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[ これは本当に自分の身体なのか、自由が利かない、思った通りに動いてくれない。心の芯まで震え切って、クリスはそれでも足を踏み出した。
部屋の反対側、そこにもう一つのトビラを見つけたからだ。
きっとアレが本当のトビラであるに違いない。咳き込んでいた間に方向を見間違えたんだ。と、そう心に言い聞かせて、ドアノブを掴む。
開かない。
まるで空間ごと固定されているかのように、押しても引いても叩いてもビクともしない。お気に入りのブーツで蹴りつけても、爪先が痛むだけであった。
どうあっても、出られない。閉じ込められた。入ってきたトビラは失せ、もう一つのトビラは開かない。リュックサックに保存食が幾らか入っているが、そんなものは今のクリスにとって何の気休めにもならなかった。]
いや……だ、いやだ嫌だイヤだ
[ 痙攣する喉を振り絞って紡がれたのは、否定の言葉。現状を否定し、この身に降りかかった理不尽を否定し、待ち受けているであろう悲劇を否定する。何故自分がこのような目に遭わねばならないのかと、クリスの心が吠えているのだ。何時ものように、助けを求める時計の声を聞いて、駆けつけて、直してあげて、それだけが望みだったと言うのに。]
『……けて』
[ こんなの可笑しいじゃないか。クリスの心はそう訴える。私がいったい何をしたのか、この様な仕打ちを受ける謂れがどこにあったと言うのか。
私は何のために、何のために。
その場に蹲った、クリスの口から嗚咽が漏れ出す。もう限界だ。心の決壊は直ぐそこだ。後は考えることを放棄して、頭を空っぽにしてしまえばーー。]
『たす……けて』
[
ーー声が聞こえた。
彼女を呼ぶ声が、救いを求める声が、壊れた時間の声が。
微かだが、確かに聞こえる。
泣きじゃくりたい彼女の心に、その声は届いていた。
それに今、ようやく気がついただけの話。]
『助けて!』
[ 懇願にも等しい、そして自身の心を反映したかのような声に、彼女はハッと顔を上げた。
小さな古時計だった。壁に掛けられて幾星霜。時間を刻み、そして刻めなくなった古時計がそこにはあった。
不思議と、そんな姿を見ていると、身体に力が篭る。折れかけていた心に芯が宿る。
何故だが、とても暖かい気持ちになれる。
そうだ、そうなのだ。]
見つける見つけた見つかった。可哀想な古時計。《螺子巻アンダンテ》は狼狽えない。あなたをきっと、助けてみせるの
[ よく通る声が、寂しい談話室に響く。穴だらけの絨毯を、栗色のブーツが踏み締める。
《螺子巻アンダンテ》は正体不明神出鬼没の時計職人。
そう、“たかが不気味な部屋に閉じ込められた”程度で、謎の天才時計職人は動じない。そこに助けを求む時計の声がある限り。
耳を澄ませば聞こえてくる。この部屋の外からも、助けを呼ぶ声がする。]
大丈夫。あなた達は全員きっちり、この螺子巻アンダンテが救うから
村の設定が変更されました。
13人目、着ぐるみ? ヴィダル・サ・スーン がやってきました。
[迷子の子供を探していた。娘のように可愛がっていたあの子供はほんの少し前に逸れ、ヴィダルはいつもなら、踏み入れない森の奥へと踏み入れた。]
一体どこへ、行ったんだ
[ヴィダルは迷子の子供を探して森の奥へ奥へと進んでいく。少しずつ変わりゆく景色に不安を覚えることはなかったが、あの子供がいなくなるのは何よりもヴィダルにとってはこわいことだった。
やがて森は突然途絶え、目の前に大きな洋館が目に付いた。少しだけ大きな身体の自分でも容易に扉を潜ることは出来そうである。
もしかしたら、ここに入り込んだのだろうか。
ヴィダルはゆっくりと真っ暗な扉の奥へと足を踏み入れた。ギイイ、と不気味な音と共に扉が閉まる音を背後に聴きながら。]
[夢を見ていた。そんな記憶がある。可愛らしい少女が、甘そうな菓子をしあわせそうに頬張る夢を。]
…っは、ここは…そうか。私は、逃げて…
[一瞬見慣れぬ光景に戸惑うものの、すぐさま自身の状況を思い出す。窓に寄り、外の気配を伺う。]
追手はいないようだな…ん?窓が…直っている?
おかしい。人が近くにいれば、どれだけ眠りが深くとも覚醒するはず。なにか、仕掛けが…?
[窓ガラスを軽く調べてみても、魔術に疎い男に分かるはずもなく。幻かと眉に唾をつけてみても、ガラスに変わりはなく。早々に理解することを諦めた。]
ふむ…まぁいい。とにかく、そろそろここから出ていかなければ…かなり時間をくってしまったが、諦めるわけにはいかないしな…
[外の気配を伺うと、僅かに人の気配がする。気付かれないよう、慎重にドアノブに手を掛け、回す…ガチャガチャと、引っかかるような音が響いた。]
…?開かない?鍵穴は…ない。外鍵のみとは…仕方ない、窓から…と、はは、そもそも窓ガラスだけじゃない。鍵ごと消えてるじゃないか…!
