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>>22 鉄
[よく聞く声が耳に届いて、天井を見上げていた視線を下ろした。
小走りに近づいてくるその姿に足も戻して座りなおす。
不安と緊張に満ちたあなたの声と張り詰めた目、それを和らげるように笑みを向けた。]
……朝はちょっと悪かったけど、今は平気。大丈夫だよ。
ちょっとびっくりしちゃったよね。
その後も、今日になって変な噂ばっかり耳にするし。
[気にしすぎてるせいかな、ってまた少しだけ笑った。]
アンこそ、無理はしてない?
誰かに変なこと言われたりとか。
>>24光
[額に脂汗が滲むような、緊張の顔つきを見せるこの人とは対照的に、君は清廉なような笑みを向けた。この人は少し恥ずかしくなったように、目を細めて苦く笑みを浮かべた。朝は大変心配だった。けれど、自分に精一杯で殆ど声をかけられなかったのは大変な恥で。]
それならばよろしいのですが……
ええ。聖痕を奪う、だとか、張り紙だとか、
……碌でもありません。
[少し息を呑みこんでから、深く吐いた。あまり話題に出すべきではなかったか、と、若干の後悔を抱いて。]
──私は全く、問題ありません。
それより、ただ、ぼっちゃんが心配で、
[問題ない、なんて言葉の直後に、君を安心させようとして、ふわりと微笑みを浮かべた。ただ眉間の薄かった怒り皺はいつもより深くって、いやにじっとりと汗が滲んで、顔色はよろしくなかった。
頭皮下を走る動脈が、ドクドクと拍動する。]
>>25 鉄
[苦い笑みをどうとったのか、
大丈夫だよ、ってもう一度笑んだまま繰り返した。]
「ほしのかけらを頂く」とか「趣味はつまみ食い」とか……
表に変な落書きをみつけた、とかもさっき噂を聞いた。
[碌でもないに頷いて、此方も少し息を吐いた。]
――……そうかな。心配しすぎて、疲れてない?
リコのことも心配でしょ。顔色も悪いよ、ちょっと座って。
[あなたの顔を見上げて、頬笑みを受けたというのに眉を潜めた。
粗末なベンチで横によって、ぽんぽんと空いた場所を叩く。]
>>26光
["ほしのかけらを頂く"と君が声を出した時、苦く、眉間に皺が寄った。ひどく現状を憂慮するような。]
……考えたくありませんが。
"音叉"とやらは、ぼっちゃんや……私にもある聖痕を狙っていると見て間違いないでしょう。
[小さく息を吐いた後、きっ、と眉に力を籠めて、君の目を見つめて、]
ぼっちゃん。
貴方が何と仰ろうと、私はぼっちゃんをお守りしますよ。
……構いませんね。
[などと、非常に緊迫した、強い語調で言い切った、が、]
──……わ、私にはお気を使わずとも、
…… 有難う御座います。
[数拍置いてから、頭を下げて、君が数回叩いた場所にそっと腰かけたのだった。真横から君を見る。やっぱり、細くて薄くて、儚げな身体だと。沁みるように思った。]
[よく噛み砕いたはずなのに、水で飲みこんだはずなのに、少し喉に引っかかった。小さい拳で胸を叩けば、ローブを留める紐がちりりと音を立てる。
ようやく飲み込んで、ふうと息をついた。]
[ぐるりと食堂を見回す。
窓辺の席で顔を寄せ合って笑い合う若い研究員。
柱の傍の席で、書室から持ってきたのか、積みあげた本に埋もれる中年の研究員。
奥の壁の傍の席で突っ伏して、居眠りをする研究員見習い。
あまりにも日常だ。
まわりにあるのは日常なのに、胸中はさんざめく。
まるでその日常から切り離されたことを思い知らせるように。]
ぼくに。
[口をついたそんなつぶやきは存外に大きく聞こえて、自分でも驚いた。続けかけた、できること。なんて口内に言葉を転がした。
言葉も気持ちも押し込めるように、またパンを口に押し込む。]
>>27 鉄
でももう起ころうとしてるん、だよね。
他の噂も何だかわからなくって……悪戯みたいなのだと良いのに。
[笑みを消して小さくつぶやいてから、きっと見つめるあなたに目を瞬かせた。]
……。[少しの間。]
リコのことはどう考えてるの?
