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見習い ミレイユ は 賢女の娘 フィグネリア に投票した。
賢女の娘 フィグネリア は 勉強熱心 ポラリス に投票した。
イライダ は 賢女の娘 フィグネリア に投票した。
ドラガノフ は リー・リー に投票した。
リー・リー は 賢女の娘 フィグネリア に投票した。
資料室の主 テレーズ は リー・リー に投票した。
勉強熱心 ポラリス は 賢女の娘 フィグネリア に投票した。
強がり トロイ は 賢女の娘 フィグネリア に投票した。
武術指南 アミル は 賢女の娘 フィグネリア に投票した。
賢女の娘 フィグネリア は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、見習い ミレイユ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、イライダ、ドラガノフ、リー・リー、資料室の主 テレーズ、勉強熱心 ポラリス、強がり トロイ、武術指南 アミル の 7 名。
[少しの疑いで人を殺すのは正しいことか?
正直、フィグネリアさんにはもう少し話を聞きたいのが本音だった。
けれどそれはもし彼女が“人狼”だったならば、判断を先延ばしにするべきではない。
彼女だけに注視していられないのも本当。
……ああ、私はどこまでも甘い。
かの命題は、“結社員”の名の下に消え去った。
だって“結社員”ならば、
死ぬことさえ怖くないでしょう?]
―アナスタシアの部屋―
[『儂』の食事はそう時間のかかるものではない。
べろりと口元についた血を舐めた。
やはり普通の食事もいいが血肉の味は良い。
何より入れ替わるこの瞬間が『儂』に高揚感を与える。]
[食事が終わる頃には『儂』は人の姿に戻っている。
小柄な少女のものでない。]
ゆっくり眠れよ『ミレイユ』。
[不思議なものだ。
床には食い荒らされた先程までの儂が。
『ミレイユ』の体が転がっている。]
[最後に切られた左肩がひどく痛んだ。
部屋のシーツで見える所の血を拭った。
元々血まみれの部屋だ。
シーツの一枚くらい放置しても目立たないだろう。
行くか。
[血溜まりの中に落ちていた『儂』もよく見慣れた
鈴を血も拭わずに拾い上げた。]
[―――カラリ
血のせいか鈴は音が鳴らん。
だが疑心暗鬼の道具に使えばいいだろう。
部屋に帰るついでにイライダの部屋の前にでも落としておくか。**]
―昨日の夜―
[一枚の紙を手に、重い足取りで、投票箱に近づいた。
数瞬、躊躇うようにぎゅっと目を瞑ってから。
表にある人の名を書き、裏に目立たぬよう小さな字で
昨日の占いの結果と、明日占う予定の人の名を書き込んだ紙を、
箱の中に滑り落とす。一枚の紙は…人の命と同じ重さ。
子どもの頃、仇の男の身体に刃物を突き立てた時の
重く抵抗のある肉を裂く手ごたえと、
手を濡らした温かい血の記憶が蘇るのを、唇を噛んで堪えた。
裏側には]
『“占い師:シュテファン・イエーガーを占った
結果は不明
明日占うのは“ドラガノフ・ヴォーテ” 』
―翌日の明け方―
[翌日の明け方。
両掌に紫水晶の耳飾を包んだまま、祈り続けて、
何時の間にか、また眠ってしまっていたらしい。
差し込む一筋の曙光が、煌く暁色の石の表面を照らせば、
そこには星のような白い光が浮かび上がり、
ドラガノフ・ヴォーテが、占った昨日の時点までは
“人間”であると示していた]
[票の結果を確認する]
……そう。そこにほとんどの人がいれたのね。
[やはり彼女は派手に動きすぎたのだろう。それが支部の皆に怪しいと映ってしまった。今日は誰が処刑されることになるだろうか。今日もいろいろ動かなくてはいけない]
まずは手始めに誰かと接触しましょうか。
[その場合誰が適任か……少し考えつつ眠りにつく**]
信じたくて、でも疑わしいところもあって…
占ってしまって、ごめんなさい…。
今日も、まだ人間の可能性が一番高いわよね…。
[憑狼だから、占った後に憑依されている可能性もある。
けれど、まさか本当にそうだとは、一番思えなかったから。
だから、占いの結果である昨日のドラガノフではなく、
今日のドラガノフのことも、信じられるなら。
かつての惨劇で、占いで信じられた狩人である少年に
打ち明けたように。
彼にだけは、打ち明けようと思った。
―――…自分が“占い師”であることを]
―明け方―
[薄暗がりの中、投票箱に近づき]
『占い師:ドラガノフ・ヴォーテは【人間】だった。』
[昨日までのドラガノフを、「人間」であると証明する
言葉を綴った、一枚の羊皮紙を落とした。
信じてくれる者がどれくらいいるかは、定かではなかったけれど]
[フィグネリアの亡骸にそっと触れる。
君は、
すまなかった、本当にすまなかった…。
どんなに謝罪しても間に合わない言葉。]
賢女の娘 フィグネリアは【人間だった】よ。
[生きることに葛藤と混乱を抱えてはいたけれど、
殺される理由にはなり得ない。
生き残った私達は皆が同罪だ。]
─ 朝 ─
[寝台の上で、吹雪を聞くともなしに聞いて過ごした。時が過ぎれば夜は明ける。ただの事象として]
……兄貴信者って呼んでからかってこよう。
あいつの無事を確かめて。それから。
[フィグネリアの最期を思う。
あまりに穏やかなそれ。不吉な予感。それでも、微かな期待を抱いて、それから。食堂を目指そうとして、もはや慣れてしまいそうな鉄錆を嗅いだ。
駆ける足が自分の物ではないようだった]
─ アナスタシアの部屋 ─
[派手に音を立てて扉を開ける。
繰り返された惨劇、血だまりに伏せるは]
ミレ、イユ……?
[喉を裂かれ、はらわたを食い散らかされた小さな少女の肢体。血だまりを踏み分けたねばついた音を聞きながらぼんやりとそれを眺めた。
守ってやれなかった。昨日そばにいれば。
いや、違う。
本当は、もっと、前に]
[主をなくした部屋の机や椅子を投げ倒す勢いで踏み込み、現場保全も考えずに小さな体を抱き上げた。
空っぽで冷えきった軽い体。鈴の音は、二度としない。兄を慕い微笑む少女とともに消えてしまった。]
う、ぁ。
[いつから。そんな事を今更知ったとて仕方がないのに]
……誰だよ。
誰だ、誰なんだ。ふざけんな……っ!
ふざけんなよぉ!!
[朝の空気に怒号が響く。
気付いてやれなかった愚かさに。
悟ってしまった、アナスタシア、シュテファン、ミレイユに続く犠牲者の存在に。そして、まだ知らぬフィグネリアの正体に。
惨劇の夜は、絶望と疑心暗鬼の新たな一日を運び込むだろう**]
―明け方・結社内の何処か―
[真実の反応を引き出しやすいと言われる方法は、幾つかある。
酒場での常のように、酔わせることは簡単な方法の一つ。
他にも、おだてる、怒らせる、恐怖を与える…
……そして、不意を突く。
相手の方が上手なら、そう出来たかは不明だが]
……答えて。 どうなの?
