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甘い物班試食担当 レベッカ に 1人が投票した(らしい)。
演劇部 シリウス に 2人が投票した(らしい)。
漆黒の狂犬 テンマ に 1人が投票した(らしい)。
カメラマン ジュリアーノ に 3人が投票した(らしい)。
文系男子 フラン に 1人が投票した(らしい)。
カメラマン ジュリアーノ は村人達によってたかってぶち殺された。
巫女さんコス クレハ は カメラマン ジュリアーノ との赤い糸の切断に失敗したようだ。
人狼は食い損ねてお腹が空いているようだ。
しぶとい奴は甘い物班試食担当 レベッカ、クールな不思議っ子 カロル、演劇部 シリウス、模擬店担当 ロビン、漆黒の狂犬 テンマ、文系男子 フラン の 6 人だと思っておこう。
よっす、お疲れ。
お、おおー? ロビンもコスプレ喫茶行ってきたんだな!
うわー……スゲー似合ってるよ。お姫さまみたいだ。
役者と間違われないよーに、ちゃんと案内しないとだな。
[上品で高貴な雰囲気は聖職者と言った方が近いかも知れない。
ほうっと息を呑んで、少し緊張した様子で手を差し出した]
――広場の片隅――
[人混みから離れてもなお、紅いドレス姿で、フラフラとグラデーションの無い目で歩いていたカロル。今現在、その目には……輝きが戻っていた…。
それどころか、テニスの試合の時の様に、鋭い眼差しをしていた。
こっそりと持っていた、二人分の手作りのクッキー…
ちょこっと焦げている…。]
早起き……したんだけどなー……
[それを一人でもぐもぐと食べる…。
1つ…。
2つ…。
何度も噛みしめ、ごくんと喉を鳴らす。]
やっぱりさ……私は私を閉じ込め続けるんじゃないかな。
表に出たい出たいって騒いでた私は。今は居ないし。
[鋭い… 機械の様な眼差しが確かに戻っていた。]
[残りの一個のクッキーを大事に仕舞い、すくっと立ち上がる。]
さてと…。
そういえば…たこ焼き屋さんをチェックしてたんだよね…。
あ…パンフレットクレハさんの所だ…
ま、いいか…
匂いで探す……ってさすがに厳しいか。
[と、独り言を言いながら、派手な衣装を着ていることすら気にせず、広場へと歩き出した。]
――少し前・広場――
[いくら堪えても出てくる涙に、急な動悸はまるで警鐘を鳴らしているよう…
全てから逃げだし、それでも彼の最後の顔を思いだしてしまう…。。]
(こんなことになるなら……出会わなければ…)
[絶対に考えてはいけない事を考えてしまう。
ふと、最果てから声が聴こえる…]
(今は…誰とも…話したくないのに…
…話せる…顔じゃないのに…)
[バレない様にごしごし…と涙拭い、振り返る。
するとそこには…昨日今日とよく見知った相手が話しかけてくれていた…>>2:80]
(ジュリアーノ…さん?
いつも…お話しを振ってくれてたっけ…
あはは…私…きっと酷いことしちゃってたよね…)
[しかし…聞きたくてもなかなか声が聴こえない…
その時。――「天使の羽」
ある単語とその物体にようやく、目が見開く。
(これ…どこかで見たことある…)
[大事そうに取り出され、こちらへ差し出されたソレを無意識に受けとる…。
そしてようやく会話は成立する…。]
ん………。
天使の羽の…落とし主…ですか?
