けた誰かの影に対して思うのか。
残された者たちを探しながら、重たい頭で少しずつ考え始める。誰が欠けたか、あるいは現状のままであるか。
昨日は捨て鉢に誰かまた犠牲になるだろうと思っていたけれど、そういえば最終局面ではあえて喰わずに疑心暗鬼を煽る手があったっけ、とようやく思い至っていた。まして憑狼が相手とあらば、策はいくらもあろう。
イライダは、無事だろうか。誰の色を見たのか。
少なくとも、昨日の彼女は本人であると信じたかった。そっと差し出してくれた鈴>>25が、脳裏でだけちりんと鳴る。
最後は、結局皆を自分の目で見て判断するしかないのだが。『信じたい』と『信じられる』が、心の熱い部分と凍った部分とにしんしんと積もっていく]
―翌 明け方/ 自室―
[[翌日の明け方。
胸の痛みを堪えながら、
両掌に紫水晶の耳飾を包み祈り続けて、
何時の間にか、意識を失っていたらしい。
一昨日のトロイの昏く深い苦悩と悲痛の滲む瞳>>4:21
は、人間のものだと、心が信じていた。
トロイの“用心しろ”>>3:159と、
シュテファンとドラガノフの最後の言葉>>4:92のことも。
けれど、ドラガノフの姿を奪った獣に止めを刺したアミルと、
止めを刺すか尋ねていたポラリスに比べ。
一昨日には殺しかけた獣に、実際には刃を下さなかったトロイ。
テレーズから憑依した憑狼ではないかと、
信じたい気持ちと、訝しむ気持ちの間で、不安の振子は揺れて]
―翌 明け方/ 自室―
[まだ薄暗い室内に、差し込む一筋の淡い曙光が、
煌く暁色の石の表面を照らしていた。
星のような形の、白い光が浮かんでいる。
トロイ・ボールドウィンが、
占った昨日の時点までは“人間”であると示していた]
ー 資料室・昨晩 ー
[ポイズン・リングを差し出されれば>>27、頷いてそれを受け取った。
小さなリングにやや苦労する。リー・リーの首にかかった縄を解こうとした時と似た感覚だった。
蓋を開け、転がり出た青い薬がたった2粒しかなかったことに、ハッとイライダの顔を直視してしまった。
彼女はフィグネリアと仲がよかった。
リー・リーのことを信じていたらしい。
ドラガノフを還せと叫んでいたか。
うしろめたさから思わず目を逸らした。
薬とリングを相手の手のひらに押し込むようにして返すと、未だ呼吸の整わない彼女から逃げるように片付けに加わった]*
―翌 明け方/ 自室―
……良かった…。トロイはやっぱり人間、よね…。
占ってしまって、ごめんなさい…。
憑狼を見つけられなくて、ごめんなさい…っ。
[微かに瞳が潤んだ。
次いで、恐怖に近い翳に暁色が曇る。
今日の遺体のないのを、まだ知らぬがゆえに。
ドラガノフのように、もし今日、トロイが憑依されていたなら…]
[それから、彼女からいくらか話を聞いたろうか。問われたならば同じく答えて]
あんたは、昨日はアレの処刑で終わるかもって可能性>>1も考えてたみたいだが──オレは、たとえ今日死んでる奴がいなかったとしても『テレーズ』として潜んでた奴を逃がす気はない。
オレはアレがミレイユからドラガノフに移ったと考えてるから、まだ終わってなんか、ないんだ。
[彼女の淡い瞳に、何か浮かびはしただろうか。見逃さないようにじっと見つめる]
もう、誰かに任せたり躊躇ったりしない。この手で、やり遂げる。だから、一通り見てきたら……また話に来る。ポラリスの意見も、聞きたいから。
[もしかしたら投票すらまだるっこしいと行動を起こしてしまうかもしれないが、やりそこなうのは一度で充分だ。もう間違えられないのだから。
『ポラリス』が刺繍を施されたクルミの袋について何も触れなければ、探るように見つめただけでその場を去っただろう]
─ →食堂 ─
[誰かと会ったなら会話しつつ、食堂へ向かう。昨日の片付けをしながら少し料理らしき行為に手を出してみる。
野菜をたっぷり煮込んだスープを作りながら、卵を焼き、ソーセージを茹でて、パンに塗れるようジャムなりマーマレードなりを探し……]
──これはひどい。
[……てるうちに卵とソーセージが無残な姿で発見された。
勝手の分からない厨房で、悪戦苦闘しながら同時進行したのがまずかった。ひとつひとつ順を追えば、大丈夫だったはずだ。たぶん。
スープは煮込みすぎの感が否めないが、いい匂いがするからベーコンを奮発して誤魔化そう。肉はえらい]
ちゃんと自分で始末つけるから、怒るなよーっと……。
[家事や水回りを担当していたミレイユやフィグネリアへの謝罪に、苦笑がもれた。
どこにも行っちゃいない。>>13そうであれば、いいのになんて。仲間の安らかな眠りよりもそんなことを思ってしまう]