[震えないよう気を張って強張る声で、反応を促して。
一挙手一投足を見逃すまいと、
”信じられるか”を見極めようと、見つめる瞳には。
それでも、隠したつもりで隠し切れない、
“貴方を信じたい”という感情が、滲んでしまったか]
[騒ぎに気付いた者がいるならば、少女の亡骸を抱え怒りと痛みに頬をひきつらせたまま、淡々と事情だけを告げるだろう。
遺体を動かし、昨日と同じく清めようとしながら。
リー・リー辺りはまた止めに入るだろうか。暗い赤がこびりついた手足で、何も言わず抵抗するが。細かい事はもう皆何だっていいのだ。
こいつがいていいのはこんな寒くて嫌な臭いのする場所じゃあない。中身が誰であれ。
シュテファンだってそうだった。アナスタシアも。……自分の手で生け贄に捧げてしまった羊であるならば、フィグネリアだって。
ふらりと食堂に『ミレイユ』を連れていこうとして、流石に断念する]
[ぱっと外へ飛び出して、吹雪かささやかな日光かで崩れた雪だるま>>1:160を蹴り飛ばした。日常の名残はこんなにも無惨だ。そして、一掴みの雪を顔に押し付ける]
オレは…生きてる。
ちゃんとやり遂げるんだ。……生きてるんだから。フィグネリアを、ミレイユの命を、喰らって生き延びたのと同じなんだから…。
[心身がどんなに冷えようと血潮は熱い。だから、こんなにも雪が解けるんだ。どんなに疎ましい血だって、目的を果たすまではそうでなくては困る。
次々に濡れる頬を拭いもせずに、声を殺して、少しだけ、泣いた。
憐れな羊を犠牲にしたのだろうか。すがれる少女はもういない。いや、いなかった。そしてまた、誰かが犠牲になったのだ。
戦わなければ、生きられない。
無惨な死を決して無駄にはせず、今日を生き抜かなければいけないのだ。……ひとりきりで**]
―…っ、…カーク。…アデル、カタリナ、ラヴィ………
…アナスタシア、シュテファン、フィグネリア…っ。
…必ず、仇は取るから…。
ごめんなさ、い…ごめんなさい、ね…。
[心臓を鷲掴みにされるような痛みと、重い息苦しさに。
喘ぐような荒い呼吸を繰り返しながら、
9年前の人狼騒動と、今回の惨劇で失われた命の名を、
祈るように誓うように、呟き続ける]
[覚悟していた命も、死にたくないと泣き喚いた命もあった。
生きたいと願っていた、生きられた筈の、命だった。
彼らの命を殺して、彼らの人生と幸せを奪って。
彼らの、身を裂かれる痛みと絶望の上に、
私が、息をしているから。
彼らの、恐怖と怒りと慟哭の血溜まりに浸かりながら、
私が、笑っているから。
生きて、生きて、生きなくては――…彼らの分まで。
生き延びて、探して、戦って――…必ず、仇を打たなくては]
[残り少ない命の蝋燭の炎を
一秒でも長く燃やし続けられるなら。
他には、何も要らない。
憎しみと怒りだけあれば、生きていける。
仲間の仇を打つために、一人でも多くの命を助ける為に。
リー・リーが違うのは、知っている。
占い結果と今日のドラガノフを信じるなら、彼も違う。
残りのミレイユ、テレーズ、ポラリス、トロイ、アミルの中に、
憑狼がいるはずだ。
だから、お願い…お願いだから、もう少しだけ。
一分でも一秒でもいい、少しでも長く。
この心臓が止まらずに、生きて、生きて――…必ず、仇を…**
[バキリ。
バキリ。バキリ。
バキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキリバキ
―バキリ。]
…っは、…はっ、はあっはっ…はあっ…
[荒い息をついて目を覚ます。
見なれた薄暗い天井。窓。相変わらずの吹雪。
首の骨の折れる音が耳の奥に谺する。
ベットの上に仰向けで寝転がったまま、両目を覆うように右腕を額に預けて深く息をはいた]
― 自室・朝 ―
[あれから一晩が経った。もし犠牲者が誰もいなければ。
それは彼女が狼だったということだ。
そうだと良い。そうでないと良い。
ベッドを出てのろのろと服を着ると、ドアノブに手をかける。
足が重い。このまま、部屋にこもっていたい。
駄目だ。
結社員は、狼を始末しなくてはいけない。
するべきことをしたんだ。容疑者の処刑。それだけが現実だ。
それが「誰」かなんて関係ない。
つ、と昨日と同じ平坦な表情になると、部屋を出て、状況を確かめに階下へ降りていった。]**
―回想―
[リー・リーの手が肩に触れた瞬間>>2:253、
囁かれた時>>2:205と同様の感覚がした。
シュテファンの亡き妻、“霊能者”サーシャと同じ感覚だ。
リー・リーも、此方に感じていた>>1:274とは知り得ぬまま]
……ごめんなさい、私が知っている一つは死者なの。
生きている人の答は知らないの…
[投票の委任に>>2:307、占師として確認を返すのは危険だった。
憑依の可能性もあるから。
でも、憑狼なら投票を預け>>2:307はしないだろう。
暫し躊躇ってから、占い師だと情報で肯定し、
いたわるように、肩に手を触れ返そうとした。
霊能者だと感じられたことと、票預け、
占い師だと確認した筈のイライダが今朝も無事なこと等から、
昨日までのリー・リーは、憑狼ではなく霊能者だと思う。
また、フィグネリアに次ぐ複数投票のあったリー・リーが、
今日、憑依された憑狼である可能性は、村中で一番低そうだと思われ。今日までは、リー・リーは憑狼ではないだろうと考えていた*]
―― 支部廊下:早朝 ――
[目が覚める。今日も吹雪はやまず、雪で辺りを覆い隠していた]
……まずは現状を把握ね。
[ランタンを手に取り、天候のせいもあってか薄暗さも感じる早朝の支部を歩き回る。イライダの部屋の傍を通った時、落ちている見覚えのある鈴に気が付いた]
……これは――なるほどね。
[こんな所に血まみれの鈴が落ちている意味を悟り、そのままにしておく。
この鈴は私が見つけるよりも他の誰かが見つけた方が都合がいいだろう。
そう思いながら、また支部内を歩き回り、しばらくすればアナスタシアの部屋から怒号が響くだろうか>>18]
この声は……そう、トロイが見つけたのね。
[どうやら今日の第一発見者はトロイらしい。その叫びは彼の心中を察して余りある。アナスタシアの部屋に入り、トロイに声をかければ淡々と事情を話してくれただろうか。小さな遺体を抱き上げるのをやめない彼に嘆息しつつ、彼にしか聞こえないように耳元でそっと囁いた]
イライダの部屋の前で見覚えのある鈴が落ちていたのを見たわ。ここに来る前に見かけたから気にしなかったけど、何かの手掛かりになるかも、ね。
[さて、今の彼がその言葉でどんな判断を下すのだろうか。少し興味があるが、今はより情報を集めなければ。他の人物に接触するために、アナスタシアの部屋を後にする*]
ー 廊下 ー
[階段をおりながら、今日のことをつらつらと考えた。
記録を見る限り、人狼は数匹でまとまって行動することが多い。よしんばフィグネリアが人狼だったとしても、おそらくまだ生き残りがいるはずだ。
誰だ?いつからだ?
本部からの2人が狼だという可能性もある。
しかし、あの狩人は剣を抜こうとして死んでいた。それも、おそらく本気で斬り捨てるつもりで。
人狼の偽装にしては、手が込みすぎている気がする。
間合いの内まで警戒されずに接近し、かつ、その殺気に気付いた狩人が瞬時の迷いもなく斬ろうとする相手。
狼の中には、少なくとも1匹そういう姿のものがいるはずだ。
全ては憶測でしかなかった。
が、少ない手掛かりを手繰って闇雲ともいえる処刑を繰り返す以外、何ができるというのだ。
疑い、考えることが、結社員として、人として残されたかすかな証明のように思われ、慣れぬ思考を繰り返す]
[疑わしいのは誰だ?ここしばらくで、人が変わったものはいたか?
ふと思い浮かんだのはテレーズ…資料室の主人だった。
昨日の騒ぎのなかで、短剣を持ち出したフィグネリアを抑えたのは彼女だった。
普通、刃物を出されれば大抵のものは竦む。ましてや、資料室にこもりがちな品のある女性なら。
いや、そんなにあからさまな行動を取るだろうか?
むしろ、この状況で普段通りともいえるイライダ、ポラリス、そしてリー・リー。彼らこそ怪しいのではないか?
リー・リーに至っては、先ほどの狩人から考えた条件にも一致する。
そこまで考えて、階下の怒号>>18に気づく。
ほら、な。驚きにも値しない。
ごく冷静な、あるいは投げやりな思考でそれを受け止め、犠牲者の確認に向かった]**
[時が満ちるまで、己が一票をもって刺し殺した命が潰えるのを見届ける。……後はもう充分だ。
雪の上に横たえられた女の刑死体を、目に焼き付けて。
後の諸々も彼の為すままに、静かに踵を返したのだった]
[そんな雪を眺めていると、ふと昨日ポラリスと言葉を交わした時の事を思い出した。
あの時は自分でも、うずまく感情をうまく表せられなかったけれど、今なら言える気がする。
ポラリスは嫌いじゃなかった。
コンヴァラリア結社員は理想で、尊敬できる。
けれど、ただのコンヴァラリア結社員は大嫌いなんだ。
ケダモノを討つために、ケダモノと同じ所まで堕ちなければならないことを示しているようで]
―朝/イライダの自室―
[賢女の薬で、胸の痛みと息苦しさ>>27が
少しずつ治まる間。扉を背に頽れ、荒い呼吸の合間に、
フィグネリアの処刑の前後を思い出していた。
結社での6年間と、互いの秘密を共有していた、
辛い過去と火傷の痕を持つ、彼女が。
死の直前に、“その子は今、すごく幸せなんじゃないでしょうか”
と語った横顔>>287と、アミルに向けた嬉しそうな笑顔>>2:314が、
脳裡に焼き付いて離れない。
人狼騒動の惨劇の最中、死の直前の一瞬に、
どこか幸せそうに笑って逝った人を、初めて見た。
その笑みと命を終わらせた、
骨の折れる鈍重い音>>32が記憶の中から響き来る。
温かな涙が頬を滑り落ち、冷たい一筋の跡だけが遺った]
―朝/イライダの自室―
[フィグネリアと6年間を共にし、過去の迫害や拷問の可能性と、
最期の様子を知るからだけではなく。
別の人間の、身体から身体に乗り移れる憑狼なら、
フィグネリア程、疑われることに過敏に怯え、
防衛的な怪しい行動に出るだろうか、とも思えば]
フィグネリアは人間だったと信じたいけれど、
リー・リーに結果を聞けるかしら…。
[ 壁に手をついて身体を支え、立ち上がる。
胸奥に鈍い痛みは残るが、微かに震える足で歩きだす。
廊下へ出た時、怒りを帯びた悲痛な慟哭が響いた>>18.
