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人狼 ダンテ は パン屋 オットー に投票した。
羊飼い カタリナ は パン屋 オットー に投票した。
青年 ヨアヒム は パン屋 オットー に投票した。
仕立て屋 エルナ は パン屋 オットー に投票した。
司書 クララ は パン屋 オットー に投票した。
パン屋 オットー は 仕立て屋 エルナ に投票した。
シスター フリーデル は パン屋 オットー に投票した。
パン屋 オットー は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、羊飼い カタリナ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、人狼 ダンテ、青年 ヨアヒム、仕立て屋 エルナ、司書 クララ、シスター フリーデル の 5 名。
─ 隣村 ─
[ うぉぉん、
うぉぉん、
大人の足で半日以上離れた、別の小さな村で勝利の遠吠えがする。
もう、その村には人狼に抵抗できる人間は残っていない。
人狼は最後の食事を済ませると、隣村を去る。 ]
[カタリナに向けて何度も何度も何度も何度も何度も何度も、
"聖職者の腕"
を振り下ろす。死んでいるかどうかなんて関係ない。これは"贖罪"なのだから]
[父と母を見殺しにした、"聖職者"の]
[自分の手が真っ赤に染まっている。これは私の血・・・・?
そしてその手の先には
片目をぐるんとさせてナイフの半分が頭に突き刺さって真っ赤になっているカタリナさん
赤に混じって緑色もあるかもしれない]
ひっ・・・・え・・・・
カ・・・タ・・・リ・・・ナ……さん…??
い…いや……
>>1[さらに強引に手を動かされ何度も何度もズブズブとカタリナの顔をナイフで刺す]
う、、、あ。。。。。
あああ。。。。。
もう止められない惨劇がうあああああああああ
[嬉しそうにハンカチを抱きしめる
血染めのハンカチ。茶色と白の斑に、自分の血が混じっちゃったけど洗えばきっと綺麗になる]
兄ちゃんに言われたもの。これ洗っておけって
帰ったら洗わなきゃ。宿屋の洗剤で
まっしろにしなきゃ
[そしてつぃ、ともう1つの人だかりの方へ目を向ければ
丁度フリーデルがクララに掴まれ、カタリナにナイフを振りおろしていた所だろうか
もう何も感慨はわかない。大切な人だった
でも――俺はもう、決めたんだ
エルナを守るって、死なせないって
だから――ごめんね、リナ
そんな言い訳をして、彼女を見捨てた]
ご........めんなさい.....
もう逆らい.........ませんから....
許して…
ごめんなさい......・.
許して・・・・・・・許して…
[何度クララに謝っただろう。腕を無理矢理あげられては下げられて
カタリナにぎこちないリズムで繰り返し刺さる
99分くらい続けさせられた後、ようやく解放されて
カタリナの横で泣き伏せる。後ろから高らかに響く笑い声と罵る声を受けながらカタリナの側でひたすら泣いている]
[カタリナがこと切れるのを感じた
何度も、何度も
クララに掴まれたフリーデルの腕が、カタリナの顔面を破壊する
せめて一撃で死ねたのは神様の慈悲なのだろうか
ぐるんとまわり。白濁した翡翠色は明後日の方向に
それに振りおろされるナイフは角膜を、水晶球を貫通し硝子体から体液を溢れさせ、視神経まで深く突き刺さって血と混ざりあう
許して許してと泣き叫びながらカタリナを何度も何度も刺す修道女
彼女を罵るはクララ、村の人々――かつて、善良で経験な信徒だったものたち]
……
[それを見ても何の感慨も湧かず
だって、彼女はどうでもいいもの
ねぇ、アル兄ちゃん?なんて胸中で問いかけながら、真新しい赤が少し、付着した斑のハンカチを抱きしめながら問いかけた]
[村長の家へぼんやりと歩く
見たくないとは思っていても、足は止まることはない
とそのとき自分を呼ぶ声が聞こえて顔を上げる]
あ……
[おじいちゃんとおばあちゃん。なんでこんなところにいるんだろう
二人が「エルナ!」と自分の名前を呼んで近づいてくる
そして抱きしめられた。あったかい
二人が泣いている。「もう良いのよ…!」「見なくてもいい…!」と言う声が聞こえる
でも]
…だめ…行かなきゃ…
[操られたようにぼんやりとしたまま
おじいちゃんとおばあちゃんを振り払うように駆け出す]
[たどり着いた処刑場はひどい有り様だった
大勢に取り押さえられているオットー
恐らく彼が今日の処刑者で
でも彼に殺意を向けているのは、あろうことか彼の両親で
なんで? どうして?
わからない
わたしはなにも わからない]
[輪の中に立ちすくむヨアヒムが見える
なんで?どうしてみんなを止めないの?どうして?
「オットーは危険」だから?
でもそんなことを考える自分自身も、動かなかった
「やめて」と声が出ない 足が動かない
オットーが叫ぶのが聞こえる
動かなくなったオットーに群がる人々
みんな怖い顔をしてて]
[なんでなんでどうして
ちょっと前まではみんな仲良くしてたのに
「優しいみんな」はどこに行った?
