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メカ技術者 クレイン がどこかにいっちゃったみたい。
照坊主の下駄が、どこからともなく 戦闘員 ケヴィン の頭に飛んできました。
からんころ〜ん♪…明日は… 天気不明 かなぁ?
──痛ましい事件が起きました。
正義のメカ・ジャスティスの製作者として知られるメカ技術者クライン博士が、何者かによって殺害されました。ジャスティスが到着した時にはすでに、死後数時間が経過していたとのことです。
博士の論文や、制作途中のメカのいくつかは破壊されており、何らかの悪の組織による犯行とみられています。
稀代の天才として知られるクライン氏は、人付き合いを好まずひとりで研究所に居る事が多かったとのことです。
次のニュースです……。
のこってるのは、妖魔 メイアル、トラベラー J・Q、箱入り術士 セルリアン、賞金稼ぎ シュンバ、妖魔 ミアプラキドゥス、死に損ない スー、時術使い ツバキ、黒狼 フィロ、半妖 ヴァレリー、IRPO隊員 アザミ、クーロンの藪医者 ゲン、自由人 フリーダム・ジョーンズ、強さを求める武術家 ジャッカル、実験体 LA-47、戦闘員 ケヴィン、リージョン放送 リポーターの16にんだよ。
本日のランダムイベントは、
3(6)です。
1)シップ運行関係
2)術資質関係
3)特殊モンスター・メカ関係
4)強力武具関係
5)超古代文明関係
6)戦闘関係
吊襲希望者はメモにて立候補して下さい。
立候補がない場合、
本日の吊りは<<時術使い ツバキ>>
襲撃は<<賞金稼ぎ シュンバ>>です。
立候補は先着順で、朝くらいには確定しようと思います。
ここで臨時ニュースです。
メカ暴走団、「爆走★エレキッズ」が、リージョン・マンハッタンで暴れています。
マンハッタン自治部は、1機撃退するごとに1000クレジットを支払うことを条件に、冒険者を募集しております。
爆走★エレキッズは、メカプログラム「飛行」を持っているそうです。
我こそはという冒険者は、爆走勝負を挑んでみてはいかがでしょうか。
では続きまして、政治ニュースです……。
― ナガサメマチ・シップ発着場 ―
[世間知らずをまるで隠せないツバキは、
苦い顔のジョーンズ>>1:312に、先程よりは幾らか
険しさの薄れた顔を向けた。
彼がいちごぱんつを密かにポケットに入れていることを
知らなかったのは、この場にとって幸いなことだったろう。]
スリが冗談だっていうのは、シュンバさんも認めたから、
そういうこと、にするけれど――…
っていうか、如何してアタシのことを、
その。 時術の主だって ……思った訳?
[「返り討ち」という言葉からも、彼は資質の存在を
確信しているように思える。
つい、「知った訳?」と言いそうになった口で、
慎重に、別の言葉を紡いだ。]
[スー>>2:290によるとどうやら開け方は実に呆気ない方法だった。だが、...はわからなかったら力で壊そうとしていた。]
お見事じゃ!ワシだったらわからなかったまま力で壊そうとしていたのじゃよ!
[「褒めても良い」と言われた>>2:298ので一応褒めた。休む事についてラーシナ>>2:313の案で休むことにした。]
少しだけとは言え…全快したような気分じゃ…
[休憩後、再び捜索。もし、「重鎧「ノイエラグーネ」」が出たら欲しがるが我慢しようしてただろう…
だが出たのは「小型シップ」だった…。**]
(ワシが手に入れたのはこのガラクタだけじゃ…。欲しがる人は居たかもしれんがのぅ…。
まあJ・Q、スー、そしてラーシナの手助けしたのでまあいいかね。)
─ パーミュ行きシップ内 ─
[桜いろの唇から、かすかに寝言が漏れる]
妖魔の君……魅了…ら逃げ…れた方は…………
ひとり……だけ……
その方法……いのちを一度捨て……ること……
[ファシナトゥールに居た時の夢を見ていた。
懐かしい日のこと。姉姫に聞いた、とおいとおい昔の出来事]
[>>1ツバキの視線を受けて、ジョーンズは真剣な表情を作り、すでにジョーンズの嘘が瓦解しているならばと、敬語をやめて彼女の質問に答える]
僕は時術使いを探していたからね……。
秘匿と言っても完璧に隠し通せるものじゃないから。
君に会う前にだいたい確信できていた。
それにまあ、顔を見て確信が絶対の確信にかわったよ。
僕も割りとレアな術を習得しているから、そこらへん何となくわかるのかもしれないね。
[そこまで言ってから、一呼吸置いて]
付いて来てもらえないだろうか?
[そう言った]
[誰かの荷物だろうか。
どこからともなく、下駄がケヴィンの頭にぶち当たった。]
……っ!
[いてえ。な、何が起きた。
誰のだ、これ。涙目になりつつ、頭をさする。]
[枕>>5に何かがあったった衝撃は、ミアの方まで伝わってきた。
驚いて目を開けて、数度瞬きする。
それから、枕の正体がケヴィンの肩だったことにきづいて、きゃ、と声を上げて身を起こした]
わたし……ごめんなさい。
─ 超古代シップ・第二層 ─
[扉の先はまだ少し通路が続いている。
フィロはそこをセルリアンと共に歩いて行った]
今度こそ何か見つかると良いんだけどなー。
[先程のもある意味発見と言えば発見だったが、お宝と呼ぶには程遠い。
形ある物が見つかれば良いと、期待を膨らませながら先へと進んだ**]
[ゆっくり休めたかと聞かれると首を左右に振って]
なんだか、懐かしくて少し悲しい夢を見ていました。
[落ちている下駄には不思議そうな視線を向けた。
「三亜プラ謹製」と読めた]
─ ルミナス ─
ここがパーミュですか。
ルミナスに似ていますね……。
[全く疑っていない声で、不思議そうにそう言った。
荒削りの床とほの暗い洞窟の向こうには、澄んだ明け方の色のような空が見えていた。
遠くには、クリスタルで出来ていて、自ら発光している尖塔「光の迷宮」が見える]
[それでももし、専用シップにふたりきりとでもなれば
流石に幾らか躊躇われるものはあって――。]
でも、その。
シュンバさんと――アザミにも、
一緒に来て貰いたいの。
って頼む形になっちゃったら、シュンバさんには
報酬はちゃんと払わないとダメ、だけれど。
[一先ず、三人の前で、そう申し出た。
ジョーンズのシップに何人が乗れるかは知れないが、
乗り切れないならば今日最後の定期便を使えばいいと、
ツバキは考えていた。]
ファシナトゥールは……、
空はもっと暗いのですけど、針の城の中はとても温かくて、美しいです。
ろうそくの炎がゆらゆらとして、影が踊って。
階段がたくさんあるのですが、あちこちに薔薇が咲き乱れて、華やかな香りがします。
時に姉姫様が、ピアノを披露して下さったりして……。
[ふっと言葉を切った。
もうそこには戻れないのだと思いだして]
[もしここで、アザミと別れることになって――
万が一のことが起こったとしても、彼女との通信手段はある。
頼り切ってはいけない、という気持ちも抱きつつも、
今のツバキには、幾らかの安心感があった。
もう一つ、メイアルから贈られた水晶もあったが、
彼女を呼ぶのは世界をもっと知ってから、と決めている。]
じゃあ、行きましょ。
[何れにせよ、ツバキはここで、ジョーンズに同行する形で
クーロンへと向かったのだった。]
ルミナスなのですか?