惨劇の最中の朝、こんな声が意味することは、一つしかない。
慌てて其方へ向かったので、
近く転がる血まみれの鈴>>15には、やはり気づけないまま*]
─ アナスタシアの部屋の中 ─
黒い袋が2つ増えた。
昨日に比べどちらも小さくて軽い。
霊安室はいくつも要らないから、すべて集めると床が真っ黒に見える。
袋の予備はまだ沢山あるなんて、忌まわしいね。
昨日本部からの連絡馬車は雪の影響で到着せず、
今日纏めて引き渡す事になりそうだ。
―夜 ドラガノフの部屋―
[昼行燈と揶揄され徐々に枯れいくよう見えようとも
流石は結社員といったところか。
最期に『儂』が振るった短剣による肩の傷は
思いのほか深いようだ。
『ミレイユ』とは違う壮年の男の手。
細かな作業には向かんがそうも言っておれん。
血が滲まぬように手当てをしておこう。]
―― 昨晩:処刑>>32 ――
[フィグネリアが吊られた現場にて、アミルが粛々と処刑を執り行っていただろうか。今際にアミルとフィグネリアが何かを囁き合っていたが、何を話していたかは聞こえなかった]
これで終わるといいわね。
[そのつぶやきはアミルや居合わせた他の支部の人間に聞こえただろうか。
聞こえたとして本当に終わると思っている人間はどれくらいいるのだろうか]
……もう少し頑張ってくれるかと思ったのだけれど。
[その言葉は誰にも聞こえないように、ぽそりと呟き雪の中に消えていった*]
―朝―
[結局空が白み始めるまで眠れなかった。
イライダは『儂』の言葉をどう受け取ったのだろうか。
信頼されずとも困るものでもなかったが。]
そろそろ行くか。
朝食は……どうするかな。
[『ミレイユ』はもういないのだから。
多めに作っておけばよかった、と苦笑が漏れた。]
エトになんて伝えればいいだろうな。
[人に聞かせるように白々しい言葉が口をつく。
ある意味一緒なのだからなんら寂しがることはあるまい。
だがもう少し『儂』は此処に立ち尽くしておこう。]
……フィグネリアは、回避を、しなかった。
[この支部に能力者がどれだけきちんと配置されているのか、そして未だ無事なのかも分からない。
昨日は憑狼は一匹だと思っていたから、無駄なあがきを諦めたのだと思ったが、少なくとも、今日続いたのだ。
彼女が狼であってまだ残党がいるか。
彼女が人であって特殊な能力を持たなかったか。
そして、昨夜のドラガノフを通じてシュテファンが守りたかったイライダが、人間であるならば、彼女は能力者なのだろうと言うことを]
―明け方/ドラガノフの部屋―
[占ったことを見抜かれれば>>54
返事の代わりに、華奢な肩がびくっと震えた]
……そうね。証明手段がない以上、
信じるか、信じないか、しかないわね。
[まっすぐに見詰め返されれば>>54
何処となく誰かに似た既視感を覚えるが、すぐには思い出せず。]
……分かったわ。
私は、今日の貴方も…”信じたい”。
[曇りや揺らめきの窺えぬ眼差しを、じいっと見つめる。
シュテファンだったら、”信じられる”か、見極められただろうか。
心の何処かで、彼の声で再びの警鐘>>22が鳴る。
暫しの躊躇いの後、それでも、心からの気持ちを告げた]
― アナスタシアの部屋の前・朝 ―
[響く声>>18を頼りにそちらへ向かえば、ミレイユを抱えてわめき散らすトロイに出会う。
ミレイユがやられたか。ああ違う、ミレイユに、やられたのか。
憑狼ってのはややこしいな]
トロイ。そのくらいにしておけ。
泣こうがわめこうが、ミレイユは生き返らない。
[剣の手ほどきをするときと何一つ変わらない口調でぴしゃりと言った。
それだけで立ち去ろうと思っていたのだが。ふ、と一瞬微かに目を細めて言葉をつづけた]
死人に同情するのは止せ。
彼女はもう、幸せも不幸せも分からないんだ。
なあ、存在しないものに惑わされて大事を見誤るなよ。
[死人の思いまで背負っていてはいつか潰れてしまう。
アミルなりの優しさであったのだが、そうとわかる表情になっているのか、自分自身でも分からなかった]*
─ 朝>>66 ─
…………。
[男の声がする。若い方だから、アミルだろう。生き返らない。何をしても。
訓練の後小雨に降られたみたいに、凍ったような煮え立ったような心にささやかに届いた]
(ここに在るのに)
[ミレイユの体と、それに宿る誰か。もしかしたらアミルかもしれないそれが。何を言ってるんだろう、自分も彼も。
騒動以来変わってしまった表情を見るともなしに見た。フィグネリアを処刑しなお続く惨劇を、死者を想わずにいるなんて]
いやだ……そんなの、クソくらえだ…。
[アミルを鈍く睨むように眉を寄せる。
本当は、その言葉に甘えて想う事をやめたくなった自分自身をこそ睨みたくて、視界がぼやけた]
―― 支部廊下:朝 ――
[今朝の現場にポラリスは来ただろうか。居なければ部屋まで様子を見に行くし、居れば廊下まで連れ出して、人の居ない所で話を聞こうとするだろうか]
ポラリス、この前渡したアレ……今も持っているかしら?
[アレとは、魔よけの刺繍を入れたクルミ入りの袋の事だがすぐに思いついてくれただろうか。持っていてくれたり、思い付いてくれているのならば、あからさまに安堵したような表情をしつつ]
そう、良かった。
もし、あなたが入れ替わった憑狼ならお互いにしか知らない事をすぐに思いついたりはできないでしょう。
[もし、入れ替わった先の記憶もすべて手に入るなら、能力者の能力も奪えるのではないかと。しかし、数少ない憑狼に関する資料から得た予測から、それはできていない。つまり、記憶に関しては細かいところまで奪う事は出来ないのではないかと騙る]
だから、あなたの事は”今日は”信用できると思って話すわ。
[そう言って、イライダの部屋の前に落ちていたミレイユの鈴について話をして]
……今あなたは誰を疑っているのかしら?
[そう聞いただろうか*]
―― 事務室前 ――
[今日も事務室へと訪れる。結局昨日資料室へと来なかったリーリ―に費用の催促の為……と言うのが表向きの理由だ]
……リー・リー?
ちょっと入ってもいいかしら?
[そう言ってリーリ―の部屋をノックしただろう。反応はあるだろうか]
……なぁ。
[イライダの部屋の前へ向かう途中、どこかでポラリスの姿を見かけたなら、低く声をかける。彼女は、アナスタシアの部屋で見かけたんだったかどうか。取り乱していて、よく覚えていない]
いつでもいい。
あんたの都合のいい時に。また日が暮れる前に、手合わせに付き合ってくれないか。
[よく回らない頭でそれでも考え続ける為に、まず今日の彼女はポラリス・コンヴァラリアであるか確かめたかった。
受けるにしろ断られるにしろ、淡い瞳をまっすぐ見つめた]
[先に差し出された根拠つきの信頼の言葉>>69に。
微かに暁色の瞳を瞠ってから、数瞬、ぎゅっと瞼を閉じる。
心の中で、シュテファンの警鐘>>22が鳴っている。
左胸の奥がズキリと痛んだ]
…信じてくれるの、ね。
…分かったわ。
私も“今”のドラガノフを……“信じる”わ。
[ねえ、“今の貴方”は本当に、
仲間だと言ってくれた>>0:149貴方なの?
頑張って何を探すか、問うてくれた>>1:94貴方なの?
仇を討つと誓っていた>>2:43貴方なの?
違和感までは至らぬ、微かな何かに。
幾つもの問いが、胸奥を過る。
けれど―…先に差し出された信頼に、応えたいと思ってしまった。
見つめ返す目を、じっと覗き込むように見つめて、ひとつ頷いた*]
―― 事務所 ――
……そうね、昨日だけでもいろいろあったから。
[袋をリー・リーから受け取り、若干遠い眼をする]
……血の付いた鈴?あなたもそれを見ているの?
それとも誰かから聞いたのかしら。
[言おうと思っていた情報をすでに話していたのなら話は早いのだが、彼はいつごろその情報を手に入れたのか。さらに続いた言葉に]
――ちょっと待ってちょうだい。
あなた、現場を直接見ていたの?
