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[あのバカ提督は球磨が生き延びられるように良かれと思ってやったのだろう。だがそれは言うまでもなく逆効果だ。主砲も魚雷もない状態では、戦えるはずがないではないか。
むろん戦ったところで、残された遠征隊と球磨だけではどうしようもなかっただろうが……球磨だけは、沈められては復活し、また沈められ……まさに生き地獄を味わう羽目になった。
そして最後の轟沈、愚かな戦術を取った彼を恨みながら沈んでいった球磨は気が付くと――深海棲艦となっていたのだった]
(深海棲艦になったら、もう艦娘を沈めたいと言う衝動からは逃れられない。終わりのない復讐を、自分がもう一度死ぬまで実行し続けるしかない……虚しくてぬるい、無駄な戦いだクマ)
――さあ!魚雷発射、艦載機出撃、主砲用意!水平線の鎮守府を、影も形もなく有耶無耶にするクマ―!!
[ついに、本陣たる球磨の艦隊が前進を始める。練度の低さから、艦娘にとってあまり脅威ではないが、鎮守府自体に届けば、確実に壊滅せしめる威力を持って]
―1030:出撃後、艦砲射撃―
[それぞれ出撃した艦と同速で私も進軍する。30ノットで四半刻程も進めば、水平線上に敵艦隊を補足した。報告に会った大艦隊も確認。
今の私は、視認さえできればあとは狙いを付けることができる。戦艦なら視認可能距離は34km。小型の駆逐艦でも28kmまでは補足可能だ。
回頭し、味方の艦隊を見送り、精密射撃の体制に入る。味方艦が会敵するまでに牽制砲撃をする。もっとも、それは的中を狙うものだが。弾頭、炸薬を詰めると、最後の、暁と行った演習が思い起こされた。誰に言うでもなく呟き、準備を始める。]
暁。全部すっ飛ばして見本を見せてあげる。
艦砲射撃とは、こうするのよ。
大和型搭載測距儀、基線長15.28m、倍率30倍、誤差率0.001%。
角度測定、角度89.150°、89.165°、89.064°、89.101°
距離計測結果、30897.01m。31452.12m、28057.74m、29212.71m
これより砲塔側での修正に入る。
動揺修正。動的方位盤占位差修正。取付面傾度修正。目標運動見越。再度動的方位盤占位差修正。高低差上下修正。間隔差上下修正。間隔差左右修正。間隔差距離修正。弾種弾量修正。視風力修正。気温修正。出跳角修正。
発砲諸元、よし。
照尺、よし。
戦艦霧島。主砲、四基九門、砲撃開始します。
[淡々とした口調。全ての調整を終え、狙いを定めて、各艦隊毎に迎撃を行う。佐々穂鎮守府の悪夢を見せてやる。司令の命令には、目標の拿捕が含まれているが、瀕死にして持ち帰ればいい。私が彼女らの尻拭いをするのなら、撃沈間際まで痛みを分からせるのが責務ってやつだ。一基撃ち、一基撃ち、一基撃ち、一基撃てば、最初の一基が次の装填を終了している。戦艦の主砲は、敵艦隊へと降り注ぐ。]
>>71
[不揃いだった鼓動が次第に重なっていく。熱も鼓動も一つになって、帰ってきてくれのだとやっと実感する。]
でも…でも…約束、破ったから…許してあげない、のですっ…。
[なんて涙混じりで、少し悪戯っぽくそんな返事をして…こつんと額が触れる程に顔を近付けて]
許して…っ、あげないのです…。
…一緒に帰って…毎日、毎日いつでもそばにいて…離れないって、約束してくれないと…。
許してなんか…。
[光を取り戻していく瞳の色の奥を、息すら掛かるほどの距離でしっかり見つめながら、言う。]
>>73>>75
(……予想外に撃ち洩らしが多い…ッ!)
[この後、を考えるとあまり良い展開ではない。
幸いにして龍驤は下がってくれたが――]
…あの子、やるじゃない…!
[――翔鶴は楽にはいかない様だ。
反転される事は考えて多少の練習はした。だが、気迫を持って突撃されることは考えてなかった。故に、即座に角度を変えて三式弾で迎撃するなどという技はできなかった]
(――できれば、日の出までは持たせたかった…!)
