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【会議室】
>>4 鉄
――さわり。空気の質感が変わった。
彼が、来た。
初めに現れたのは、連続する床を叩く音。
こつ、こつと石を踏むあのと。
そこから描き出されたのは、白い足先が一つ、二つ、それはゆるゆると腿に至る輪郭を描き、すんなりとした首の稜線を、優雅に細い尖った口吻を、ぴんと屹立した耳を描き、なだらかな背を描き、そして太い尾までを描ききった。
白い、亡霊のごとき、狐であった。
肉体を去り、いまだこの地を去らぬ狐であった。
"Es scheint tot zu sein" "Det verkar vara död"
――生きているのに、死んでいるようだな。
"Þú þrátt lifandi" "Você, apesar de viver"
墨が床を濡らすように文字が流れる。
>>6狐
[常に身につけていた剣も無く。
ただただぼんやりと、あるいは呆然と、そこに居た。]
[言語化できない何かを感じて、俯いていた顔を上げた。
それから、石が鳴る音を聞いた。
眉はひくりとも動かず、ただ、現れたそれを見て、]
……狐か。
["死んだ狐"だと言うのに。
まるで、古い友人が訪れたように、無防備に呟いた。]
俺を挑発しに来たのか?
それとも哀れみを?
[塔へ向かっていた。歩きながら、脳へ焼き付けた彼の手紙を、宙に読んだ。ああ、彼の応援に応えようと思った。――一緒に飛ばせるものを、この手で作ること。――今日の投票が覆るとは思えないけれど。敵がかの絹髪の君なら、もう二票、決まったようなものだ。せめて何か、悪あがきでもしてやろうと思った。皆が必ず訪れるはずのその部屋で。]
[張り紙は様変わりしていた。]
【会議室】
>>4鉄 >>5狐
[扉を開ければその人が居て。疲れきったような姿に眉を顰めた。あんなに凛とした力に満ちていた彼が、会わない間に老いてしまったかのようだった。数歩、近付く。]
……アムにー。
[続く言葉を放つ前に、床に墨が流れただろうか。]
>>6糸
[亡者のように力の無い声を、亡者にかけた直後だ。扉が開く音がしたそちらへ、ゆっくりと顔を向けた。ああ、よく知った顔だ。俺が陥れようとした顔だ。
ひくりと、一瞬だけ口端が歪んだ。挨拶の微笑みのつもりだったらしいが、病人の痙攣のようでもあった。隈の浮いた眼で君を見据えて、]
リネア。
──すまない。
注文したものは、待てそうにない。
[浅く目を伏せて、小さく首を横に振った。]
[掲示板に貼られたメモを静かに黙読していた。
星読みなんていなかった、という字を見つめる。
それが本当なら、とりあえず後で担当をしこたま殴り飛ばす、それでいい。
一応血と肉と骨で出来ているらしい相手を殴り倒す感触をじわじわと手の中に思い起こして、沸き起こった苛立ちをひとまず収めた。ちょっと行き過ぎて、不審な笑いが口端に滲んだ。]
【会議室】
>>4 鉄
[ぎぃと、扉を開く。思いがけず居た貴方を、少し驚いた目で見た。]
よう。あれでいいのか、お前の答えは。
[そう、平常に聞く。]
>>6 狐
[白い亡霊のような貴方を見て、眉をしかめ、固まった。墨でかかれる文字にようやく合点がいって]
お前か、ここ最近の幽霊現象って。
なんだ、死んだのかよ。つまんねぇなぁ。
婆さんがお前のために、俺に1個借りまで作ってんのによ。
>>7 鉄(>>8 糸)
貴方の前には、アンブローズの前には、幻惑を形にしたような、狐がいる。
それは、新たに表れたリネアに気づいた風もなく。
貴方の問いに、狐は漆のような文字を流す。
"erota" "khác nhau"
――否<いや>。
"líšiť sa" "farklı"
そして、新たな問いが済みの文字として現れた。
貴方に這いよる蛇のように。貴方に縋り付く腕のように。
"pourquoi?" "por que?" "hvem?"