何が「本当」? 何が「本物」?
ちょっと前までわたしが見ていた「現実」がほんとうは「夢」?
「偽物」の平穏
みんな「嘘吐き」]
……………ぅ………ぁ………………
[ああ、頭が割れそうだ
わからない わからないよ
ここはどこ
ここはわたしの 知らない世界──]
[ほんとうに「人狼」がいるというのなら、
それはきっとみんなだ
みんなみんな人間の皮を被って優しくしていても
何かが外れればその皮を脱いで他人を襲う
「人狼」は すぐ傍に いたんだ ずっと]
[ふと、誰かの笑う声が聞こえた
処刑台から少し離れたところ。もうひとつの人だかり
あれは、クララ……?
ああ、彼女も狂ってしまったのか。こんなところで笑っているなんて
見ると
彼女が何かを振り下ろしていた
何?ナイフ?
それとフリーデルの手を持って
その刃の先には
カタリナ────]
[何か嫌な音が聞こえた気がした]
……ぇ……?
[カタリナが倒れている
叫ぶフリーデル。手を止めないクララ
どうしてクララはカタリナを殺しているの?
なんで なんで]
…か…カタ、リナ……?かたりな………?
[震える声で名前を呼ぶ
やめて、カタリナを傷つけないで]
……やめて……
…………やめてえええええええええええええええ!!!!
[声の限り叫ぶ
足は動かなかった。でも必死に、這い寄ろうと
それでも惨劇は終わらない]
…あ……かたりな……かたり、な…
…やめて……くらら…ふりーでる……おねが、い……
[うわごとのようにつぶやきながら、そちらへと向かおうとする
そのとき、伸ばした手に何かが当たった
きらりと光る刃は、たぶん誰かから離れた小さなナイフ]
…………ぁ………
[震える手で握ったそれを
自分の顔目掛けて振り下ろさんと]
ああぁあああぁああぁあああぁあああぁあああぁああぁあああぁあああぁあ!!!
[もうなにも見たくない もうなにも考えたくない
夢ならどうか覚めて、と─────**]
エルナ!!!!!
[叫んで、我武者羅に走って
彼女が自身の顔目掛けて振り下ろしたナイフ>>15を掌で受け止める
間一髪間に合って。それが深く突き刺さった右手から噴き出す鮮血が彼女の頬を濡らしたろうか
痛みに一瞬眉を顰めながらもそのまま、左腕で彼女を抱きしめ耳元で優しい声音で告げる]
エルナ、エルナ大丈夫。
悪夢はもう終わったんだ、なにもかも
日常にかえろう?
エルナのおじいちゃんも、おばあちゃんも。3軒先のヤコブさんも
いつも宿屋に併設してる酒場ででクダ巻いてるディーターさんも
俺の家の隣にすんでる半分ボケがきたモーリッツ老も
こないだ髭が生えてきたペーターも
それから俺の母ちゃんも。みんなみんないつもどおりの毎日が始まる
疑心暗鬼なんてなかったんだ。だから大丈夫だから、大丈夫だから落ち着いて、エルナ、エルナ
[懇願するような、哀願するような。そんな色を帯びた声は、狂乱する処刑場には酷く場違いのように響いたことだろうか]
[視界が赤に染まった]
………ぇ………?
[迫る刃との間に差し出された何か。刃がそれを突き刺す感触がして
何? 手? 手から、血が
血の気が引いて 表情が凍る
抱きしめられる手は]
……よあ…ひむ………?
[ゆっくりとヨアヒムの方を向く
なんで
ヨアヒム 血が
わたし わたしが
ヨアヒムを
なんだ これは
わたしが なんで]
よ…よあひむ……
よあひむ、よあひむ、よあひむ、よあひむ、よあひむ、よあひむ…
[狂ったように名前を呼ぶ]
よあひむ、血、が……
わた、わたし…が……
よあひむ、よあひむ、よあひむ…
[呆然とした表情で涙を流す
思い出したようにナイフから手を離して
血に汚れるのも構わずヨアヒムの手を抱きしめる]
ちがう、ちがう、ちがう、ちがう、ちがう…
かえれない、日常になんて、帰れない…
処刑した人はかえってこない…還ってこない…
犠牲になった人も、もういない……
「優しかった村の人たち」も、戻って、こない……
「みんな」がいなくなっちゃった……
帰れない、帰れないよ……
わたしはいま、どこにいるの…?
どうすれば、ここから……このゆめから…さめることができるの…?
…あ…あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
[その慟哭は空へと響く───**]
[ああ、エルナはここを悪夢だと思っているのか
なら悪夢を本当に夢にしてしまおうか]
ゲルトは一攫千金にどっか東に旅に出たんだよ。アル兄ちゃんの案内で
おじじは村長ペーターに譲って世界一周旅行に出かけたんだよ
オットーは山向こうの村にパン修行に、リナだって旅に出たのさ
だから俺達は村で彼らの帰りを待っていよう?