……それは似てるわけですね。
[まあ、と苦笑した。
帰れないのか、と心中をまた当てられる。
この人はヒューマンなのに、心が読めるのかしら、と不思議に思う]
妖魔の世界のことは……理解して頂けないかもしれませんが……。
[どこから話した物かと、言葉を探して]
─ ミアプラキドゥスの話 ─
わたしは、ファシナトゥールで生まれた妖魔だそうです。
白百合の君が針の城の主におなりになる前……、前代の主であらせられる魅惑の君が治めていらっしゃった頃か、もしかしたらその更に前かもしれません……。
紅という妖魔が申しますに、888年も前から、わたしは、ずっとずっとファシナトゥールの深部で眠り続けていたそうなのです。
そのわたしを目覚めさせて、寵姫に加えて下さったのが白百合の君。
それが8年前です。
だから、白百合の君はわたしにとって、主であり、母上であり、姉上でした……。
[緑の髪をなびかせる、その姿を思い浮かべ、ちいさく微笑んで]
―――…7000クレジットで、如何かしら?
[それだけ支払ったら残りは雀の涙になってしまうというのに。
そんな後先も考えずに、シュンバに報酬額を提示した。]
……でも。
銀翅の君がわたしの歌をお聞きになって。
その場でわたしは浚われました。
わたしがあの方を拒絶しきれれば、白百合の君がわたしを取り戻して下さるか、もしくはわたしがあの方に命を奪われるかで、きっと話は簡単だったのだと思います。
けれど。
わたしは銀翅の君に魅入られてしまった……。白百合の君から受けた、お返ししきれない程の恩もありながら、銀翅の君の物になることを受け入れたのです。
だから。
もう。
わたしには、ファシナトゥールに戻る権利がないのです。
銀翅の君を想いながら、白百合の君にお仕えすることなど、出来ようはずがありません……。
[指輪の入ったポーチを胸に抱きしめる様にして、ミアはケヴィンを見た。
寵姫という生き方。誰かの物になると言うこと。
それを、彼は理解してくれただろうか……?]
【シックネス】
─ ルミナス ─
[ゆらゆらと、さまようように歩きながら、彼女は誰かを探している]
……さあ
……いっしょに
……さあ
……たべましょう?
7000ねぇ。
[若干呆れた面持ちで]
そうだな、そんだけあれば100日は俺をコキ使えるぜ。
なんせ俺様最強だからな。
たとえばよ、そこらの虫けらを踏みつぶすのに報酬としていくらもらう?
1クレジットも払わないよな。
そういうことだ。
一日50クレジット。
[護衛にしろ何にしろ破格の安さだった]
それで契約成立だ。
ま、あとはお嬢ちゃんが俺の働きぶりに感動したらボーナスでも弾んでくれ。
…それじゃ決まりだな、と。
今からお嬢ちゃんが俺の雇主だ、よろしく頼むぜ。
>>23
成る程な。
(しかし、気にかかるな。銀翅の君のことを話す時、ミアが笑っているのを見たこと無いんだが……。
そこに居場所は、あったのか?どうして離れようと思ったのか…。ってな。)
妖魔の世界、か。
確かに、人間とは違うな。
人間はもっと単純でよ。そういう時は、帰って顔を見せてくれりゃ嬉しいし、銀翅の君へ想いがあるってんなら送り出すってもんだ。
[ルミナスは、いつも以上に人気が少ない気がした。
陽術や陰術はとても役立つ術だ。
その資質を得ようと試練を受けに来る者は多いし、不思議に思った。]
ん?…悪い、ミア。
ちょっと通信が……。
[件名:未知のモンスターのついて。]
[分かって貰えた、と思って、ミアはほっとした。
ケヴィンの言う、白百合の君が人間だったらという仮定には、金髪を揺らして少し考えた。
もしファシナトゥールへ戻ったら……。
白百合の君はなんと言うだろうか。
きっとお怒りになって、一太刀で切り捨てられるだろう、とミアは思っていた。
……でも違うのだろうか?
銀翅の君への思いをお伝えして、快く送り出して下さる……そんなことがあるのだろうか?
いや、きっとそんな事にはならないはずだ。白百合の君は、お怒りになられたら、本当に、本当に恐ろしい方……]
【ウートラ】
……遅い。
[不運なIRPOの亡きがらを、地下道に捨てた後、ウートラは小さくつぶやいた。
ジョーンズが去ってから、ずいぶん経つ。モンスターに襲われただか何だか知らないが、人気のなくなったリージョンならば、捜索も容易なはずだ]
[ふん、と小さく息を吐いて、ウートラは「恋人」のカードを取りだし、話しかけた]
『我だ。
其方の様子はどうだ? 何か見つかったか?』
― クーロン・シップ発着場 ―
[やがてナガサメマチから此処に来て程無く。
ツバキの目は一度、発着場のテレビに向かう。
報道されていたのは、とある博士が殺害された事件。
クラインという名にいまいち覚えが無くとも、
ジャスティスの活躍ならば、画面越しによく覚えていた。]
悪の組織に、かぁ――…
[幾ら己が強大な資質持ちの身とはいえ、
悪の組織と孤独に戦えるヒーローでは無いと思っていた。
記録上の高位の術――無限大の速さを一時的に得る術も
未だ、ツバキは身に付けていない。
少しだけ胸が塞いだ時、突如入ってきたニュースは――>>0。]
って、えれき……っず?
撃退すればクレジットが手に入る、って――。
[報奨金に目が眩んだ訳では無い。
目が眩んだのは――「自分で稼ぐ機会」に対してだ。**]
(しばらくは退屈せずに済みそうだな)
[シュンバにはシュンバの狙いがあった。時術使いだという彼女。さすがにシュンバにも時術使いの希少さはわかっている。そしてそこに厄介ごとが蟻の様に群がってくるであろうことも、たどたどしく頭をさげる少女に苦笑いを浮かべるも、どこか憎めない様子で]
お嬢ちゃん、可愛い奴だよアンタは。
[おそらく彼女には伝わらないであろう皮肉を口にした**]
[その通信には、こう書いてあった。]
[例の未知のモンスターのニュースは見ているな?ルミナスにて、その片鱗と見られる情報が入っている。
どうもそのモンスターの影響力は、メカにも及ぶらしい。対ジャスティスKの兵器として、大いに使える可能性がある。調査せよ。
なお、死にたくなければ戦闘は避けろ。]
……まずい、ミア!
[読みながら、違和感があった。
人の気配が、無さすぎると。]
[ケヴィンを待つ間、少し離れて、ミアは目を閉じて胸の前で祈るように指を組んだ]
薔薇の城の御方
闇の支配者
紅の王
緑髪の艶美
白百合の君
陽の元よりいらして、月を支配なさる方
紅き剣の御前に敵はおらず
200の姫がひれ伏す
[白百合の賛歌を、澄んだ声で]
[呼びかけられて、ミアはきょとんとして歌をやめた。
……それで良かったのだろう。ミアは知らなかったが、それ以上続けたらきっと、遠くで見ている銀翅の君>>1:266が、怒り心頭で乗り込んできただろうから。
……いや、ある意味、それこそミアの望みではあったのだが]
なにかあったのですか?
