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【ウートラ】
─ どこか ─
[ツバキがそうやって>>116、ジョーンズの事を思っていた頃。
ウートラはそのジョーンズと向かい合っていた]
[しかし、両者の間に殺気はない。
無関心に近い不干渉の合意が横たわって]
我は、人を辞める気はないのでな。
幻術は、お前ごと闇に葬られてゆき、歴史に消えてゆくのだろう。*
小さなリージョンを内包ね……中々面白そうな場所じゃない。
[そう返す。
ただ、上級妖魔の存在を知らなかった所を見ると妖魔のリージョンはその《塔》の中には無いのだろうなと考えながら。]
やっぱり英雄が居たって事は強い武器や珍しい防具なんかもあるのかしら。
もしくは、そのリージョン独自の術なんかも。
別々の文化があったりしますから、ね。
塔の通路が歩いて通れる混沌で、部屋がリージョンと考えるとわかりやすいかと。
[モンスターや悪魔のリージョン、科学的なリージョンに中世的なリージョン、海洋に空中、様々な場所が一緒くたにされていると言ってもいいのだから、小さなリージョンのバーゲンセールと言ってもいいのかもしれない。]
ええ、英雄の使っていた装備が今も塔のどこかに眠っているはずですし、独自の術で言えば――
[そうだ、と荷物袋を漁り、1冊の古いやや劣化した本を取り出す。
本からは強い魔力を感じる事ができるかもしれない。]
術を書き記した本から術者の魔力を持って本の劣化と引き換えに術を放つ、と言う技術がありまして、ね。
英雄が使っていたものと同種の一冊が、これです。
[本の名は――フレアのしょ。]
−回想・イリーナと−
そっか。よかった。
………なに?
[ワクチンと“ガラクタ”は受け取ってもらえた。そのことにまず、一安心。
それから、見つめられる腐れた瞳に意思を映して、イリーナの目を見つめ返した>>64]
うん。分かった。でも、一言で分かったって言っちゃうにはすっこーし難しかったかなー。ほんとはあんまり分かってないかも。だからさ。また、そのうち。今度はゆっくり、話そうぜ。
[それは、生きてまた会うという意思表示]
ふへっ。
[これから向かう先のことを思うと、変な笑いが零れてしまう。走り出したりなんかしたらこんなもんじゃすまないだろう。
すっかり醗酵の進んだ表情筋が浮かべる、引きつったような笑い方は、ちょっと不気味かもしれない]
だいじょうぶ。死にに行くんじゃないよ。
わたしは。スーさんは。『生きてる』っぽいことしに行くのさ。
[生き残る算段を。打ち勝つ術を。決して捨てないと、請合う。それから渡される伝説の武器に、瞬いて]
…いいの?なんて聞かないよ?もらっちゃうよ?
そっか。おっけい。じゃあつまり、これで、わたしは託した。イリーナも託した。託された。
でも、全部じゃない。ってことは死ねないねぇ。お互いにさ。
[きっとそれは、約束みたいなものだ]
イリーナの故郷案内してもらうときにでも叩っ返してあげるから覚悟しなー。
そんじゃあ。また会おうぜべいびー。
[告げて、走り出す。居てくれたのがイリーナでよかった。これで安心して託せる。任せられる。
伝説の。それから約束の鋸を担ぎ上げ、走る。向かうは研究室。
正義を作っていたはずの場所]
[ルミナスの襲撃事件についての詳細、これはIRPO本部に行った方が詳細を聞けるだろうとのこと。
その情報に目を通すフィロを見て、サビオは嘆息していたが、そんなことはお構いなしだった]
……ん?
妖魔の君討伐の助力願い?
これどっから?
「良く分からんが、下級妖魔が持って来たんだ。
依頼人も妖魔だろうな、下級妖魔使役してるってことだし」
ふーん、妖魔の君、なぁ…。
[最上位妖魔の討伐と聞いて、フィロはあからさまに顔を歪める。
ついさっき敵わず逃げ出してきたばかりの存在。
自分の力量不足は痛いほど感じていた]
[それでも]
これ、受ける奴居んのか?
「いや、まだ拾った奴は居ない」
あ、そ。
んじゃこれ貰ってくわ。
「……正気か?」
………うわついに頭おかしくなった、って目で見るなよ。
俺にだって思うところはあんの。
「そうか……骨は拾ってやるぞ」
縁起でもねぇこと言うなっ!
