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[歌う最中にも感情回路は妙な動きをずうっと続けている。
返る精査の結果も変わらずの「異常なし」。
それでも、リンクされる情報のない挙動など
自身が出来るはずがない、という理論が大前提にある。
それを思い切り踏みにじるような動きなのだ。
これが「異常」として検知されないのは。
それ自体が異常であるから。
自身が「異常」なのだ、と思い至ったようで。]
……。
[撫でながら、ふっと緩く微笑んで。]
やっぱり、要らない、よね。
[ぼそり、とても小さな声で呟いた。]
[ゆっくりと桜桃の側から離れる。
結局の所「愛華」が辿り着いてしまうのは、自滅。
機械としての正常な思考判断が、
未知数として挙動する感情回路を制御しきれない。
動作としても理解しきれずに「異常」でないと判断
したものにすら疑問を提唱してしまうのだ。
そうならないように作られてはいるはずなのだが。
記憶が部分部分に復帰したり、それから来る
感情回路の反応。そしてその場合のケース想定など。
あまりに未知が多く予見しきれはしなかった、のだろうか。]
要らない……要らない。
[呟きながら、てく、てくと。無表情に。
姉妹達が入ってきた扉から外へと歩いて出て行った。]
[>>181 イチゴの言葉に、ほんの少し……ほんの少しだけ嗜虐心を刺激されて。
愛しているから、護りたくて。
でも、愛していることを、思い出さない彼女を傷つけても見たくなって……。
唇の端で笑えば]
……本当に高いのか?
そうインプットされてるだけじゃないのか?
[彼女が戸惑った表情を見せたなら]
俺が本当にイチゴが高いのか確かめてやろうか?
以前のように……。
[彼女が反応するよりも早く、唇を深く合わせて。
彼女が抵抗しないうちに離せば、ニコリと笑って]
これだけじゃ、高いかどうか…わからんな。
まあ、俺はスリープモードに入らせてもらうよ。
[ヒラヒラと手を振れば、充電プラグを接続してスリープモードへ*]
[出て行った先は元々自分が姉妹達と居た部屋。
そこに辿りつき、周囲を見遣る。
ここに来て、感情回路が狂ったように何かを主張する。]
わからない……わからない、よ……
[ぼろぼろと涙を零しながらその原因がわからずに。
「胸が痛む」という回路判断の元、悲しみに支配される。
そうなるとそれを許容しきれない思考回路が疑問を。
そんな悪循環を何度も繰り返す。]
たす、けて。たす……
[さらに、ぼそぼそと悲鳴めいた呟きを零しながら。
足は部屋を出て、屋外へと。]
[屋外へと出れば。
そこは小さなテラスの様になっており。
丁度朝日が昇ろうとしている所でそれはとても。
何かの救いの様に、愛華の目には映っていたのかもしれない。
けれどもしかすると。それすら感情回路が「綺麗」と判断
しただけかもしれないし。そうでないかもしれないけれど。]
…きれ、い……
[ぼそり、呟いて。
テラスへ辿りついたばかりの足取りはゆっくりと
綺麗な光りへと歩みを進める。
その光りを欲しがるように手を伸ばして。
それはおもちゃを無邪気に欲しがる子供の様にも
見えたかもしれないけれど。顔は涙でぐしゃぐしゃで。]
きれ、い……きれ、い……
[微笑みを浮かべながら、手を伸ばし。
歩みを進める、光りへと。]
きれ
[がつっ!という音と共に。
愛華の体が宙に浮く。体はいつのまにか
テラスの手すりより先へと行こうと動いていたようで。]
い
[手は光りに届く事の無いまま、体は地面へと。]
[地面に打ち付けられ、ぼろりと砕けた体。]
き……れ……
[ノイズ交じりに最後の言葉を繰り返す。]
き……
[音声は段々小さく。
眼球は光りをみつめ、天を仰ぐ。]
……。
[やがて完全にそれは愛華としての*動作を止めた*。]
[機体のスリープモードは、人間の眠りとは異なる。
ゆえに、撫ぜる柔らかな手に、歌う小さな声に、幼子の如く表情が安らいだように見えたとしたら、それは、錯覚に違いなかった]
[かつて「甘果桜桃」と呼ばれていた機体は、「夢」を見ていた。
何処までも果てしなく広がる空間に、遠く遠く浮かぶ、光り。
水面に映し出されているかの如く、ゆらゆらと、揺れている。
幾つもの色を宿した宝石のようだった。
咲き誇る花の赤から、燃える太陽の橙へ、静かな月の黄、豊かな木々の緑、広がる空の青、深まり、藍に、紫に、絶え間なく移り変わる色。
掴もうと伸ばした手は届かず、何かを紡ごうとした口は開かない。
見ている事しか出来ない、ただの「夢」。
そのうちに、光りは、消えてしまった。
後に残るのは、真っ暗闇。
何も残らないのと、同じだ]
[花が地へと落ちた時、その眼は開かれた。
瞳が、ゆっくりと、色を、移り変えてゆく。
そうして、藍色に留まったのは、僅かな間。
色をうしない、黒に沈んだ。
滴も零さず、瞼も閉じず、それきり、*動かない*]
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