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[内股をまさぐるクァルトゥスの掌の質感は、甘美な愛撫よりも荒々しく食い荒らす情交を想起させる。慣れた手の動きは何処か蹂躙するようで、そういった連想を助長しているのだろう。]
――二人だけで、秘め事を?
[クァルトゥスからウェスペルへの深い口付けに、拗ねたような目。
ウェスペルの心中は省みねど、瞳の奥に嫉みの炎を灯す。
ウェスペルの太股へ手を乗せた。手は、這うような仕草。]
[嫉意に炙られてか、手管によってか、クァルトゥスの触れるあとは熱を帯び、まだその指先の届かぬ先は密かな滴りを帯びる。*]
[楽が聴こえる、とかれは謂う。
見上げた貌は矢張り未だ傷が残り、抉られた左側はがらんどうだった。]
待て、――お前の、その傷は癒えるのか?
手負いのお前を屠ることに
私は意味を感じな――…!?
[言葉は途切れた。
唇を唇で塞がれて、ウェスペルは大きく金の眼を見開いた。]
……ん、ッ!
[体の奥から、触れる端から、
長らく遠ざけてきた感覚に小さく震えた。
眉を寄せて、抗議するようにクァルトゥスの肩を拳で叩く。体を退こうとした。]
下世話な、戯れに……付き合う趣味は――
ロネヴェ!
[乗せられた手が這う様は蛇のようだ。
手袋が嵌められていない手が、
ロネヴェの白い手を*はらおうとするだろう*]
[温かく軟らかい舌の感触が呼び起こすのは、喘ぎの震音。
弦を押さえる奏者の導くままに、吐息の旋律を紡ぎ出す。
淫魔の膚に滲む汗は複雑な味わいの甘露、
どんな調香師も敵わぬ香り重ねた天然の香水。
それもまたザリチェが奏でる旋律であり、
男の背や脇腹や腰を優しく滑るように彷徨う手も、奏者の爪弾く音を飾る琵音なのだった。
今この度、この時だけは、ザリチェはただ一人名手ジュアンが弾き鳴らすためだけに誂えられた楽器であった。
──先刻、武神たるクァルトゥスに対しては、征服されざる炎であったように。]
ジュアン……
ジュアン、
己の瞳の色が違っていたら、貴方はどうするのだろうな……
己に触れもせず、この快楽も味わおうとはしないのかな……
[低く囁き、クスクスと喉を鳴らして笑う。
その声には悪戯な響きが篭っている。
覗き込むようにあわせた瞳の色を徐々に、ジュアンの髪の色を映した薔薇色に変えていく。
ジュアンの目が見えていれば、これほどの至近距離では必ず気付く。……だが、彼の反応をザリチェは予期していた。]
[幼い魔の気配がややこちらに近付いたのを感じる。
そのことは、全身がジュアンの音で満たされていく共鳴胴となっていてもしかと分かる。]
[柔らかな肌、張りのある肉の質感。触れるたびにしなやかな音が鳴り、ジュアンの鼓膜に悦びの響きが侵入する。
ザリチェの汗腺のひとつひとつから甘やかでねとついた芳香が立ち上ぼるのを感じ、ジュアンはすんと鼻をひくつかせ、ザリチェの首筋に唇を寄せた。]
[ザリチェの問いが、恍惚を奏でるかれの本能を遮り、思考をさらりと撫でて刺激する。]
……え?色、ですか。
さあ………どうでしょう。それでも、この香りがきっとこの僕を惹きつけてやまないでしょうねぇ……。
[ザリチェに見つめられたらしいのを察知したのか、ジュアンもじっと「目を合わせた」。]
[――が、視界が塞がったジュアンは、眉ひとつ動かさずに、にこりと微笑むのみ。]
[もしかれの目が見えていたとしたら。おそらくかれは、ザリチェの目の色が薔薇色に変わったことに、ひどく失望するだろう。
――なぜなら。
かれは、極上の青の他には――黒と白しか「色」が分からないのだから。誰もが絶賛するであろうその「薔薇」も、かれにとっては――…]
………ニクスさん、ですか?
[ふぁさり。頭の動きに合わせて、髪が揺れる。]
あははは……
そういえば、あのこも「遊んで」ってよく言ってましたねぇ……。
僕は、もっとニクスさんがオトナになって、あの《青》の中に闇の深さ……或いは《こうる》影が見えた頃になったらお相手したいなぁって思ってましたが……或いは、今近くに「お呼びする」のも良いかもしれませんね。
――…どうしましょうかねぇ?
[ジュアンの唇が、大きく弧を*描いた*]
[予想通りの反応が返ってくるのを見、ザリチェはジュアンが「時折視覚を喪っている」のを確信した。
見えている時と見えていない時の切り替わりは何時で、そのきっかけは何なのか全く予想がつかないが、少なくとも現在は見えていないらしい。
でなければ、あれほど「青」に執着を見せたジュアンがこの瞳を見て、何の反応も返さないということはありえないのだから。
だが、とりあえず今はそれ以上考えることは止めた。
今の時を愉しむことの方が遥かに重要であったから。]
[銀の影よりは抜けれど、その場から去るでもかれらに向かうでもなく、その姿は寄る辺を求めるかの如く闇馬の傍に在った]
……、不快だ。
[眉根を寄せて、小さく零す。
得体の知れない感情が、心中の泉を揺るがす。
表面には表れねど、内面は酷く荒れていた]
[ジュアンの笑んだ唇に軽く口接けつつ、くつくつと喉を鳴らす。
その唇もやはり、そっくり同じ弓の如き弧を描いている。]
そう思うなら貴方が教えてやれば良いのに。
全く気の長いこと……
青い果実が熟すのを待つうちに、誰かに捥がれてしまったらどうする?
[そう茶目っ気たっぷりに囁いて、今度は深く口接ける。
お互いの舌と口内の感触を味わい、顔の角度を変えて幾度も。]
[やがて、ぬめぬめと濡れた紅い口唇を舐め、ジュアンに寄り添ったまま肩越しに振り返る。
青い瞳が暗い森のなかで燠火のように輝く。]
──おいで、
[うっすらと蠱惑の微笑を投げかけて、闇馬の傍に迷子のように佇む幼い魔を差し招いた。]
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