天使……天使……
[過る記憶さえ掠れている…。
しかし……掠れていても、その中に眩い光が煌めいている。]
(天使…この羽って…まさか…)
[記憶が鮮明に蘇る…
そう……
会議室で…見た光景を…。]
ん………でも…わたし…
今ぐちゃぐちゃで…
[しかし整理のついていない状況では、そこまでが精一杯であった。
そんな状態を見かねてか、はたまた急な用事が出来てしまったのか、気付くとジュリアーノさんは天使の羽を私に預けたまま、どこかに行ってしまっていた。
しかし見知った人物に出会えたからか、ジュリアーノさんの、その暖かな雰囲気からなのか、この短い出会いは、確かにカロルへ影響を与えていた。]
――現在・広場――
[たこ焼き屋さんを探し当てる道中、ふと"あるもの"を取り出す。
純白の羽。
見ていると…不思議な気分になる…
この羽には…数多の人の想いと、願いが交差し、込められているような気がする…
今はそれを…私が持っている。
〔私が引き継いでいる。〕
『天使の羽』を大切に仕舞った所で。ある出店が眼に入る。]
「いらっしゃいませー♪」
ボンボンショコラ、5つください。
――、
[買い物を終え、また歩き出す。]**
[焼きそばを食べ終わってエプロンをクレハさんにお返しし
ふわっと羽を揺らしながら記念撮影に誘おうとカロル先輩と男の子の方に向かうと
あれ…?]
[そこに先輩は無く一緒にいた男の子(フラン君)とさっきの焼きそば店のロビンさんが一緒にいた。]
???
[あまり空気が読めないことに定評がある私は二人に待ったなしで話しかける]
こんにちは!
ロビンさんでしたよねー
焼きそばすごく美味しかったですー
[青のりをたくさん前歯に残しながらスーパー笑顔で話しかける私]
[一緒にいる男の子に]
カロル先輩とさっきまで一緒にいましたよね!先輩どこいっちゃったんですかー?
てかすごくいい感じでしたね!
見てて、私びっくりしました。
先輩とどういう仲だったんですかー?
ベストカップルかと思いましたよー
[直球な私]
先輩のあのときの顔絶対
あれ意識してますよー!私そういうのわかるんです。えへへー
[そこは敏感な私]
あ、良かったら私先輩探して連れて来ますので後で良かったら一緒に記念撮影とりましょうよー!
(気まずさなんて露ほど知らず)
じゃ、じゃあ私先輩探してきます!
[ふわっと羽を揺らしながら探しに向かう私。
しかし付近を探しても先輩はいないようだった。]
[途中何かあったかもしれないが
諦めて戻り]
先輩どこいったんでしょうね…
んー…ちょっと私用あるのでまた今度一緒に記念写真撮ってくださいー
[そう言って別れを告げるとフランとロビンに手を振って急いで会議室に向かう]
[ロビンとぽつぽつ言葉を交わした後、ホールへと歩いてゆく。
裏に回って楽屋の方を通り、シリウスかテンマ辺りの顔見知りを見かけたなら声をかけ。
他校の邪魔にならないよう軽い手伝いをしながら、夏西の幕があがるのを待つつもり**]
――広場・南秋テニス式射的屋付近――
[南秋テニス部の出店であり、カロルのよく知った面々がお店をやっている、南秋テニス式射的屋。
道に飛び出さないように紐のついたピンポン玉を、おもちゃのラケットで打ち、景品に当てる射的風のゲームである。
景品には、良くあるラムネ等の駄菓子、小さな人形やキーホルダー、そしてなぜか、「倒すとお好きな写真を一枚プレゼント!」と書いてある小さな缶、挙げ句のはてには、大きなにゃんこのぬいぐるみ…]
――。[たこ焼き屋さんを探し、歩いていると、大きな声が耳に入る。]
「あーっ!ほら!あれカロル先輩じゃないですかっ!?」
[声の方へ振り向くと、テニス部の後輩3人と先輩1人が、手を振ったりしている。]
「カロルせんぱーい!」
「ほらカロルさん、こっちこっち♪」
「にゃー!ほんとにお姫様みたい!」
「せんぱーい!!今凄いことになってるんですよっ!」
[手を引っ張られ、お店の前まで来る。
「きゃー!写真とって良いですか!?」
「webのフォトコンテスト見ましたか!?」
と、後輩達がきゃっきゃっと騒ぐなか。]
???「どうしたの?なんだか。
いきなり戦闘態勢って感じじゃん」
[ この人はテニス部の先輩で、カスミさん。
隠していても、この人には変化が分かるようだ。]
カスミ「何か、あったの?」
いえ、何も無いですよ。
カスミ「……まぁいいけどさ。
お店切り上げたらさ、テニスコートでも行く?」
…行きます。
[なんて、会話を交わしていると
元気な後輩の一人が抱きついてくる。]
「せんぱーい!射的やっていきませんー?」
うん。じゃあ、やっていこうかな?
