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─ 研究所・3F ─
[おおかた、押し掛けてきたゾンビの殲滅は終わった。
あとは、再び後発班を地下への施設へ誘導すれば良い。
最後に何気なく扉の一つを蹴破れば、意外な人物の姿。]
! ……………。
へえ…… 誰かと思えば。
クリノス副所長、お久しぶりですね。
とっくに逃げ出したものだと……私達を見捨てて。
[白髪の男性の恐怖にひきつった表情に対し、
女は、変わらぬにこやかな笑みで挨拶した。]
どうしました? そんな顔をして。
私は幽霊でもゾンビでもありませんよ。
感染? ……ええ、確かに感染しましたね。
あの時、屍達からアリアを庇って……ほら。
[そう言って、するすると腕の包帯を外す。
殆ど塞がっているが、赤い爪痕が見えるだろう。]
殺されたブライアン博士も嘆いているでしょうね。
自分の研究が、金儲けや人殺しの為に悪用されて。
ついには、娘のアリアまであんな目に。
……色々、調べさせていただきましたよ?
[女は眼鏡の縁を摘みながら、男性に語りだす。]
貴方達が「星の知恵派」と関係がある事も。
政府から多額の報酬を受け取っている事もね。
15年前の戦争中。博士の助手だった貴方達が、
再生医療に利用される筈だったこの研究を政府に漏らし、
応用すれば生物兵器を開発できると、そそのかした。
[不意を突いて、副所長はハンドガンを取り出し、
女の頭を打ち抜こうと引き金を引く。
だが、次の瞬間。素早く女は額に手を翳して。
握った掌を開けば、放たれた弾丸が其処にあった。]
………無駄ですよ。
確かにあの日、私はウィルスに感染した。
でもねぇ、ゾンビにならなかったんですよ。
それどころかウィルスは私に力を与えてくれた。
……その時、「ああ、選ばれたんだ」と思いましたね。
貴方達のような人間を滅ぼす使命を授けられた。
[そう言って、女は男性のピストルを握り潰す。]
[……「何が欲しい。金か? ワクチンか?」
男の問いかけに、女は静かに首を横に振る。]
いいえ、そんなものに興味はありません。
お金持ちと権力者が独占するワクチンなんて。
……そうやって、貴方たちはまた、
罪のない弱者を切り捨て、生き残る。
……もっと良いものが、もうすぐ完成します。
私の遺伝子をベースに創りだした新薬、ARK(アーク)。
投与した人間を、ウィルスに完全適合できる体質に変える。
[女の視線の先には、古びた洋館があった。]
あと必要なのは、媒体となるもう一人の適合者の細胞。
完成すれば、人類は「進化」する事ができる……
これは災厄では有りません……「淘汰」です。
今までの人類は、ここで滅びゆく運命にある。
欲望が刻まれた遺伝子は、全て絶やさねばならない。
[女の眼は、再び狂気の黄金色に見開かれる。]
私は選ばれた。終末を生き延びるノアなのです。
ウィルスに適応し、「進化」を遂げた者だけが、
荒れ果てた大地に新世界を創る事ができる……
[女はもはや、人間ではなかった。
ウィルスにより「進化」した、新たなる種。
世界の変革を【狂信】する、人類の審判者。]
ああ、貴方は殺しませんよ。
……少なくとも、私は。
貴方の血で白衣を汚したくない。
[そう言うと、女は副所長を軽々と持ち上げ。]
貴方は、自分の作りだした兵器で自滅するのが良い。
そうですね……「あの花」の養分なんてお似合いですよ?