[>>51の事を話されれば、さすがにそう反応せざるを得なかった]
−事務所−
>>76の直前。
[貯蔵箱から野菜を取り出し、そのまま齧る。
やらなくてはならない事が多すぎて、調理している暇がない。
図面の再作成(アミルの書いた図があまりにアレだったので予備の図面に書き込む。>>2:209 ミレイユの発見場所も追記>>17)
持ち物リストの確認。
アナスタシアとシュテファンの荷物はほぼ開封されていなかったが、何年もここへ住んでいた二人の荷物が簡単には片付かない。
特にミレイユの荷物は直接兄に送ってやりたいので、本部から必要な物を検証に来て欲しい旨をリストの最後に記入。
一人黙って作業を続けながら考えては居るものの、
ミレイユの死、ドガラノフの傷、あの時嗅いだ獣の匂い。
結局の所頭の中でピースは並んでいない。
アナスタシアを信じてはいたものの、自分で憑狼がどんな存在なのか理解してないから堂々巡りになるのだな。
私は知るのはフィグネリアが人間だったって事だけだ。
逡巡している間にドアが鳴った。]
あれの態度に変なところはあったか?
フィグネリアに対して不信感を見せている様子だったが。
他に誰か意識している相手はいなかったか?
[アミルへと言ったのはポラリスの名だったか。
昨日の『儂』の発言を穿り返す。
例えボロが出ようとそれはそれで
『儂』の楽しみの一つになるだろう。**]
[それにひきかえ自分は―
窓際の机に目をやる。
そこに並べられた票の一枚、やや斜めに傾いた文字でつづられた「フィグネリア」の文字。
アミル自身が投じた1票だ。
口元に自嘲的な笑みがうっすらと戻る。
彼女の命を奪ったこの1票の理由を誰かに問われたとして、果たして自分は説明をできるのだろうか。
それは、生きる意志を失ったように見えた彼女への思い。
わかりはしないだろう。誰にも。自分自身でさえもそのすべては。
トロイが使ったのとは別の紙に投票結果を書き残し、占師の告発状を挟んでおいた]**
[ドラガノフとイライダが、最初の犠牲となった二人と縁が深かったのは分かっている。だが、わざわざ『シュテファンからの頼みだ』と言うからにはあの狩人の男からドラガノフに依頼されたのが重要なはずだ。
……結論から言うと、ドラガノフは占い師で、イライダは霊能者なのではないか。
普通の騒動なら、生きた狼を捉える占い師が要となる。
だが、憑狼の場合どんどんと成り変わり逃げていくから、死者の『確定情報』が軸となる。
互いが能力者と知っている二人が交わした約束。妹のような、そして唯一確かな情報を持つイライダを守ること。
ドラガノフは初手で狼を捕らえられず、死の可能性を見て、その日の確定白──オレに一部を託したのではないか。
ドラガノフに信頼されてたのだと思いたかったけれど、自信は朝血だまりで打ち砕かれたばかりだった。勿論ちょっとだけ、だけど]
イライダ、ドラガノフのいずれか。
または、テレーズ、リー・リーのいずれか。
[2狼であったり狂人がいたりすれば、話は変わってくるだろう。だが、少なくとも。
すぐにも息の根を止めてやりたい『ミレイユ』は、この二人組のどちらかに成り変わって、今日も右往左往する人間たちを嘲笑っているのではないか。
痛む頭ではここまでが限界で、深く息をついた。
元より自分の力では、理詰めで迫りきれるとは思えない。目で見て、腹を決めて、それでも、やっと届くかどうか……。遠回しに探ろうにも、時間も技術も足りない。
覚悟が決まったら、二人きりになれるところで改めてイライダかドラガノフに切りだしてみようと思った。能力者ではないか、と*]
─ 訓練場 ─
[ポラリスの答え>>75が何だったにせよ、イライダの部屋の前で鈴を確かめた後、訓練場へは行く。イライダやドラガノフにまともな状態で会いに行く前に、見極めておきたい事があったから]
……ミレイユ。
[昨日の『ミレイユ』が言った「気を付けて」>>2:200を、未だに信じたくて、でももう出来なくて、胸がじくじくと痛んだ]
(……なぁ。馬鹿な獲物をからかうのは楽しかったか。
人の信頼を弄んで、肉体も魂もオモチャにするのは。
オレは、もう一度なにかを信じるのが、……怖くて、仕方ない)
[ポラリスがいるならば振り返り、いなくても、腰に帯びた剣ではなく木剣を手に取る*]
― 廊下・朝 ―
[直前にアミルと話していたせいだろうか。
追いかけ話しかけてきたドラガノフ>>85にどこか違和感を感じた]
おっさん。今までどこにいたんだよ。
ったく、「準備」くらい手伝ってくれよな。
[弟妹よりもさらに年若い者が多いこの支部において、最も信頼し、頼ることができた相手の1人が彼だった。
なのに、何だろう、この違和感は]
ミレイユが、フィグネリアに?
そうか…なら、あいつは人、だったの、かな…
いや。俺はポラリスのようだと言われたよ。
意識しているというか…話したのはそれくらいだ。
あれはどういう意味だったのか…
[改めて昨日のミレイユに意識を向けられ、少し考え込む]
[少女の外見に油断していた。あの時。気づくことが出来れば。
…いや、よそう。意味のないことは。やめろ、考えるな。
無意識だったが、かすかに苦しそうな表情を見せる。
自分の意識を何かに逸らそうとして]
なあ、ドラガノフ。アンタ、狼じゃないんだってな?
知ってたか、占師からの告発が投票箱に入っていたんだ。
[この状況下で姿も見えぬ相手を信じるつもりは無かったが、当人の反応が気になって、水を向ける]
─昨夜・処刑の時─
[投票により処刑に決まったのはフィグネリアさんだった。
──人間だとして“人狼”が票を集めたのかもしれないけれど。私以外にも投票している人がいる。ならばその“結社員”の判断は信じられるのではないだろうか。
だからフィグネリアさんの処刑に反対はない。
……ああ、違うな。自分で投票しておいて何を思っているんだろう。
私が彼女を殺すんだ。
私達が彼女を殺すんだ。
もし“人間”だったとしても。
不思議とそれには何も感じなかった。
否。感じないようにしていた。
そんな心は押し潰して。
無機質な目でフィグネリアさんを見つめる。
あんなに疑われることを怖がっていたというのに、彼女はあまりにも静かで。
それがなぜなのかわからなかった。
最後まで彼女のことが理解できなかった。]
[──吊られて揺れる彼女をただ見ていた。
これが“人狼騒動”であると咀嚼するように。
“記憶”しておこうと目に焼き付ける。
……ああ、“記憶”というには心が無さすぎるか。
これは“記録”と呼ぶべきなのかもしれない。
無機質な、報告書のような。
私は事が終わるまで、その場に立ち尽くしていた。]
[欠けていく。欠けていく。
私の世界は崩れ去っていく。
彼女はもういない。
彼女がいる世界はもう戻らない。
欠けていく。欠けていく。
それなのに何も感じない。
世界と一緒に
心もなくなっていくみたいだ。]
─昨夜・自室─
[自室に戻った私は、考えたことを紙に書き出していた。
もし私がいなくなっても、何かヒントになるように。
もっとも、どう使えるかはわからなかったけれど。
こんなまとまらない考えが、何かの役に立つだろうか?