「1ゲーム3球100円でーす!」
じゃあ…はい。2ゲームね。
[ 小さなラケットを手に取り、ボールを持つ。
そして、スパン!とボールを打つ。
回転の掛かったピンポン玉がラムネに当たり、そのラムネとボールがそれぞれ左右、別の景品を捉える。]
「う…うひゃー…一球で…4つ!?」
[そして、そのまま
3球で合計4+4(5)+2(5)個の駄菓子を取った。すると……]
「せんぱい〜、ニャンコ取って〜」
[と、後輩が甘える。]
(さすがにあの巨大なニャンコは…このピンポン玉じゃ無理なんじゃないかな…)
[と、思いつつも、「うん。やってみるよ」と、にこりと答える。
目に見据えるは大きなにゃんこ。
どっしりと構えるその体躯に、普通の人ならば、狙おうとも思わないだろう…]
――不可能も越えてみないとね。
[ 紅いゴスロリ服を着てただでさえ目立つのに、大きなにゃんこのぬいぐるみを取ろうとする姿に、近くを歩く人達が観客の様に集まってきた。*]
ー会議室ー
[ドアをあけるとすごい忙しそうでアカリさん以下実行委員の皆さんが大慌てで何かの準備をしている。]
『レッベカちょうどよかったここで私の代わりに待機してて』
[アカリさんに言われて何事かと聞くと話の内容はこうだった。]
[ホールでは劇が行われるそうだが、あまりに客が多すぎて入場対応で混乱しているでその応援にみんな駆けつけてくれとのことだった]
は、はい…私でもいかなくていいんですか?
『こっちも大事だから何かあったらすぐ連絡してきてね』
[そう言うと一斉にアカリさんはじめ実行委員の方々は会議室から出て行った]
[一人ぽつんと取り残される私]
[椅子に腰かけてぼーっと外を見る。]
なんか…今日は大変だったなー…
[思えばコスプレなんて初めてであんなに注目されたのも初めてであった。]
えへへ‥かわいい…のかな?私
[>>2:50を急に思い出して思い出し照れをして鏡を見る]
かわいいですか?そんなことないよね?
そんなことありますか?はい!どうぞ!
[鏡の中の自分に問いかける。]
天使って私に一番似合わないじゃん!
おっかし!何でこんな格好してるんだろーね私あはは
はあ…
劇いいな…
さぁ…勝負!!
《100》弱点にヒット!観客「景品が…落ちた!?」
《99〜50》 耳にヒット!観客「おいおい…景品が揺れたぞ…」
《49〜20》腕にヒット!観客「今ちょっとだけ…ずれなかった?」
《19〜1》お腹にヒット!観客「やっぱびくともしないよなー」
《0》Miss!観客「…あいつ、テニス部だよな?」
[ お腹にポヨンとバウンド…。]
……ゲームセット。
駄目だったかー。
[ 声を掛けられたりしつつ、観客達は散っていく…。]
ごめんね…。取れなかったよ。
「いえ…良いんですよー」
「カロル先輩のおかげで、挑戦者も現れるかもですし!」
「ドンマイです!」
[落とした景品の10コの駄菓子を白いビニール袋に入れて貰い
射的屋を後にした。]
[時間を気にする。]
そろそろ劇の時間だ…
今なら…会わないよね。
戻らなきゃ…着替えられないし…
[ コスプレ喫茶『Cucurbita』の方へ足を運ぶ…。
その途中…、実行委員会区画で足を止める。]
(思えば、昨日…ここの会議室から始まったのかもしれない)
[ ふと、天使の羽を取り出す。]
レベッカさん…どこに居るんだろ…
(今日、喫茶店前で会ったあとから、ずっと見掛けていない…
私が勝手にどこかへ行っていたのだから、それもそのはずだけど…)
きっと楽しんでるんだろうなー…。
――いざ劇場へ――
[こうやってフランに手を引かれて、夢のような気分である。
男子と付き合ったことがないのでなおさらだ。]
よく、私と分かったな…。
[引かれている途中で店でかっこいいと言われたレベッカと出会う、コスプレを解いていなかったわけなのでこんな姿を見られていることもあり、恥ずかしそうに。]
にしても、歯に青のりついたままだぞ…。
折角の可愛いのが台無しだぜ。
ほらちょっとこっち来い。
青のり取ってやるから…。
[彼女の満面の笑みに少し緊張がほぐれたようだ。
近づいてくるなら、ティッシュを取り出して青のりを取ろうか。]
―回想・数年前―
[昔から、頭がいい方じゃなかった。成績は悪いし、深く考えたりもしない。だって、今日楽しく過ごせたら、それでいーじゃん?