─ 回想・テトラレッサ ─
[暫し。孤児院のこどもたちを前に考え事をしていると、フィロが見上げてくる。>>0:278]
…ん。あ、ああ。…なんでも、ないんだ。
ただ。ここに似てるけど、全然似てない場所のことを…思い出して。
[そんな、曖昧な答え方をする。フィロの内心>>0:279については知らぬまま。]
[と、院長と呼ばれたモンスターがフィロに声をかける>>0:280。羊の形をしたモンスターは、にこにこと笑っていて。そして、そんな彼と話すフィロもまた笑顔で。]
……ふふ。なんだか。いいなあ。
[ただ、ちらりと聞こえたフィロの言葉>>0:281に、少し影を感じて。…見つかってない?見つけるまで探す…]
…見つかる。きっと…見つかる。
[それは何処か自分に言い聞かすかのように。そして、院長が立ち去り際に頭を下げれば、自身もまた、ややあわてながらぺこりと頭を下げて。]
…良い先生だね。
[『先生』と言えば、キングダムの学園の講師たちは皆、何処か冷たく、高圧的で、恐ろしかったのを思い出す。あんな先生もいるんだ。などとおもいながら。]
―第三層―
捜索は任せてください。
[>>1:298のスーからの提案は特に断る理由もなく。
スーも当初と活動が衰えていないのはわかっていた。剣を飲み込み吸収したこと>>1:203と何か関係があるのだろうかと、憶測をした。
二人が休んでいた間>>1:313に諸々内蔵されているセンサーを稼動させる]
ガラクタばかりのようです。
[目にするのはどれもこれも使えなさそうなものばかり。
しかしラーシナが探索を開始したときに何かを見つけたらしく>>1:313]
…これは…まさか、シップ?
[知るものよりも幾分か小さいが、恐らく間違いはない。
とりあえず機能が生きているのかどうか――罠はないだろうかと内部に入って探ろうとする。
扉はいともたやすく開いた]
―小型シップ内―
[埃っぽい――動かなくなってからかなり時間が経っている。
シンプルなこじんまりとした造り――多人数が乗るものではない。
武装されていない――戦闘用ではない。
何が起こるかわからない為に、目視できるデータを算出していく。
他の人たちも同様にシップ内に入ってきただろうか。それともまだ外を探索しているだろうか。]
まだ動くのでしょうか。
[言って、その辺にあるスイッチをとりあえず押してみる。
結果は3(3)
1.起動音、シップ内部の機械に光が戻る
2.警告音、転送装置作動というメッセージが艦内に響く
3.何も起こらない]
[そして、フィロの問いかけ>>1:23を聞けば]
うーん。行きたい所かあ。そうだな、他にもこのリージョンで面白い所があったら、連れて行ってくれないかな?
[そう言えば、フィロはテトラレッサにある大きな湖へと案内してくれた>>1:119。
暫し、そこでの眺めを楽しんでから、一先ずシップ発着場へと向かう。そして、『ゲート』でクーロンに戻ることを頼まれれば]
うん、勿論。構わないよ。
……?
[その時、耳に入ったのは通りすがりの旅人の会話。]
パーミュ…?聞いたことあるような、ないような…
[と、その話にフィロが目をきらきらと輝かせる>>1:120。どうやら、辺境リージョンでのお宝発掘に心を躍らせているらしい。]
…超古代文明のシップ。ぼくも気になるな。面白いものが見られるかも知れない。うん。行こう。
[そう、頷く。そして、直ぐに、クーロンへの『ゲート』を開いたのだった。]**
― パーミュ・古代シップ内第三層 ―
[古代シップの深層から、まだ使われると思われる小型シップが発見された。機械にも文明にも疎い自身にとっては操作することは儘ならないだろう。J・Qがシップの起動に手を出したようだった >>44 が、メカである彼女にもどうやら操作することは叶わなかったらしい。ジャッカル >>2 もさほど興味を示していないらしい]
スーたちは、このシップ、いるか?
必要ない、だったら。
ナカジマに渡したい、思う。
[シュライクにある町工場・中島製作所は、今やメカの製作・修理に長けた大規模な工場へと発展していた。そこならばこのシップを活用することもできるかもしれない。少なからず恩義を感じている立場ゆえに、せめてもの恩返しを行いたいと考え、四人にそう提案する。*]
―小型シップ内―
[シップの中は多人数が乗るものではなく、J・Q>>44が起動して見るもののまったく反応無し。
そこでラーシナ>>47は一つ提案する。]
難しい事はわからぬが、ワシはかまわぬのじゃが…。
[とJ・Qやスーの返事を聞き、シップの中を後にした。**]
―小型シップ内→パーミュ・第三層―
−回想・第三層扉前−
んじゃ休むってことで。
いやー、やっぱさー、ここまで来るともう空気が違うよね。空気が。これは完全になんかいいものあるに違いないね。ああでもいいものあったら誰がもらうことにする?
とりあえず使えるヒトがもらうことにして。みんな使えるものだったり誰も使えないものだったら見つけたもん勝ちとかそんな感じ?
じゃんけんとかもいいよね。いいよねじゃんけん。スーさんじゃんけんとか超久しぶり。もう何十年やってないレベル。あ、もうこの際勝ち負けとかいいからじゃんけんしようぜじゃんけん。
分かるよねじゃんけん。分からなかったらスーさんの楽しい楽しいじゃんけん講座を開講するけれどもー…
[などと。極めてどうでもいい話をして、これでは休憩にも見張りにもなっていないのじゃなかろうか。とはいえ、休んでは見たものの、割とみんな元気っぽいからあまり実害はないのかもしれない]
−回想・シップ見つけた!−
まじで?わぁおー。まーじでー。
すげえ。ラーシナすげえ。
[スーがシップ内部の物見遊山に時間を費やしている間に、ラーシナがシップを見つけてきた>>1:313。シップとしては見るからに小型のそれは、脱出艇かなにかだろうか。
装飾があるわけでも、武装がされているわけでもないようだし>>44]
ああ、だからあの扉か。なるほどなるほどー?
[開け方を知らないものからしたら酷くややこしい難攻不落の。開け方を知っているものにとってはボタンひとつで簡単に開閉が可能な。例の扉は、なるほど確かに緊急時にはさぞ出入りがしやすかろう、とか、勝手に納得した。単なる推測だけど]
−今・シップの中−
どう?動きそう?無理っぽい?
[相棒がスイッチ押したけど動かない様子>>44]
そっかー。動かないかー。
ん?ナカジマ?ラーシアのこと?じゃなくて?
あー、いいヒューマンのヒトだっけ。
うん、いいよいいよ。
とか。二つ返事で頷いちゃうのも『生きてる』っぽい。
動くんならちょっと欲しかったけどねー。
[これが動けば、追っ手から逃げるのも楽になりそうだ、とか、そんな打算。
ああでも、それで困らなくなったら、『困っているヒトを助けて』くれている相棒は助けてくれなくなっちゃったりするんだろうか。
ちらりと相棒を見たけど。まぁシップが動かないなら変わらないか]
ん?おお?うっそマジで?こんなんでいいの?