[あなたの語調に気押されることもなく、問いかけを帰した。]
――でも、本当に顔色が悪い。良いから座って、
……なんだか汗も滲んでるし……熱とか出てないよね、休んで良いんだよ?
[ぽんぽんと数泊の間にもう一度促して。腰かければ、よろしい、と笑った。
あなたが思っていることは知らぬまま、汗の滲んでる額に白い手を伸ばして触れようとしただろうか。]
【昼下がり、食堂】
>>23 >>28 銀
[食堂の窓はあいていただろうか。ひゅおっと風が吹いて、テーブルに置かれた書類の束やら、湯気立つスープのよい匂いやらを風がなびかせて。それはあなたの銀糸の髪をも撫でていっただろうか。]
[つっ、と空中を翼をひろげた紙飛行機が滑って。時折り研究員の頭を掠めながら、すーーっと滑るように。あなたの目の前のテーブルの上へ着陸した。片翼には、実に精悍な顔立ちの鷲の横顔が描かれていた。]
リーーーーーコシェーー!
[雑談を交わしていた研究者達が振り向く。あなたを呼ぶ声はやや離れたところ、食堂の入口でかごを小脇に抱えた青年が、いつもの人懐っこい笑みを浮かべて手を振っていた。
青年も、そして呼ばれた少年も渦中の人であったため、暫し視線を集めたりもしたが、その人々もやがて興味を失うことだろう。]
>>30塵
[不意に風が吹いて、耳が驚いたようにぴんと跳ねる。それはいつもの反射に過ぎない。
けれどその風に乗って、視界の隅から入り込んでくる白い紙飛行機。綺麗な流線を描くそれを、着陸の瞬間まで丸くなった赤い瞳で見つめていた。パンを口に押し込む手も止まっている。]
! んっ、く……、んぐっ、
[呼ぶ声にあわててパンを飲み込んで、紙飛行機へと手を伸ばす。
鷲の絵に見とれる間もなく振り返って、椅子から慌てて立ち上がった。
そんな急な動きもまた、周りの耳目を集めるものだったかもしれない。]
ヘル、さんっ。
これっ……、
[胸元に、大事そうに両手で支えた紙飛行機。それとあなたを交互に見てから、食べ残しのパンもグラスもそのままに、あなたのほうへと鈴の音を鳴らしながら走り寄ろう。]
>>29光
[音叉の候補者はみな、知っている人間だ。その中に二人も、悪戯で事を荒立てるような者は居なかった。
"悪戯みたいなのだと良いのに"という言葉には、ただただ浅く下唇を噛む。薄く唇を何度か開閉したけれど、結局現実をフォローする言葉は出なかった。申し訳なさそうに、ごく小さく首を横に振る。
そうして、]
[思いもよらず、返された問いかけ。ぴきりと眉に緊張が走った。
数秒の間。
廊下は静かだった。]
……リコシェは。
放っておく、とは言いません。
あいつに危機が及べば、必ず護ります。
けれど。
私が真に護らねばならないのは、ぼっちゃんなのです。
[君の目を見返す。
その目は完全な決断があるものではなく、揺れて、迷いがあった。
苦しみもあった。]
……休んでいる時間は、ありませんから。
[少し俯いて、小さく言う。不意に額に触れられれば、僅かに目を見開いて、丸めかけていた背を咄嗟に正した。困ったように"ぼっちゃん、"と呟くが、振り払うわけにもいかず。頭痛を伝えるようにどくんどくんと血管が拍動していた。熱は無いらしい。]
>>31銀
[すぐに、紙飛行機を追ってそちらのテーブルまで行こうとしたのだけれど。あなたは既に席を立ってこちらに向かってきていた。てのひらを、ぐっぱっと開いて見せながら、こちらも歩きだせば、テーブルの並ぶ中ほどの位置で、君と対面するだろうか。]
食事中、ごめんね?