[砲撃は相変わらず遠方の敵に続けて――]
――紫電改二、発艦してください。
ここ《鎮守府》は譲れません…!
[飛行甲板ではなく、陸の滑走路から艦載機を発艦させた。
――迷子になる可能性を考慮すると、鎮守府のサーチライトが見える鎮守府上空しか使えない。
なにより、夜間は着陸できないのだ。出したら昼を待つしかない。
だが海上に比べれば、大分使いやすくなるのも事実だった。元々、月光などの艦載機は夜間でも使える機体なのだ。
陸を使えばその他の艦載機とて夜間運用ができる。
…陸を使えば、という規格外の使い方だが]
敵《翔鶴》の艦載機を撃墜してください――!
[鎮守府上空へ迫る機体を、紫電改二が落としにかかった]
>>79>>80前
[進撃途中に見えた艦載機、魚雷、砲弾(>>77)は無視。これは短期決戦だ。司令は地下深くに潜ってもらっている。この戦闘での敗北は、壊滅を意味する。他の艦に迎撃を任せ、霧島は一路、敵が視える場所まで進んでいた。]
>>72
・・・はっ!!!
[思わず、鼻で笑う。
まさか、青葉を救う・・・なんて発想がくるとは思っていなかったから。]
・・・まぁ、いいわ。
貴方のその甘っちょろい考えごと・・・沈めて青葉と同じ様にしてあげる!!
[ニヤリッと獰猛な笑みを浮かべる・・・もうすぐ山城の艦隊が見えるだろう・・・見えると同時に、私は16inch三連装砲を二門同時射撃を開始するだろう。]
[ 触れ合うほどに顔を近づける電>>81へと、もたれかかるように少し体重を預けて ]
う……うん…うんっ…。
一緒に…帰ろう……っ。
毎日…もう離れない…よ…離れないから……。
ずっと一緒に…みんな……一緒に……。
だから…だから……。
[ かつて見た夕日よりも、ずっと眩しい光を持つ瞳を、映す。
鏡のように、同じ色を、映し出す。
瞳の奥、昏い水底から、眩い光へと向けて、浮上してゆく ]
…ごめんね。
(…!遠方射撃…!しかもこれ程正確なのは…間違いない、霧島ね…!)
[ヴァジュラが率いる艦隊のすぐ側で大きな水飛沫が上がる。それは霧島の砲撃に他ならなかった(>>79,>>80)。
―戦艦の砲撃というのは、たとえ直撃をしなかったとしても、水面を一時的に大きく凹ますには十二分すぎる程の破壊力を持つ。つまり、目の前で大きな凹みが出来上がればどうなるかと言うと―]
『…艦隊の隊列が、乱れる…!しかも一機、波に浚われた…!』
[隊列は、簡単に崩れる。だがそれで黙っているヴァジュラではない。]
『いいわ、それならこっちもやってあげるわ!メインディッシュは後にしようと思ったけど、そっちがその気なが受けて立つわよ!』
[そうしてヴァジュラもまた方位盤射撃装置により敵艦隊への砲塔角度を調整していく。]
(左右動揺角良し、上下動揺角良し。角度発信器良し。―修正角を旋回角と俯仰角を代入…)
『―――ここっ、撃てーっ!』
[そうしてヴァジュラもまた、46cm三連装砲と41cm連装砲を霧島含む艦娘達の方角に向けて砲撃する。移動しながらの射撃に命中精度はない。せいぜい直撃する可能性は5%程度であろう。だがそれでも着弾地点には一時的に大きな波を引き起こし、主砲の破壊力を否応なしに理解させる事になる。そしてその間にもヴァジュラ達の艦隊は再び隊列を保とうとしつつ、只管に鎮守府へと前身を続けようとする―
それは即ち、霧島との対峙がすぐ近くに待っているという事に他ならなかった。]**
>>51
[どうやら、初雪は白兵戦に持ち込むつもりのようです。私はその刃を腕で防ぎます。そのまま刃を握りしめ、固定します。鮮血が溢れ、あたりの海をほのかに赤く染めて]
あはは、残念でした
死んでるものは生かせませーん
[そのままぐいとひきよせると、全力でキックしました。]
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