[機械を殴って手首からぽっきり逝った腕をぷらぷらさせながら、ぱちぱちと光が灯っていくコンソールを眺める。
その光は伝播するようにシップ内部へ広がり、やがてシップ全体を包み込んだ]
なんか起動したっぽいけど。
動かし方、分かるヒトー?
[挙手を待ってみたけど。考えてみたらこれ、超古代のだし。動かし方分かんなくない?]
……とりあえずさ。他の誰かに盗られないように何とか鍵だけかけて、ナカジマさんに渡しちゃわない?
そのまま引き取ってもらっちゃってもいいし。
動かし方が分かるようになったら改めてもらうってことにするとかどう?
[あるいはコンソールを操作すれば古代の何かしらの情報とか得られたのかもしれないけれど、その辺は完全に専門外だ。
提案するだけして。四苦八苦しながら何とかセキュリティかけたのは誰だったか。
結局シップはその場に残し、ジャッカル>>48の後に続いてシップの最深部を後にする]
んじゃー次の目的地はナカジマさんち?どこって言ってたっけ。シュライク?
直通のシップとか出てるかな。ラーシナ、案内お願いしてもー…っと、そういえばさ。おっちゃんおっちゃんジャッカルさん。
シップの一番奥までこれたけど、どうする?ナカジマさんちまで一緒に行く?
[ようやくジャッカルの最初の提案が荷物持ちだったことなど思い出し、それを尋ねたりもしながら。シップを出るその道すがらに、誰か他の冒険者と出会うこともあったろうか。
帰りもやっぱり先頭を行っているのであろうか。相棒の背を見ながら、向かう先は、外へ。バスへ。シップの発着場へ**]
【シックネス】
─ どこか ─
[退化していく。忘れていく]
[得たはずのものが消えていくことを、
けれど、彼女はかなしいとは思わない。
そういうものなのだ。
あちこちにひろがって、
「あなた」が「わたし」にかわって、
ぜんぶひとつになって、溶けて、きえてゆく]
[けれど]
[迷子の小鳥の歌は好きだった。
それを忘れてしまうのは残念だと思ったら、
ふと、ちょっと似ていて、ちょっと違う、
そんなものを見つけて]
[だから、ひとつになろうとおもったのだ>>39]
[それは、ルミナス深部に生息する、光の獣「クリスタルビースト」。
水晶のような透ける体をした、狐のようなモンスター。
各地にひろがった彼女のひとつ]
[モンスターは、地を蹴り、前足の爪を伸ばして、無防備なミアの背中を抱きしめ斬り裂こうと、
した]
……キャンッ!
[そこへ、見てもいなかった方向から、攻撃が入って、獣は転がった。
シャンッという硬質な音をたてて、すぐに立ち上がり、攻撃態勢を向ける]
― 幕間・回想 ―
[メイアルはかつて白百合の君に進言した事があった。
銀翅の君の元へ自分を中心とした黒騎士団を送り込めば良い。
そして、ミアを奪還する事も可能だろうと。
しかし、その進言は受け入れられる事は無かった。]
……心得ました。
[曰く、無理矢理に取り戻したところで意味は無い。
彼女の心が奪われたままであればいずれ出奔するであろう。
まさか、自分にも先代の様に寵姫を硝子の棺に閉じ込めるか、或いは闇の迷宮に閉じ込めるようにしろと言うのかと。]
差し出がましい事を申しました、我が君。
【シックネス】
[ゆらり、ゆらり……。
飢えた獣のようであり。しかし、なぜか上の空のようであり。
泳ぐような足取りで、モンスターは2人の周りを円を描くように回る。
……モンスターと命のやり取りをした者ならば、違和感のようなものを感じるかもしれない。
まるで「ここにいない誰か」が、動かしているような]
シャッ……!
[よだれをこぼし、爪を伸ばして、一つ覚えのようにモンスターは邪魔なケヴィンに飛びかかった]
[ケヴィンがこちらを通り越し、後ろを見ている。
そこでやっと、ミアは後ろに何かがいることに気付いた]
っきゃ……!
[すり抜けざま、後ろのモンスターにキックを放ったケヴィンに、ミアは小さく悲鳴をして、数歩たたらを踏んだ。
逃げろ、と言われて首を振る。
人間が、妖魔を守って盾になるのは、ミアにとっては当然のことだったが。……あのモンスターは、ミアを見た。ミアを狙った。
だから、背を向ける方が怖かった]
<硝子の盾!>
[ケヴィンに対してかけるのは、一度だけとはいえ対象者を完璧に守りきる術。なおかつ、攻撃者は硝子の破片で手痛い反撃を受ける硝子の盾だ。
更に、攻撃力をあげる印を与えようと、ミアはケヴィンが触れられる位置に来るのを待つ]
【シックネス】
[どうしていやがるの?
すぐにしあわせになれるよ。
にげないで。ひとつになろう?]
[彼女は語りかけたが、しかし分体の喉では発する事が出来なかった。
でもきっと問題ない。力ずくで彼女を注ぎ込めばいいのだ。
きっと相手もそれを望んでいる]
[彼女はみたび飛びかかろうとしたが、その体に、またも蹴りが撃ち込まれた。
シャリーンと体を構成する水晶が剥がれおちる。
ごくごく小さい生き物の寄り集まりである「彼女」であったが、あんまりにも小さくなってしまった「彼女」の破片は、死んでしまう]
[やめて、やめて。
生きたいの。ひとつになりたいの。
それだけなのに]
―シップ・発着場―
[シュンバ、ツバキ、アザミの表情を見て、にやりと笑う]
さてと、決まりだね。
さあ乗った乗った。
[ジョーンズは三人を促し、『タクシー屋』に乗り込むよう促す。
もしアザミがまだ逡巡しているのならば、こう言うだろう]
ツバキの護衛は君程度の腕だと、足手まといになるかもしれないから推奨は出来ないな。
IRPOの仕事もあるだろうしここでさよならしたほうがいいよ。
まあ、どうしてもって言うなら席は一つ空けるけれど?