みんな集まるって聞いてたから、今朝わたそうと思っていたんだけどさ。
[僅かに眉尻をさげたあと、すぐにニコと笑んで。あなたの手の中にある紙飛行機を、視線と指先で示した。]
それ、約束の紙飛行機。
兄さんに、鷲の絵もいれてもらったんだ。かっこいいだろ?
リコシェの飛行機だぞ。
[お気に入りのおもちゃを自慢する時のような、子供っぽい笑みを向けて。]
>>32 鉄
……ほら、聖痕者以外にもこのことはもう噂が流れてるし。
[何も言葉が出てこないあなたに、どこか空虚な笑い声混じりにそんな言葉。
小さく首を振られれば、そうだよね。って囁くみたいに同意した。]
[静かな間。今度は言葉を挟まずにあなたを見つめていた。]
……どうやって?
リコからしたら後回しに放っておかれてるのと同じじゃない?
まったく、それをリコにもいうつもりなの。
[完全な決断があっても困るが、そんな顔で言われても頷けないものだ。
苦笑気味にため息をついた。]
僕より先に倒れたらもっと恥じゃない。
[背をただしたあなたの額に冷たい手が触れるか。”おとなしく”と暫く額に触れてた。頬にも触れてから手を下ろす。]
熱はないみたいだけど……
【自警団本部】
なんでこんなに溜め込んでんだよ畜生…。
[積み上げられた羊皮紙の束に半ば埋もれるようになりながら、男がその一枚一枚に目を通している。場所は奥まっているが、建物に入った入り口から見えるところである。
理解する頭はともかく、読むスピードが尋常ではなく早いので、書類探しに駆り出されるのがいつものことなのだが、本人はこの仕事が気に入らない。さっさと見回りに行きたい。こんなことをさせられた日には、フラニーを見習って、草むらで昼寝でもしたい。
いつもは目を覆っている布を外して、両目を紙面に走らせている。
聖痕は、左瞼の上に放射状の星型で、一見傷痕のような形で浮かんでいる。それが瘡蓋のように硬くなって、左目は半分しか開かなかった。星がぶつかってから10年変わり映えしない。
その左目がぴたりと、文字を追う動きを止めた。]
あったぜ、これだろ。通り魔事件の、七年前の調書。
もう探してやんねぇからな、まとめとけよな!
[同僚に羊皮紙の束を渡すと、「そう言うなよ酒でも奢ってやるから」なんて暢気な声が返ってくるもんだから、拳を振り上げてその頭を殴るまねなどし。]
[引っ張り出した書類を片付けながら、同僚の目を盗んで、今は関係のない指名手配書に手を伸ばした。
なんとなしに、ぱらぱらとめくるふりをしつつ、手は自然と、一人の盗賊の手配書を手繰る。
「Rondine」。ロンディーネ。女盗賊。特定の仲間を持たない。数十回、十数年にわたり、貴族の邸宅に侵入し、金品を強奪し続けている。港から、国外と街に出入りを繰り返している可能性。などなど。似顔絵は十代の女の子のようであるが、それは10年前に自分が容姿を証言したまま、更新されていないからだ。
自分が描いたわけではないその似顔絵をしみじみと眺め。]
(…そういやこの頃はホクロはなかったな。)
[口の中で呟いた。何さぼってんだ、と背中から声をかけられ、慌ててそれを片付ける。
片付けるべき山になった書類を見渡して、ため息。]
>>34塵
[あなたがこちらに向かえばなるほど、中ほどの位置であなたの前に立つだろう。
これ、とまた示すように両手の紙飛行機を掲げる。
謝罪の言葉にはかぶりを振って。示された紙飛行機を見つめる。鷲の絵も、空を駆ける翼も、目に焼き付けるように、じいっと。
一拍後、すうっと息を吸い込んで、あなたを見上げたのは満面の笑みだ。尻尾も揺れて、ローブが盛んにぼふぼふと音を立てた。]
……ありがとう、ございますっ。
うれしい……すごく。すごく。飛んで、いっぱい。かっこ、いい。すっごく。
