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−一方その頃べんとらー−
『おおっとぉ、それはさすがに困るよ、えーと、リンさん?』
[戦闘に割り込まれたら、データを収集できないので。
キリエもああ>>89言ってることだし、どいててもらおう。危ないしね。うん、そう、危ないからね。よしよし、危ないならどいてもらうのも致し方あるまいね。
と、いうことで、極小トラクタービームでリンを引っ張る]
ありがとうございます。
[…抱きしめているハルピアの身体は、暖かくて何処か懐かしくて。
求めていた「何か」が埋まるような、そんな感じがした。]
ほっするところ、欲する所…
欲しい事、や欲しい物、っていう意味だったと思います。
[どういう文章で使われたかは分からないけど、
漢字変換が間違っていなければ多分この意味で合っているはず。]
[知識を得たキリエには解る。
かつて欧州と呼ばれた戦場をかけた装甲車。
歩兵を蹂躙する事はできるが天使を相手には張子の虎も同じ]
リン?
何をしているの。
邪魔をしないで。
[停止したキャタピラーが床に食い込む。
急停止にも砲塔の風精は動じる事もない。
相変わらず淡々とした調子で言葉を紡ぐ。]
自由?
[装甲車を眼の前に――感覚的には間延びした時間の中、マイスター>>85の言葉を反芻する。
天使は自身が自由だと考えたことはない。
使命を全うする存在であり、好き勝手に生きる地上の存在とは違うのだと自負していた]
……声、が……
[顔を覗き込まれ、うわ言のように呟く]
聞こえて来る。地上よりもずっと強く。
でも、わからないの。天使は人間の書物に記されたそのものではない……ただの侵略者なのに。
あの声は何処から聞こえているの?
[たぶん壊れる。その言葉にあるものを思い出し、ゆっくりと瞬く]
博士も、真実を知ったから壊れてしまったの?
博士の手記に天使の記述があったわ。……私たちの知らないことを知っているようだった。
ほしいことー、ほしいものー
なるほどなー
[それをするのがあい、と、いうことか。じゃあー…]
それならサンシア。
サンシアのホッスルトコロを教えてくだされる?
ハルピアはそれをしたいのですが!
あいゆえに!
―――…フラットウッド。
[ベントラーが、戦闘に割り込んだリンに介入する。
明らかに意思のある行動に、
ラグーンから聞いていた仮名を呼んだ]
キミは一体、何がしたい。
[ずるずると引っ張られていくリンは、
危害が加えられる様子はないけれど]
何をしているも何も、なーらの下らない争いを
止めさせるために割り込んだのじゃ!
[フィオナ>>96には悪びれずにそう答えるも、結局キリエの力とミニビームの力で横に退けられた形になったので格好はついていない。
ちなみに装甲車の種類をリンは全く知らない為、フィオナが操るそれが天使に対しては然程のダメージも与えられないということには全く気が付いていなかった。]
ったく、なーらが斯様に危なっかしいと、
捉われた者らの捜索も危う過ぎるのじゃ。
ったく、「異界」の風の精とテンシとはこういうものかのう……。
[さらりと自らの出自を零しながら、ぐちた。]
−一方その頃べんとらー−
『よぉし!いまだマイスター!赤い石だ!!』
[十分にリンをひきつけた辺りで声を発する。
トラクタービームに、マイスターに、赤い石。それに、危機的状況。
前回赤い石が作動したときと同様の環境は整っている。
ガヤといっしょに調査したときは作動しなかった赤い石。
その作動を調査できるとするなら、今ほどのチャンスもそうそうあるまい]
−べんとらー@ぶれない−
『うん?
データ☆収集だけども、それがなにか?』
[マイスターからの問いは意外ではあれど難しいものでもなく。返事は短くて済んだ]
『そんなことよりさー。ほらほら、今、チャンスじゃん?赤い石光らせるなら今しかないじゃん?
さぁ、観測させておくれよ!キミの輝きを!!』
僕には天使のことは分からないが。
……少なくとも今よりは、自由に見えた。
[表現が難しいが、キリエの声>>98に肯定する]
―――――…声?
[転がった赤い石を拾い上げ、握りしめる。
此れを持っているということは、彼女は研究室へ行ったのだ]
侵略者、とは。
[振り払われた手を、握りなおす]
落ち着いてくれ、キリエ。大丈夫だから。
まだ、キミは立ち止まれる。思考ができる。大丈夫だ。
博士が壊れた理由はわからない。
キミの言う通りなのかもしれない。
だがな、キリエ。
博士はそのとき、独りきりだったんだ。
何処にも話す相手がいなかったんだよ。
今は、…違うだろう。
[一瞥する先にはリンとフィオナの姿]
キミから存在理由を奪ったりはしないから。
落ち着いて、話を聞かせてくれないか。
私の、欲する所…?
[…資材が欲しいと考えた事は有る。
だが、修復すべき家からは離れてしまった。
マスターに戻って来て欲しいとは思う。
けれど、それは彼女に求めてはいけない事だ。
家に戻る事は、望みと言えば望みだ。
でも、もしも戻って家が無かった時…自分は、耐えられるのだろうか。]
欲する所、ですか…
こうして一緒に居て欲しい、とかでは駄目ですか?
[悩んだ末に浮かんだのは、何処からともなく出て来たそんな選択肢。
何故口に出したのかもわからない、けれどそれが一番いいと思えるもの。]
…何かを欲するのって、難しいですね。
[ハルピアをいったん離し、地面に座って膝の上に来るよう手招きしてみた。]
−カタコンベ−
ここは…
[再起動/システムオールグリーン]
――
[現在地/不明 任務/キリエの援護]
キリエ…誰――ダ?
[思考ルーチンにノイズ/自己診断プログラム=影響軽微]
探サ―な、いト
[任務更新/キリエの捜索]
あなたがぺしゃんこになるのはいいの?
[リン>>97に向けた声に、僅かな揺らぎが混じる。
伸ばした手は払い除けられかけて、それをこちらから押し戻して。
攻防をしている内に、横からの光がリンを強引に引き摺っていった]
……心配しないで。あの車の実力は見切ったわ。
万に一つも私が倒される可能性はない。
[静かな眼差しを装甲車に向け、迷いのない口調で断言する。
しかし言葉とは裏腹に、戦闘続行の意思はないというように片手を下ろし]
下らない、か。
ならば私は、下らないことのために生み出されたの?
[異教異種族との争いもまた、天使の尖兵の使命。
それを否定するリン>>101へ斜めに視線を向ける]
[フィオナが装甲車から降りたのを確認して、
ほっと小さく息を吐く。
天使にとってそれが脅威ではない戦力だったことは、
人間に近い理を持つ男が推察するのも難しかった]
……知るか!
[と、何故かベントラーの方から指示>>102が飛ばされた。
むうと顔を顰めながら、きっぱりと拒絶した]
データ収集でも何でも良いが。
キミの言いなりになるのも不本意だし、
僕だってこの石について多くを知っている訳じゃない。
[半眼でベントラーを眺めつつ]
それより、出口はあるのだろうな。
ダメ?
[サンシアがなんでそう思ったのか分からないので、首を傾げたけれど]
構いませんがー?
それだけでよろしいのかしら?
[ぽすんとサンシアの膝の上に納まりながら、考える。
難しいことは分からないけど。
ホッスルのが難しいなら]
ホッスルことを、ホッスルトコロにすれば、よいのではー?
[それをするとなると、さてどうしたらよいのか分からないけれど。
サンシアの膝の上で、暖かさを感じながら、聞いてみた]
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