[ジョーンズは一定の評価を彼女に下していたが、しかし敢えて挑発するような口調、これで彼女が引き下がるならばそれもまたよし。だが着いてくるというならば……]
(せいぜい利用させてもらうかな)
【シックネス】
[彼女は口を開き、牙を剥いた。
ガチガチと牙を鳴らし、よだれをこぼした。
目玉がくるりと裏返り、白眼になる]
[狂ったように、手当たりしだい、噛みつこうとしはじめた]
[砕かれた硝子の盾が、カウンターとなって獣に振りかかる。
ブロークングラス。
それを横目に、ケヴィンの腕に、細い指先で印をなぞる]
<勝利のルーン>
[一時的に、攻撃力を増大させる術]
気を付けて……。
[モンスターの異常性に気づいたわけではなかったが、自然とそう言っていた]
【シックネス】
[邪魔物の攻撃を受けて、ついに水晶の体に無数のヒビが入った。
身動きするごとに、ボロボロと体が壊れていく。死んでゆく。
無念。
これが女王であったなら、ちゃんと吸収してあげられたのに]
[でも]
[彼女はひとりではない。
モンスターは、壊れ行く体で、高く長く遠吠えした]
[スー>>52が突然機械を叩き、シップは始動した。]
おお、早く動いたのう…。もしワシが叩いてたなら壊れてただろう。動かし方?ワシは知らん。
[一応IRPO隊員なので通常のシップの使い方知ってるが、古代のシップとなれば話は別だ。
スー>>53の言うとおり鍵だけかける事にした。セキュリティ掛けたのは誰じゃったかのぅ…。
帰る途中、スー>>54に何か言われる。その後どうするかの事らしいが…答えは決まっていた。]
荷物運びで重い物を持ち運べそうじゃったが、残念ながらあのシップぐらいしか収集は無かった。
報酬?あの変な機械(ガラクタ)だけでいい。次の目的地は考えてないがとりあえず休憩所に戻ったらもう少しここで休憩してから出かけるつもりじゃ。
[こうして、パーミュの発着場に到着した。パーミュの発着場のTV>>0を見て…]
「爆笑★エレキッズ」がリージョン・マンハッタンで大暴れ…。面白そうじゃな…あの壊せなかったドアと比べたらのう…。
政治ニュース?気鼓祝の二人の王が喧嘩し最大戦争「床青の戦い」まであと僅か?仕官募集中で戦争開始時は通常のシップで行けなくなる可能性。
うむうむ…
[TVを見て、マンハッタンに行こうか迷ってる**]
[それに応えて……。
ゆらり、ゆらりと、うつろな目をした人たちが集まってきた。
ヒューマン、モンスター、下級妖魔、……そしてメカまでも]
[ぎこちない、夢見るような足取りで、
ゆっくりゆっくり近づいてくる]
[ケヴィンの体当たりを見て、ミアは不思議に思う。
どうしてこんな美しくない……はっきり言えば泥臭い戦いかたをするのだろう?と。
妖魔の君たちの「狩り」はそうではなかった。
圧倒的な力の差で、危なげもない、一方的な戦いになるか。獲物が自ら首を差し出すか。
それが普通で、当たり前なのだと。
妖魔以外は、これが「普通」なのだろうか。
狩りの前に消費される噛ませ犬が、ともすれば簡単に死んでしまうように。簡単に死んでしまうような戦いを、人間達はしなければならないのか。
どうしようもなく弱いから]
[モンスターの体が崩れていくのに、ほっとする。
それから、もう少しおとなしかったなら、銀翅の君に献上するコレクションとして良かったかもしれない、と残念に思う。
そうしたら、今度は人が集まり始めた。
さっきまで静かだったのに、どこにいたのかしら、と思っていると]
きゃっ、
[黒騎士や従者のようには優雅ではない抱えかたに、慌ててケヴィンの肩に腕を回す。広くて固い肩だった]
逃げるんですか?
[事態を飲み込めないまま、聞いた]
【シックネス】
いっしょに、
いっしょに、
いいいいいいいっしょいっしょに、ににににいににになろなろななななななろおおおおう?
こわがががががががあががあががああがらないで。
しししししあわせなの、
とてもとてととてとてもとてもとても。
>>74
ああ。……あれ、全部さっきのモンスターと"同じ"なんだ。何かに憑かれてるようなもんでな。
……たぶん、やられたらああなっちまう。
[と説明しながら、隙間を縫うように走り抜けていく。
ミアは軽いな、と思いつつ。
直線的に飛び掛かる下級妖魔をかわし、狂ったメカをフェイントで誘導してから通り抜けた。]
……まさか、ここまでひでぇとはな。
IRPOは何してやがるんだよ。
[と、普段は敵な関わりに向けてそんなことを言いつつ。]
発着場までやられてたら、ってのが最悪パターンなのと……。
アレが、混沌まで越えられる可能性がある。
ってのが最悪だな。
[そう喋りながら、ヒューマンから全力で逃げていく。相手の動きが単純化されているので、フェイントをかければすぐに引っ掛る所だけが救いだった。]
― クーロン ―
[結局、去る者は追わず。
そのままクーロンを探索していると、妖魔の一団に遭遇した。
あからさまにこちらに敵意を向けてくる面々に対して笑みすら浮かべて。]
あらあら、何か御用かしら?
『白き翼のメイアルとお見受けする。』
『我々は警告に来た、彼女に手出しは控えてもらいたい。』
――幻魔相破
[真紅の魔剣が元の大きさよりも遥かに大きく膨れ上がり。
その剣が一人目の相手に次々と連撃を入れていく。
トドメとばかりに、縦に相手を切り裂いて。]
先手は譲ってあげたわ。
良かったわね、一撃でも私に入れられて。
[幻魔を一度鞘にしまうと。
妖魔の小手に吸収した魔物の力を引き出すようにして。
金色に輝くその拳で目の前の相手を無造作に殴りつけていく。
妖魔武具憑依能力、タイガーランページ。
その光景を見て残りの妖魔は逃亡しようとするが。]
― パーミュ・古代シップ内 ―
[深層から発見された小型シップの内部機器はどうやら生きているらしく、スーの行動 >>53 によって光を取り戻した。しかし無論、古代のシップを操作する技術もあるはずはなく、スーの問いかけに無言で首を左右に振り]
ここへ来るよう、ナカジマ、伝えておく。
[スーの提案に頷いて承諾の意を示し、一度シュライクまで戻ることにした]
……ジャッカル、助かった。また、いつか。
[シップ発着場まで戻ってから、別のリージョンへと向かうと言うジャッカル >>70 に別れを告げ、クーロン経由のシップへと乗り込む。スーとJQが同行するのであれば、そのまま中島製作所まで案内するだろう]
逃げられる、と思ったのかしらね?
[慌てて逃亡を試みた連中に向けて術の詠唱を開始する。
死神のカードが天空から舞い降りて、目の前に居た面々を次々に葬っていく。
ミアが狩りと表現した圧倒的な戦いがそこにあった。]
実に見苦しい妖魔ね、そうは思わない?
