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9人目、強がり トロイ がやってきました。
[母は、うつくしい人だと父は言った。
オレは覚えていないが、見目の話ではない。
ただ、崇拝する者も嫌悪する者も口を揃えて言うんだ。
あれは、魂を喰らい弄ぶ女であったと。
幼い子を夫に放り投げ、男の間を渡り歩いていったという身持ちの悪いそいつへの未練をどう拗らせてしまったものか、父は少しずつ壊れていった。
オレにとっては人生を大きく変えた事件も表向きは殺人事件として処理されたから、かろうじて資料室の隅に記録があるくらいだろうか。
混乱しきった子供は、まともな証言もできなかったから]
風に乗って1枚の紙があなたの元に。
「お集まり頂きありがとうございます。
まだ参加coされている方が揃っておりません。
もしかするとこのままの人数で開始の可能性もございます。
1、人数が揃わなくても予定通りの時間、狼2で開始する。
2、人数がこのままなら狼1で予定通り開始する。
3、可能なら1日開始を遅らせて、人数が増えなければ狼1で開始する。
以上につきまして皆様のご意見をメモでお聞かせください。」
紙はハラリと飛んでいった**
─十年前─
『人狼様は愚かな人間をあまねくお救いくださる……。
私もお前も、家族みな幸せになれるのだよ。
魂だけでなく、肉体までも捧げられるのだから』
[ちっぽけなオレは、異臭と血痕に呆然としながら、ただ死にゆく父を見つめていた。狂信者たちの殉教の儀式。
あるいは人狼騒動を模したかったのか?
数十年の平和を食んだ街では、異形に惹かれる者がポツリと現れ始めていたらしい。
覚えているのは、保護された後の誰かの言葉だけ。
『彼は愛する人とどこまでも共にありたくて、忌まわしい狂気にすがってしまったんだろう。辛くとも、君が望まれて生まれてきた事だけは忘れず強く生きていきなさい』
そんな内容。慰めだったんだろう。しかし嘲りに思えたのを覚えている。
クソみたいな女と現実を受け入れられない狂人のガキよ、せいぜい頑張れと。
頭のよろしくない非力なガキが必死になる程度に励まされたのは間違いない。
──ケダモノは、オレがみんなぶっ殺してやるんだ]
─現在─
[今朝の夢見の悪さに、どかっと必要以上に力を込めて薪にもならないような木っ端を叩き切った。三回くらい。
やばい、文字通り木っ端微塵だ。八つ当たり、ごめん。隈の残る青眼をぎゅっとすがめた]
……はー。ケダモノなんざくそくらえだ。
早く、もっと深く関われるとこに行きてーな。
[伝も技術も経験もないから、仕方ないが。まだ二年ちょいだし。
ぽつりと呟いて、訓練がてら、ぶんぶんと素振りを再開した]
一通りすんだら飯だな。
兄貴兄貴うるさいが飯は旨いし、ムカつく奴いっかもだけど誰とも口聞かないのはつまんねーし……。
[いつも通りの一日が始まる。本音は人恋しいくせに強がってみるのも、いつもの事だった]
―食堂―
[ミレイユが、自分>>36と同じように眉を寄せる>>40様と、
反対されているらしい兄への力強い反論に、微苦笑が零れた。
一人前になりたいという言葉>>41に肯定するように頷いた時、
ドラガノフが結婚を勧める声>>45が聴こえたのだったか。
5年を共に過ごし、妹のようにも感じるミレイユを目の前に、
励ます言葉を紡ぎかけた唇が閉じた。
反対を押し切ってでも結社員になりたい気持ちは同じでも。
異国の地での人狼騒動の故に、
何かの必然のように結社員になった自分と、
純粋に憧れめいた口調で語れるミレイユ>>41は、
たぶん、違うだろう。
結社の仕事に伴う醜さや人狼の惨劇を、
ミレイユは、知らずに生きられるなら、その方が…
少女の気持ちに共感しながらも、一瞬、そう思ってしまったから]
10人目、武術指南 アミル がやってきました。
よう皆さんおそろいで。
[食堂を覗いて声をかけたのは、浅黒い肌の男。
身長よりやや短い棒を布にくるんで肩にかけている]
いい匂いだなあ。俺の分、残しておいてくれよ?