それでも書くことを止められなかった。
一心不乱に書いていたから、あっいう間に遅い時間になっていて。
私はベッドへと潜り込む。
──明日犠牲者が増えていたならば、“憑狼”がまだ残っているということ。
そうなる可能性は………高い。
ちらりとフィグネリアさんの最期が過ぎったあと、
私はすぐに深い眠りに落ちた。*]
―明け方/ドラガノフの部屋―
[思わずのように、そっとドラガノフの頬に手を伸ばす。
もしも、触れ得るならば。
掠めた細い指先が、イライダ自身も意識したことのない
微かな思慕の気配を残すだろうか。
仲間としてか、もう一人の兄のようにか、あるいは――…。]
…貴方が貴方である、と思える間は、
何があっても、私が貴方を護るわ。
[疑う相手が人狼なのは、酷く哀しいことでも想定の範囲内だ。
けれどもし、占と心で信じた相手が人狼だったら―――…
裏切られる衝撃と絶望を、想像しようとすれば。
壊れかけの心臓が、今までにない程、鋭く深い痛みを訴えた。
咄嗟に片手で胸を押さえ、嫌な考えを振り払う]
―明け方/ドラガノフの部屋―
心配してくれてありがとう。
でも、あの時…倒れた時も、言ったでしょ?(>>1:34)
[左手をひらめかせ、薬入りのポイズン・リングを見せる。
数瞬の躊躇いの後、心臓が悪く薬が必要なこと、
薬はあと2,3日分はあるので、生活する分には大丈夫だが、
次に発作を起こせば命の保証はないこと、等を手短に口にする]
私は、無茶をするくらいじゃないと、ダメなの。
私には……時間がないから。
[どうして話してしまったのかは、自分でも分からない。
今は人間と信じられたドラガノフだが、この先憑依されたら、
危険すぎる情報なのに。
けれど、たぶん、誰かに――…“何を探す?”と問うてくれた彼に。
知っていて欲しかったのかもしれない
フィグネリアが憑狼で、平和な朝が来るといいと
願えたらどんなにいいか…
でも、私には彼女が憑狼とは思えなかったの…。
[不安気な、重い溜息をついて]
ドラガノフ、貴方と…
リー・リーは人間だと信じられるわ。
ミレイユも、無理だと言ってしまえる程の怯え方は、
一番人間らしい反応だと思う。
トロイも、処刑のことを話す様子(>>2:154)は、
決心を懐く結社員にも見えた…けど、確実じゃないわ。
[リー・リーを信じられる理由>>37は口にはしないが、
どこか無条件に近いような信頼を告げて。
ミレイユの無残な憑依後の亡骸のことは未だ知らず、言葉を紡ぐ]
様子がおかしかったり、違和感を感じたのは、
アミルと、ポラリスとテレーズね。
ポラリスは…ミレイユもこわいと言っていたけれど、
内心は分からないけど、奇妙なほど冷静には見えたわ…
テレーズは普段から淑やかな人だけど…
遺体やナイフにも、不思議と不安や怯えを見せなかった。
それに、シュテファンが……あ、いいえ。何でもないわ。
アミルは、表情や態度が一番変わった人に思わるわ。
それに、フィグネリアと話していた様子で、
嘘とまではいかないけれど、気になることもあるし…
[思案気にそう考えを話した。詳しい理由は問われれば答え。
ドラガノフにも、何か考えや占い先の希望があれば
教えて貰えれば参考にすると、信じる眼差しを向け。
引き止められなければ、入室時の用心深さはなく、
無防備に華奢な背を見せて、部屋を出ていったのだったか*]
─アナスタシアの部屋─
[ああだからか。ミレイユさんの死体を見ても何も思わない。
起きた時間は昨日と似たような時間だった。
体がなんとなく重い気がしたけれど、振り払って。そう思う心は切り捨てて。
血の臭いに引かれるように、昨日と同じくここに来た。
そのころにはもう皆集まっていただろうか。
ミレイユさんの死体をじっと観察する。
昨日の死体とは違って、内臓が食われているように見える。
つまり、昨日までの『ミレイユさん』が“憑狼”ということか。
いつからかはわからない。けれど、誰からかはなんとなく察しがついて。
昨日気づいておけば、だなんて。思ってももう遅い。
それよりも今見るべきは“今日”のことだろう。
何しろ入れ替わられてしまっているのだ。昨日人間だと思ったとしても、“今日”人間のままなのかどうかはわからない。
“憑狼”は一体どこにいるのだろうか?
そう思うことにも心がないことに、私は気づかない。]
[ああ、またひとつ
私の世界は崩れていった。
それでも前を向くのは、私が“結社員”だから。
そんな言葉で平静さを正当化して。
軋む心は、きっと気のせいだ。]
[いつから?
…いつからミレイユはミレイユではなかったのか。
あまりにも手遅れの問が、脳裡を巡る。
兄の為にも早く一人前になりたいと、話していた少女。
朝の食堂、柔らかな紅茶の香りに包まれた笑顔が、脳裏を過る。
耳に馴染んだ、微かな鈴の音が聴こえた錯覚がして…
目頭の熱を、掌をきつく握って堪えた。
分からない…
もしかしたら最初から全部、嘘だったのかもしれない。
けれど、気づいてあげられなかったのだろうか。
5年の月日を共にして、本当に…妹のように想っていたのに]
−午後・事務所−
[また雪が降り始めた中を鳩が1羽戻ってきた。
鳩をゲージに入れ、水と餌を与える。
書簡は父の字で書かれてあり、
連絡馬車は出発したものの、吹雪で途中の街で止まっていたらしい。
本日の夕方には到着するであろう事、
フィグネリアの埋葬は支部で行って良い。
二人の荷物は後日確認する為に誰かを派遣するので、
できるだけ触らないようにとあった。
この施設は個室に鍵がないんだよな…。
一応立ち入り禁止の貼り紙はしておくけど。
馬車が到着したら、誰かに遺体袋を下ろすのを手伝ってもらわないと、
私一人ではさすがに無理だな。
埋葬の事も相談したいし…。
食堂へ行けば誰か居るかも知れないな。]
─廊下─
[そうやって立ち尽くしていれば、テレーズさんに声をかけられ>>72、廊下まで出る。]
アレ、ですか…?
………ああ…これのことでしょうか?
[テレーズさんから渡されたものといえば資料がいろいろと思いついたけれど、おそらく違うだろう。
彼女の思うことがなんとなく察せられて、取り出したのはポケットに入れていた刺繍の袋。
……おまじないは、魔を祓ってくれはいなかった。そう思って、少し顔を曇らせた。
この状況でそんなことを考えてしまうなんておかしな話だけど。そう思ってしまうのはきっと──
答えるとテレーズさんは安堵の表情を浮かべる。それになぜか、僅か心が痛い気がした。
テレーズさんの考えを聞く。なるほど、記憶に関してはそうかもしれない。
ということは、テレーズさんも少なくとも入れ替わった“憑狼”の可能性は低いだろうか。]
はい、なんでしょう。
[そう思いながら、テレーズさんの話を聞けば、言われたことに僅か驚く。]
イライダさんの部屋の前に、ミレイユさんの鈴…?
[単純に考えれば、イライダさんを呼びに行ったときに落ちてしまったと、そういうことだろうか。
いや、でも……落としたことに気づかない、そんなことはあるのだろうか。『ミレイユさん』はいつもあれを付けていたと思うし。
もうひとつ、『ミレイユさん』が“憑狼”ならばわざと落としたということも考えられる。]
[私は悩みながら、テレーズさんの質問に暫し沈黙してから口を開く。]
……………疑っている人は……まだ……。
イライダさんを疑うには、弱いのではないでしょうか。
[歯切れ悪く答えたその言葉は、昨日の自分へと返ってくる。
それを噛み潰しながら。]
………テレーズさん。そのことは皆に言わないのですか。
テレーズさんはどう考えているのですか?イライダさんか“憑狼”だと思うのならば…皆で協力するべきではないでしょうか。
それと…その鈴、持っているのならば見せてほしいのですが。
[それだけ言うのに随分時間がかかった。
例え相手がテレーズさんでも、等しく容疑者だというのに。
わからないから聞くだけだ。
見極めなければ。]
[テレーズさんから鈴の在処は聞けただろうか。
聞いていたならば、トロイさんと向かおうとした方向は同じだっただろう。
私は少し迷った結果、彼をつけることにした。*]
憑りつこうとする相手?
…アンタ、ポラリスを疑っているんだな?
[まっすぐ見つめてくる相手>>125にやはり違和感を覚える。
警戒心から、それを出来るだけ悟られまいとする。
表情を隠すのにもいい加減慣れてしまいそうだ。
彼はこんな奴だったか?
もっとこう、泥鰌のようにぬるりとしたおっさんだった気がするが。
それに何かが…この異様な状況を加味しても何かがずれている気がしてならない]
占師は…まあ俺も、…信用していいか迷ってる。
ただまあ、こんな状況だと信用したくなって困るよ。
[苦笑する相手>>126についつられてわずかに口元を緩めながらも、本心を濁した]
何がなんだかわからない……ね。
私も聞いてて何がなんだかわからないわ。
[現場を目撃したような事>>90を聞いたが、どうにも要領を得ない。さて、どう答えるべきか]
……あまり確証のない情報を振りまけば、信用を失いかねない。
あなたが狼でないのならあまり無謀な事はしない方が良いわね。
[念のために釘はさしておく。下手に確証のない情報をばらまかれると場が変な方向に走りかねない]
――憑狼に関しての情報は著しく少ないの。
特徴も、相手となり変われるという点以外は推測の域を出ないわ。
[細かく言えばもう少し情報もあるけれど。惨殺に関しての情報は大体これぐらいだろう]
憑狼が出す死体の仕組みも、よく分かっていないのよ。
ただ、憑狼が食らう時につけた傷は残され捨て去った体に、憑狼が宿っていた時についた傷はそのまま乗り換えた先の体につくらしいわ。
……あそこまで、無残な姿にするのはなかなかいい趣味の憑狼みたいね。
[少し身震いしながらそう答えただろう]
[イライダが結社員たちの心証を語る。
他の、人間から見る状況はなかなか興味深い。
『ミレイユ』が信じられるか。
感触は間違っていなかったらしい。
深く頷き、最後まで『儂』は黙って耳を傾ける。]
フィグネリアの事は儂もそう思う。
だがリー・リーがか?
[いつも見えざる友人と話す変人。
そういえばここ数日、話しているのは見かけたか?
イライダが『儂』と同じくらい人だと信じられるという
理由が判らん。]
[やがて木剣を渡されれば、その切っ先をトロイさんに向けるように構えて。
しばらく睨み合ってから呼吸を合わせ、踏み込む。
“人狼”には真っ向勝負は難しい。
だから私は一度腕の方目掛けて剣を振れば、横に逃げてまた相手から距離をとる。
そんないつも通りの剣技。
そうやって手合わせをしている最中、ふと思う。
トロイさんに隙が見られるのは前からだけれど、今日は何か違う。隙というよりは、余裕のような。
私はぐっとトロイさんの方へ打ち込むと、僅かばかり離れたところで向きを変え切っ先を首へと向ける。]
…………どうしたんですか。
……本気にならないのですか?