[その場にいつから居たのだろうか。
上級妖魔の気配のする少年へと笑みを浮かべて話しかけていた。
姿を変えているのか。
見た目は普通の人間と大差無いが。
その身に纏う気配は明らかに自分達に近いものを感じていたのだ。]
― シュライク・中島製作所 ―
[機械文明の発展とともに目覚ましい事業拡大化を遂げた中島製作所は、見た目こそ大工場であったが、職員たちの気ままさは100年前から変わっていない。何代目かの跡取りである技師ナカジマと、彼手製のメカ・ナカジマ弐拾陸式に出迎えられ、束の間の再開に浸る]
ナカジマ。パーミュで、小型シップ、見つけた。
動かす、できる、なら。
スー、J・Q、ジャッカルの三人には、自由に利用できるよう、頼む。
[まだうら若い少年技師は二つ返事でそれに答え、相棒とともにすぐさまパーミュへと向かう準備を始めた。彼の実父である社長はその様子に怒号を発するが、その声色は呆れ混じりでさほど止める様子もない]
「そういや、ラーシナ」
[矢継ぎ早に社内を出ようとする技師がふと振り返り、ルミナスが未知のモンスターによる襲撃を受けている話を告げた。お前にも何か関係しているんじゃないか、と。IRPOにも通達済みらしいが、もし行くなら気を付けろよ、とも。技師はそれだけ言い終えると、相棒であるメカを連れてシップ発着場へと走り出した]
感染ですか……とにかく、触られると良くないのですね。
では……。
<俊足のルーン!>
[抱きあげられている今なら、印書きたい放題だ。
ミアは回避能力をあげるルーンを、ケヴィンの胸に指先でなぞった。
くすぐったいかもしれないが、そこまで気は回らなかった]
あ……あれ。
ケヴィンさん、発着場のシップで誰か呼んでいます。
早く来い、逃げるぞ……って。
[行く手を指差す。
シップはエンジンが入って、今にも飛び立ちそうに細かく振動しているが、出入り口がひとつだけ開いている。
そこから手を振っているのは、恐らく陽術指導関係の生存者だろう。術師のローブが見え隠れしている]
[未知のモンスター。その形容は、むしろ自身にこそ相応しいのではないかと思う。自嘲じみた心境の端で、何か引っかかるものを覚えた。その刹那、不意に鈍い頭痛が襲う]
『いきたい、たべたい、あいしたい』
[耳の奥で、幻聴めいた声が響く。その声には、はっきりと聞き憶えがあった。目の前が揺らぐ。傾く。震える。――職員、あるいは同行者に声を掛けられ、はっと我に返った。ヒューマンに似たその相貌は、蒼褪めていただろう]
ルミナスに、行く。
[誰に言うでもなく、小さくそう呟いた。シュライクからルミナスへのシップは、もしかしたらすでに休航化されているかもしれない。そうした冷静な分析は元々不得意であったが、今はほとんど衝動にも近かった。技師たちを追うように、シュライクのシップ発着場へと向かう。*]
─ シップ内 ─
[床に下ろされる。
足元に感じる振動は、ここしばらくで慣れてきたものだ。
ただ抱かれていただけのミアは、息ひとつ乱していない]
怪我なんてありません。
[ポーチからハンカチを出して、ぽふぽふとケヴィンの汗を拭いてあげた。
そういったことをしなれていないので、ちょっと息苦しかったかもしれないが]
[ミアは自分が「変化」していることを感じた。
「成長」する不安定な存在であるヒューマンと違い、完成された存在として生まれる妖魔には「変化」というのは恥ずかしいことだ。
魅力があがるのはいい。それは妖魔にとって価値のあるものだ。
でも、「変化」だなんて。他の妖魔に知られたら、笑われてしまう。
けれど、白百合の君に対する敬愛とも、銀翅の君に対する思慕とも違うこの気持ちは、最初はなかったはずのものだ。
一体いつ、どうやって発生してしまったというのだろう?]
はい。全然ゆっくり出来ませんでしたね。
[ごく素直に、そう感想を言った。
しかしまだ「とんでもなさ」は、はっきりと理解出来ていなかったので]
でも、久しぶりにルミナスを見れて、楽しかったです。
あの尖塔は美しいと思います。
出来れば光の迷宮も、また見物出来たらよかったのですけど。
[と、どこかお気楽な調子で。
ハンカチを仕舞って、周囲をきょろきょろする]
次はどこへ向かうのですか?
ずいぶん安く受けるんだな?
[シュンバの提示した金額>>27は予想よりもずっと安かった。この男は自分の腕にそれなり以上の自信をもっていると思ったのだが……。
なにか裏でもあるのではないか、という疑念が自然に言葉に滲む。
やはり、彼らにツバキを任せるのは不安だ、とツバキの頼み>>13には肯定を返そうとして、]
……なんだ?
[通信機が耳障りな音をたてた。
慌てて取り出し、回線を開く。]
――は?博士が?
いや、そんなことジャスティスに任せて、
………分かった、戻る。いや、戻ります。
[通信を切ると、溜息を一つ。
挑発的な態度>>65のジョーンズを軽く睨むと、]
不本意だが、ここでどうやらお別れのようだな。
[告げて、再びツバキへと向き直る。肘でジョーンズを示して]
ツバキ、
この男はあなたの下着に格別の興味をもっていた「変態」だ。
重々注意をするように。
[くれぐれも二人きりになったりはしないように、と念を押した。]
>>91
[ミアの変わらぬ様子に、ふっと笑う。
慌てる自分の方が滑稽なのかもしれないな、と。
いつもの調子に戻って、]
この様子じゃ行き先はIRPOだな。
この手の事件を解決するのがやつらの仕事だ。
世界の平和を守る為、ってな。
[どちらかと言うと、その敵対する立場にいたりするのだが。
ケヴィンの見立てでは、リージョンが丸ごと滅ぶレベルのアレは既に兵器と言って良いレベルだった。正体が何か、どんなものかは良く分からなかったが。
何らかの意思を持つ本体がいる気がしていた。]
ま、ちょっと面倒な奴らに色々聞かれるかもしれんが……。
ミアは一般人、ってことにしとけば大丈夫だろう。
[俺の方は分からないが、と思う。]
―IRPO本部―
[見慣れた建物の中をカツカツと、早足に歩く。]
まったく、あのマッドサイエンティスト寸前の男など、どこで恨みを買っていても――と、いうほど他者と交流のあるヒトではなかったな、
博士は。
[自分の印象も一度見たときの、一方的なものに過ぎない。と、なるとやはり公式発表どおりにジャスティスに恨みを抱く(あるいは脅威に感じている)悪の組織が最有力の容疑者、ということになるのだが……]
なんだかしっくりこないな……。
[それがなぜかはまだ分かりそうになかった。]
―クーロン・繁華街へと到着―
[タクシー屋と別れたあと、>>31恋人のアルカナからウートラの声が聞こえた。ジョーンズは鼻歌交じりにそれに応える]
いやこれはこれは大変お世話になっております。
術士保護団体のジョーンズでございます!
はいはい、ええ分かっております。
ちゃんと用意しておりますとも。
場所はそうですねぇ。
クーロンの西の時計塔の前に22時でよろしかったでしょうか?
ええ、東の時計塔ではなく、西の時計塔です。
では、伺わせていただきますので。
[続けて、ジョーンズは通信機を一つ取り出して]
もしもし、やっほーリンさん。
あの件について、調べはついた?
ああ、なるほど、あっはっはっはっは、やっぱりそうかー犯人はウートラだったかー。
いや、何となく分かってたんだけどね。
でも安心した。
これで安心して、ウートラをぶっ殺せるよ。
―IRPO本部内・或る一室―
[遣って来たIRPO本部内で、普段クーロン周辺を管轄にしている隊員を見つけて声を掛ける。
ナガサメマチの現状と、事件に関する調査に関して聞きたいと依頼すれば。やはり、渋られて。
とは言え、最終的に普段の付き合いが物を言ったのだろう。
「他の隊員には内緒ですよー?」
こっそりとナガサメマチの仮設本部へと連絡を取ってくれた。
―――やがて。
[
―――シーン・・・。
繋がった筈の通信機は、ほんの僅かなノイズだけを吐き出して沈黙。
「あ?あれ?あれ??あれええ?
あ!もしかしてサイレンス、さん!?(>>0:68>>0:69)
ヘッジホッグさんは???
えー?マイクコツコツ叩いたって解りませんよぉ!!!
居ないんですね。そこにはアナタしかいないんですね!!!!!!!」
最後の方はなにか半泣きになっているのを生温く眺める。]
って、んー???