[誰かが立ち寄ったらすぐ温め直せるようにしておいて、黒焦げの卵と弾けとんだソーセージを平らげていく]
……卵はともかく、こっちは嫌な発想するかもしれないから、これで良かったのかもな…。
[引き裂かれた肉。こぼれた腸。
ぐっと込み上げるものを飲み下した。少なくとも、フィグネリアとリー・リーの命はオレが喰らったのと変わりないじゃないか。その上である今の命を、無駄にしてはいけない]
[テレーズの遺体の傍らで倒れて目覚めた後のような、
ぼんやりとした瞳で、吹雪に音鳴りする白い窓を見遣る。
9年前の惨劇と、この数日の犠牲者の顔が、
次々に脳裡を過り、病とは別の胸奥の深い痛みに唇を噛んで]
…テレーズから憑依した獣は…。
[アミルか、ポラリスか……その二人のどちらかが
犠牲になっていれば、トロイの可能性もある。
犠牲者が誰か確認しに行くべきだと頭では分かりながらも、
思うように動けない身体と痛む心臓に、
食堂へ向かうのは少しだけ後になっただろうか。
記憶を探り、3人の信じたい様子と、あやしい様子を
懸命に思い起こす。
イライダ自身も、部屋の前に置かれていた鈴>>25や、
テレーズの遺体の傍らでの、あやしい様子>>26、
ドラガノフの人間判定で、彼を庇おうとしたことなど、
疑われても仕方のない要素のあることは、自覚のないまま**]
[食器を片付けながら、目を閉じて自分の鼓動を感じる。
最後の日が始まった。
生きて、息して、ただ走ろう。
泣くのは、全てが終わって墓を参った時か、力及ばず死ぬ時でいい。
しばらく、そうしてじっとしているだろう**]
[昨日、資料室でドラガノフが殺された後―
そのまま殺し合いが続いてもおかしくない状況だったが、お互いまるで信じあっているかのように、協力して場の片付けを進めていた。
いつかのように、お互いをいたわっていた。
人は、できれば人を信じたいのだ。
けれど、その本能に逆らわなければいけない。
考えて、悩んで、疑って…誰かを殺さなければならない。
それしか人間であることを証明する術はない。
自分も決して安全ではないだろう。
昨日の自分は…仲間の口封じをしたとか、最初は傍観していた仲間狼が有情のとどめを刺したと思われても仕方ない。
けれど、ただ諦めて死んでいくなんて嫌だった。
生きる理由は分からなかったが、このまま死ぬつもりもなかった。
食欲は無かったが、パンにチーズをのせて一口齧る。
部屋をでて、食堂へ向かう。今日は誰が死んでいるのだろう。
降り積もる雪に吸い込まれたように、いっさいの音が消えていた]*
― 食堂 ―
なんだこの匂いは…
[食堂には焦げ臭い匂いが漂っていた。
トロイか、ポラリスか。あいつらは料理に失敗したのだろうか。
酷く静かだ。もう、殆ど残ってないものな。
厨房で動かないトロイ>>40に気づかないまま、窓際の適当な席に座り、思考を始めた。
昨日、あのとき…イライダとトロイは、本気でドラガノフに切りかかったように見えた。
そう考えると、一番怪しいのはポラリスだ。
ドラガノフを庇うでもなく、イライダやトロイに加勢することもなく、ただ状況を見守っているようだった。
ただ怯えていたわけではあるまい。
すべてが終わった後、一番冷静に見えたのは彼女だった。
いや…あの時トロイは実際に切りかかってはいなかったか。
何故だ?あの片目の傷は、トロイがつけたものではなかったか?
何か心変わりがあったか…または憑かれたか]
[考え方はもう一つある。
もし俺が憑狼なら、誰の姿を狙う?
迷いなくイライダだ。
占師を生かしておく理由はない。
しかも、イライダはあまり疑いを集めていなかった。
疑いを集めず、信頼を稼ぎつつ狡猾に立ち回る…
そんなイメージに一番合うのは彼女だ。
それはまた、信頼される人だということの裏返しでもあるのだけど。
ただ、彼女の心臓がひどく弱っていることを知っていれば…いや、狼には関係ないか?
疑わしいものは、狼に狙われにくいはずだ。
逆に、疑わしくないものほど狼に憑かれる可能性は高い。
ああ、そうか。結局確かなものなんて無いんだ。
裏も表も、それそのものの性質ではなく、自分の立ち位置を表すものでしかない]
[窓の外に目をやる。
相変わらずの吹雪だったが、少し弱まってきているようだ。
もう数日もすれば晴れることもあるかもしれない。
鏡写しの自分が目に入る。
ああ、もう一人残っていた。
憑かれている間、意識はどうなっているのだろう。
気付かないうちに狼になっている…そう言う事が無いと言い切れるのだろうか。
3人を殺している自分は…人であると言い切れるのか?