バカ騒ぎして、とっちめられて、明日は何しようか。
将来なんて曖昧でメンドイものなんか気にしないで、今日が楽しければ明日も楽しいって信じてた]
「……お前なー。何にも考えないで急に切羽詰まった状態になったらどうすんだ」
――えー、友達に助けてもらったり助けたりする?
「おいおい、社会に出たら仲良しだけで完結できないんだぞ」
――わかってるけどー…そんなん大人になってからでいーじゃん!
[進路相談を面倒がるオレに、先生は苦笑しながら言った]
「実のところ、先生はお前が就職しようと進学しようとどうでもいい」
――ダイナミック本音!
「ただな、勉強はともかく、学ぼうとする努力をしないのはダメだ」
――なにそれ、どう違うん?
「うーん…そうだな。決まってない答えを考え続けるところかな」
「これから柵が増えてけば悩みは尽きないし、選択の連続だ」
「そんな時、何事にも真摯に取り組んでいれば、仮にうまくいかなくたって後悔はしないで済む」
「お前たちには、そういう姿勢を。知識よりも人生に真剣になることを学んでほしいんだよ」
――…………?
「そういうわけだから、進路希望さっさと出して先生を安心させてあげようか」
――結局それな!
「ははは。些細な事で怒ると背だけじゃなく器も小さくなるぞ」
――いやいやいや、男は20代まで望みあるから! せ、せめて165はいくし!
「ははは」
――ちょ、
「まぁ何はともあれ。エリートは絶対無理なぶん、せめていい人生になるよう頑張れ。真剣に青春楽しむがいいぞー」
――オレのハートずたぼろなんだけど!
[いつもくだらない話ばかりだったのに、この日の話だけは忘れられない。正直、今でもよく分かっちゃないけど。
大学に行こうと思ったのもバカなりに考えるようになったのも、先生のおかげ…って言えなくもないかなって思う]
[南秋の舞台が始まった頃だろうか。冬東や夏西のあわただしい最終確認が少し落ち着いてきた]
…こっちの方、今は人少ないから。足元だけ、気をつけてなー。
あんまりヒール高くないけど、スカートとか足傷つけたら大変だし。
[そっとロビンの手を引いて、搬出の済んだ大道具の倉庫の方へと]
さっきレべッカちゃんが言ってた事なんかも含めて、いろいろ話そ。
なんでも聞いてなー。オレもロビンの事聞きたいし、整理しながらだからさ。
[すれ違う顔見知りに手を貸したりして少し時間がかかったものの、劇までまだ時間があった。どこから話そうか。
片隅に置かれた椅子を引き出して並べ、口火を切る]
ロビンの模擬店って、確か剣道部だったよな。
やっぱ、基礎練とか大変?
[二人きり。話していくうちに、少しずつお互いに聞こえるだけの声量になっていく]
[会議室で一人で待機してると
アカリさんが戻ってくる。]
アカリ:「おまたせー!大丈夫だったー?」
私:何もないですよー。劇は始まったんですかー?
アカリ:「うん何とかね!それよりコスプレしてどうしちゃったのー?かわいい。」
私:…え?たまにはこういうのもいいかなーなんて…あはは…
アカリ:「アハハいいよいいよ。楽しんでるねー!そうそうこれあげる。手伝ってくれたお礼にってもらったの。」
[それは劇のペアチケットだった。]
アカリ:「誰か誘って行ってきなよ。いるんでしょ?そういう人?」
私:そそそそんな人いませんよー!