[嬉しさ極まったせいで多少感情があふれすぎて、あなたに伝わるのは喜びばかりだろうか。]
どこまで、飛ぶ。かなって。楽しみ。嬉しい。
[もう何度目かの感情をこぼして、目を細めた。
両手で掲げていた紙飛行機をそっとつまんで、自分の手の届く限りの高さまで掲げて、見上げる。
青空に飛ばせば、鷲が舞うような姿にすら、見えるかもしれない。]
>>35光
[非常に難しい表情をしていた。眉は顰めっぱなしで、歯の隙間から細く息を吸い込んでばかりいる。君の指摘には、苦しげに呻きそうに目を細めて、つい視線を落とした。]
ぼっちゃん……どうか、分かって下さい。
俺は悔しいんですよ。俺が一人しか居ないということが。
リコシェだって、ぼっちゃんだって、私には大切な存在です。
けれど、中途半端じゃ駄目なんです。
…… ……あいつなら、理解してくれる筈です。
[苦笑する君を目の前にして、つら通りの少女あるいは少年ならばきっとそのまま泣き出すだろう、強く唇を噛んだ様子で。深く肩を上げて、息を吐き出す。
そうしてやっと、つい一人称を間違えたことに気付いて、"失礼しました"とほんの小さく呟いた。]
……倒れません。
[なんて、警告には意地になったように突っぱねた。ひんやりとして繊細な手がさわと額から頬へ移動するのに、浅く目を伏せて。拍動は比較的大きかったようだけど、誤差と感じるかは君次第。]
>>38銀
[対面すれば、かごを小脇に抱えたまま。右手を伸ばして、ぽんとあなたの頭にのっけて撫でてやろうと。尻尾とローブの生地が擦れ合う音に、こちらも笑みを深めた。]
喜んでもらえてよかった!
こんど、外で飛ばすの付き合うよ。
[所詮は紙飛行機なのだけれど、あなたが心底喜んでくれている様子に、こちらも大層嬉しそうだ。すり、と掌が銀糸を撫でてから。小脇に抱えていた、かごを両手で持ち直した。]
あと、これも。あけてごらん?
[差し出されたかごの中から、甘い香りがこぼれている。あなたが、上にかぶった清潔な布をめくれば、きつね色の丸い円盤状――アップルパイが入っているだろう。格子状の生地の表面は、つやつやと照りかがやき、格子の隙間からは林檎の果肉が覗いている。]
リコとアンと、リュミールさんに食べてもらおうと思って。
焼いてみたんだ。
>>39 鉄
僕は分ってるし、納得するよ。もう16だしね。
リコはまだ10で、アンだけが家族だ。
賢いから理解はするかもしれない。けど、それって自分がリュミールよりも後回しにされて、兄には他に大事なものがあるから自分は頼れないって事実だよ。こんな状況になっても頼れなくって寂しいって事実。
今、僕を優先するってそういうこと。
理解ばっかり要求するんじゃなくて、大事なら何かしてあげなきゃね。
僕はもう十分貰ったから。
――ちょっと喋りすぎたね。分ってるだろうに、ごめん。
[泣きだしそうなあなたを見据えたまま、苦笑気味の表情のまま。
でもこぼす言葉はこの人にしてはとても長くて、そんな表情のあなたに向けるには優しくないものだったかもしれない。
それだけ、って呟いた。あなたの謝罪には首を降って、]
……僕、暫くは屋敷に戻らないでいるから。
アンも僕の世話ってこっちにいれば良いよ。
>>39
[倒れませんなんて意地みたいな言葉にちょっと笑った。頬にふれて離した手を膝へと戻して、簡素な服のポケットを探る。]
やっぱり調子は悪そうだ。――あった。これ、リネアの所から買ったんだ。元の護符と僕の守りも込めてあるから。
リコとお揃い。
[まだリコには渡してないけど、と二つ取り出したうちの赤い組紐をあなたに差し出したか。あなたの弟の目とよく似た色。もう一本はあなたの目と似た色。]
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