落ち着け。大丈夫だ。
もし本当にそうなら…自分が考えてもどうしようもない。
正気でいたければ、できることだけを考えろ。
窓の外から視線を動かすことの無いまま、ぐるぐると出口のない思考を繰り返した]**
>>33>>35
―― 支部廊下 ――
……トロイさん?
[駆け寄ってくるトロイ>>33に声をかけられそちらを振り返る。どうやら支部内を歩き回る最中だったが、まだ状況は把握していないらしい]
……私はまだ見ていませんね。
……さっきまで資料室の片づけをしてましたし。もうやる人がいませんから。
[警戒せずに近づくトロイにそう答える。あまり下手なことは言えないだろうが素直にそう答える。
実際にもう資料室をどうこうしようとする者はいないだろうし]
……大丈夫ですよ。
[なるべく感情を込めずに]
……トロイさんの方こそどうなんです?
体調も気分も……。
[こちらを本当に心配しているのか、それともそれを装って探っているのか。むしろ昨日の様子からトロイやイライダ、アミルの方が大丈夫じゃなさそうにも見えるのだが]
そう……ですか。
……いえ、そうですよね。どこかで『テレーズ』さんが憑狼じゃなければいいと思ってたのかもしれません。
……だから今日終わってほしいと考えていました。……結社員失格ですね。
死体袋を確認すれば、おそらく憑狼に取って代わられた人は戻っていると思いますが、『テレーズ』さんの死体に変化が無ければまだ憑狼はいるという事なんでしょう。
そして今の状態で終わっていないというのなら……あと1体。
[昨日の憑狼が殺された時に、『テレーズ』の死体には変化はなかった。昨日のうちにその事は言っておいた方がよかったか。なるべく感情は表に出さないようにしているが、悔やむような気持ちは少し出ていたか]
……分かりました、トロイさんを待ってます。
その時までに私も考えをまとめておきますね。
[たった一度、目の前の少年に間違えを起こさせればこの支部は終わるだろうか。その時、彼はどんな顔をするのだろうか]
……犠牲が出ていれば、欠けたのはアミルさんかイライダさん。
もし犠牲が無いなら……なぜ誰にも変わろうとしなかったのでしょう?
[去っていくトロイの背中にそう言いながら見送る、
そう言えばポラリスに渡したクルミ入りの袋はどこへやったのだろうかと思い出した。
今はトロイが持っているなど知らない。去っていくトロイをただ見つめていた]
……。…アミル。
[彼が、自分以外の3人や、
自分自身にまで疑惑を巡らせているとは、知り得ぬものの。
その横顔に、ポイズン・リングを開けてくれた時>>32
に、なぜか後ろめた気に目を逸らされた記憶が重なる。
咄嗟に彼の無事に安堵する気持ちと、
訝しみからの躊躇が混じり、数瞬の躊躇いの後、声を掛けて]
――…っ、トロイは? トロイは無事!?
[では、犠牲者はトロイかポラリスか。
最終日に遺体の無い場合があることは、
結社員として知識はあるが、実際にそうとは未だ知れず。
ポラリスだったらいいと思ったわけではない。けれど、
厨房で動かないトロイ>>40、には気づかず、人間と確認できた彼の無事を、どこか必死の声音でアミルに問いかけた*]
─ 廊下>>46 ─
……そっか。そうだよな…。
もう、資料や本に埋もれてたテレーズもいないんだから…。
[いつからにしろ、確実にテレーズも還ってこない。慕っていたポラリスの感情のこもらない『大丈夫』を怪しめるほど、焼けた心は冷たくはなれなかった]
何もかも、最悪だよ。
でも、きっとこれからはずっとこんな気持ちが続くだろうから……慣れないと。
昨日こき使えって言ったのは、イライダだけじゃなくてあんたにも、だから……無理だけはするなよな。
[『ポラリス』の仮の予定>>3も知らず、復讐を果たそうと消えない虚しさを抱えて生き延びようと言う決意とも、しばらく付き合う事になるだろう体への不満とも取れる言葉を言いながら、続ける]
そうなんじゃないかって、思ってた。
……気持ちは、痛いほど分かる。
[ポラリス>>47の後悔をいいように受け取って、小さく頷く。あの日、少女の柔らかさを包み込んだまま結社員たろうとしていた彼女を、信じたかった]
あ、そっか……アレが黒髪の女になったみたいに、アレが喰った奴は取り返せてるんだろうな…。
[そしてミレイユはどことも知れぬ場所で、ひとり? 苦痛に瞳が揺らいだ]
そっちはアミルとポラリスに任せてたから、飯食った後にでも確認してくる。
アミルもイライダも無事なら、誰かに監視かねて付いてきてもらった方がいいのかな……。
[死者に再び相対する悲しさをまぎらわせたがる心に建前を与えながら、眉を寄せ]
あぁ、ありがと。
オレも、あんたがどう落ち着くか……待ってる。
じゃあ、お互いがんばろーな。
[『トロイさんが信じるなら私はここにいます』
あの日の彼女を信じた。今日も信じたかった。だからこそ、見極めは最後に。
ポラリス・コンヴァラリアへの信頼と敬意に賭けて、ミレイユやテレーズに騙された時のように易きに流れはしないと誓おう]