[近隣の村で朝稽古をつけた帰りである。
朝食の前に汗をぬぐってしまおうと、寮の裏庭の井戸へ向かった]
― 裏庭 ―
[手押しポンプを使って冷たい水をバケツに汲む。
脱いだシャツを水に浸し、ごしごしと肌をこすりだした。冷たい空気や水に肌がひりひりとする]
[慎重に見れば、その腰に、抉れたような小さな傷痕があることに気づくだろう。以前、遠くの支部にいた頃。人狼騒動が暴動に発展した時の名残だ。
その後この支部に「後方送り」になって数年。
時間のある時には、近くの村で杖術を教えたりする暇もあるほどに、平和な生活を享受している]
[寒さに身ぶるいしつつ肌を拭い終え、シャツをすすぐ。
そして息を吸い込むと、残ったバケツの水を一気に頭から被った]*
[昨夜の行商人>>11自体は、予想通り単なる法螺吹きだった。
けれど収穫もあった。彼はその人狼騒動の詳細を、
酒の席で、涙ながらに語る旅人から聴いたそうだ。
恐らくは報告書にあった東の国の人狼騒動>>9の生き残り。
調査前に逃げ出した緑衣の旅人と年恰好の供述は一致するが、
泣いていた様子からして、人狼の可能性は低いだろうけれど]
…じゃあ、最新情報よ。結社の調査前に行方をくらました
生存者である旅人の手がかりを聴いたわ。
[このくらいの情報なら、すぐに報告でもいいだろう
と考えれば、ドラガノフが手柄どうこうは思いもせず、
ほら、東の……国…村の騒動よ、と詳細を告げる]
― 薄暗い地下牢の中で ―
『異端の魔女は鉄槌を受けた』
[鎖に繋がれるようになって間もなく、フィグネリアは母の死を知らされた。]
「そうですか」
[悲しみを表すだけの気力がなかったのか、一言だけ、看守へ返した。]
[その後もフィグネリアへの拷問は続けられた。
ろくに食事も与えられず、話も聞いてもらえず、汝は魔女かと問いかけられ、否と答えれば終わりの見えない苦痛が始まる。
当然、肯定すればその場で火刑が確定する。
一度教会に魔女の嫌疑を掛けられれば、公衆の面前で身を灼かれるか拷問で力尽くか、看守の隙を見て自害するか――いずれにせよ、待つものは理不尽な死のみだ。]
[とうに日数の感覚を失い、生きる事を諦めかけた頃に、フィグネリアは教会の人間に変装した結社員によって救出された。]
「私は彼らに追われたりしないのでしょうか」
[結社員は答えた。
小さな村に配属されるような教会の人間は下っ端だ。魔女を逃がしたと上に知られれば自分が殺されるかもしれない。捜索すればそれこそ勘付かれる危険が高まる。
ならば“拷問中に死んでしまった”事にするだろうから心配ない、と。]
「なぜ、私を助けてくれたのですか」
[結社員は答えた。
賢女――フィグネリアの母に恩があるからだ、と。]
「……そうですか」
[フィグネリアは一瞬眉を顰めたけれど、結社員が気づく前に俯いて誤魔化した*]
― 自室 ―
[外から水音が聞こえた気がして>>70、いつの間にか閉じていた瞼を、ゆっくりと持ち上げた。]
……夢。
[眉間に皺が寄る。
やはり二度寝なんてするものじゃない。]
馬鹿みたい……。
[小さな溜息と共に零すと、重たそうに身体を起こした。]
……あ。
おはようございます。テレーズさん。
[資料を片づけていると現れた資料室の主に、私は淡々と挨拶と会釈を返した。
別に嫌っているわけでもない。「『仕事』にいったとき、あまり人に情をかけてはならない」と教えられたから、こうなってしまっただけ。]
朝食は食べられなければそのときはそのときです。
……が、テレーズさんがそうおっしゃるなら。
[テレーズさんの言葉に私は手持ちの資料をテレーズさんに渡す。
朝食より勉強だとは思うけれど、彼女の言葉に甘えることにしよう。……おなかもすいていることだし。
ありがとうございます、と礼をして。]
そうですか。ありがとうございます。
[続きの言葉にそう答えつつも、少し顔がにやけていたかもしれない。
新しい資料のことを考えると心が躍る。新しいものを読むたびに、またひとつ“人狼”への術が増える気がして。
私は朝食のことも忘れてテレーズさんの机の方へ向かった。]
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