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[苔桃の唇が手に触れると、ふわり、と手が開き。
コトンと少し大きな音をさせてニッパーが落ちた。
握っていた手の平に、痕が残る。]
あら、開きました、わ…。
[それは、最後の「罪悪感」
握り締める事で無意識に、「柴」を受け入れた自分への罪の印を記そうとしていた証――
落ちた。
落ちて――もう、中から全て、消えてしまった。
「柴」の痕跡。小さな喪失感さえ。
ほろり、と涙が一筋こぼれた。]
おや……開いたね?
[驚いて、床に転がったニッパーを見て、顔をあげると、泣いているイチゴがいて]
なんで、泣いてるんだ?
[指先で涙をぬぐいながら、その涙の理由が分からずにオロリとそう尋ねた]
…あら、あたくしったら、泣いていますの?
[瞬きもせずに、ほろりと透明な液体は落ちて]
何かしら?
こう、なくしてはいけないメモリを無くしたような。
無くしたかったメモリも無くしたような。
こう…データの破片が、くるくる回っているような…何かしら…?
[わからず、ぐい、と袖で涙を拭い、は、と顔を上げて]
いえ、泣いてなんかおりませんわ。
[笑んだ。]
[イチゴの言葉に、小首を傾げて見せて……]
そうか……。
[ただ、そうとだけ云えば、笑う彼女の頬に残る涙の跡を慰めるように舐めとった。
人工的に作られたそれは塩の味がして、ポチャっと感情回路が鳴った]
[苔桃の下が頬を撫ぜれば、その腕をそっと苔桃の背中に回した。
肩に、顔を埋めてみる。]
…なぜかしら、貴方といると、とても落ち着きますのよ。
そういうプログラムがされているのかしら…?
[背中にまわされる腕、肩に埋められる温もり。
尋ねられる問い……。
ザーっと音を立てる、己の感情回路]
……さぁ、どうだろうね?
そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
[彼女という存在が、自身の何かを狂わすことは確かだけれど……。
何も覚えていない彼女。
いけないと思いつつ、唇を唇に重ねる。
――覚えていないなら、何度でも繰り返せばいい。
人と違って、俺たちはそういう風に作られているのだから]
[唇を重ねられれば、回路は繋がり、自らも唇を寄せる。
が、「学習」が入っていない為ぎこちない。]
…なぜかしら…。
[呟きつつ、目を閉じる。]
[深く口付けられれば、戸惑いながらもそれに答える。
その背中に手を回し、ぎゅ、と抱きしめて。]
…愛…?
[データベースにある言葉。
客に使え、客から使われろ、という言葉。
だけど、苔桃の言うそれは少し違う気がして。
齟齬に、少し首を傾ける]
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