…………。
[犠牲がないならばなぜなのか。
クルミの袋の事を覚えてもいないようなのはなぜなのか。
去り際、二つの疑心暗鬼の種に一瞬歩みを止めて、頭の中をいっぱいにしながら食堂の方向へと去っていった]
─ 厨房 ─
[異臭騒ぎなんてあるわけないじゃん。みんな大げさだなぁ。
現実逃避がつらい。スープの方は見た目はともかくそれなりの出来だが、同じところに置きっぱなしだと臭いが移ってしまうかもしれない。まぁ、今日明日で一人で食べきれない量ではないから大丈夫だろう。
……生き延びて、明日を勝ち取ればいい。
怯むな。先があると見越して動け。全体を見るんだ]
―― イライダの部屋前:朝 ――
……入れ違いですね。
[ノックはすれども返事は無く、中をのぞいてみればもぬけの殻。
アミルの部屋にも言ってみたが、すでに誰もいない様子。どこか別の場所にいるのだろうか>>43>>49。
ポラリスに渡した刺繍入りの袋をどこへやったか気になり>>48、一旦部屋に戻って探した時間がいけなかったか]
……別に無くなったからと言って気にする必要はないはずですけれど。
[少し心がざわめく。ただの信頼させるためだけの道具でしかないはずなのにこうも気になるのは初めて人間に送った贈り物だったからだろうか。
『私』にも人の心のようなものがあったのだろうかと苦笑する。そんなものはあっても意味はないというのに]
……無くしたというのなら、それまでの存在だったという事でしょう。
……別に気にするほどでもない。
[少し釈然とせずとも、今日はやる事をやらねばならない。首を横に振って余計な考えを振り払い、今度は食堂へ**]
ー 食堂 ー
…イライダ!無事だったか。
[突然必死の声>>50をかけられて驚く。
まずは1人。少なくとも昨日のイライダは憑狼ではなかったということか]
トロイには、まだ会ってない。
ここで待っていれば、生きているやつは来るんじゃないかと思ってな。
[今日は犠牲者がいないことはまだ知らない]
身体、まだ大丈夫か?
なあ、あんた占師なんだろう?
誰か、昨日より前にそのことを知っていた者はいたのか?
その…心臓のことも。
[それが誰かを介して狼に伝わっていれば、イライダが既に襲われている可能性は高い。
そう考えて、言いたくはないだろうと知りつつ問いかけた]
[昨日、トロイとのやり取りで、
占い師だと打ち明けた時>>4:100>>4:101>>4:102には
アミルもその場に居たように思うが、
どこか心此処にあらずの態だった彼>>4:119の様子を
思い出せば、再び言葉を紡ぐ]
…昨日話した通り、よ。
私は占師で…ドラガノフを占ったわ。
占った時…前日までは、確かに彼は人間だったの…。
だから、彼がその日も人間なら守りたくて…
投票箱で結果を知らせた。
[投票箱の中のドラガノフの人間判定を見て、
アミルが信じられないと思ったことは知る由もなく。
自分が未だに占師であることや、ドラガノフの人間判定を知らせた
目的を、どこまで信じて貰えるかは分からないまま]
ドラガノフにも、
その日の彼が人間かどうか確かめに行った時、
彼に…いえ、
あの人狼にも占い師だと気づかれて…打ち明けたわ
[ドラガノフでも誰でも、人狼に占い師だと知られれば、
狙われてもおかしくはない可能性は、良く分かっていて。
あの日の明け方に彼に伝えたのは、彼を信じたから。
昨日、トロイや皆の前で認めたのは、
人狼を占いで見つけられる可能性は、あと1回だけだから。
占で見つけられなくても、憑依されるなら、
自分の壊れかけの心臓と引き換えに、最期の人狼を殺せる、
そんな覚悟も持っていたから>>4:100。
とはいえ、本物のドラガノフにも、偽物のドラガノフにも、
無茶だと言われた性格>>3:157通り、本当の占い師としては
軽率すぎると見えるなら、疑われても仕方ないかもしれない]
[二人の会話に耳を澄ませる。
厨房で見つからないようにコソコソするのは何だか懐かしかった。何かと食料を持ち出しては溜め込み、鈴の音を聞いては逃げたり怒鳴り返したりしていたのなんて、せいぜい最初の半年くらいじゃないだろうか。
感傷をよそに、話は進んでいく]
[『ドラガノフ』にもそんな段階>>61から伝わっていたのか、と思うと眉が寄った。
憑狼も通常の狼と同じく群れで囁きを交わすなら、『テレーズ』にも伝わっていたはず。傷を負いさらに無抵抗だったとはいえ、ひょっとしたら1狼の犠牲を以て全て終わったと油断させる事も出来たのに、『テレーズ』の皮を捨て去った理由にいやな想像が離れない。
3日目の挺身、暁色に奴への心からの信頼が宿って見えた。
4日目の処刑、悲痛な声は彼女の心臓以上の深い想いと心の痛みを伝えてきた。やり損ねたら自分を刺せ、と言ったのだって。
だが、昨日のそれが『茶番』であるなら。
疑われ、逃げる気のない仲間狼を切り捨て、占いの結果を偽って状況をコントロールするつもりがないと、果たして言えるだろうか。
鈴を渡してくれたのだって、なぜ『テレーズ』が持っていると分かっていたのか?]