アカリさん「また面白い恋話しでも聞かせてね!!はいはい出てった出てった!」
(バタン…)
…追い出されてしまった。
[もらったペアチケットを手に持ってどうしようか迷ってると遠くに目立つ衣装を着た女性の姿が見える。]
…カロル先輩?
[傍に寄って話しかける。]
ご、ごめんなさい先輩 いろいろあってその…
見失っちゃって。あはは…
せ、先輩・・・?
[何かカロルの様子がおかしい。失恋???のせいだろうかそれとも私が天使の衣装だからだろうか]
えっと…もしもーし。
あれ・・・?
[フランに手を引かれて大道具の倉庫の方へ
履きなれない靴だから足元に気を付けて、
フランが椅子を出してくれたのでそこに座る。
男子と二人っきり、ああドキドキしてくる。]
そうだね、基礎練は大変だね。
ランニング、腕立て、一日の練習で竹刀が持てない時が多いね。
おかげで結構生傷絶えないよ。
[なんなら腕をまくって見せようかと?
春北学園女子剣道部の実力はお世辞にも強いというわけでなく、
それなりの実力があるものはとっくに別の大学に行くわけであるから自然とそうなる。
かくいう自分ももともと剣道をやっていたわけではない。
もともとガサツな性格でそれを心配した両親から少しでもおしとやかになるようにとこの大学をいやいや受けさせられたのである。
入学した当初はいやいや通っていたものの、大学の友人と体験入部した剣道部にいつの間に正式入部していたわけで、いや惰性というわけでなく、ここにいるとなんだか充実した気分になるのが不思議で不思議でたまらなかった。そんな話をフランに]
我に返った先輩に。
あの…もし時間あるなら
劇一緒に見に行きませんか?
チケットあるんですけど一緒に行く人いなくて・・・
[ぼーっと突っ立って居ると…]
「…カロル先輩?」
[たった今考えていた人の声に、振り向き驚く…
そこには……]
あ……レベッカさ…ん?
[―― 天使が居た。]
ほら試合に勝ちたい、無様に負けたくないって思っているから練習も真剣になるんだよ。
[実力はないけれど、否ないからこそ無様に負けたくないと練習に身が入る、そんな先輩たちを見ていて自分に発破をかけられているようで、困難に立ち向かう姿こそ輝いて見えたのだと思う。
やる気のなかった大学生活に活を入れてくれたのは剣道部の先輩たちの戦う姿。]
>>38
あ…ご…ごめん…。
少し驚いちゃって…。
………劇……?
[それはカロルが逃げた事への、
自ら約束を破棄しようとした自分への罰かもしれない。と感じた。]
――うん。喜んで。
>>42
ん…ちょっと…ね。
不思議だね…昨日は私がレベッカさんに同じ事を言ってた…
[と、くすくす笑う]
このままで行こうか、レベッカさん…すごく可愛いし。
うん、やっぱりそうだよなー。
基本が出来てなきゃ、形になんないもんだよね。
オレは劇はたまにしか出ないけど、筋トレとか発声練習多いよ。
おいおい、外でならまだしも、そんな無防備じゃダメだぜー?
いちおー狼の端くれと二人きりなんだから。
[見せようか?なんて様子に、口調ではからかいながらも真剣に。ぽつりぽつりと相槌や質問を挟みながら、話をしていく。「オレも、演劇は大学から」とか、失敗談なんかも。
語るロビンの姿>>40に、目を細めた。今は上品でふんわりとした衣装だけれど、充実感を得て、基礎練や地道な仕込みに取り組む姿が浮かぶようで眩しくて]
はい!行きましょう!よかった。
[カロルの手を引っ張りホールに向かうため階段を降りていく]
私小さい頃から劇って大好きなんです。
なんか魂が宿るっていうか…知ってる人でも演じてるときって別人なんです。そういうのがすごく好きで…
[そんな話しをしながらホールへ向かう]
今さ、結構オレって人を見る目あるよなーってジガジサンしてる。
ロビンってこんな感じの子なんじゃないか、って初めて会った時から思ってて。
ロビンの便箋見た時、気になってる子――カロルの事忘れて受けちゃおうかって思ったくらい嬉しかった。
オレ、ずるい狼だからさ。
可愛い子に目移りして、叶わないかもしれない恋より楽しくて幸せ!って飛びついて。
……超カッコ悪いだろー。
本当は、受けるにしろ断るにしろ、こんな下心隠しておこうと思ってたけど、
[あれこれ話しているうちに、いよいよ劇の準備に動き始めたのか外が慌ただしい。一度言葉を切って、ホールの様子を確かめた]
フラン…劇、頑張って…。
あたいは見守ってやるからさ…。
だからだから…。
[フランの両の手を取って、両手で包み込むだろう。
今の私が思いつくのはこれが精一杯だった。]
ーホール入り口ー
なんとか間に合いそう・・・?