――何がお前を動かしているのだ。
"Yog vim li cas devote" "Zakaj namenijo" "Hvers vegna verja"
――お前は、なぜ己の命を捧げるのだ。
"Որոնց համար" "Voor wie"
――お前でない誰かのために。
"Norentzat" "За кога"
……狐は、この数日の貴方の姿を、見ていた。
それゆえに生まれた言葉だったのか。狐ならぬ者にはわからない。
>>10鳥
[続いて現れた人へ、視線を返した。君の言葉を聞けば、モゾモゾと唇が動いた。何か言うように動かしたけれど、言葉は出ず、結局声を発したのは3秒くらい後だ。]
答え? …… ……
……ああ。
…… ……そうだ。俺は後悔しているんだ。
良からぬことを考えたことも。お前らを苦しめたことも。
すまなかった。
[沈鬱な声で。]
>>10 鳥、>>8 糸
あらわれたヴァルチャーの言葉で、その場にリネアがいることにも気づいたようだった。
少女は一度だけ、どこかで見たような気がしたが、よく思い出せなかった。
青年の言葉に常世渡るがごとき狐は肩をすくめた。
いつのまにか、人間らしいしぐさを学習したらしかった。
"Qu'est-ce qu'elle ne vous sont"
――………あれも、よくよく借りるのが好きな女だ。
"Was macht sie bist du" "چه او به شما"
"Vă rugăm să considerare în organism."
――ならば、俺の体一つでそれごとチャラにしてくれ。
今なら彼女が行方を知っているであろうから。
"Mae hi'n gwybod i ddod o hyd" "Hun vet å finne"
それはとっくに干からびて、艶も失せた死体ではあるのだけど。
狐一流の軽口であるらしかった。
>>6鉄
[痛々しい。この人が口の端を動かす時は、不適に笑んでいるときでなければならないのに。そんな風に思った。貴方の精一杯の微笑みが、ただただ痛々しくて、顔を顰めた。]
……なんで。
[貴方の口をついた約束事に、一度俯いて下唇を噛んだ。そんなことは、糾弾されながら言われる方が、なんとでも言えたのだ。そんな風に、弱りきったように言われる言葉じゃない。堪えきって、もう一度貴方を見つめた。]
なんであんな事書いたの。
[結論は出ている。出ているから、あのような願いだってしたのだ。それでも、ただただ納得がいかずに、問う。]
>>14 鉄
[何か言うのを戸惑っているのかと感じて、嘆息した。]
阿呆。俺が信じると思ってんのか、あんなの。昨日までのほうがまだマシってもんだ。
…ほんとにわがまま言うのが下手だよなぁお前は…
[手近な椅子にどさりと座り込む。]
>>11>>12狐
………。
[じっとりとした目つきで、狐を見つめる。
それから、僅かに眉を吊って、強張った唇を持ち上げて歯を見せた。]
──狐は! [急に、声を張り上げて、]
……やっぱり狐だ。 勘違いしている。
[急に、声を萎める。周囲の人々の注意を引くように。]
根拠も何もない。
一体何に、俺が命を捧げたというんだ?
『俺は、俺自身のために動いた』んだ。
そして今こうして、結局、
お前たちに告白した──『音叉だと。』
俺は後悔しているんだよ。
『全てを捨て去』りかけたことを。
聖痕を集めて、願いで、『人生の幹』を得よう、なんて考えたことを。
[答えだ。]
>>15 狐
[肩をすくめるのを見て、ぞくっと背中が寒くなった気がした。]
俺が、お前に手出ししないようにって借りなんだから、意味がねぇだろ。俺ならあるかもしれねぇけどよ。[干からびていることは、知らない。]
お前を見かけなくなった時から、サラ婆さん、心配してたみたいだぜ。
…物好きだよなお前も。俺らは指輪じゃねぇんだぜ。
[皮肉気に呟く。愚痴のようにも。]
>>16糸
[力の籠らない瞼を僅かに震わせてから、目を細めた。またもぞもぞと唇を動かして何かを言い出そうとしたが、脳が鈍ったみたいに詰まって、頭を掻いた。頭巾が机の上に落ちて、生気に欠けた獣耳が露出する。頭巾を手にとって、腿に置いた。]
"あんな事"?……
それは、リネアを告発したことか。
それとも、俺が告白したことか。
両方。俺が愚かだったからさ。
[眉を下げ、僅かに肩を竦めた。
片手を伸ばし、傍らの投票箱を軽く叩く。]
投票箱はここだ。
>>10 >>13鳥
[現れた貴方を一度はっとしたように見て、すぐに視線を逸らした。
かつての頼まれ事が何度も聴こえる気がして、胸の奥がぐるぐると熱の渦を巻いた。
――ああ、彼はその為に私を置いていったのかもしれない。
手を置かれれば、抵抗もせずじっとしていた。]
>>11-狐
[もやもやとした貴方や墨染めに、驚きはしたが。それは一度目を見開かれて、すぐに止んだ。騒ぐほどの余裕など、既に融け落ちていたし、不思議と恐ろしくはなかった。かつての美しい毛皮の狐が、はっきりと思い出されずに思考を駆け、通り過ぎていった。]
[狐と青年がやり取りを始めれば、一言一言を掬い上げるように、ただ聞いた。]
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