― 食堂 ―
[イライダの話>>59->>62を黙って聞いていた。
『守りたくて』『信じて貰いたくて』
滲む今は亡きドラガノフへの彼女の想いに、微かに眉を曇らせた。
守りたかったものも、信じたかったものももう手遅れなのに。どんなに思ったってもう無意味なのに。
どうして叶わなかった願いをそう簡単に口にできる。
ふらりとどこかへ落ちそうに気持ちを、バキバキと鳴る窓の音にハッと引き止める]
…分かった。
なら、昨晩狼があんたを狙う理由は十分すぎるほどにあるな。
もちろん、あんたが本物なら、の話だが。
さっきトロイを探しているようだったが、その様子だとあいつを占ったんだな?
で、どっちだ?白なのか黒なのか。
[そこまで口に出した時、食堂にポラリスが現れた>>58。
ああ、トロイがやられたか。
とっさに犠牲者が一人でたという数の事実として受け入れようとしたが、彼女の口から昨晩は犠牲者が出なかった、と伝えられれば]
…どういうことだ……?
[かろうじてそれだけを口に出す。
すぐに分かったのは、昨日の誰かは今日もその誰かだということだ。
それはつまり昨日ドラガノフが袋叩きにされるのを仲間の狼が見ていたということだ。誰だ?
トロイが人間だった、と告げるイライダの声>>64をどこか遠くに聞きながら、彼女の探る様なまなざしをただ無感情に見つめ返した]*
―食堂―
[アミルが自分の言葉をどう受け止めたかは知れず>>68。
彼の眉の寄るのと、怪しまれているような言葉に、
微かな警戒を覚え、瞳を眇めた]
……そうね。
寧ろ昨日、狼が私を狙わなかったのが、不思議ね。
[心臓の悪さや発作の危険の故か、或るいは他の理由か。
ドラガノフの姿を奪っていた獣の怪我の治療>>4:31をした時、
痛めたという肩の手当の跡を目にしたが。
その時はまだ彼を信じていたし、
狡猾な憑狼なら、逆に手当て跡すら見せないだろうかと、
拾った短剣>>3:116と明確には、結びつけられず。
怪我や病気が、憑依後にも引き継がれるかは不明なままだ。
心臓の発作を恐れて憑依されなかった可能性は、
違うかもしれないと思えば、口には出来ず]
[騒動が始まって以来の、
彼の無表情や感情表出の薄さには気づいていたし、
”若い奴が多いから、自分が感情的になるわけにはいかない”
という理由>>4:61も聞いてはいたけれど。
それでも、アミルを先生と慕い尊敬していた、
アミルも目と期待をかけていた、トロイの死の可能性だ。
案じていた若い者には、トロイも含まれるのではなかったのか。
アミルの真偽に関わらず、
自己申告の無表情の理由すら、本当とは思いにくくなってくる。
理由を聞いたのは、テレーズに憑いていた狼が誰かに移った後だ。
消去法での推理は分かるが、遺体も目にしていないのに、
トロイの死を、何故、一瞬にして、
単なる確認のように受け入れられたのか…]
[出ようとしかけて、慌てて引っ込む。
自分が死んだのかどうか取り沙汰されかけていたからだ。反応をうかがう好機だ。ポラリスの言葉で全員の無事が確認されたようだが、今日の憑依がなかった事に対するイライダとアミルの様子に違和感はない。ただ、感情の乗り方が各人違うように思えた。
ふと、アミルとポラリスの感情のなさの違いについて考えていた。それから、今生きている3人についてと、まずこれからどうすべきかを]
ー 食堂 ー
[ポラリス>>58の方に目を向けていると、視界の端、厨房の入り口に動くものを捉えた>>74。
すぐに「トロイは人間」というイライダの声>>64が耳に響く。
しばらくじっとそちらを見たのち、ふいとその場を離れ、戻ってきた時には鉄の鍵束>>2:16を手に下げていた。
厨房へ向かって、静かな声で話し出す]
トロイ、逃げろ。
噂>>2:#2が真実なら、いずれここは本部に潰される。
イライダも反論はないな?ポラリスはどうだ?