[そうだったらどんなにいいか]
[夕闇切り裂く慟哭を、ただその儚い願いを繋ぎ止めるかのように抱き締めながら聞く
どうしてこんなことになったんだろう
唇を噛み締めていないと自分まで泣いてしまいそうだった
夢であればどんなにいいか。ゲルト、アル兄ちゃん、おじじ、リナ、オットー
夢なら覚めてくれ*]
[近くにエルナの声が聞こえる…
ヨアヒムもいる……。
泣くのを堪えて二人の会話を聞く。
>>19>>21>>25
狂ってる…
みんなみんなもう…
[よろっと体を起こしてカタリナをおぶさると無言でその場から立ち去っていく。
とてももう他に構おうとする余裕なんてなかった]
[それはどのくらい続いただろうか。抵抗しなくなったシスターの腕を放すと、そのまま仰向けに倒れこむ。左腕にはカタリナの最期の意思が刺さったままで]
返して…返してよ…
[自分でも、こんな行為に意味が無いという事は分かっていた。それでも今はただ呟き続ける]
お母さんを返してよ…お父さんを…
―図書館―
[気が付けば、図書館に戻って来ていた。腕に刺さった槍は抜け落ちて、その傷痕からは赤黒い血が腕を滴っている]
[私はこの空間が嫌いだった。本に…両親があの村に行くきっかけとなった本に囲まれている空間が]
[棚の上に置かれていた本を掴む。これは確か、あの偽善者の聖職者が好きだったか。それを無造作に本棚へと投げつけた]
[これはゲルトの、これはヴァルターの、これはカタリナの、これはアルビンの、これはオットーの、これはヨアヒムの、これはエルナの、これは…]
[一つ一つに怒りや悲しみを込めながら投げつける。一つに込められた力は強くないけれど、それがすべて集まればそれは感情のうねりとなって]
[棚が一つ倒れれば、後は連鎖するようにすべてが倒れた]
[ゲルトと、エルナと3人で野山を駆け回って。リナの家に昼食を集りに行って
時々ペーターも誘ってリナの羊に落書きしたりして、おじじにもうちょっと大人にならんか!とがみがみ雷落とされたり。ちょっと小腹がすいたらオットーのパン屋へ行って菓子パンでも買って食べ歩こう
雨が降ってるならクララが管理している図書館で、皆で冒険譚を読むのもいい
そういえばもうすぐハロウィン。神父様の聖書の言葉にあわせてお祈りをした後はリデルが沢山お菓子を作って待っている
それから、アルビンが行商から帰ってきたら拗ねつつ冒険譚を強請ろう
どんな街や、村を廻ったのか。そこで何を見てきたのか
そんな輝いた、優しい時間
夕空晴れて秋風が吹いて、月影が落ちて鈴虫鳴けば家に明かりが1つ、2つ
古びたランタン、灯して帰ろう。閑古鳥鳴く我が家に
そしたらきっと母ちゃんが、またこんな夜遅くまで!なんて言いながら迎えてくれるんだ
父親を見たことないのは、ちょっとさみしいけれど――いつか帰って来てくれる
そしたら親子3人で食卓、囲むんだ]
[もう二度と、訪れない優しい時間]
[エルナが落ち着いたのなら彼女を宥めて彼女の家まで送っていくだろう
クララはいつの間にか姿を消していた>>30
今夜人狼の犠牲者がいなければ、もう人狼は退治されているといってもいい
なにせ村長殺しの犯人は自分だ。人狼が2晩も村人を殺さないなどありえない
そう、信じて――否、そう思いこんで]
エルナ、休もう?今日はもう寝てしまおう
寝てさ、起きたらきっと優しい朝が待ってるから
[囁くように、祈るように、冀うように
そう告げればもうすっかり日が沈んだ空には、真珠みたいに柔らかな光を放つ白い月が浮かんでいたろうか]
ー聖堂ー
[カタリナを背負って聖堂へと辿り着く。
唯一変わらない、私の空間
天空に向かってそびえ立ち
見るものを圧倒させるゴシック建築
外壁内壁のびっしりと敷き詰められた数々の装飾
大理石の講壇
陽を差し込むステンドグラス
荘厳で崇高な侵し難い美しさは神を感じるにふさわしく。汚れた私達には畏れおおくも感じた。
扉をあけて礼拝堂に入り
カタリナを祭壇に安置すれば すべての扉に錠をかける。
[パイプオルガンでレクイエムを奏でてカタリナのために歌う。]
永遠の安息を彼らに与えたまえ、主よ
絶えざる光で照らしたまえ。
神よ、シオンではあなたに賛歌が捧げられ、
エルサレムでは誓いが果たされます。
我が祈りを聞き届けたまえ
総ての肉体は御身の御許(みもと)へ還らん。
永遠の安息を彼らに与えたまえ、主よ
絶えざる光で照らしたまえ。
主よ、憐れみたまえ
キリストよ、憐れみたまえ
主よ、憐れみたまえ
……。
カタリナさん
ごめんなさい…
ものすごく痛かったでしょう…
でも安心してください。
たぶんすぐ また会えますから
私は間違っていました。
人狼なんてなぜいないと言ったのでしょう。
なぜ彼らのことを人間として扱ってしまっていたのでしょう。
……それはきっと私達が人間だったからですね。
人間だから過ちを犯しました。
彼らを信じてあげたいって思ったのです。
獣なのに……
人狼はいました。クララが産んでクララが
それに支配されたのです。
彼女も元々は人だったのかもしれない。
でも今
もはや人でない以上、慈悲なんて必要ありません。
主は獣を祝福したりはしませんから
[エルナを送って行ったあと。月を見上げながらふと思う
――あの時、修道女はカタリナを背負って去って行った
彼女にとってはカタリナが心の支えだったのだろう
そこでふ、と脳裏に過るのは
もしも、もしもの話だ
もしもフリーデルが、俺と同じような思考を持っていたならば
ならば――……次はどうする?]
