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子供と老人はこの辺りで寝てもらおう。
女性はこちらに仕切りを作るので、その内側に。
覗く者が居たら、公開処刑にしてしまえ。
[大きな一部屋である集会所を、そんな風に区切って]
男どもはこの辺りで雑魚寝だ。
その前に、酒と遊戯盤だろう?
私もどっちも負けんぞ。酒場荒らしのヴァルターと言われた腕を見せてくれよう。
[エルナさんは可愛いなと思う。>>166
積極的で。ついハグをしてしまうところも、可愛い。
きっと、カタリナより早く結婚してしまう気もした。]
― カタリナの家(小屋) ―
[ガーディにただいまと言って、数分戯れる。
寂しかったらしい。
その謝罪をするように、もふもふと返す。
誰かが訪ねてきた跡があった。
けれど、誰かは分からない。
ガーディの方をみると、首を傾げている。
この子も特に恐がった様子もないので変な人ではないだろうと判断しつつ。集会場に集合すべし、というような内容のメモが挟まれていたようだけれど。
秋の夜風に飛ばされて、気付かなかった。]
[獣が出たと言っても、山3つ向こうの話だ。
ヴァルターの狙い通り、村人にはまだ危機感は見られない。
お泊り会のような雰囲気で、特に男どもは酒も入ってわいわいと歌い騒いでいる]
む? そうか、酒がもうないか。
いや、私が行って来よう。
去年、隣村から客が手土産に持ってきたワインが、私の部屋に隠してあるんだ。
[途中、そうやって集会所を抜け出した]
[“お守り”についての村長の言>>79を聞いて
成程、と胸の内で呟いた。
そして、街ではそこまでマトモに聞いてはいなかった噂話を思い出して、散らばった情報を整理し繋ぎ合わせて。]
粗方は似たようなモノだね。
人に成り変って集団の中にいつの間にか入り込み人間を喰らう。
人によっては人狼かそうでないかを見抜ける人が居るなんて話もあったな。
銀の杭も弾丸も、本性を表した人狼相手じゃ太刀打ちできない。
だから、人間が彼等に対抗する手段としては
月が現れない間に首をねじ切って心臓を潰す必要がある。
後は、そんな存在を信仰してるカルト的な人も居るとか。
……俺が聞いた人狼についての情報としてはこんなところかな。
[実際のところ、この空気の中でもやはり現実味は無い。
村長やフリーデルが図書館を後にすれば、自分もクララに礼をひとつ述べてその場を去っただろう*]
[ペーターがきたのは夜も遅くなってからのことで
おじいちゃんは仕事を片付けてから行くと言って
「おばあさんとエルナは先に行ってなさい」と言われたけれど、首を振る]
わたしもおじいちゃんのお手伝いするー
それにね、ゲルトのエプロン作りたいのー
[最初は渋っていた祖父と祖母も、最後は断固として聞かない孫娘に折れて、結局おばあちゃんだけ先に行くことになった]
[おばあちゃんを近所の人に託して、エルナはおじいちゃんと店へと帰る]
─ 深夜 ─
[ 今夜は村の雰囲気が違う……。
空っぽの家がいくつもあり、
逆に集会所には大勢の匂いがする。
お祭りでもあったろうか? しかし、昨日偵察した時は、そんな話はなかった……。 ]
[ まさか。
バレたのか? ……いや、早すぎる。
ただ、心当たりはないではなかった。
近隣の村では、少し派手にやりすぎた。
山を越えたから、まだ知られてはいないと高をくくってはいたが、
人間たちは時折、妙な協調性を見せることがある。 ]
[ 闇から闇へ。
村をひそかに歩きながら、人狼は小さく舌打ちする。
……いや、
しかし、全員が全員、集会所に居る訳ではなさそうだ。
人狼は、すん、と鼻を鳴らして空気の匂いを嗅ぐ。
足音を立てない動きで、家の一つに向かった。
それは……
ゲルトの家だった。 ]
[帰る頃には、もう結構遅くになってしまった。
今から自分のために料理するのは面倒臭かった。
昨日作りすぎたものの余りを食べることにする。
誰かがいるから、何かの為なら、その気になれるのだ。
料理も、何もかも。
1人では、生きていけない気さえする。
たまに誰かが来るから、その誰かの為に気合をいれて何かを作ろうという気になるのだった。]
・・・。
[なので、愛犬たちにはちゃんと手をかけたものを振舞うけれど。]
─ ゲルトの家 ─
うーん、むにゃむにゃ。
もう食べれないよお〜。
[ お決まりの寝言を言いながら高いびきを掻いていたところに、
ふ、
っと何かの気配を感じた気がして、ごろん、と寝がえりをうった。
ざしゅっと布の裂ける音がして、ぼんやりと目を開ける。
そこに 何かが いた。]
──仕立屋──
[おじいちゃんの手伝いをしながらもパターンを引いて
それから棚から木綿とフェルト、刺繍糸などを取り出して
型紙に沿って切りながらえへへと笑う]
ゲルト喜んでくれるといいなー
[そうやって嬉しそうに作業を進める
気づかないうちに夜は更けていく**]
ほう……勘のいい奴だ。
[ 一息に首を刈るはずだった長い爪は、空振りしていた。
目を覚ましたらしい獲物に、まだ人の顔をした獣は薄く笑う。 ]
そのまま寝ていれば、知らない内に死ねたものを。
……ひィっ?!
[ 寝ぼけた頭が、冷水でも浴びたように、さあっと覚めて行った。
泳ぐように無様にあとずさる。 ]
う、おわっ!
[ ベッドの端から転げ落ち、尻をしたたかに打ちつけた。 ]
お、おま、
誰、な、何、なんで?!
[ 言葉にならない。
ただ、こいつは、なんかヤバイ。
なにか尋常じゃない。
あの、爪、なに?! ]
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