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ポチ……そのポチって結局何なのかな?
[ミミズを咥えて戻ってくるペット(?)
首を傾げて問いを向けるが――]
……あれは。
見えた?
[遠くでマイスターを拐った地を薙ぎ払うような光が走る。
口元に手を重ねて数秒の思案の後、ラグーンとリンに問う**]
おふたり、べんとらーがアブダクト。
べんとらーはアブダクトするおふね、ですので!
[問われて答える、『何が起こったか』]
ガヤもアブダクトされる?
されたら会えるよ!
…たぶん。
[アブダクトされた誰かは、最終的には解放されるので。解放されてからどっか行ってしまってたら会えないかもしれない]
うん?ハルピア、ガヤについていきますが?
[まだ、あいのこといろいろ、教えてもらってないので。
ガヤにダメって言われるまではついていく所存]
どうするなにする?
このあとどうする?
ハルピア、あいのことを分かりたいですが!
おなかもすきましたな!
[どこに行くかって言ったらあいを分かりそうなとこ。
なにをするかって言ったらあいをわかりそうなこと。
そのためにごはんとお水を揃えようとしていたけれど。
ガヤに聞かれるってことは条件が変わったのかしら?と、思いつつ。
お腹が空いたのはたしかなので、そのことははっきり告げた**]
[自動機械らしき存在とフィオナ>>14の遣り取りをきょとりとしながら見詰める。
サブマスター、マイスター、ソフト、インストール――。
ぱっとは理解できない語を口ずさみながらむうと唸りつつ。
フィオナ>>15からその相手の紹介を受ければ、理解するようにふむふむと相槌を打った。]
つまり、フィオナがオーナーでマイスターがサブマスターでソフトをインストールなアンドロイドのラグーン、ということで良いのじゃな。覚えたのじゃ!
なーが拾ったということは、ラグーンは捨てられておったのか。
フィオナは意地悪なれど、やはり優しさもあるのじゃな。
[淀みない口調で告げ、フィオナににっと笑いかけた。]
[それから改めて、ラグーンの方に向き直る。]
ラグーンよ、わーの名はリンという。
ラグーンは戦に長けた者なのじゃな。ふむふむ……。
とにかく、よろしゅう、なのじゃ!
[ラグーンの姿かたちを珍しげにまじまじと眺めてしまいつつ、明るい笑みを向けた。]
[フィオナが受け取った本の頁をちらりと覗き見、黒の中に見えるあかに瞳瞬かせつつ
ミミズ(仮)をくわえて戻ってきたポチの手をゆるく握り返した。]
むむ。そういえばフィオナには言うておらなかったな。
ポチは深い土の下より来たりしものなのじゃ。
仔細はポチが語らぬ故、わーにもわからぬのじゃが。
[残念なことに、現状のリンの知識では、モグラに似ながら長い手足を持つこの生物に対し「深淵より来たりし地底人」という正答は導き出せない。
それからリンもまた、遠くに再び光を見つけて瞬く。
フィオナに問いにはうんと頷いて]
うむ。先ほどの光とは幾らか異なるものじゃろうか。
天より出し、眩き――稲光の如きひかり。 ……。
[片手を額の角に当て、顔を伏せて幾らかの沈黙を作ってから、再び前に向き直る。]
うむ。あの方に行かねばならぬ。
如何なる危険があるか判らぬ故、用心して行こうぞ!
[フィオナとラグーン、ポチに威勢よく告げ、リンは光が見えた方へと再び進み始める。]
[先程リンの目に捉えられた光は、無論リンの知る「稲光」ではないのだろう。
ただその光の眩さに、漠然と額の角が痛むのを感じた。]
稲光――いかづちの猛き――空の嘆き。
――…何かが、引っかかる。
[リンは、ぽつりと呟く。**]
……上から探した方が早いわよね。
[支える相手がいなくなったことを思い返しながら、とん、と地を蹴って、空へ真っ直ぐ飛び上がる。
視界を遮るものはなくなったけれど、見渡す限り灰色と砂に覆われた、余り変わり映えのしない風景だ]
いずれはここに、楽園が蘇るのかしら。
[浄化の力の持ち主にすら、それは遠大な計画に思えた。
それはそれとして、喫緊の問題――研究所を探さなければいけないのだけれど]
あら?
[それとは違う方角に、砂と異なる色合いを見付けた。
一つは見覚えのある姿をしている>>25]
何をしに来たのかしら。
[向こうはこちらに気付いただろうか、ともかく動向を見守ろうと]
そう。私は善意に溢れた守護天使なの。
[優しいというリンの言葉を茶化しながらも光を見つめる]
確実に気象現象では無い……。
トラクタービームにも見えるけれど、何だろう。
[リン達と共に歩む途中、空から接近する気配を察知した。]
[キリエとわかれ、改めてハルピアに向き直る。
二人ともまるで手がかりは持っていない。
それなら――とおもいついた]
本でこんな魔法を見たことあるんだ。
こうすると進むべき道がわかるんだって。
[試してみられると思ってはしゃぎながら、道ばたから一本小さな小枝を拾う。
それをなんとか口で支えながら立たせ、ぱっと支えを話した。
小枝はゆっくりある方向を指して倒れた。]
やった!きっとこっちだハルピア!
[大得意で呼びかけると、二人ともに進み始めた]
[だんだんと、今までなかった建物が増えてきた。植生もさきほどまでとはまるで違うようだ]
なあハルピア、ハルピアは愛がわかったらどうするんだ?
あっちの方向にあるっていう、おうちに帰るのか?
[気になって尋ねてみる。こんなに長く一緒にいるのに、お互いのことをそういえばまるで知らないな、と思った。
その問いにハルピアは答えたろうか、某かの会話をしながら二人は進んでいく。
―――と。
いかにも廃屋といった風情の一軒家に打ち当たった。
迂回して先に進もうとすると、ギシギシ、と内部から軋んだ音が漏れ聞こえてくる。
風も吹いていないのに、誰かいるのだろうか…?
もしかしたらネズミの一匹くらいいるかもしれない]
ちょっとこの家、気になる。
こっそり中を見てきていいか?すぐ戻るから!
[トンボも美味しそうといえど、ネズミには勝てない。
鳴るおなかを抑えつつ、そう言いおいて一軒家に侵入した。
ハルピアがついてくるかは、わからない。
また、もし中にネズミ以外の誰かがいれば、出くわすかもしれない]
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