……ぁ。
[思い至った可能性、1つ
それは『復讐』
だとすれば次に、危機が迫るのは]
クララと、そして俺か
[そしてその次の刃はエルナにまで及ぶかもしれない]
[村は安寧の空気を漂わせている。オットーと、カタリナとでもう人狼は退治されたのだと、そんな風に思っているのだろう]
……一応、知らせるべきだな。
修道女は非力だ。だが……
大切なものを奪われた奴が次は、どうするか
それは俺が一番良く知っている
クララが行く所となると……図書館、だろうか
[結局、洗い損ねたなとアルビンのハンカチ握りしめれば図書館への道のりを歩む
ランタンの明かりがなくとも、其処までの道は整備されているので夜道は何とか判別できる]
[右手は上着でぐるぐる巻き>>40。ちょっと動かしにくいかな?なんておどけてみせる
止血されるまではこのままでいようかな、とは思うがこれでは彼女の頭なでにくいよな―とか思う
その際謝る声を聞けば、大丈夫だからと繰り返す]
…エルナ。
[その後。ずっとカタリナに謝る彼女を見れば、喉元から出かかる声がある
『違う、エルナの所為じゃない
俺が、クララが。彼女を』
それを飲み込めば、左手に握っていたハンカチをポッケに突っ込んでから彼女の頭を撫でて]
誰のせいでもないんだ。
だから謝らないで、エルナ
[縋りつくように泣く彼女を抱きとめて、紡ぐ夢物語
それは少しだけでも彼女の笑顔を取り戻せたろうか]
ふう…
[…と一息ついたところで、
医用と書かれた棚から 蛇毒を取り出す。
元々血清を作るために集めた蛇の毒だったが、この毒をいくつもブレンドし、猛毒を作りだした。
猛毒のエキスを小瓶に入れて、服にしまう。]
あはははははははははははは!
[落ちてきた本が私を覆いつくす]
(このまま埋まっていれば、もうこれ以上辛い事には出会わなくてすむのかな。悲しむことも、失うことも、憎しむことも、傷つけることも無く、ただ静かに朽ちていくだけ)
[そんな思いに包まれている私の目の前にあったのは、母の形見の本。どうやら、鞄の中から零れ落ちていたらしい]
(最期に、この本を読もう。そしたら私はここで終わろう)
[そうして私は1ページ目を開いた]
――――
[本を読み終えた時、私は。こんなもの読むんじゃなかった、とそう思ってしまった]
[本の内容はよくある"人狼騒動"の話だったけれど、物語に出てくるのは、みんな優しくて勇気があって。それでいて彼らは私達の名前を持っていて]
[もしかしたらこの村にもあり得たかもしれない未来]
[そしてその一番最後には、母からのメッセージと思しき物が書き添えてあった]
「クララへ
あなたがここを読んでいるという事は、私はもう生きてはいないのでしょうね。私が出かけている間にここを読ませないようにと神父さんに頼んでありますから。
多分、私はもう生きてあなたに会う事は無いと思います。というのも、私が行こうとしているのは、今まさに"人狼騒動"が起きている村だからなの。村に行く理由は、色々あったのだけれど、ここではそれは割愛させてもらいます。村長には話しておいたから、気になるなら彼に…いや、あなたが読んでいるころにはヴァルターさんが村長かな?でも彼も知っていると思うので、聞いてみてください。
まあ、実はこの本を読んで貰ったらもう伝えたいことなんてないんだけどね。あなたも気付いたと思うけれど、この話のモデルはこの村なの
といっても、私たちのご先祖様の話なんだけれどね。
最近の研究で、人狼は周期的に村を襲ってるらしいという事がわかってきたの。それとこの本から推定できる年を考えると、もうすぐこの村にも人狼が来るんだって。
そう。その時には多分、私は居ないけれど。仲間を、友達を、絆を、信頼を、何よりも大事にしてね。
あなたのお母さんより」
[フリーデルは大丈夫だろうか。そう思うと同時に考えるのは
クララ
この村の図書館の司書
ぶっきらぼうだけど、優しいと思っていた、彼女
彼女はカタリナを殺した
彼女にどんな理由があったかは知らない でも
彼女は笑っていた
しかもフリーデルも巻き込んで
楽しそうに カタリナに ナイフを
おかしい そんなの 絶対に
許されない]
うそだ うそだよ
だってお母さんは言ったじゃない。人狼は私たちの仇だって
人狼は村の人達に紛れてるって
だから、そいつらを全員殺せば人狼も死ぬんだって
[冷静に考えれば、あの優しかった母がそんな事を言う筈がない。それに、そもそも母は、
――死んでしまっているのだから]
[次にロザリオの裏に小さな針を取付けて毒殺用の小道具とした。]
これなら小さすぎてナイフのように悟られることもなく素早く取り出せる上に、見られてもごまかしやすい
ばれたとしても捨ててしまえば簡単に拾えるような大きさでもない
針の一刺しでもこの毒なら致命的なダメージですぐ地獄に叩き落とせられるはず…
[この世に「人狼」がいるならば
それは「人間」 「狂った人間」
他の人のことは知らない
でもカタリナは
クララが 殺した
「人狼」を殺すための処刑ならば
処刑されるべきは 「彼女」
裁かれるべきなのは 「彼女」────]
遅いよ。遅いんだよ。こんなの今更言われたって。
私は既にこの手で人を殺してしまった。
私は既にこの口で人を殺してしまった。
ヴァルターに聞きなさい、だって。ヴァルターももう居ないのにね?
