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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が6名、占い師が1名、霊能者が1名、憑狼が2名いるようだ。
……?
[きつく瞼を瞑ったまま仰向けた頬に、
ひとひらの冷たい何かが触れた。
きまぐれな雲から舞い降りた、雪の結晶が、
すうっと溶けて、冷たい涙のように頬を伝う]
…ほら、ドラガノフが真面目に仕事なんてするから…
[泣き笑いのような表情で、呟いて、暁色の瞳をきつく瞑った]
[その女が一人の従者と共に支部へ姿を現したのは
昼と呼ぶには少し早い時間。
2人は結社の印の付いた短剣とペンダントを持ち、
本部から秘密裏に来たのだと告げた。]
あなたたち、こんな噂をご存じ?
[そう切り出したアナスタシアと名乗った女は、
最近発見された新種の人狼の話を始める。
食い殺した人間の姿を奪い、次々と姿を変えていく。
周囲から見れば、別人に変わった様に見える。
まるで悪魔に取り憑かれたようだと言われる事から
「憑狼」と呼ばれるソレ。
噂だと笑う者もいるだろう。
だが噂と口にしたアナスタシアは真剣な口調で話し始めた。]
噂では無かったら?
[占い師や霊能力者、他の能力者すら乗っ取る事すら出来る
憑狼は確かに存在すると言う。
しかも結社に紛れこんでいると言う。
それが表に出れば結社すら人は信じなくなり、
人間は自ら滅ぶだろう。
早急に手を打たなければと、本部が選んだ道は、怪しいと思われる
支部ごと全滅させると言う乱暴な方法。]
私はここを守りたいの。
[少ない言葉で彼女は決意を語る。
通常の占い師では人狼かそうでないかしか判らないが、
彼女には人狼の種類すら判るのだと言う。
いち早く見つけて本部へ報告すれば、この支部はきっと助かる。
その為に抜け出して来たらしい。
憑狼の乗っ取りを恐れて本部が外に出さなかった能力者が、
何故こんな支部にそこまでと問う者がいたかもしれない。
彼女はこの支部には恩があるとだけ口にした。
彼女の言葉に懐疑的な者も素直に信じる者もいただろう。
だが彼女は多くは語らずに更に告げる。]
私なら必ず見つけられる。
けれど「自分」か「狩人」がどちらか生きている上で、
誰か犠牲者が出たら、それこそ私たちが成り代わられた証拠。
必ず私達を殺して欲しい。
[そうして付き添ってくれた狩人に守護を任せ、
1人鍵の無い部屋へ彼女は籠る。
彼女達の正体、噂、それは明日の朝にならなければ
誰にも判らないまま、長い長い夜が始まる**]
― 自室 ―
…………?
[>>0:235窓の外で、ふらふらと歩く影が見えた気がした。]
[あれは人なのだろうか。
それとも降り出した雪が見せている幻?]
[窓に近づこうとするけれど、影の主はまだ見える範囲にいてくれているだろうか。]
[ポラリスとの会話>>0:244はどうだったろうか。
とにかく、汗をかいた。一人で昼間に風呂…はさすがに薪が勿体ない。
そういえば、あの、人を避けがちな肌を指まで黒で覆ったフィグネリアは、割に水場で見かける気がする。そして、水回りはかなり清潔だ。
潔癖性なのか。それとも奥に何かを秘めているのか。掘り起こす必要さえなければ、なんだっていいけど。過去ってのは大概触ると痛い。ケダモノと関係なきゃそれでいい]
湯まではいらねーけど、さすがに身体くらい拭くか。
[居合わせた人とお互い、飯が不味くなってはいけない。風呂を思い出したついでに、洗濯物から勝手に布を抜き取って水桶と共に浴室に行き、やっぱりピカピカなそこに感心したあと食堂へ向かうのだった]
[ゴォゴォと雪と風が哭く音が響く。]
「アナスタシアと狩人の動きを先行して落としましたが、
これ以外は好きに付け加えて頂いて構いません。
1日目、2日目は48時間、3日目以降は任意でコミット可ですが、
他者への強制はしないでください。」
[風は強く弱くを繰り返し窓を叩き続けていた**]
−食堂・外−
[脂の匂いで気持ち悪くなり、気分転換に外へ出た。
吹雪の冷たい風が身体についた匂いを吹き飛ばしてくれるようで気持ちいい。
ふと、小さな喘ぎ声が聞こえて、横を見るとイライダが倒れている。
助け起こそうと飛びついたが、私の細い腕では無理だった。
食堂へ駆け込み助けを呼んだ!]
そうだ晩の準備もしちゃおう。
[台所の外に置かれたジャガイモ籠を引っ張り込んで。
貯蔵庫からもばたばたと慌ただしく材料を持ち出してくる。
張り切る少女はうっかり資料室に行く予定を忘れてしまったが、それを思い出すのは夜になってからである。**]
[見間違えでなければ、今の影は……]
[6年前、必死に薬を求めていた彼女。最初は家族の誰かに必要なのかと考えていた。
けれど彼女の左手に薬入れが装着されている所からして、必要なのは彼女自身だったらしい。
それでも普段は元気そうに振舞っていたから、それほど重い病とは考えていなかったが……]
……本当に私は役立たずだよ、あんたの言ってたとおり。
[誰に向けるでもなく呟くと、フィグネリアは毛布を手に部屋を出た。
既に同僚が助けを呼びに行った>>5とも知らず。]
─ 食堂 ─
[ほどよい疲れは、かえって心地がいい。
さて、遅めの昼食を急ぐかと食堂へ赴けば、何やら一騒動だ]
なんだよ、どーした?
急に冷えこんだもんだから、急病人でもっ……
[イライダが倒れたらしい。ドラガノフの呪いだーとふざけた気分が霧散する。
幾人かでざわめく食堂で状況が飲み込めないものの、まだ人手が足りていないなら暖かい室内へとはこぶのを手伝いに名乗り出る。
イライダの弱々しい様子を見るのは、なぜだかひどく嫌だったが、そうも言っていられないだろう**]
―回想/食堂―
[少し頬を染めるミレイユ>>0:240に、可愛いわぁ…と微笑む]
本当? ナッツのケーキ、今日のお茶の時間に作ってくれるの?
わぁ、嬉しいわ。ありがとう、ミレイユ、大好きよ。
楽しみにしているわね!
[イライダにしては珍しく、少しはしゃいだ声。
少女の頃のように顔の前で両手を合わせて、嬉し気に笑った]
あら、リー・リー、いつもありがとう。
手紙と…箱ねぇ。
[リー・リー>>0:243から受け取った手紙を箱を手に、お礼を言う。
イライダ宛ての手紙や荷物のコネクションに関して、
誰かに尋ねられたことがあったなら、
いつも、「あら、恋文と贈り物に野暮なことを聞かないで頂戴」と
常の微笑みではぐらかしていただろう]
[食堂には何人かの姿があったか>>5,>>7]
すみません、どなたか男の方、一緒に来てくれませんか。
[事情を告げる暇はない。リー・リーが既に説明してくれただろうか。
裏庭へ通じる扉へ足早に向かい、イライダを発見したなら>>1、とりあえずの寒さよけにと毛布を被せようと。
屋内へ運ぶどころか起こす事すら自分には無理だ。力のある者に頼んだだろう。]
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