[そう淡々と伝えて、鍵束を前に突き出した。
諸々の条件を考えると、おそらく残りの狼は1匹。
イライダが本物でも狼でも、おそらくトロイは人だ。
そう考えて鍵束を差し出したまま、相手の返事を待った]
[アミルの感情の見えない瞳は、鏡のようにも見えて。
映り返る自分の心も、見えなくなりそうになる。
自分がその奥に探しているのが、”人間”なのか”憑狼”なのか…。
分からない、分からない…分からなくなる]
(ひとつひとつ、整理しよう。
一気に考えようなんて無茶、熱がぶり返しそーだ……)
[まず元の姿を取り戻した遺体を改めて、その傷や痕跡を確認する事。そして、各人に対する違和感と疑問を整理して問いかける事。
──イライダが憑狼ならば。
オレを占った意味は何か。なぜ今朝ではなく4日目に彼女が襲われたのか。
──アミルが憑狼ならば。
『ドラガノフ』と同票で運命のコインによって処刑が決まったらしきリー・リー。自身の投票先ではない事に不満を抱かなかったのか。『ドラガノフ』への敵意を危ぶまれ、投票前後に入れ替わられる隙はなかったのか。
──ポラリスが憑狼ならば。
資料室に誘い込まれる可能性は、彼女が一番高い。だが、二人ともさほど疑われていなかったとはいえ、憑依する必要があったのか。クルミの袋の約束を覚えていないのは、ショックだからなのか。
そこまで考えたところで>>76]
(……この言葉さえ、意図を考えないといけないなんて)
[信頼と疑心が、頭のうちで暴れだしたようで。
虚しさと不安に、ぐっと言葉を詰まらせた]
[数瞬、眸を閉じて心を決めて、再び開けば。
ふいに場を離れたアミルの手にある鍵の束と言葉に、
瞳を瞠った]
…トロイを逃がしてくれるって…本気なの?
[憑狼でこれを言いだす理由があるだろうか、
淡々と告げるアミルをじっと見つめて]
トロイは“人間”よ、本当に。
でも……アミルも、分かってるでしょう?
逃がすということは、生かすこととは違うのよ。
結社から追われるということよ…
今逃がしても…いえ、今逃げてしまえば、余計に。
私達が何と弁明しようとも、
一番怪しい人間として、いずれ必ず殺されるわ。
[それとも、それが狙いなの? 疑いたくはない。
けれど、その疑念も含めて、信じたい気持ちとの間で揺れる]
[返事も待たずに言葉を継ぐ]
イライダ、あんたもだ。
自分の体だって思い通りにならないんだろ。何故まだ動こうとするんだ。
いちいち後悔して、悲しんで、なんで正気でいられるんだよ。
[いちいちごめんだの口に出すほど優しいくせに、なんでまだ心が折れずに居られるんだ]
ポラリス、あんたは…なんで、なんで平気なんだ。
昨日のあれを見て、なんとも思わなかったのかよ。
[俺には無理だった。平気なフリはできなかった]
もう、殺すのは嫌だ…
[息のように掠れた最後の言葉は誰かの耳に入っただろうか。
言っていることが支離滅裂だ。それくらいはわかってる。
息が上がっているのを悟られないよう、呼吸を抑えた]**
―― 食堂 ――
……つまりイライダさんがが占い師であると、すでに狼側に知られてたわけですね。
そして、その日の襲撃は『テレーズ』さんが誰かに憑依した。
[イライダの告白>>61にそう答える。ここまでは事実だ。そしてここから先はここにいる人へ投げかける疑問]
……それで占い師が今健在だとすると、どうして今日は誰も襲われなかったのでしょうか?
確かに、毎日入れ替わり続ければ占い師に捕まる事はないので放置することも考えられるのですが……
それなら……今日誰も襲わなかったという事実が邪魔をします。
……その場にとどまれば、占い師に捕まってしまう危険性もあるので放置する理由がなくなります。
……なら、なぜ狼は襲わなかったのか。
――私は2つ考えました。
[そうして2本指を立てる]
……一つは、今の姿を手放したくない理由があった。
もう一つは……占いが脅威ではなくなったから。
[一つ一つ理由を言うごとに指を折り、最後に見つめるのはイライダの顔]
……イライダさんが今、憑狼なら……その2つとも理由が満たせますよね?
占いは無くなり、占い師の肩書を使って状況をコントロールできる。
[彼女の事情は考えず、状況だけを前へと出す。
これで、占い師という肩書が疑心暗鬼の霧に呑まれた。この場にいるものは判断しなければいけない。
彼女は占い師なのか、それとも憑狼なのか。そのどちらにせよ]
信用できるのはトロイさんだけ……ですね。
[厨房から現れたトロイ>>67に期待するような目線を送る。あるいは信用しているような目に見えたかもしれない]
……「トロイがやられたか」ですか。
ずいぶんあっさりしてるなと思いますが……
[こちらが現れた時にでたアミルの言葉>>69に、一瞬眉根を寄せるようにしつつ]
……そのあっさりさの理由が既にトロイさんの死を知っていたというのなら、トロイさんが憑狼でアミルさんに憑いたと考えるのが自然ですけれど、それだとイライダさんの占い結果と矛盾します。
[努めて冷静さを演じつつ続ける]
……それに、もしアミルさんが狼なら今日誰も犠牲になってない分かっているので「やられた」の言葉は出にくいかなと思いました。……もし狼ならトロイさんの安否を確認させようとするでしょうし……
[そこまで言った辺りだろうか。アミルが鍵束をもってトロイに逃げる事を勧めている>>76]
……逃げるんですか?……逃がすんですか?……結社員なのに。
[その様子を見て、少し恨めし気に呟いただろうか]
……なんで平気か、ですか?