[どうして、こんな事になってしまったのだろうと考えると。考えは一つしか浮かんで来なかった]
私は間違ってなかったんだ!村人を全員殺せば人狼を殺せる!
(だって、だってだってだってだってだってだってだってだって)
人狼さえいなければ、こんな事にはならなかったんだ!
[被さっていた本を押しのけて立ち上がる。そして形見の本の横に同じように落ちていたナイフを拾い上げ、閉ざされていた図書館の扉を開けた]
[去りゆく彼女を見送れば――考える
自分とクララに復讐をしたとする
ならば、あの女が次に狙うのは誰だ?
最後の容疑者を、狙うのではないだろうか
つまり それは]
……っ!エルナッ!!!!
[踵返して、坂道を駆け下りる。駆ける、駈ける
彼女の家へ着けばガラリ扉を開けて]
…あ、ごめ、ちょっち今日ここで寝泊まりさせてくれない?
仕事場でいいですんで!!いやー一人が怖くてですねぇ
[なんて言って、エルナの祖父母を説得しだしたろう]
(>>59…フリーデル?ああ、あのシスターのことね)
[復讐をするのは当然だろう。だからその前に、人狼を殺す]
[村はすっかり元の静けさを取り戻していて。私だけがそこから取り残されたかのような感覚に陥る]
[いや、実際そうなのだろう。村は私たちを異物として排除して、日常に戻っていく。あと10年もすれば、当事者とその家族を残してこの事件の事は忘れ去られる]
[広場に向かって歩いていると、道を歩いている男が一人。人狼は退治されたと思っているのだろうか]
[足音を殺して後ろに近づく。成人男性が相手ならば見つかる前に仕留め無ければこちらが殺られてしまうだろう]
[首筋に腕をかける。男は今更になってこちらに気付き振り返って来るが、そんなことをすれば頸動脈が私の正面に来る。当然その隙を逃さずにナイフを差し入れ横に薙ぐと、確かに何かを切断したような感触]
[男は口を閉じたり開いたりして、首から血を吹き出して倒れこむ。拍動に合わせて血が吹き出し、私の服を鮮血色に染めていく]
[完全に絶命したことを確認すると、男の懐を漁る。流石にまだ持ち歩いていたのであろう護身用のナイフを抜き取り、広場へと歩みを続ける]
こんばんは…エルナさん…
[家路の途中のエルナに声をかける。]
エルナさんは…変わってませんよね?
[安心してもらえるように笑顔を見せる。]
[呆然としたまま歩く
ああ、とても、疲れちゃった
と、そのとき誰かに声をかけられて、振り向く]
……っ…あ……
……ふりーでる……
[「いつものように」彼女に近づく
抱きしめられるぐらい、近く]
……フリーデル……
…あ、そ、その………だ、大丈夫……?
[そう心配そうに彼女を見つめる
どうして笑っているのか、それはわからずに]
いっちゃいましたね…
ねえエルナさん
私、この騒動が起きる前と変わってませんから…
今クララさんもヨアヒムさんもあなたも
毎日たくさんあってすごく傷ついています。
でも私変えませんから
傷が癒えたらいつでもきてくださいね…。
以前のように笑顔で迎えますから…
>>65 [ぎゅっと抱きしめ返されたことを確認して優しく頭をなではじめる。迷える子羊に安らぎを与えるように。
本当の安らぎを針で与えるなら今だろうか +裏+]
はい 表
いいえ 裏
ええ・・・
待ってますし毎日会いにもいきますよ。
みんな怖いんです…
エルナさん怖かったでしょう?