[ばたばた、と。廊下を行きかう音がする。]
どうしたんだろ?あんなに足音たてて。
[剣術の基本、歩法では滑るように、肩を揺らさぬように、を良しとする。
傍目から見れば神経質であると知りながらも高い足音はどうにも気になって仕舞う。不思議に思ってそちらに気を遣れば。
「博士が…」「…をジャスティスが…」
拾った単語を彩る音は、何処か切羽詰まったような深刻な響きで。
―――おーや?これってなんかただ事じゃないよねぇ?
むくり、と。野次馬根性が頭をもたげた]
ナガサメマチのことは解り次第教えてくれればいいから!
[「え!ええ!?!?ゲンさん!!」
背中にかかる声にひらひらと手を振って。
関係者の様な顔をして研究所へ]
─クーロン行きのシップ内─
そういえば俺はいったい何しにナガサメマチまでいったんだ?
そもそも港から出てねぇじゃねぇか……。
[そうして今は雇主になったツバキをじっと見つめ、まあこれはこれでいいかと思う。さらに、ジョーンズの顔見て]
『ゴン!』
[思わず頭を叩いていた…グーで]
さて、とりあえずクーロンに着くまで酒盛りといこうかね
[懐から不思議な形の陶器─トックリを取り出した]
─ シップ内 ─
まあ、ケヴィンさんはやっぱり本当の本当は、お巡りさんだったのですね。
[何か過去の話を持ち出して、ミアは間違った納得をした。
それから、深い深い紫の目で、じいっとケヴィンを見つめた]
ケヴィンさん。
わたし、
ここで貴方と別れた方がいいと思うのです。
[それから説明できないものを説明しようとして]
わたし、たぶん、貴方のことが「どうでも良く」はありません。
人間に対してこんなふうに思う事は、わたしたちの様な存在にとってはとてもとても驚異的なことだと、分かって貰えるでしょうか。
わたしのこんな気持ちを、銀翅の君がお知りになったら、きっとお許し下さらない。
[ミアはどこか今までとちょっと種類の違う悲しさのこもった、
どうしようもない、
何か間違えた時の様な、
微笑みの様なものを浮かべて]
わたしにとって、主とは絶対です。
命より重く、誇りより尊く、世界より確かなものです。
たとえばもし、銀翅の君がわたしに、あなたを殺せと言ったとしたら、
わたしはそれに従うでしょう。
でも、わたしは今、そんなことをしたくないと思っているのです。
─クーロン・繁華街─
西の時計塔?
[シュンバは西の時計塔についてどんなところだったか思い起こそうとした。…が、シュンバはそれについて知らなかった。]
―パーミュ・発着場―
[ラーシナ>>81にお礼を言われ、ひとまず解散。見送ったのかも知れない。
...は一人になった時…]
さてと…マンハッタンにでも行ってそのばくしょ…
[突然通信機が鳴る。...は誰も居ない場所に周り連絡する。小声で…]
こちらジャッカル!御用は?
[IRPOによると、ジャスティスシリーズの製作者クレインが殺害された模様。
悪の組織による犯行の可能性が高く、現在も捜査を続けているとの事。
どうやら...はクレイン殺害のニュースを聞かなかった模様…]
ウム…難しい事はわからんが…戻った方が良いのかね?
わかったぞ。マンハッタンの爆笑★エレキッズを倒そうと思ったのじゃが…。
えっ?薬草じゃって?それも違う?
[どうやら指摘を受けている模様…]
─ 超古代シップ・第二層 ─
[第二層に入って直ぐは同じような通路が続いていたが、ある地点から壁や天井に光が走る、超科学的な光景へと変化する。
空間も通路よりは広い、部屋のようなものへと変わっていた]
すっげー、これが超古代の技術ってやつか?
[目を輝かせながら辺りを見回し、ついでに何か無いかと探し始める。
最初より奥に来たのだから、少しでも良い物があるんじゃないかと期待して、3(6)時間程探索しながら奥へと進んだ]
[殺せ>>109と言う言葉には、なんと返事していいのか分からなかった。
困り顔をしていたら、ケヴィンは笑って、通り過ぎて行った。
だから、ミアはそのまま逆方向へと、
お互いに背を向けて、
歩きだして。
同じシップの中で、別々の席に座って、
同じ振動に揺られながら、隣には誰もおらず]
[ミアはただ、まっすぐ背を伸ばして座り、前の座席を見つめて、
膝の上に置いた手を白く握り締めていた。
もうすぐIRPOに着いて、
彼はきっと本部へ行くのだろう。
ミアはそこで船を乗り継いで、別の場所に行くのだ]**
─ 超古代シップ・第二層 ─
[フィロが探しても特に何か見つかりはしなかった。
詰まらなそうに口を尖らせて、セルリアンへと声をかける]
なんもねー!
セルリアン、何かあったか?
[紅い瞳を彼へと向けると、その手に彼が所持しているものとは異なる剣が握られていた]
うわ、なんだそれ!
セルリアンいーもん見つけてんじゃん!
俺武器とか使わないから詳しくないんだよな。
セルリアン、これなんて剣か分かるか?
[剣を扱うセルリアンならば知識もあろうかと、剣についてを訊ねてみる。
さて、セルリアンは知っていただろうか。
どんな答えが返るにせよ、物珍しげに剣を眺めて、『お宝』を見つけたことにフィロは歓喜した]
――IRPO。
[シップが到着した。
これで良かったのか?と思う。
ミアに……居場所は、あるのだろうか。
これから、どこへ行くつもりなのか。
帰るのか?主の元に。
あるいは、ファシナトゥールに。
……どこかに、行くのか?
これで、良かったのだろうか。]
……わからねぇ。
[ただ、何となく。
無性に、何かにぶつけたかった。
自分より強い存在に。]
―IRPO本部行きのシップ―
[とりあえず戻る事にした...。表向きはジャスディスの観察だが…]
(一つの考えかね…。無理に考えたが…
クレイン殺しの犯人はジャスディスを恨むIRPO隊員かも知れぬ。
理由は簡単。出番を取られまくっている。とまあ、今回の探索で考えたのじゃがな。)
[と…そんなこんなでIRPO本部に到着した。]
―IRPO本部―
ハハハ!IRPO解放区でデモンストレーションをやると聞いていたがどこじゃったかな?
[武術家として一人の男>>114に聞いてみる事にしたが…。]
―回想・>>118―
[J・Qに「またお会いできればと思います」と言われ…]
うむ、ワシもだ。
[J・Q達の姿が見えなくなるまで見送った…]
―回想完了―
[男>>116聞いてみたものの戦闘を頼まれる。だが、元気なのに逃げてたら男じゃない。]
んっ?ワシに勝つ自身があるのかね?
別に良いが…準備はいいのかね?アイテムの使用は?構えの準備は?