[サビオからの生温い視線を浴びながら、フィロは下級妖魔が持って来たと言う手紙を懐へと仕舞った。
この依頼が実行されるまでに少しでも経験を積もうと、強く心に誓う。
あのままで終わらせたくないという想いがそこにはあった]
んじゃあまた行ってくる。
なんかあれば連絡くれ。
この後はオウミに行ってくる予定だ。
「オウミってーと、小月竜の大量発生か?」
そ、ちょっとダチと稼ぎがてら鍛錬しようってことになってさ。
「ほほぅ、殊勝なことだな。
何か面白いものでもあったら回収してきてくれ」
探索に行くんじゃないっつー。
まぁ何かあったらな。
[そんなやり取りの後、フィロは支部を後にしてセルリアンの待つイタ飯屋へと向かった。
もしツバキがどうしても売り場に向かえなかったようなら、それに付き添ってからオウミへと向かうつもり]
―博士のラボ―
[J・Qの言葉を受けたゲンの勧めに、からかわれてから>>4:239ずっとゲンを睨んでいた目が増々凶悪な目つきに変化する。]
……探していた相手がこちらへ来てくれるというのに、逃げる理由はないな。
[だから、とJ・Q>>102に向き直り、]
お願いされるまでもない。
ここは、IRPOの本部で、私はそこの隊員。ここで起きる事件にも、ジャスティスKにも当然対処する責任がある。
むしろ、……そちらはいいのか。
[どこまで立ち入っていいのか分からない故に、危険であることが問題ともとれるような曖昧な尋ねかたを。
]
見ても構わない?
[一応聞いてから受け取って。
確かにそこに魔力は感じられる。
この書に魔力を注げば、仕込まれている魔法が発動するのだろうが。
回数制限があると言うのがどうにも自分向きではないようには思ってしまう。]
そうねえ、この本をどこかに。
と言うか、マジックキングダムしかないけれど。
あそこに持ち込んで解析すれば何か新しい術が作れるかもね。
[尤も、今はそんな時間は無いだろうけれど。
魔術の解析となるとそれなりに時間がかかるのは見込んでいた。]
―ちょっと前くらい?―
……ん?
[通信機が音をたてる。
画面に表示された名前をまじまじと確認して。]
ええと、これは…アンナか。
たしか今は発着場の業務をしていたはずだが…。
――どうした?
……!
なに?それで………ああ、分かった。ありがとう。
[通信を切ると近くの人間?に向き直り、]
……コーヤという――あまり聞いたことがないな、閉鎖的なところらしいから――リージョンにシックネスが出たらしい。
噂>>4:63レベルでは話はあったが、…かなりの惨状だったそうだ。
その場のシックネスは民間人が倒したとのことだが、
その後始末でてんやわんやで、こちらに人員を回すのは難しいらしい。
[――まあ、もとより頼むつもりもなかったから、大きく予定が変わるわけではないんだが。
と暗いニュースを取り繕うように、小声で付け加えた。]
─ →オウミ ─
[定期便シップに搭乗し、セルリアンとツバキと共にオウミへとやってくる。
リゾート地であるオウミのシップ発着場には、ニュースを見てやってきた腕に覚えのある者や観光客の姿が多く見られた]
さってと、早速稼ぎに行くかー。
[2人に笑いかけて、小月竜が大量発生していると言う場所へと向かう。
既に討伐を始めている者も居て、そこはちょっとした戦場となっていた]
おーい、退治しに来たよー。
報告はアンタで良いのか?
[漁師組合の者に声をかけて、是を受けると応じるように手を振る]
じゃ行くか!
[セルリアンとツバキに言うと、フィロは黒狼へと転じて小月竜の群れへと突っ込んで行った]
[>>129の問いには、淡々と]
私しか出来ません。
私が「生きてるっぽい」ことをしてきたのは全てこのときの為だったのでしょう。
[急に砕けたとある単語に、その言葉がだれのものか理解できたのはこの場にはいなかっただろうが]
私の役目です。
ジャスティスKに侵入できるのは私しかいません。
その間、私は現実世界から隔絶される。抵抗も何もできません。
ですからハッキング中、すべてが終わるまで接続を断たせないでほしいのです。
ヘッジホッグ様。
[それがどんなに難しいことか、知っていた。
でも頼めるのは、ここにいる「ヘッジホッグ」とゲンだけ]
ええ、どうぞ。
[流石に回数制限は伝えておいたので、発動させる事はないだろうから、本を一度預けてみせる。
暫くしてメイアルが解析してみれば新しい術が、と言う話をしているのを聴いて、小さく手を打つ]
ああ、なるほど、研究する場所に持ち込んでみる手はありますか。
とはいえ、中々難しいでしょうしね……いざと言う時に誰かが使う切り札って所ですか、今の所。
[そんな考察を終えれば、貴重ではない本とかさねて荷物の中へと入れる。]
私がジャスティスKの背後を取り、接続し、深部到達までジャスティスKを抑えること。
…私は速度、及び身体能力性能は低いです。
故に貴女方への負担が大きいと推測されます。
容易ではないです。可能とされる確率は――
[ふと、算出しようにも自分はこの二人の実力を知らなかった]
――算出不能。
[失笑を買うような発言だっただろうか。
ジャスティスKがこの部屋に入るまで、そんな話などを三人でしただろう]
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