大丈夫ですからね。
──回想──
[ヨアヒムに家まで送ってもらう
おじいちゃんとおばあちゃんは泣いて抱きしめてきた
ああ、ヨアヒムが行ってしまう
「行かないで」と今度も言えなくて]
[それからおばあちゃんの手料理を食べて
おじいちゃんにとっておきのドレスの本を見せてもらって
束の間のゆったりした時間
それから休もうとベッドへと入る
昔みたいにおばあちゃんが撫でてくれた
そうやって目を閉じて明日の朝へ行こうと]
[いた、エルナだ>>67……あれは?
月明かり、彼女を抱きしめていたのは――]
ふ、りー……でる
[ぎっ、と警戒した視線を彼女に向ける
だが、あんな惨劇があっても目の前の彼女はあまりにも――普通で
もしかしたら、自分は間違っていたのではないだろうか
仇討ちは、本当にゲルトも、アル兄ちゃんも望んだこと?]
[一度考えだすと止まらない
ぐるぐる思考は揺れる。それに、それに――オットーは本当に、人狼だったのだろうか。そもそも
人狼って ほんとうに いるの?]
エルナ、こいこい
エルナのじーちゃんとばーちゃんが心配してる。今夜は俺もエルナんちとまるから、一緒に帰ろう
[そう告げて、左手を伸ばした]
[したけれど]
[眠ることはできなかった
真っ暗になった部屋が、怖くて]
……よあ、ひむ………
[ふらりと部屋を出て
誰にも気づかれないうちに、外へ]
……よあひむ………よあひむ……………
[ただ名前を呟いて。ぼんやりと歩く]
―広場―
[広場では、人狼を処刑したと思い込んでいる村人達が集まって宴会を行っていた。村中の人がそこに集まっているようで、流石にこの中に入っていくのは不可能だろう]
(だけどあの中に人狼がいるはず。そうでなければあとはエルナかシスターが…)
[そこで、広場の端に子供達が集められているのが見える。彼らは未だ何が起きているのか理解出来ていない様子で、狂ったように騒ぐ村人達を恐れているかのように見えたが、もしかするとそれも演技かもしれないという疑念が常に頭をよぎる]
[だが、彼らの存在は利用できるはずだ。私は広場の端を村人に見つからないように移動し、子供たちに近づいた]
こんばんは ヨアヒムさん
[すっとエルナをヨアヒムの手から遠ざけて、ヨアヒムに語りかける]
…エルナさん
怯えてしまってます…
どうしてこんなになってるのに
一人で歩かせたんです?
……っ
[リデルの言い分は正当だ。だが――お前が触るな、エルナに触るな
ナイフを、小刀を 隠し持ってるかもしれないお前が
そう言いたいのを堪えて]
すまん、目を離しちまった。
[遠ざけられた彼女。その彼女に帰るぞ、ともう一度声をかける]
>>78
目を離したのですか…
だめです。帰せません。
今返してしまったらヨアヒムさん
あなた自身でエルナさんを殺してしまわなければならなくなりますよ?
それでもいいのです?
[大人達の騒ぎに気を取られ、子供達は近付く私に気が付かない。右手に私のナイフを、左手に先ほど奪ったナイフを持ち、一人の少年の後ろに回り込んで左手のナイフをその首筋に押し当てる。それに気づいた子供達は小さく声をあげ、竦んだようにして動かなくなる]
動くな!
[突然の大声に、今まで騒いでいた大人達も何事かとこちらを見やる。そして事態を理解した瞬間、その身体が固まる]
「お、おい…落ち着けよ。どうした、お前は何をしているんだ。それに、その服はどうしたんだよ…」
[私がナイフを押し当てた少年の親だろうか。一人の男がこちらに近づいてくる。だが、私はそんな交渉まがいの事をするつもりはない]
御託は結構!いい、この子を殺して欲しくなかったらそこにいる大人全員殺しなさい!
[そう言って、ほんの少し皮に刃を食い込ませる。一筋の血が少年の首から滴り落ちると、男は蒼白になり、周りの大人達を見回し始めた]
……は?
クララが人狼?何言ってんだ。
そうであったとしても関係ない。俺がエルナを守ればいいだけだ
[フリーデルに吐き捨てるようにそう告げる
この女の狙いが分からない。どういうことだと]
[平時なら、勿論彼らは説得を試みただろう。それは私にか男にかは分からないが、とにかく決して血を流さない解決方を模索したはずだ]
[だが、彼らは既に人を一歩逸脱した存在へと成り果てていたのかもしれない。誰かが男に飛びかかるのと同時に、男もその集団へと突進していく]
「クララお姉ちゃん、なんで…なんでこんなことになってるの?みんなどうしちゃったの?お父さんもお母さんも、お姉ちゃんもおかしいよ…!」
どうもこうもないのよ。心配する必要なんてないの。すぐに、あなたの日常は戻ってくるから、安心しててね。
[視界には子供の親の胸に刃物が刺さっているのが映る。だが彼の周辺の大人達もまた、男女の区別なく腕や足に傷を負っている。彼らは親を見下ろすと、こちらに視線を向け、再び固まることになるだろう]
[私は少年の親が倒れるのを見た瞬間、少年の首を掻き切った。それは私が少年に向けて言葉を発するのとどちらが早かっただろうか。そして、新たに二人を腕で抱きかかえるようにして拘束すると、今度はその目にナイフを一本ずつ押し当てる]
子供の目玉をくりぬかれたくなかったら、早くしなさい!