[閉じ込められた。侵入者用の罠か何かか。努めて冷静に窓ガラスをナイフで切りつけたが、入ってきた時とは違い傷一つ付かなかった。そのままの勢いで、ドア、壁、床…どれも、傷一つ付かないことを確認する。]
参った…これはとんだ場所に逃げ込んだものだ。ここまで徹底しているんだ。すでに私がここにいることは知られているのだろう。近いうちに人が来る…そいつに対してアクションを取った方が賢明だな。
[大方、何かのトラップだろう。なら、こちらから取れるアクションはほぼ無いに等しい。そう考えて、無駄な体力消費をしないためにも備え付けられた質素なベッドに潜り込んだ。下手をしたら長期間拘束される。明日からの行動は明日考えよう、そんな事を思いつつ、男は再度眠りに落ちていった。]
…いったぁ……
[幸い、転がっていたクッションが衝撃を和らげたようで、怪我はしていないようだった。手をついて起き上がり、頭を振って周囲を見回す。そこは、埃っぽい図書室だった]
なに、ここ…?本たくさんあるし…
書斎とか、図書室とか、そんな感じ…
[後ろを振り返ると、そこにさっきまでいた部屋はなく、代わりに暖炉があった。そしてその上には古ぼけた長丸の鏡がかかっていた。急いで近寄って鏡に触れてみる。ペタペタペタ…いくら触れど鏡はただの鏡だった]
たぶん、ここから、出てきたんだよね…?
信じられない…どうしたらいいの…
[よたよたと数歩後ずさって座り込む。どちらかというと、信じられない出来事を前にして腰が抜けたと言った方が正しいか]
まず手始めにドアから調べてみる。
ガチャ……ガチャガチャ………
先ほど試したときと変わらず、開く気配はない。また鍵穴も見当たらないため、こちら側からドアのロックを外すことは出来ないようだ。この部屋には窓がなく、出入り口もこのドア一つしかないため、ここが開かなければ脱出は不可能である。散々ドアを調べまわした上でそう結論付け、スーはドアから離れた。
次に部屋の様子を調べる。
部屋にあるのは先ほどまでクリスと話をしていた暖炉、ここにたどり着いてから先ほどまで寝ていたソファ(二人掛け)×2(向かい合うようにして部屋の中央に置かれている)、ソファの間に配置された大きめの机、机の上には応急処置に使った救急箱が乗っている。
マントルピースの上には瓶に入った精巧な舟の模型、マトリョーシカ風の人形、青い目のフランス人形(正直、マトリョーシカとフランス人形を並べるセンスはどうなのかと思う)。
入り口のドアから見て右側の壁には大きな鹿の頭部の剥製が飾られ、無機質な目がスーに向けられる。左側の壁にはなにもなく、クリーム色をした壁紙が隠されることなく見えていた。
「使えそうなものはなんもねぇ、ってことかな……」
…おはようございます
[カタリという音に眠い目を擦りながら起き上がる。ここは薪の上で寝ていたからか全身が少し痛い。おはようございますを言ったところで誰が返事をする訳でもないが、クセといったところか]
…!!
[いつのまにか飛行帽が取れて狼耳が露わになってしまっていた。これではいけない。飛行帽を被り直し、音のなった方を見据える。左暖炉からだろう。小窓を開けて]
スー君、何か見つかったか?
[しばらくすると落ち着いてきて、ようやく立てるようになった。目の前の通路の先に扉が見える。恐る恐る近づいて開けようとしたが、扉は糊づけされたかのようにピッタリとくっついたまま、押しても引いても微塵も動かなかった。他にここから出られそうなところはないか…図書室の中をぐるぐると歩き回った]
[扉から向かって奥の壁に暖炉があり、暖炉と扉は一直線の通路で結ばれている。本棚はこの通路を挟んで横の壁と平行になるよう、4列になっていた。窓はどこにもなく、この部屋の外がどうなっているのかはわからなかった]
出入り口は、この扉だけ、なのね…
「だ…誰か…誰かいませんか…」
[両手で扉を叩く。最初は囁き声程度だったのが、段々と大きな声で]
「誰かいませんか…!助けて…!」
[自分の発した助けて、という言葉にはっとした。こんな言葉、自分が実際に言うときがくるなんて…今までの、ひっそりと平和に過ごしてきた日々からは考えられなかった]
[いくら叩いて叫んでも、誰かが来る気配は微塵もなかった。本棚にはたくさんの蜘蛛の巣がかかり、床の上には埃が積もっていて、それらはかなり長い間、人がこの部屋に踏み入れていないことを雄弁に物語っていた]
この部屋、使われてないみたい…
人が来なかったら…どうしよう…
でも暖炉には火があるし…
……あれ?
暖炉に誰がどうやって火を?
………魔法の、部屋?
でも、そんなはず…
魔法なんてありえない
でも、暖炉も、さっきの出来事も…
[混乱しながら、ふらふらと暖炉の前に戻って座り込む。近くにあったクッションを抱きしめて、少しでもこの恐怖や不安を落ち着かせようと]
〈………〉
…あれ、今、暖炉から、何か聞こえた?
〈……………〉
今の、人の声?
[助けては欲しいものの、いざ実際に人の声を聞くと、途端に身体がきゅうっと縮こまり、声が出なくなる]
ど、どうしよう……怖い、怖い、怖い…!
[目を見開き、クッションを固く握り締める。知らない人は、怖い。別に危害を加えられそうだとか、何かトラウマがある訳ではない。なぜか、どうしても苦手なのだ]
で、でも、この状況で、そんなこと…
[言っていられない、と決意し、精一杯の勇気を振り絞って暖炉に向かって話しかける]
「だ、誰か、いるんですか…?」
[目覚めた
朝になっても薄暗いこのカーペット敷きの部屋には相変わらず誰も来ていないようだ]
(扉の向こうには誰かいるのだろうか
物音が聞こえた気がするが)
わんわん!
(誰かいるか?)
[扉の向こうに誰かいるのかすらわからない
背伸びをしてドアノブに手を掛けようとするが、扉は開か重く、犬の力では開きそうもなかった]
わぅーん…
(お腹空いた…
俺、どうなってしまうんだろうな…)
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