……結社員なら当然でしょう?違うんですか。
[『私』が知っている『ポラリス』ならきっとそう答えるだろうという言葉を口にする。今のポラリスがどう考えているかは分からない]
……殺すのは嫌……ですか?
……いまさら何を言ってるんです?
結社員なら死ぬのも殺すのも覚悟のうちなのでは?
[震える声のアミルに追い打ちをかけるように言葉を発する]
…結社が今さらどうした
[平然しているポラリス>>93にぴたりと目を据える]
こんなふうに殺し合って…何が結社だ。
俺のいた結社は、ただのちょっと知識のある人間の集まりじゃなかったはずだ。
ああ、死ぬのも殺すのもずっと覚悟してきたさ。
けどそれは…覚悟があるからって苦しくないって訳じゃない。
[心の中で重苦しい何かが一気に膨らむ。
しかし声を荒げることはなく]
平気なわけないだろう。感覚が全部体に残ってるんだ。
逃げて欲しい、生き延びて欲しいと思って何が悪い。
なあ、あんた昨日、ドラガノフが殺されるのを見て…どう思った?
[相手の目を見据えたまま、静かに問いかけた]
[鍵束を戻したアミル>>87の背が、これまでの漠然とした頼れる『大人』から力なく揺らいだように見えて、ひどくやるせなくなった。続く言葉を聞きながら、じっと俯く]
……オレ、ちょっとだけ疲れてるんだ。きっと、あんたが『アミル』なら、あんたの半分くらいは。
[ポラリスの冷静さ、イライダの躊躇った言葉、それらを噛み締めながらその背に呟く]
……ぼーっとしてる時の鈴や誰かが白昼夢でも何でもいい、忘れたくないから生きていたい。
生きていたいから、殺す。これ以上奪われたくないから殺す。
それだけじゃ、ダメなのか……。
[どうやったら他の誰かまで守れるのか、分からなかった。最後の言葉>>88が人獣どちらの意味なのか図りかね──ずっと処刑を任せていたアミル・ヘレに言い出すのを少し躊躇ってポラリスの言葉に耳を傾ける]
[逃げる事への呟きに感じた忌避感>>91と結社としての意識>>92は、するりと飲み込めた。
だが、続く言葉>>93に頭痛がずきりと主張する。……余裕ぶって喉元を晒す灰色の容疑者に呆れ、仲間へ剣を向けるのをためらうポラリスは、こんなだっただろうか]
……変わったな。
テレーズが憑依されてたのがそんなにショックだったのか? ポラリス・コンヴァラリアらしさをなくすほど。
[アミルとの応酬のあと、ぽつりと呟く]
なぁ、ポラリス──。
あの日、約束した事覚えてるか。また明日………、って。あの時笑いかけてくれたと思ったのは、オレの間違いか。
[言葉の上ではまるで逢瀬の様子みたいだな、と力なく苦笑を滲ませながら、クルミの袋の約束を仄めかす。
もしこういう冗談を言ったとしても、本人がどう反応するかはさっぱり想像できないが]
[それからしばらくして、アミル、イライダ、ポラリスの論戦を聞き、聞かれれば答え。
ふつりと言葉の切れた合間に、重たい息をついた]
……もしかしたらこうかも、ああかもって堂々巡りだな。
誰も彼も本人に見えたり見えなかったりで…きついな。
[アミルが誰かを見据えていたなら肩を叩き、ポラリスとイライダの方を見る]
形のある今を、確かめたい 。遺体がどうなってるのか。
けど、一人で向き合える気がしないから……安置してる、アナスタシアの部屋だったっけ? 付き合ってくれないか。
イライダとポラリスには、無理には言わねーけど……生きるの死ぬのなんて、ここで話しててもかっこつかないだろ。
[ちょっとだけ、日常の象徴であるここで話すのにウンザリした気持ちもなくはなかったけれど、焦げたような異臭に託つけて目をそらした*]
……憑狼がいるなら、私はイライダさんがそうだと思います。
[疑うべきはただ一人。イライダ。イライダが心臓の病で長くないと聞いた時から決めた事。
結社員なら、病で死ぬより、仲間の手で死んだ方が本望だろう。
そう言った辺りでアミルから目を据えられながら問いかけられた>>94]
……苦しいからと逃がしたり逃げ出せば、ここで殺し合った皆が浮かばれる事も無いでしょう。
逃げた者は追われ、残された者は結社として殉死するか獣として処理されるか……。
……昨日のドラガノフさんの処刑ですか?