[最早彼らに躊躇は無い。自らの身体が動かなくなるまで他人を殺そうとし続けるだろう。狂った宴は最後の一人になるまで続く]
あはははははははははははは!
わかりやすく説明しましょう。
ヨアヒムさん
あなたは村長殺しの罪で最後に殺されるのがわかるからです。
そしてあなたが最後になるのか。
それは最後がわかるのがクララさんの持ってる本だけだからなんです。
だから今日、選ばれるのは私かエルナしかいません。
これはカタリナさんの遺言でした。
[カタリナの遺言、それを聞けば一瞬体が強張るも]
……俺は殺されてもかまわない
[ぽつり、呟き]
エルナが選ばれれば連れて逃げるさ。
どんな獣だろうが人間だろうが殺させやしない、守りきる
それに、村の衆は処刑場で宴会してるらしいし――もう、処刑はないんじゃないか?
やっと本心見えましたね
ヨアヒムさん
私は二人とも殺したくないのです。
現にあなたは今迷ってます。
それだけでも危険な状況ってことわかりますよね?
楽観視はだめですよ?そんなこと言い出したらエルナさんを処刑場につれていって確かめようって言いますし。
とりあえずエルナさんは渡しましょう。
逃げる準備ができているのなら。
もうこのまま逃げてもいいのです。
けど、まだ決心つかないのであれば、あとで処刑場にきてください。
真実が見えますから。
……真実が?
[不思議そうな顔をすれば、解放されたエルナを受け止める
――もし、もしも人狼がクララで。オットーがそうでないのなら
俺は、おれはもしかして……アル兄ちゃんと、ゲルトの、仇と取引したのか?]
[ひゅ、と喉が鳴る
でも、でも俺は、俺が一番、今――優先、すべきなのは]
エルナ、処刑場に行くか?
嫌ならいかなくてもいい。一緒に逃げよう。
[声をかけるが、どうだったろうか]
[クララの切り崩しには手応えがあった。
あの二人がお互いを選ぶことはない。あるとすれば私とクララの2択。]
あとは討つだけ…
絶対に私の手で……
[広場に散在する死体を一つ一つ確かめて、誰がこの場にいなかったか、生存しているかを確認する]
やっぱり、関係者の家族はいないか。そりゃあそうだよね。家族が死んだっていうのにこんなところで宴会なんてしない…か。
[例外的にオットーの家族だけは混ざっていたようだが、これはあまりに特殊なケースだろう。彼らは息子が死んで喜んでいたのだから]
さて、じゃああなた達の番よ。
[すっかり怯えて広場の隅に縮こまっている子供達を振り返る]
[そしてふわと体が押されれば
ヨアヒムの胸へと倒れ込む
何の話なのか、聞こうと思った
おいていかないで、って言おうと思った
……ちがう、ちがう
そうじゃ、なくて]
…えへへ……
ヨアヒムー………
[涙でぐちゃぐちゃになった顔で、ヨアヒムの顔を見上げて笑った]
……え…あ………
[いつもより強く抱きしめられれば、戸惑いながらも自分も抱きしめ返す
暖かい
優しい
平穏な世界に戻ったような
刹那の しあわせ]
……うん、やくそく……
……しなないで……
……………ずっと、そばにいて
[そう言うとヨアヒムの頬に手を添えて
背伸びして
頬に優しく口づけを]
[永遠にも思えた時間
ゆっくりとヨアヒムから離れて
ごしごしと涙を拭う
そして]
ヨアヒム
“だいすき”
[笑う
自分にできる最高の笑顔で
それを]
[頬に温かい感触を感じれば、きょとりと目をまるくして
ぼっ、と顔が赤くなる
いまのって、いまのって
ドキドキする心臓、沈まれしずまれ――]
……大丈夫、ずっとそばにいるさ
エルナがばあちゃんになってもずーっとそばにいるから
そしたらえるなばーちゃんと、よあひむじーちゃんだな
[なんて言えばにっとわらってみせた]
[そしてぽつりと告げる]
……行こう、処刑場
…ヨアヒムと一緒なら…大丈夫、だから
[さあ、この悪夢を覚ましにいこう
君と一緒なら きっと
ヨアヒムの手をぎゅっと握って 処刑場の方へ]
…うん。いこっか。
[彼女の言葉に頷いて
ぎゅっとその手を握りしめる――唯一使える、『左』の手で
処刑場の方へ向かう。2人ならきっと、もうなにも怖くない
悪夢ならきっと覚める。朝日と共に日常がやってくる
大丈夫――きっと
だいじょうぶ]
[血染めのハンカチ、ポケットの中に
僅か見える先端が、風に揺られてゆらゆら揺れた]
[惨劇の舞台、紅い赤い髪の女性が中心に
笑ってる わらってる 嘲ってる 哂ってる
悲鳴を上げるエルナを守る様に抱きしめる