イライダの話を聞く限り。
感情的ではない。
冷静な者を疑っているようだ。
ポラリスは元よりそういう素養は見えていた。
テレーズと特にアミルの変化は確かに気にかかる所だが。
リー・リーも昨日不自然に冷静ではなかったか。
[そこが最も引っかかった点だ。
答えは貰えたか。
『儂』は部屋を去る背を呼び止める事も
襲い掛かる事もなく無く見送ろう。]
ケダモノは、絶対殺す。
昨日『ミレイユ』を信じて間違った。でも信じたいんだ、人間を。信じたいから、ケダモノを討つ。相容れないから。
騒動は終わってない。死ぬまで走らなきゃいけないんだ、…『オレたち』は。
[この手には何もない。
だからこそ、ポラリスに差し出したかった。きっと、力なき初期の結社員たちが、心身から血を流してそうしてきたように。崩れていく世界を見つめる彼女に届くかは分からないが。
狂人を、人狼を討ちたい気持ちは、騒動を経てシュテファンに告げたモノ>>1:208から変化しつつあった。喉元をさらしながら、ポラリスを見る*]
そう、まだ疑っている人はいないのね。
[ポラリスの歯切れ悪い答え>>119に、ただ頷く。そして]
ええ、疑うには弱いわね。だけれど疑う材料にはなる。
嬉々としてイライダに疑いをかけてくる人物がいれば、もしかしたらそれがイライダをスケープゴートにしようとしている憑狼でイライダの部屋に前に置かれた鈴は偽装なんじゃないかと思ったのだけれど……。
[今のところ表だって疑う人物がいないのよね、と嘆息する]
今少しづつ、一人一人に話していこうとしてる最中よ。
もっとも話した人が他の人に話してる可能性はあるけれど。
なるべく素の反応を見たかったから。
……もしイライダが憑狼だったなら、確かに協力すべきなのだけれど……今私の中で一つの可能性を思いついてるの。
信用できる相手に今のうちに話したいから、今夜、資料室に来てくれないかしら?
どこで誰が聞いてるか分からないし、なるべく信用できる相手を厳選したいから誰にも言わないように、ね?
[鈴について聞かれれば]
今は持ってないわ。私が持っていてもイライダの部屋の前に落ちてたかは私の口からでしか証明できないもの。
今もイライダの部屋の前に落ちているはずよ。誰かに拾われたりしていなければ。
[そう答えた]
―食堂近く―
[廊下の窓が、吹雪に真白く染まっている。
カタカタと窓枠の風鳴り音が、ひどく耳に突く。
恐怖に怯える子どもが、震えながら泣いているようで。
9年前の人狼騒動の犠牲となった仲間の子どもたちの
喰らわれ蹂躙された、血まみれの亡骸が脳裏に蘇る。
恐怖に引き攣る顔と、泣き続ける声が。悲痛な悲鳴が。
縋りついてくる小さな掌のぬくもりが。
今も左胸の奥に、
消えることのない、痛みを伴う憎しみと共にある]
[シュテファンの苦悶の表情、アナスタシアの血塗れの姿。
フィグネリアの命の折れる響き。
ミレイユの喰らわれ血にまみれた、小さな身体。
彼らの命を殺して、彼らの人生と幸せを奪って。
彼らの、身を裂かれる痛みと絶望の上に、生きてる自分。
爪がきつく食い込む程、掌を握り締め、唇を噛む]
……赦さない。
必ず、仇を討つからね。
[残り少ない命の蝋燭の炎を燃やそう。
消えることのない、憎しみと怒りを糧として]
[食堂の片隅に座り、置かれた紙>>2:251に、
大切なことを書きながら思考を整理しようと、
していたのは、リー・リーに会う前だったか、後だったか]
ミレイユの、あまりにも人間らしかった幾つもの怯える様子>>112と
記憶の中の誰かと重なりかけた、
まっすぐに見つめる目>>112を思い出す。
ミレイユの中にいた憑狼は、随分と演技派だ。
そう思えば、想定される憑狼像として、メモした。
テレーズ>>2:38が教えてくれた、憑狼の判断方法を思い出す。
憑かれた人への違和感からの判断しかないかもしれない、と。
テレーズが憑狼の可能性はないわけではないが、
内容的には頷ける。これは[判断方法]としてメモ。
それならば、やはり。
憑依先は、違和感の出にくいだろう、交流の多い人を
選ぶ傾向にあるのではないか。
[そこまでに考えを1枚目の紙に、書きつけて]
…もし、ミレイユの中にいた憑狼が、
違和感の出にくそうな人を選んだとするなら、
ドラガノフは違うから、
怪しいのは、トロイかアミルかしら…
[ぽつり、呟く。
けれど、これは確証もないただの推理に過ぎない]
[テレーズも、以前から淑やかな人であるが。
騒動が始まってからは、不思議な程の冷静さにも見える。
アナスタシアとシュテファンの遺体を見た時>>56
埋葬の提案以外に、驚きや不安な反応をしていたか、
思い出せない。
フィグネリアを説得したりナイフを止めた時>>2:151も、
もしフィグネリアが憑狼だったら…という
不安や恐れはなさそうに見えた。そんなに信頼できる程、
彼女達は親しかっただろうか。
フィグネリアが人間なら、そうと知っていたからでは…
と微かな訝しみが胸を過る。
しかし、気丈>>2:38に振る舞っているだけかもしれない。
憑狼の判断方法を教えてくれたことも含め、
どちらかといえば、やや人間だろうか、と思える。
今日の彼女も、以前と同じ彼女ならば。
シュテファンから占いを頼まれた人>>1:261は、彼女だったが]
[アミルは、騒動が始まってから一番様子が変わった人に見える。
2日目の朝>>2:34には既に、よく笑っていた前日までとは別人のような、無表情が始まっていた。
まだ、トロイが調べる前で、
僅かに外部侵入の可能性も残っていたのに。
憑狼がいたとしても、残りは仲間だった人達なのに。
それに、フィグネリアの処刑前に、
彼女の部屋でアミルと居合わせた時。
フィグネリアが過去の“迷信”からひどい目にあったと
賢女の娘と知り得ていた様子>2:227なのに、
フィグネリアに曖昧に語った>>281のは何故だろう.
聞き様によっては憑狼だからこそ、
アミルが人だと確信しているような彼女の言葉>>2:299を、
怪しむ様子もなかったのは、何故か>>2:303。
フィグネリアが憑狼だったなら、昨日までの彼は人間だろう。
でも、フィグネリアが人間なら、怪しく思える]
ー 廊下 ー
…そうだな。これが、人狼なんだな。
正直言って、俺たちは自滅していくんだろなと思うよ。
[相手の感情が読み取れない。
この状況になっても、憑狼を信じられないというのか。
それでも誰もを疑うという。そして一方で占師は信じたいと。
言葉の行く先がちぐはぐで、まるで感情が欠けているようなー…
そうだ。感情が欠けているんだ。感じていた違和感は、それだった]
おっさん。アンタ、本部から来た2人の知り合いだっけか?
あの2人が憑かれていたという可能性についてどう思う?
何か、違和感は感じたか?
[イライダにぶつけたのと同じ質問を]
[メモを書きながら思考を整理した後、
トロイに声をかけられたのは、
リー・リーとの会話>>120の前だったか、後だったか]
……フィグネリアのことは、
人間か憑狼か、は分からなかったわ。
でも彼女は、過去に迷信から酷い目にあって、
怯えていた人だったのよ。
[トロイが、自分を霊能者かもしれない>>93と
思っているとは知る由もなく。
聞き様によっては、フィグネリア以外の人のことなら
分かるかのような口調で答える。
常になくはっきりしない口調の違和感に、微かに首を傾げながら。
そういえば、ポケットの中
ハンカチに包んだ短剣はトロイのものだろうか]
いいだろう。何処で話す?
[トロイの手は剣の柄に掛かっている。
気付いたのだろうか。
ただ信じられないだけなのだろうか。
トロイの『警戒』には気づいていても
『儂』にはそれを断る事などできる筈がない。]
―明方/ドラガノフの部屋―
……リー・リーは…。
たしかに、傍から見たら不思議な言動はあるけれど。
でも、その……信じられる、と感じるのよ。
[信じられると思ったドラガノフに対しても、
リー・リーがどう思うか不明な以上、霊能者とは言えず。
何か勘付かれてもおかしくないかもしれない、
奇妙な感覚的な信頼をまず口にし]
それに、リー・リーはフィグネリアの次に、
投票が集まっていたわ。
憑狼が今日リー・リーに憑依した可能性は低いと思うし、
リー・リーが憑狼なら危険を感じて、別人に移るのじゃない?