[受付でチケットを渡して人混みをかき分けて観客席に向かう]
ここ座って見よう!先輩!
[最前席を確保してそこにカロルさんと一緒に座る。そのときのカロルさんの顔はどうだったろうか。困ってた?嫌がってた?]
……もっと軽い子だったら、「マジでー付き合おうぜ!」で済ませる気満々だったんだよ。
[せめて正直に伝えられたのは良かったと苦笑する。
そんなんじゃ後悔するだろうなと、ずっと思っていた。直接話が出来てよかったと思う]
中途半端なとこでゴメンな、裏方落ち着いたら舞台袖に戻るから。
そしたらちゃんと返事――ん? おお……。
[1分? なんだろう、と首をかしげて]
……。
ありがとう。行ってくるな。
ロビンに、皆に見てもらうのにふさわしい劇になるように!
[心を決めてきたはずなのに、伝えようと思っていた事が飛んでしまいそうだった。
ばたつく空気の中、言えたのはそれだけで。一度、ロビンを裏方から舞台が見られる袖に案内して別れた]
>>51
え…えと…ここって座って、大丈夫なのかな?
[と、心配しつつ]
(劇…始まるんだー
大丈夫…見て帰るだけ…。
そう、、私は、もう…関係ないんだから。)
[カロルは強がり、泣きそうな顔を必死に隠していた。]
―ホール―
[やがて準備が整えば、電気が落とされた舞台にスポットライトが当てられた。
主役の男女が、村を連れ立って歩いていく。
年に一度のお祭りを謳歌する二人は、さまざまなトラブルに立ち向かいながら、一見恋人同士のように笑いあったりしている。
シリウス先輩演じる名脇役が場を動かす第2幕までは、楽しげな恋愛の要素を加えた喜劇のように見えるかもしれない。
一通り演出の担当と手の足りないところの手伝いを終えて、そっと舞台袖へ回り込んだ]
め、目の前ですね!!
(さすがアカリさん…さすがにこれはちょっと恥ずかしい…)
で、でも知ってる人とかみれそうですし…
―舞台袖―
[場面転換や衣装を変えるために、密やかに騒がしい。
独特の忙しさと熱量が好きだった。席について見るのとは違う視点で、劇全体を楽しめるから]
――シリウス先輩、長台詞超ガンバっす…!
[そっと応援して、ヒーローとヒロインの声に耳を澄ませる。一度幕を引かなければいけなかった]
「ああ、よかった。お隣のお婆ちゃんが無事で」
「お嫁さんが泣いて喜んでたな」
「あなたのおかげね」
「いいや、君のおかげさ」
「「さあ、今度こそ楽しいお祭りの続きをしよう」」
[数度目のトラブルを解決し、微笑みあう男女が分かれ道で互いに背を向けた瞬間、ふっと笑顔の仮面が剥がれる。不穏な音楽が流れ始めたところで第1幕が終わり、場面転換となった]
ロビン、落ち着かないとこでごめんな。
でも、ここで話したいって思ってたんだ。来てくれて、話してくれて、ありがとう。
[隅の方にもどって、声を潜めて話し始める]
裏方がどんな風に舞台を支えてるか、一緒に見てほしかったんだ。
オレ、こんなふうに、ひとつの物語を紡ぎあげるのがスゲー好きでさ。
大道具や照明、音響がなくたって役者一人いりゃ出来なくはない。
けど、合わせた力が噛みあったらもっと面白くなるじゃん。
剣道の基礎練みたいに積み重ねていって、試合で――舞台で結果が出るんだ。
いざ幕が上がったら目立たなくても、サイコーにドキドキする仕事だから。
ロビンも、自分の事ガサツとかいうけど、そんな事ない。エプロンでもその衣装でも、スゲー綺麗だよ。
[ロビンの目を見つめて、返事を伝えようと口を開いた]
万が一ロビンが軽くててきとーに付き合えるような子だったら、オレ、決意を曲げて「付き合って」って頼み込んでたかも。カロルに文化祭が終わったら話したいって言ってたのに、だぜ。
……オレのカッコ悪いとこ、受け入れてくれてありがとな。
でも、ホント、しょーもないやつなんだぜ。
自分の気持ちから目そらしてロビンのそばにいたら、オレ、自分の事嫌いになると思う。
一緒にいて楽しくなる度、後ろめたくなって。
一緒にいて好きになる度、申し訳なくなって。
でかい魚逃して、振られて、さんっざんに終わるかもしんねえけど。
せめて「一度ロビンに選んでもらった男」に相応しくなりたい。
オレなんかの事見てくれて、ありがとう。
[そう言って、ふーと息を吐いた]
[劇が始まるとじっと内容に集中ししばらく黙りこむ。内容にあわせて笑ったりハラハラしていただろう。]
先輩、目の前で見ると迫力ありますね!