大人同士の殺し合い。よく見れば子供が人質に取られている
まさかそれで殺し合いを誘発させたのだろうか――…ふと、見れば物言わぬ屍となった人たちの中に、見覚えのある顔がある
モーリッツ老、魔除けの鏡をくれた旅人、それに]
[人狼だったかもしれない子供達の処分を終えると、耳をつんざくような悲鳴が。その声に反応して広場の入り口を見ると、そこには見知った顔が並ぶ]
あらヨアヒム、安心しなさい。もうあなたの仇の人狼がいる可能性は限りなく低くなってるわ。後は何人かの老人と、あなた達さえ殺せば、もう人狼はいないのよ。
だからさっさと、そこのシスターを殺しなさい。
[血染めの彼女はまさに魔女と呼ぶのに相応しいだろう
子を盾に嘲笑い、殺し合いを推奨し
でも――それでも思う
多分彼女は人間だ
にんげんだ
あの目は知っている。アル兄ちゃんを殺されたときの俺だ
村長を後ろから引き寄せ、喉笛切り裂いたときの
その屍を井戸に投げ捨てるときに、水面に映った自分の顔だ]
[人が、ひとをころすのか
何が彼女をそうさせた
何がかえてしまった]
これが、真実か?フリーデル
……フリーデルを殺すのは構わん。
だが、1つだけ聞かせてくれ
[エルナを後ろ手に庇い、じっとその紅瞳を見つめる]
『あなたたちさえ殺せば』そう言ったな
なら尋ねるが――……お前は、エルナを殺すのか?
違うのなら俺はお前とは争うことはしない
だが、もし彼女を殺すというのならお前は、俺の
[左手で、懐から取り出したのは水晶の守り刀
エルナが巻いてくれた右手の上着を一部切り裂いて、それごと巻き直す
これなら獲物が取られる心配はない]
それで、"全部"殺した後――お前どうするつもりなんだ?
ええ、勿論殺すわ。だって人狼は生きていてはいけないから。
それにしても、随分と都合がいいのね。人狼は倒したい、でも大切な人は守りたい?
何かを成し遂げるには、それに値するだけの対価を払う必要がある。そんな簡単なこともわからないのかしら。
全部殺してから、それから…?
…そんなことは、人狼を退治してから考えればいい話よ!
[迷いを振り切るように叫ぶと、得物を振り上げて青年のほうへ駆け出す]
はっは!俺は欲張りでな!!
もう人狼は退治した。それは確信できる
――あんたは人だ、俺も人。エルナも人、そしてきっとリデルも人だ
[にぃと笑って彼女を見つめた後]
だから、守らせてもらう。エルナだけは
対価が必要なら払うさ。俺の命でな。但し――
[『人狼』
じつはその単語は聞いたことがあったんだ
母が寝物語にしてくれたおとぎ話
優しい声で囁いてくれたもの
とある一人の人狼が傷を負って村にやってきた
一人の村娘がそれを発見して、庇って怪我が治るまで世話をして
その狼は怪我が治れば去って行ってしまったけれど
でもその村娘は、一時期でも心が通わせられたのが幸せだったのよ、と]
[でも、俺はそのことを今まで忘れていたんだ
だって『必要なかったから』
ゲルトの仇をうつには、必要ないお伽噺だったから
だっておかしいでしょう?
人狼と、人間が恋に落ちるなんて
荒唐無稽だ、ありえない]
[ねぇ、もし人狼にも心があるのなら
それってもう、人間なんじゃないだろうか
なんて、母ちゃんに問いかけたのも昔の話
俺は何をしてるんだろう
水晶の小刀振りかぶり、赤毛の司書と殺し合い
背には守りたい人、母は血だまりの中]
[流石に、ヨアヒムと真っ向からやりあうのは無謀だ…!どうにかしなくては、どうにか…]
エルナ!あなた、ヨアヒムに人を殺させていいの!?罪をこれ以上重ねないようにしてあげるのが、あなたの出来ることなんじゃないの!?
[ 人狼なんて居る訳ない?
ああ、そうだね。そうだろう。 ]
[ ……でも、実際には人狼は居る。
木の陰、町の闇、
人間のごく近い場所に、 ]
[ 人狼は居る……居たのだ。 ]
[目の前には血に濡れて倒れるエルナと、それに泣きついているヨアヒム。所詮彼らは弱かった。だからこのようなことになるのだ]
[そのとき、ロザリオを掲げて走ってくるシスターを横目で捉えた。軌道を読んでナイフを振り下ろす。確かな手応え。それと同時に、ナイフを持つ手に刺さる一本の針。その瞬間、全身の筋肉が痙攣を始めて]
…まさか…毒…?
[最後に視界に映ったのは、笑顔をこちらに見せるフリーデルの姿だった]
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