[そう言うと、女は窓を開け放ち、放り投げる。
宙を舞う男は、断末魔の悲鳴を上げて。
屋敷の離れにある温室の屋根を突き破り、落ちていった。**]
── >>3:80>>3:93と>>14の間 ──
それと、これは餞別よ。
一応【洋館】要所に転送はしておいたけれど。
[救急スプレーを光に覆われ始めたアロールへ投げておく。
塗込めば細胞補填となるゼリー状物質、再生ゲルの入った再生チューブも、【洋館】で探せば見つかるだろう。
こちらは救急スプレーよりも効果は高いだろうか。]
…………。
あとこれは、
少女に出逢ったら射ち込みなさい。
[ハンコ注射に似た注射器を二本放り投げた。
うち片方は薬剤を注入するのではなく、皮膚表面にデータを射ち込むタイプに見える。]
予備の【転送装置】で貴方を転送するけれど、
その【転送装置】をどう使うかは貴方に任せたわ。
使い方は、自ずと知れるでしょう。
……か弱い子供ねぇ。
[まあ、とりあえず、否定はしないでおいたが]
……それもそうだが。
一応、食料や水くらいは持ち合わせているぞ。
[私物云々は、肩を竦めて]
[一案としては、あの機械状の蜘蛛の中>>3:74にはレディのコピーを入れ、レディにも送信したファイルとる予定だった。
そのプランが無くなった以上、代わりのものは必要となる。]
貴方にそれを使った理由を告げることはないでしょう。
……私の指示通りに動いて貰うわ。
でなければ【死】は回避出来ない。
もっとも【殺そう】とも思ってはいるのだけれど。
[謎めいた言葉を呟き。]
猫をも殺す好奇心を愛でる趣味はあってもね。
…………。
[アロールが消えた後]
生体兵器を造れたら、
あれで操作出来ると愉しいと思ったのでしょうね。
[ベージュの髪をふぁさりと風に流す。
蜘蛛状の機械は起動していた赤い光は何らかの信号を送る時には鼓動の様に赤く拍動するだろう。]
私なら、あんなものは使わずに、
無意識領域野における洗脳を施した方が、
確実性が高く、解除性も低いと思うわ。
貴方の特述コードのようにね?
[微笑み、右手を耳飾りに宛てた。*]
― 研究所・地下の一室にて ―
[神父の足下、部屋の床に一面に描かれたルピナス研究所のロゴマーク。
主軸が長く伸び、柄のついた花が間隔を開けて円錐形に並び、下から幾つもの蝶形花が咲く様の特徴が描かれている。ルピナスという名前はラテン語でオオカミを意味するループスという言葉に由来する。とある仮説ではどんな土地でも育つたくましさがオオカミを連想させた、一方では、ルピナスが大地を破壊すると畏怖されており、そこからオオカミが連想されてこの名が付いたと謂われている。
また、ルピナスはオオカミからではなく、ルピナスはギリシア語で悲哀を意味するルーペから来ているとも。
昇藤の根のように街全体に張り巡らされた地下通路。
皆の悲願を集めたティア。>>0:176
その中心に建つルピナス研究所。]
[そう言えば、自分を喚び出した教会の信者は言っていた。>>0:240
これは私達の悲願なのだと。世界の終焉を願う純粋な破滅主義者もいれば、ウィルスがもたらす破壊の後の新たな世界で生きることを願う者もいる。あるいは其れが何かしらの恩恵を与えてくれると信じる者もいるし、其れの力を利用しようと考える者もいる。
黜き星ぼしの昇る夜は不思議なるかな不思議なる月がひとつならず穹天をめぐりたり。
星座が正しい位置に還る時が来たのだ。
そう口々にする信者達の希いは神父にとって取るに足らないものであった。さして信者達の妄言には興味は湧かないし人間達がどうなろうと神父は知った事ではない。
けれども悪戯にB.O.Wを街に放す真似をして感染をより広めようとしたり、ワクチンがあると仄めかして研究所におびき寄せて(知らず知らず研究者の手助けになっていたが。)いた、のは、神父の好奇心を満たす為だけの行為だった。神父はただ愉しめれば良いのだ。
結果、信者達やとある研究者の希いを叶えたとしても。]
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