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[一緒にいる男の子に]
カロル先輩とさっきまで一緒にいましたよね!先輩どこいっちゃったんですかー?
てかすごくいい感じでしたね!
見てて、私びっくりしました。
先輩とどういう仲だったんですかー?
ベストカップルかと思いましたよー
[直球な私]
先輩のあのときの顔絶対
あれ意識してますよー!私そういうのわかるんです。えへへー
[そこは敏感な私]
あ、良かったら私先輩探して連れて来ますので後で良かったら一緒に記念撮影とりましょうよー!
(気まずさなんて露ほど知らず)
じゃ、じゃあ私先輩探してきます!
[ふわっと羽を揺らしながら探しに向かう私。
しかし付近を探しても先輩はいないようだった。]
[途中何かあったかもしれないが
諦めて戻り]
先輩どこいったんでしょうね…
んー…ちょっと私用あるのでまた今度一緒に記念写真撮ってくださいー
[そう言って別れを告げるとフランとロビンに手を振って急いで会議室に向かう]
[ロビンとぽつぽつ言葉を交わした後、ホールへと歩いてゆく。
裏に回って楽屋の方を通り、シリウスかテンマ辺りの顔見知りを見かけたなら声をかけ。
他校の邪魔にならないよう軽い手伝いをしながら、夏西の幕があがるのを待つつもり**]
――広場・南秋テニス式射的屋付近――
[南秋テニス部の出店であり、カロルのよく知った面々がお店をやっている、南秋テニス式射的屋。
道に飛び出さないように紐のついたピンポン玉を、おもちゃのラケットで打ち、景品に当てる射的風のゲームである。
景品には、良くあるラムネ等の駄菓子、小さな人形やキーホルダー、そしてなぜか、「倒すとお好きな写真を一枚プレゼント!」と書いてある小さな缶、挙げ句のはてには、大きなにゃんこのぬいぐるみ…]
――。[たこ焼き屋さんを探し、歩いていると、大きな声が耳に入る。]
「あーっ!ほら!あれカロル先輩じゃないですかっ!?」
[声の方へ振り向くと、テニス部の後輩3人と先輩1人が、手を振ったりしている。]
「カロルせんぱーい!」
「ほらカロルさん、こっちこっち♪」
「にゃー!ほんとにお姫様みたい!」
「せんぱーい!!今凄いことになってるんですよっ!」
[手を引っ張られ、お店の前まで来る。
「きゃー!写真とって良いですか!?」
「webのフォトコンテスト見ましたか!?」
と、後輩達がきゃっきゃっと騒ぐなか。]
???「どうしたの?なんだか。
いきなり戦闘態勢って感じじゃん」
[ この人はテニス部の先輩で、カスミさん。
隠していても、この人には変化が分かるようだ。]
カスミ「何か、あったの?」
いえ、何も無いですよ。
カスミ「……まぁいいけどさ。
お店切り上げたらさ、テニスコートでも行く?」
…行きます。
[なんて、会話を交わしていると
元気な後輩の一人が抱きついてくる。]
「せんぱーい!射的やっていきませんー?」
うん。じゃあ、やっていこうかな?
「1ゲーム3球100円でーす!」
じゃあ…はい。2ゲームね。
[ 小さなラケットを手に取り、ボールを持つ。
そして、スパン!とボールを打つ。
回転の掛かったピンポン玉がラムネに当たり、そのラムネとボールがそれぞれ左右、別の景品を捉える。]
「う…うひゃー…一球で…4つ!?」
[そして、そのまま
3球で合計4+4(5)+2(5)個の駄菓子を取った。すると……]
「せんぱい〜、ニャンコ取って〜」
[と、後輩が甘える。]
(さすがにあの巨大なニャンコは…このピンポン玉じゃ無理なんじゃないかな…)
[と、思いつつも、「うん。やってみるよ」と、にこりと答える。
目に見据えるは大きなにゃんこ。
どっしりと構えるその体躯に、普通の人ならば、狙おうとも思わないだろう…]
――不可能も越えてみないとね。
[ 紅いゴスロリ服を着てただでさえ目立つのに、大きなにゃんこのぬいぐるみを取ろうとする姿に、近くを歩く人達が観客の様に集まってきた。*]
ー会議室ー
[ドアをあけるとすごい忙しそうでアカリさん以下実行委員の皆さんが大慌てで何かの準備をしている。]
『レッベカちょうどよかったここで私の代わりに待機してて』
[アカリさんに言われて何事かと聞くと話の内容はこうだった。]
[ホールでは劇が行われるそうだが、あまりに客が多すぎて入場対応で混乱しているでその応援にみんな駆けつけてくれとのことだった]
は、はい…私でもいかなくていいんですか?