……獣の処理ができて喜ばしい事ではないですか。
[感情は込めず淡々と返していく。仲間の死に対してはそこまで感慨深くないのもある。
自分の命でさえ肴にして楽しむ人狼にとって、仲間の死はそこまで大きくはないのもある]
私の命は、あの子たちを殺して奪った命だから
心臓が止まる最後の瞬間まで――…動かないといけないの。
正気? いいえ、私怨よ…どうしても“赦せない”からよ。
人狼が――人を喰らい命を奪う獣が。
こんな惨劇を引き起こしてしまう存在が、
ドラガノフの姿を奪ったあの獣みたいに、笑ったのが。
[そして何よりも――…一人だけ逃げて生き延びた、
誰も守れなかった、無力で卑怯な私自身が。
どうしても、どうしても―――“赦せない”から]
殺すことでしか…守れないから。
終わらせる方法が……他にないから、よ。
>>96
……ショック?
…………私らしさって何でしょうね。
[憑狼に『私』らしさなどあるのだろうか。奪った姿に合わせて行動も考えも演じ変えていく憑狼には、らしさと言う物が最終的には理解できない。故に答えには苦笑し貧窮する]
……約束、ですか。
……間違いかもしれませんね。
結社員に感情は必要ありませんから。
[また明日、とはいつ約束したのだろうか。若干ポラリスとトロイの仲を邪推してしまいそうになるが、終わった後にゆっくり合わせてやろうと思いつつ]
……私も行きますよ。
テレーズさんの遺体が今どうなってるのか揉みたいですし。
[アナスタシアの部屋に行くというトロイの提案に>>97素直に頷きついていく]
赦せない…か…?
[イライダの答え>>101をそのまま口に出して反芻する。
家族のような子供たちを殺した獣を、赦せない。
静かな部屋の中で声だけが響くように聞こえる。
ああ、そうか。彼女を動かしているのは怒りだ。やっとわかった。
腹が立ってどうしようもなくて、だから何かをしなくてはいられなくて、壊れかけの心臓を抱えて…
心の中に膨らんだ塊が脈を打つ。
ただ…殺すことでしか守れない。そこはよく理解できなかった。
殺すという行為と、守るという行為がどうしても結びつかない。
誰かを殺して誰かを…守れるのか。それは正しい事なのか。
殺すというその口で、まだ守るなどと世迷言にしか思えなかった。
だから、イライダが見せた、というよりも自分が暴いてしまったその怒りが、本物か演技か見定めかねて]
そうか…そいつらはきっと、あんたにとって、本当に大事な仲間だったんだな。
[ただそういってトロイ>>105について行った]
[まさかという思いを感じながら、トロイに問いかける]
……私がテレーズさんに貰った袋、知りませんか?
綺麗な刺繍が入った袋なんですが。
[先ほどのクルミのお裾分け。もし袋ごとポラリスが渡していたのなら……そう考えつつ]
クルミなあ…そういえば市場に乾物屋が出ていて、稽古帰りに寄ったりもしたっけ。
あの店、まだやっているのかな。
[懐かしい記憶をふと思いだしそうになるが、軽く頭を振ってまた封じ込める。今は思い出に浸る時じゃない。
アナスタシアの部屋に近づくと、また微かな声が聞こえてきた。
あいつら、まだいるのか。
最後の投票がもうすぐそこに迫っている。
静かに考えたかったので、あまり部屋の奥までは入らず、入口付近でトロイが遺体の確認するのを見守った]*
― アナスタシアの部屋 ―
[入口付近に凭れて立ち、目を瞑る。
今まで見てきた、聞いてきた記憶が脳裏を廻る。
きっと人は。
すぐに怒って誰かを傷つけ、傷つけられては悲しんで、また誰かを傷つけてしまうような、そんなふうにできているのだ。
それはとても愚かで惨めなことだけれど、それが人なのだ。
ドラガノフに憑いた狼は、怒りを表しはしなかった。
それが違和感になった。
ポラリスもだ。
狼を処刑できることを喜ばしいと言いながら、それでも手を出さなかったのはあまりにも人らしくなかった。
もとから感情の薄い子供だった。
けれど、感情表現が薄いからといって、傷つかない訳ではない。
そして、大きな感情に襲われた時、それを表に出さずにため込めるほど、人は強く作られていない]
―アナスタシアの部屋―
[そこに安置されている人達の、亡骸が――…
生前の眼差しが、笑顔が、脳裡を過り、
左胸の奥が押しつぶされそうな痛みを訴える。]
――っ。……シュテファン、アナスタシア、
ドラガノフ…フィグネリア、リー・リー…テレーズ…
[最後まで、哂いながら死んだドラガノフの姿を奪った獣の、
呪いのような声が、耳奥に蘇る。
自らの手でとどめをさしたアミルと、
様子を伺うように最後にとどめを刺すか、
と尋ねるだけだったポラリス…
もう誰も殺したくないというアミルと、
結社員としての責任を口にするポラリス…]
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