さっきいた子って・・・あれ? 先輩・・?
[どうもカロルの様子がおかしい。
よくみれば涙が零れていただろうか?]
悲しい場面でもあった・・・かな?
[鞄からハンカチを取り出しカロルの手の上にそっとおいてあげた。]
[第二幕が始まるまで後5分__
今回の舞台では衣装替えがないシリウスにとってこの5分は気持ちを落ち着かせるのに最適な時間だった
第二幕はシリウスの台詞から始まる]
………よしっ
[一つ深呼吸した後、頬を軽く叩くと
観客席の後ろに回り込み第二幕開幕のブザーを待った]
[カロルやレベッカが、ずいぶんと前の席についているのが遠目に見えた。
オレが自分の事でいっぱいいっぱいになってる間、せめて文化祭を楽しんでいてくれたらいいんだけど]
――第二幕、はじまるな。
[しばらくしてまた幕があがるまで、現場の熱にあてられたように押し黙っていた]
先輩
私実はですね。
一度だけ演劇目指してたことあったんです。
大学入ってから少ししてやめちゃいましたけどね
主役とかそういうのはやれなかったですけど、必死にその役の心の気持ちとか大きな感情を表現しようとするとき
自分が変わるような
普段できないことをそのときは出来るんです。
例えば好きな人に告白したとか、叫んだりとか!そういうのもです。
絶対本当の私じゃ出来ないんですけどね。
気持ちとかってはっきり言えたらすっきりするじゃないですか
あれとおなじなんですよ
言ってはいけない気持ちとかもありますけれど。
精一杯どういうことなのか伝えたいって後悔しないように頑張ってたら本当にそのときは失敗したーって思っても
後から後悔はしなかったんです。
まあ劇の話なんですけどね。
何か変な話しててごめんなさい。後で楽屋遊びにいけたら一緒にいこ?先輩
あ、2幕目始まるみたいです!
[再び劇に集中した**]
[第二幕開幕のブザーが会場に響く
それまでざわざわと騒がしかった場が嘘のように静まる
パッと客席の方へ照らされるスポットライト
その光の中でシリウスはフッと質の悪い笑みを浮かべた]
『はぁ…なんだってんだよ
村のみんなは平和ボケして祭りだなんだのと…
おまけにアイツは女と仲良く幸せ生活ってか…
オレは貴様みたいに甘くはないぜ…?
せっかくの祭りだ、オレがぶち壊してやろうじゃねぇか』
[そう言ってスポットライトの光が消えたと同時に足音を立てぬよう舞台袖に向かう
一応舞台の山場は超えた。とほっと胸を撫で下ろした]
[>>67の言葉を聞き、ハッとなる。]
私ね…自分に嘘をついて……
相手の幸せだけを願ったんだー…
その為なら、自分を壊しても良かったから。
今までずっと…本当の自分を閉じ込めてたの。
[そして、劇の最中。
カロルは観客席でスッと立ち上がる]
――そして
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