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私は死んでいない。
ペーターも死んでいない。
リーザも死んでいない。
お前は、私の息子じゃない。
[存在を否定すると、悲しげな顔のペーターは村長には見えなくなった。
胸に穴の空いた村長はそれで安心すると、執務に戻った。
ループは再びつなぎ合わされ、抜け出すチャンスはもう訪れなかった]
ー終ー
─ 昏い森 ─
[ 無人の村を立ち去った、生まれたばかりの人狼の前に。
濃緑の長いマントととんがり帽子を風に、ひとつの人影が立っていた。
帽子のツバの切れ目から、感情の見えない片目が覗いている。 ]
どこへ行く気だ。
[ 低く静かな声で、人影は言う。 ]
村へ引き返し、同胞と母親を弔い、罪を償って生きて行け。
それがヒトのやり方だ。
お前はヒトとして育ったはずだ。
[ 否、の返答に、人影は静かに目を閉じ、そして開く。
その色は、濃い赤。
人狼。
風が。二人の間を揺らす。 ]
ヒトであることをやめ、ここから先に行くならば、我が群れへ下れ。
我に従い、我を主人とせよ。
屈服させられなければ、認められないと言うならば、
[ 笑みには、牙がある。 ]
させてやろう。
[ 次の瞬間には、銀色の人狼はヨアヒムの目前に迫っている。
喧嘩なんていう甘い物をする気はない。
一方的に痛めつけ、泣いて従属を誓うまでねじ伏せる気で。
上下関係をその身に叩き込み、ルールを教え、生き方を学ばせてやらねばならない。
そうでないと。
……生まれたばかりの人狼など、すぐに狩られてしまうから。 ]
[最愛の人を喰らった後、妙に『明るい』夜道を歩く
ついた先は宿屋――今の時間帯ならば風呂も沸いていることだろう
もう、入浴する人間はこの村には自分しかいないけれど
体から血などを洗い流し、服を着替え傷に治療を施す
本能的に血に塗れたまま外へと出るのは危険だと分かっての行動だった
その際――血染めのハンカチを洗うが]
……あれ?おかしいな
何でだろう。どうしてだろう
なんで、とれないの?
[いくら洗っても、その血は拭えない
真白にならぬハンカチを何度も、何度も擦れど濃く浸み込んだ己の、兄と慕う人の、最愛の人の血は消えない]
そっか、ずっと一緒だもんね
[どこか瞳に虚空を宿しながら呟いて
水を切ればそれをポケットに大切に仕舞う
魔除けの鏡は処刑場に置いてきてしまった
紅に染まった水晶の守り刀を懐に抱き、無人の宿屋を出る]
さよなら
[先程台所に残っていた――きっと母がアルビンから仕入れたのだろう――紅い実を摘まんだが、味がしなかった
味覚が変になったのか。それとも『造りかえられたのか』はわからないが
なぜか、喉が渇く
そして向かうは――森の奥]
ー昏い森ー
[無人の村を立ち去る自分の前に、1人の旅人が現れる
どこか只者ではない雰囲気を感じさせる、そんな男が行く道を塞ぐ
低く重く、静謐な声で彼は告げる
人として育ったのであれば人として罪を償って生きてゆけと]
嫌だ
[漏れ出たのは拒絶の言葉]
あの村で、1人で生きて行けと言うのか
エルナも、アル兄ちゃんも、ゲルトも、リナも、ララもオットーもおじじもリデルも母ちゃんもペーターも、皆みんないないのに
嫌だ、いやだ、いやだ
[一人は、寂しい
ずっと抱えてきた孤独が、心の深海から噴き出した]
[人影が一度、目を閉じて。見開けば其処には濃赤の瞳が現れる
なぜかそれに強い既知感を覚えるも、それは一瞬のこと
次に叩きつけられたのは純然たる闘気]
――っ!
[同族だ、こいつは。そう判断すれば瞳孔は獣のそれになる
そして理解する。自分はもう人ではなく、人狼なのだと]
誰が貴様のもとになど……!?
ぐ、ぁっ
[銀の閃光が夜の闇を切り裂いた
突如目の前に現れた成狼は、仔狼をいとも容易く捩じ伏せる
キャイン!と漏れ出るのは獣の声
自身の姿は鳶色の、その人狼よりふた回りほど小さな狼の姿。膂力は人のときの数倍はあるというのに何故
それから後は一方的なものだった
蹂躙され嫌と言うほど体に刻みこまれる苦痛。ああでも――あの時よりは痛くない。兄の様に慕う人を目の前で殺されたとき、そして最も守りたかった彼女を自分の手で殺したときよりは
されど、ぼろぼろの体と心は限界で、何時間か続いた暴力は従属を誓う言葉により終わりを告げた]
……ぁ、んたは
[ぜぃ、と喘鳴が零れる
彼のものより少し鳶色の、濃い赤の瞳で自分を組み伏せる人狼を見つめれば、こう尋ねた]
何者なんだ……
[傷だらけの仔狼を力づくで従わせた人狼は、
銀の耳をそよがせ、少し笑う。]
名は、ダンテ。
レジーナから聞いているだろう。
[仔狼の額の傷を、赤くて熱い舌でぺろりと舐めて、
俺の物だとマーキングして。]
ついて来い。
[多くは語らずに、身を翻して森の奥へ歩き出す。
数時間に渡る暴行で酷い有様の仔狼への気遣いなんて、
まるでない動作で。
これが、終わりの始まり。]
[銀の狼は闇の中でも美しく凛と佇む
銀の耳を風にそよがせ笑う姿は威風堂々としていた
そして告げられた名は]
……とーちゃん?
[どこか子供の様に問いかければ、先程できた額の傷を舐められ、きゅぅと鳴く
ついて来いと身を翻し、真っ暗森の奥へと歩き出す父狼に、傷だらけの身体でてとてととその後を追う
それが、人間としてのヨアヒムの終わり
これが、人狼としてのヨアヒムの始まり]
―広場―
[広場に蔓延する異常な狂気は
悲鳴と怒号が飛び交う地獄のようで
血の涙を流す人々が
自分こそが悲しみの筆頭なんだと
罪を競いあって殺しあってるような印象を受けた。
その中心にいるクララ
小さな希望を散々に踏み潰し
現実を悲劇の渦に容赦の無く塗り変えていった惨劇の女王
彼女からは
誰よりも大きな殺気がまわりに漂っている。
まさに悪魔!
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