[リー・リーへの信頼を訝しむドラガノフに>>123>>136
思考的な理由も付け加えたのだったか]
……フィグネリアの事『は』、か。
[イライダ>>154はそれ以外なら分かっているというのか。穿ち過ぎだろうか。想定とは違う答えに、占い師の可能性も鑑みながら]
もし他の奴について『わかってる』んなら……用心しろよ。情報の明かし方と相手を。
少なくとも、昨日のおっさんと狩人の男は、あんたを案じていたみたいだから、…それだけ。
[不確定で生きた狼を捕まえる能力持ちであるならば、下手に自分が知っても疑心暗鬼の種にしかならない。投票coに気付いていないために、イライダが知らぬ接触を示唆して再び考え込んだ。
ハンカチに包まれた短剣を取り出されたなら、心底不可解そうに眉を寄せる。
その先に付いた赤に今朝のミレイユを思い起こして陰った瞳の色を、どう受け取られたかはわからないが]
―― イライダの部屋前:夜 ――
[イライダの部屋のドアをノックする。部屋の主は今いるだろうか]
イライダ?
少し話があるんだけれど……。
[鈴がまだイライダの部屋の前から誰にも拾われていなければ、それを手にしつつ尋ねただろうか]
―夕方 投票前後―
[この驚きはなんなんだろう。
昨夜問い詰める隙もなく席を離れたのは自分のくせに。今日もまた、本人であるならばだが]
食堂…はまた人が集まってるか。
『昨日の話』にちなんで、アナスタシアの部屋にでも行くか。ついでに、思い出話のひとつでも聞かせてくれよ。
用でもあるなら、近場の空き部屋でさっさと済ませるけど。
[ドラガノフから目をそらさない。
昨日されたのはシュテファンの話だったが、反応をうかがうようにアナスタシアの名をあげて、歩き始める]
ー 廊下 ー
…そうか。そうだな。悪かった、あんたには辛いことを聞いたな。
[狩人のことを語るイライダの口調。ミレイユの死体を抱いたトロイ。
それに比べて、目の前のドラガノフは…
おっさん。アンタ、そんな人間だったのか?
いや、これが本性という可能性もある。けど、そう思いたくは…
考えるな。相手が誰であれ、今は一人の容疑者にすぎない]
…もう行っていいか?投票の前に少し、一人で考えたい。
今のところ、票はリー・リーに入れるつもりだよ。
あいつは何か、隠し事をしている気がするんだ。
[ブラフだ。自分自身に対しても。
止められなければその場を離れ、少し歩いて振り返る]
なあ、おっさん。アンタが真面目だと締まらねぇな。
[昼行灯。平和ボケ。
アンタを見るたびに、俺は平和を実感できていたんだな。
一瞬、泣き笑いのような表情を見せて再び背を向けた]*
− 事務室 −
[テレーズとの会話 続き>>130]
そっか、情報は少ないとは聞いていたけど、テレーズにもわからないんだね。アナスタシアの話をもっと真剣に聞いておくべきだったよ。
ミレイユの遺体を片付けた時、随分と内臓がはみ出していてね、
最初は派手に抉られたのかと思っていたのだけど、中から弾け飛んだようにも見えなくはないかなって。
まぁ、遺体の解析は本部の専門医に任せるしかない。
規則に従って処理したものの、正直憑狼でない者の遺体はあまり引き渡しなくなくてね。
どんな扱いを受けるかわからないし、出来ることなら直接身内に渡してやりたいと思って…。
長々引きとめて悪かったね。私もそろそろ仕事に戻るよ。
あ、そうだ、その前に一つ。
テレーズはフィグネリアと親しかった?
彼女を埋葬するならどこが喜ぶかな?
―― 廊下 ――
あら、アミル。
こんな所で会うなんて奇遇ね。
[ドラガノフと別れたアミル>>164にそっと声をかける。
狭い支部内だ。偶然会うなど奇遇でも何でもないが、最近慌ただしくて直接会う機会が無かったのだ]
少し話があるのだけど大丈夫かしら?
[急ぐなら引き留めはしないけどと、いつかのぐしゃぐしゃとなった資料を手に問いかけた]
− 事務所 −
[テレーズが去った後、席を立とうとしたら、
再び窓を突付く音がして、翼に黒い羽根の混じった鳩が戻ってきた。
鳩を先と同じゲージに戻し、本部からの書簡を開く。
内容は概ね父からの指示と同じく、
違っていたのは馬車の現在地は不明な事位だった。
何かかあれば人に見せられる父のサインではない書類なが手に入って事にホッとした。]
……ありがとう。でも、用心より、
無茶をしなくちゃいけない時も、あるでしょ。
[用心しろよ、というトロイの言葉>>159に。
ドラガノフに云われた時のこと>>157を思い出し、
小さく苦笑する]
……おっさんと狩人って、
ドラガノフとシュテファンのこと?
私を案じていたって?
[何故トロイの口からシュテファンのことが出てくるのか。
ドラガノフからの頼みは知れず、訝し気に首を傾げる。
短剣を見せた時のトロイの様子から、
彼の物ではなさそうだったが。
瞳を過った暗い色に、訝しむような眼差しを向け
拭えぬ疑念の用心から、何処で拾ったかは口にしなかった]
− 食堂までの廊下 −
[イライダに呼び止められてドキリとする。>>120
う…、なんだろうね?この気持ち。]
『もしできたら、だけれど。
フィグネリアの結果を、聞いてもかまわない?』
隠す理由はないし、もちろん構わないよ。
【フィグネリアは人間だった】
私の言葉だけでは信じてもらえないかも知れないけれど、
本部からは私の見立てによりフィグネリアの遺体は提出しなくても良いと通知が来ている。
残念ながらミレイユは引き渡すことになるけれど。
彼女の無残な姿がなんであれ、私には判断がつかないからね。
ねぇ、処刑役になったアミルにはこの事をどう伝えたらいいかな?
[ところで…とイライダにもフィグネリアの埋葬先について質問する。>>165]
―― 廊下 ――
私にだって分からないことぐらいある……わ。
……あなたアナスタシアと親しかったのね?
そんな風に話を聞けるなんて。
[あまり出回らない憑狼の情報を聞けるとは、一介の事務員なら早々無いはずなのだが、まるで聞けるのが当然と言う口ぶり>>165]
……確かに死体はできるだけ親族に渡したいけれどあ、あまり見せたくない体なのよね。
[腸を食われた少女の死体は直接見るに堪えない代物だろう]
……ええ、構わないわ。
私もろくにいい話をできなくてごめんなさい。
……親しいほどではないわね。
埋葬なら故郷や肉親の傍がいいのではないかしら。
[とりあえずそう答えつつ]
……もし、今のタイミングで憑狼にまつわるかもしれない資料を読めなくされたら、あなたは疑うかしら?
[懐から出した、もう字がにじんで読めない資料を出して、アミルにやられたわと言いながら部屋を出ただろう]
− 夕方・食堂付近廊下 −
[投票の事もあるからか、食堂に近い廊下で男性陣と出会った。
(トロイ・アミル・ドラガノフ)]
探していたんだ、丁度良かった。
後で誰か仕事を手伝って欲しいのだけど。
本部からの連絡馬車が着いたら遺体を積み込まなくちゃならない。
さすがに私一人で"3体"は無理だし、
特にシュテファンは重くてね。
>>170
……はぁ。
[あからさまな嘆息]
謝って済むなら結社員はいらないの。
まったく……これが憑狼に関する重大な資料だったら死活問題よ?
今の私たちにとっては。
[呆れたように、小さく謝るアミルにそう言った。そして]
単刀直入に聞きましょうか。
いろいろ情報があるけれど、今誰を疑っているのか。
[イライダ部屋の前に会った鈴>>6や、最初憑狼について尋ねた時のリーリ―の歯切れ悪い解答>>2:64とリーリ―とアナスタシアがどこかでつながっていたような話>>165を話す。さて、アミルはこれを聞いて何を判断するだろうか]
私はね、鈴はイライダに疑いを向けようとしてる誰か……狼かしらね。
それの仕業だと思ってるわ。
じゃあ誰かと考えて、今私の中で最重要人物はリーリーだと思ってる。
[そして、憑狼の探し方として、前までの行動と照らし合わせての違和感を見つける事を教えつつ]
気付いてる?……彼、最近不思議なお友達との会話がなくなってるのを。
[そう指摘しただろうか]
―投票前―
…アミル、フィグネリアに投票したの?
どうして? フィグネリアが”迷信”からつらい目にあった、
賢女の娘だって、知っていた筈でしょう…っ
幸せに生きててほしいって…
たぶんフィグのことでしょう?
最後まであきらめるなって…言っていたのに?
