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[銃、という言葉は知っていた。火薬の爆発力を推進力に変える武器で、人間にとって猫の爪のようなもののはずだ。
ということはやはりこの者は人間なのか、それとも…]
じゃあ、その博士とやらがママかパパなのだな。
なるほど、嫌々ながら引き継ぐというのは、つまり…「遺産相続するものの税金が高い」というやつか。
[だいぶ偏った知識で自分なりに納得し、飛ぶように進む先に見えてきた建物やらをわくわく見ている]
[鳥人間を一緒に見送ったあと>>61、紫色の髪をした彼女の問いかけに答える]
うぇっ、テッ、テラフォーミング…!?
改造惑星ってこと?
[テラフォーミングという単語に少し驚かされ、目を見開く。
どうやら、目の前にいる彼女は何か勘違いしているようである。]
あ、あのな、もともと俺はここの惑星のことは
知らないし無関係なんだ。
きっと、俺の惑星に住んでる偉い人も
この惑星のことはあまり知らないはずだ。
[未知な惑星だから俺に視察を命じたはず。
だけど、これじゃあまだ説明不足かなと思い、言葉を付け足した。]
ああ、だから、ええと、
ここに住んでる人から見たら俺は宇宙人といったところかな。
[うんうんと一人頷きながら、これで納得してくれただろうかと、ちらりと紫色の彼女の様子を窺う。]
――危ないわよ。
[片翼で大きく空気を掴むと、山吹色の正面に回り込む軌道を取る。
そして、腕を組み険しい表情を向けて]
これは機械で出来た遺物よ。
防衛機構が働いていたら攻撃されるかもしれない。
[そんなことも知らないのかと、見下すような視線。
相手よりやや高い位置に空中停止したがるのは、種族特性のようなものだ**]
―移動中―
[音声認識>>60/発信源マスター]
カりょクは…ある
[兵装展開/右腕が変形し砲口に代わる]
思念兵装マーナガルム―起動
にくシミやレいこんヲえねルぎーニへンかンする
へんカンすルちかラハこコニあふれテいル
もシクはジバくきのウをつかエばハンけイ7816mをイッソうでキるはずダ
(気に入ったのか?)
[急に抱き上げたので嫌がられるかと思ったが、
猫>>77はむしろ一層目を輝かせているようだった。
景色が良く見えるように抱き直すと、歩き出す]
名前がないというのも難儀な話だ。
――…では、キミのことは"ガヤ"と呼ぶ。
嫌なら自分で付け直せ。
僕はマイスター。書類にそう記されていた。
[男が付けた名前は、相手が望んだ「可愛い名前」
からはかけ離れていた気もするが、さて。
程なくして建物の影が見え始める。
そのどれもが、何かに抉り取られたような破壊跡があった。
当然のことながら、生命の気配には乏しい]
そうだな。博士が僕の親ということになるのだろう。
顔も性別すら知らないので、今一つ実感もわかないが。
[独自の理論で納得した様子の猫>>78へ、
呆れたように視線を落とす]
随分難しい言葉を知っているのだな、ガヤは。
猫にも税金がかかるのか。
僕が研究を続けているのは、
他にすることがないからというのが大きい気がするが。
[やがて、目的の灰色のビルに辿り着く。
鍵なんて必要ないのでかけてはいない。
器用に瓦礫を乗り越えて、地下へと続く階段を下りて行った]
―地下研究室―
[地下には黒い壁で囲まれた、がらんとした空間が広がっていた。
階段に一番近いその部屋は男の生活スペースのようで、
飾り気のない机と椅子、寝台が置かれている。
戸棚にはいくらかの食料と薬瓶、本が並べられていた]
……薬瓶には勝手に触らないように。
奥の白い扉の向こうは実験場なので絶対に近づかないように。
[端的に注意を述べると、
後は自由にしろとばかりに猫を解放する]
本は書庫に沢山あるからな。
少しとってきてやるよ。
ガヤはどんな本が読みたいんだ?
自爆……最後の最後の切り札もある訳なんだ。
用意周到と言うべきかな。
その中尉とあなたを設計した人は同じなの?
それとも、運用と開発は別々?
そういったデータはのこってる?
[隔壁までの距離は長い40(40)kmほど歩いただろうか]
ああ。それと。
猫は何を食べるのだ。水は飲めるよな。
[尋ねながら、手前にある黒い扉に手をかける。
会話を終えれば相手を置いて、
目的のものを取に行く為に暫く部屋から姿を消すだろう]
[音声認識>>85/アーカイブ検索]
シネんへいそウハシねンをえねるギーにへンカんしエネるぎーをほウシゅつすルこトではッセいすルリキばでたいショウをこウゲキする
ナみのヘイきならハカいすルことガかのウダ
[音声認識>>89/アーカイブ検索=情報無し]
そのシツぎのヘンとウハフめいこれいジョウのデータはメイんシスてムとセツゾくするヒツようガアる
[更に5(6)前進]
並の兵器なら……隔壁を何とかできる事を期待してる。
期待を裏切らないでね。
[くすり何処か悪戯っぽく笑みを零す]
そう……。
そのリンクも切れてるんだ。
ところで、マーナガルムって何か意図を感じる名前だね。
命名の経緯もメインシステムとのリンクは必要?
……そもそも、何でここで動いてるの?って話にもなるけど。
[更に4(5)km前進]
ガヤ…?
なんかかっこいいな!気に入った!
[>>86モモでもチョコでもタマでもなかったが、なんだか妙に気に入った。自分のためにつけてくれたのだと思うと、何より誇らしかった。
研究所とやらに入ると、今まで見たことのないものがたくさんあった。目を白黒させる。]
本は…そうだな、特に数学書や哲学書が好きだが、基本なんでも好きだし…あ!じゃあ、マイスターの好きな本が読みたい!…だめか?
[さっそく名前で呼んでみる。少しどきどきしながら]
お?獲物か?我はなんでも食べるし、なんでも飲むぞ。
虫を獲るのは下手だが、ネズミを獲るのは上手いのだ。
それから、たまに人間の食べ物を見つけることもある!猫のおばばは、それは危ないから食べちゃだめだと言うのだが、美味いからやめられんなあ。
[会話を終え、書庫とやらに彼が去るのを見送ると、目をらんらん輝かせて室内を振り返った。
触ってはいけないと言われたけど、近寄ってはいけないと言われたけど…見たことのない謎だらけに、子猫の好奇心は爆発しそうだった]
…少しだけ…なら、だめだろうか…?
悪い子だと思われてしまうだろうか…?
でも、ほんのちょっとだけ…
[戸棚の比較的低い位置に置いてあった、黄色の薬瓶にそっと顔を近づける。
このまま彼が戻ってこなければ匂いを嗅いだり瓶を舐めたりするだろうし、止められたならしゅんとして尻尾を丸めて謝るだろう]
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