『こっちも大事だから何かあったらすぐ連絡してきてね』
[そう言うと一斉にアカリさんはじめ実行委員の方々は会議室から出て行った]
[一人ぽつんと取り残される私]
[椅子に腰かけてぼーっと外を見る。]
なんか…今日は大変だったなー…
[思えばコスプレなんて初めてであんなに注目されたのも初めてであった。]
えへへ‥かわいい…のかな?私
[>>2:50を急に思い出して思い出し照れをして鏡を見る]
かわいいですか?そんなことないよね?
そんなことありますか?はい!どうぞ!
[鏡の中の自分に問いかける。]
天使って私に一番似合わないじゃん!
おっかし!何でこんな格好してるんだろーね私あはは
はあ…
劇いいな…
さぁ…勝負!!
《100》弱点にヒット!観客「景品が…落ちた!?」
《99〜50》 耳にヒット!観客「おいおい…景品が揺れたぞ…」
《49〜20》腕にヒット!観客「今ちょっとだけ…ずれなかった?」
《19〜1》お腹にヒット!観客「やっぱびくともしないよなー」
《0》Miss!観客「…あいつ、テニス部だよな?」
[ お腹にポヨンとバウンド…。]
……ゲームセット。
駄目だったかー。
[ 声を掛けられたりしつつ、観客達は散っていく…。]
ごめんね…。取れなかったよ。
「いえ…良いんですよー」
「カロル先輩のおかげで、挑戦者も現れるかもですし!」
「ドンマイです!」
[落とした景品の10コの駄菓子を白いビニール袋に入れて貰い
射的屋を後にした。]
[時間を気にする。]
そろそろ劇の時間だ…
今なら…会わないよね。
戻らなきゃ…着替えられないし…
[ コスプレ喫茶『Cucurbita』の方へ足を運ぶ…。
その途中…、実行委員会区画で足を止める。]
(思えば、昨日…ここの会議室から始まったのかもしれない)
[ ふと、天使の羽を取り出す。]
レベッカさん…どこに居るんだろ…
(今日、喫茶店前で会ったあとから、ずっと見掛けていない…
私が勝手にどこかへ行っていたのだから、それもそのはずだけど…)
きっと楽しんでるんだろうなー…。
――いざ劇場へ――
[こうやってフランに手を引かれて、夢のような気分である。
男子と付き合ったことがないのでなおさらだ。]
よく、私と分かったな…。
[引かれている途中で店でかっこいいと言われたレベッカと出会う、コスプレを解いていなかったわけなのでこんな姿を見られていることもあり、恥ずかしそうに。]
にしても、歯に青のりついたままだぞ…。
折角の可愛いのが台無しだぜ。
ほらちょっとこっち来い。
青のり取ってやるから…。
[彼女の満面の笑みに少し緊張がほぐれたようだ。
近づいてくるなら、ティッシュを取り出して青のりを取ろうか。]
―回想・数年前―
[昔から、頭がいい方じゃなかった。成績は悪いし、深く考えたりもしない。だって、今日楽しく過ごせたら、それでいーじゃん?
バカ騒ぎして、とっちめられて、明日は何しようか。
将来なんて曖昧でメンドイものなんか気にしないで、今日が楽しければ明日も楽しいって信じてた]
「……お前なー。何にも考えないで急に切羽詰まった状態になったらどうすんだ」
――えー、友達に助けてもらったり助けたりする?
「おいおい、社会に出たら仲良しだけで完結できないんだぞ」
――わかってるけどー…そんなん大人になってからでいーじゃん!
[進路相談を面倒がるオレに、先生は苦笑しながら言った]
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