[アミルの姿を見かけたなら、
フィグネリアが賢女の娘と知っていただろうアミルが>>2:227
幸せに生きててほしい>>2:281、最後まであきらめるな>>2:303と
励ましていた彼女に投票した理由を尋ねる。
生きる意志を失ったように見えた、彼女への、
アミルの想い>>88は知り得ぬまま。
抑えた憤りの混じったような声でそう尋ねた]
―― 資料室:深夜 ――
[明かりも何もない資料室で、『私』は一人だけ呼び出した彼女を待つ。
いつ来るだろうか。本当に来てくれるだろうか。
待ち焦がれて、つい自分から探しに行きそうになってしまう。
まるで、これでは恋文を出した後待ち合わせ場所でやきもきしている人間みたいではないか。
そんな無駄な思考を巡らせていれば、彼女は来るだろうか……]
―夕方 投票前後―
…………。
あぁ、ありがとう。…もう、話をするのにいい場所探す方が難しいくらいの気分だけどな。
手短に済ませるから。本当に、すぐに。
[わずかな沈黙のあと、力なく浮かべた笑みは、昨日訓練場で『ミレイユ』に浮かべたものとは対照的に微かな強ばりを帯びていた]
[テレーズさんの考え>>140を頷きながら聞く。
イライダさんを疑っている人を見極める。確かにその方法は良い方法に思えて。
ただ……そのテレーズさんがイライダさんに疑いを振りまく“憑狼”と見られる危険性もある。
私の場合テレーズさんが“憑狼”の可能性は低いけれど……そう考えて立ち止まる。
それと鈴のこと。
イライダさんの部屋の前に落ちたままならば……イライダさんが疑われる可能性がある気がして。
ただ、イライダさんが白いという証明になるならば、それはそうだ。
……ああ、何を信じて何を疑えばいいのか。
それが、こんなに難しいだなんて。
でも……答えは私の中にしかないのだ。
と、テレーズさんから切り出されれば少し考え込んだ後]
……………わかりました。
[肯定を返す。
テレーズさんの考える可能性を聞きたいこともあったし。
それに、襲われるとしてもわかりやすいだろう、と、そう。]
―イライダの部屋前:夜―
……はい。テレーズ?
どうしたの?
[鈴を手にしたテレーズの声に、
応じて、扉を開けた。
テレーズの手にある、血塗れの鈴が目に入れば。
はっと驚いた表情を浮かべ]
…その鈴、ミレイユの?
[耳に馴染んた鈴の鳴る音の錯覚を覚えれば、
瞳が翳る。その様を彼女はどう受け取るだろうか]
― 廊下 ―
はい…すみませんでした。
[さらに説教され、もう一回り縮こまる。
が、続いて教えられた情報にはわずかに目を細め]
鈴…?それは初耳だな。
ひとつ聞きたいが、イライダの部屋の前に血痕はあったか?
俺が今朝現場を見たときには、血の広がり方から、死体は動かされていないと判断した。
自ら証拠を持ち運ぶとは考えにくい…偽装だな。
俺が誰を疑っているか?
全員、だよ。アンタも含めて、な。
[テレーズには疑問が残る。信頼することはできず、そんなふうにいってにやりと笑った]
情報、ありがとう。
お返しに。リーリーは、アナスタシアと、何らかのつながりはあるはずだ。彼らが此処へ来た日、部屋に入って行くのを見た。
………テレーズさん。
参考までに聞きたいのですが……投票はどうしますか?
[テレーズさんの中に可能性があるならば、それを壊さないようにしようという思いでそう付け足す。
……“信じること”なんてしてはいけないのに。]
その様子>>184だと初めて見たみたいね。
これ、あなたの部屋の前に落ちてたのよ?
[そう言って、良く見えるように鈴をイライダの前へ差し出した]
そう、ミレイユの……だと思うわ。
単刀直入に聞くけれど……あなたがミレイユをどうにか、いえ、ミレイユからなり変わった憑狼ではないわよね?
[瞳の翳りから、やはり情に流されやすいのかとも予想し、そう単刀直入に問いかけただろう]
>>183
ありがとう……投票も終わった夜くらいなら、他の人もいないでしょう。
待ってるわね。
[了承され、安堵したような顔で返せただろうか]
……今日の投票?
私はね、アミルかリーリーを疑ってるわ。もしくは……
[そう続きを言いかけて首を横に振る]
このままならリー・リーを投票するでしょうね。
彼、何か隠している。
それが狼なのか、それとももっと後ろめたい事なのか。
どちらにせよ、あとに残せばそこから禍根が残りそうだから。
[ポラリスの心情>>187には気付かずそう答えただろう]
― 投票前>>179 ―
[ああ、そうか。彼女には何度か報告書の確認をして貰ったか。
聞かないでくれ。頼むから]
あいつは…もう死ぬ気だった。
生きる気の無い奴は、邪魔になる。
[機械的な声。嘘は言っていない。違う。それだけじゃない。
考えたくないんだ。頼むから、聞かないでくれ]
アンタだって、自分が明日生きているかは分からないだろ?
自分のあとを、死にたがりに託せるか?
[こわばる舌で、あらかじめ考えていた言葉をそのまま吐きだす]
それに…この状況で、あの過去を抱えて、それでも生きろと言う資格は俺に無い。
[イライダの視界から隠すように自分の票を箱に落とすと、ふい、と顔をそむけた]
血痕……は無かったわね。
そう考えるとやはり偽装と考えればいいのかしら。
[アミルの疑問と結論に>>186には素直に返し]
ふふ、それは賢明ね。
私もあなたの事を疑ってはいるもの。
[相手からの距離感を察知し、こちらもクスリと笑って返す]
……そう、やっぱりリーリーとアナスタシアたちは何かつながりがある、ね。
それなら、彼でも彼らの一瞬のスキを突きながらアナスタシアたちを殺すことは可能だったかしらね。
……その場合、狼が2匹いる事になるから考えたくはないけれど。
彼の様子が変な事を考えると、素直に本部に関係のある人間からのっとって殺してる……のかしらね。
何をしているトロイ!!
[人を呼ぶ為に大声を上げた。
トロイは何を思ってこんな凶行に走ったのか。
『儂』は残った左目でその表情を見詰める。
ある感情が『儂』の中で首を擡げた。]
それでお前満足か?
[さらに攻撃が来るのならば『儂』は避けも、防御もしないでやろう。
その時にトロイはどんな顔をする?
『儂』は自然と笑みを浮かべていた。*]
─訓練場─
[トロイさんの目を私は見つめる。]
………ええ、そうですよ。
………トロイさんが死んでも構いません。
あなたが“人狼”で……死にたいというなら
……殺してあげますよ。
[どうしてそれだけ言うのに時間がかかるのだろう。
私は“結社員”で“容疑者”の死に心を痛めてはいけないのに。
これは“私”の本心なのに。
どうして、怒気が滲んでしまっているのだろう?]
……残念ながら……
……自殺志願者を殺す趣味はありません………
[そんな言葉で誤魔化す。いつになく歯切れ悪く。
そう、だって、『結社』は“人狼”を狩るために存在しているだけだから。
何も間違っていない。]
……………『信じる』理由には弱いですよ。
……でも
トロイさんが信じるならば、“私”は“私”です。
ここにいます。
[どうして私はこんなことを言うのだろう。
でも思ってしまうのだ。彼の真っ直ぐさは変わらないと。
その彼に“信じてほしい”と。
彼の目に映る私を、焼き付けておいてほしいと。]
………でも私は“結社員”であることをやめることはできません。
[だってそれ以外に私には何もないから。
それがなくなれば、私の世界はなくなってしまうから。
でも]
ごめんなさい。
[そう言わなければいけない気がして。
彼の目にはどんな私が見えているのだろう。少し気になった。
もし“結社員”でなかった私は───]
―食堂までの廊下―
[リー・リーに声を掛ければ、
一瞬おどろいたのか、それに近いような様子>>169に。
どうしたのだろうと、大切に想う相方に心配そうな瞳を向けて]
……そう、フィグネリアは
やっぱり人間だった、のね……
[フィグネリアの結果を教えて貰えば、
教えてくれてりがとう、と微かに震える声で告げた。
投票しなくとも、人間であったフィグネリアを殺したのは同罪だ]
……アミルには、辛いことかもしれないわね
フィグネリアの眠る場所は…
アミルに選んで貰ったら彼女もいいかもしれないわ…
[アミルへの疑いはあったものの、
まだ投票用紙を見る前だったので、リー・リーにそう返事をした]
[続く言葉を聞く。]
………そうですね。
では……
私にもトロイさんがトロイさんだと信じさせてください。
[そう言うとトロイさんからすっと離れて。]
………本気でかかってきてください。
[いつになく柔らかな表情で。*]
[そのあと“いつものように”手合わせをしただろうか。
それが終わったあと、私はふと思い立ってトロイさんにクルミの入った袋を投げる。]
………トロイさんに預けますから。
……明日、返してください。
[そう言って訓練場を後にした。*]
─夜・資料室─
[私は一人、夜の資料室へと向かう。
………投票が終わったあとだなんて不可解な点もあったけれど。
剣に手はかけられるようにしておくものの
……私はまだ、テレーズさんに縋っているのだろうか?]
>>208
ええ、まだやらなければいけない事が多いもの
[相手の頷き>>208にこちらも平然とそう返す]
……特に何も?
無我夢中でなんとかしようとしただけよ
[そう言ってアミルから背を向けて去っただろうか*]
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