[次々と質問して行き、質問を終えた後...は戦闘準備に入る。あの男が実はクローンで戦った戦闘員だと言う事は知らなかった。頭悪いので。]
【ジャスティスK】
─ クーロン ─
[「クレイン殺害犯」の捜索と、術士ウートラの捜索を兼ねて、ジャスティスKはクーロンに来ていた]
『ジャスティスが来てくれると、治安が良くなって助かるぜ。ずっと居てくれたら、ちったぁいいリージョンになるんだがなあ』
[シップ発着場の職員がそうやって冗談を言うのへ]
私が来るということは、そこに悪があると言う事です。
つまり、私が来ないリージョンが本当に良いリージョンだと思います。
[などと、生真面目に返す]
[思考回路はまだ熱を帯びて、今までの自分とは何かが違う。
けれども、そこをブロックしてしまえば、並列で別の通常作業が出来る。
自分自身がそんなメカであることを、ジャスティスKは幸運だと思った]
[存在しない「クレイン殺害犯」を追いながら、ジャスティスKは思う。
姉さんならどう判断しただろうか? 同じ「正義」として作られ、しかし全く違う道を歩んできた彼女ならば]
[……何度もリンクを開こうとして、しかし、寸前でやめた。
もし彼女が「楽しい」思いに包まれていたり、あるいは、クレイン殺害を気づかれ、弾劾されるようなことになればきっと、正気ではいられなくなるような恐れを感じたから]*
[...は爆砕鉄拳>>121を3(3)。
1.普通に食らった。
2.倒れたがすぐ体制を整えた
3.倒れたがすぐには体制を整えない]
やりおるのう…。じゃあこっちは…こうさせて貰おうかね?
[...はスライディングで相手を転ばせようとした。]
【ウートラ】
[恋人のアルカナタローから帰ってくる胡散臭いほど明るい声>>96に、ウートラは渋面になる]
よかろう。
間違いなく連れてきたならば、約束通りこっちが対価を割増してやろう。
何が欲しいか考えて置くがいい。
[タローから光が消えて、術が収まると、ふんとウートラは鼻を鳴らした]
ゴミ虫めが。
何か裏があることくらい分かっておるぞ……。
我を甘く見ればそれなりの報いを受けて貰おう。
―ちょっと前・クーロン行きシップ内―
[今後のプランを練っていると『ゴン!』と言う鈍い音]
痛った!?
[>>102唐突なグーパンチに頭を驚きつつそちらを見る]
何するんだよいきなり?
[何食わぬ顔で変な形の陶器を取り出すシュンバ]
(……何か意図があるのか?)
[こう考えるのはジョーンズの悪い癖かもしれない]
−回想・パーミュ発着場−
そう?そっか。じゃあおっちゃんとはここでお別れだね。
うん、またどっかで会うまで。元気でねーって。
笑顔で見送るのが『生きてる』っぽい。
[言っても表情は動かなかったので、自分の指でついっと口の端を持ち上げて。もう片方の手でひらひらとジャッカルに別れを告げる]
ああそうそう。そのうちテレビでやるかもしんないけど。
ぼんやりしたやつが居たら爪と牙に注意だよ、おっちゃん。
[思い出してそう付け加えたのはもう互いに距離が開いてしまってから。
声が届いたかどうか確かめる間もなく、ジャッカルの姿は雑踏に消えた]
さってー、それじゃ行こうかシュライク。
ん?行くよシュライク。
相棒どっか行きたいとこあったりする?
[向かうあてがあるわけでもないし、うまくすればもらえるかもしれないシップの調査というか修理というか、それを頼む用事もあることだし。
さすがにラーシナひとりに任せっきりも悪い気がするので。相棒の、問いが混じっている気がする視線>>117にそう答える]
あー、でもなー。クーロン経由かー。そっか、クーロン経由だよね。
うん。クーロン経由だよね。“また”頼みたいことがあるんだけど―――
−相棒とのおもひで・IRPO発のシップ発着場にて−
……げ。
[パーミュへと向かうシップの行程表を調べ、思い切りいやそうな声を上げた]
うわっちゃぁー…クーロン通るルートしかないじゃんこれ。
…相棒。お願いがあります。
クーロンについたらさー…
[ごにょごにょごにょごにょ。耳打ちした内容はといえば、クーロンについたら貨物箱に自分を詰め込んで、乗り換え便へ移動して欲しいというもの。ないとは思うけれど、バンダナの男と鉢合わせたら気まずい。なんとかかんとか了承を得て。そうしてクーロンについたなら、ぽっきんぽっきんに体を折りたたんで詰め込んだ箱を、相棒に運んでもらって乗り換えた]
―ちょっと前・クーロン行きシップ内―
[静かに揺れる船内]
……なあ……。
[ジョーンズは誰にとは無しに、語りかける]
もし仮に、人生をやり直せるとしたら、過去に戻れるとしたら、あんたらは戻りたいと思うか?
ツバキさん。
時術にそんな術とかはないのか?
あるとしたら、使ってみたいとか、思わないのか?
シュンバも何か後悔していることとかないのか?
[いつもの適当軽薄な口調はなりを潜めて、かといって真面目でも陰鬱でもない。どこか遠くへ語りかけるように言う]
あ?なんだ急に…
[トックリに紐で結んであるオチョコで酒を喉に流しつつ]
そうだな……思わねぇな。
全然思わねぇ。
そりゃあ、あんときこうしとけばよかったとか、気づいていればとか、まぁそんなのは生きてりゃいくらでもあるぜ。
でもなぁ、それも俺が選んできた道だからな。
多分…俺はやり直しても同じ選択をすると思うぜ。
ってことで。頼める?
[クーロン内での移動の話。もちろん貨物料金でシップに乗ろうってことはしないのだけれど。相棒にそのお願いをしようとして。説明しようとして。
見つめた相棒の向こうに黒い影が―――]
おわっ!?
[気づいて交わしてバランス崩したところへ結局食らう。黒い猫の爪の一撃]
しばらくなかったから油断してたー!ごめん、相棒、ラーシナ、さっさとシップ乗り込もう!はよはよ!
[言葉通りすっかり忘れていたのだけれど。テレビに無頓着なせいで気づかなかったけれど。
シップに乗り込む姿がばっちりカメラに収められていたのだ。いくら妖魔もテレビを見る習慣がないとはいえ、そりゃ情報だって漏れる。
同行者二人を急かして、慌ててシップへと乗り込んだ。向かうはシュライク]
─ 超古代シップ・第二層 ─
へへ、やっぱ良いもん残ってるもんだな。
確か、更に奥があったはずだよなー。
扉探そうぜ!
[フィロは嬉しげに黒い尻尾をパタパタ揺らしながら、セルリアンを急かして奥へと進む。
傍から見れば探検ごっこをして喜んでいる子供に見えることだろう。
実際、フィロはそんな気分で探索を楽しんでいた]
そーいやあんま他の奴ら見ねぇなぁ。
奥に来れてる奴って少ねぇのかな。
だとしたらまだ良いもん残ってるかも!
[見つかれば、の話だが]
[先へと進んでいくと、空間は徐々に狭まっているのか、あまり見ないと思っていた人影がちらほらと見えてくる。
その半数程は最後の扉に阻まれ、戻ろうとしている者達のようだった]
扉、開かねぇのかな。
ただ押すだけじゃ開けらんねぇとか、そーゆー…?
[まだ扉に当たってないのに、フィロは嫌そうに顔を歪めた。
頭を使う作業は苦手らしい]
簡単に開く扉だったら良いんだけどなぁー。
[戻る人達に落胆の色が多いことから、容易ではないことは明らかなのだが。
ぶつくさ言いながら、戻る人の波に逆らって最下層、第三層へと続く扉の前へとやって来た]
[>>131を受けて、ジョーンズは食い下がる]
本当にそうなのか?
例えば……もし自分の選択のせいで死なせた命があったとして、それが途方なく尊い命だったとした。
その選択枝をやり直せるとしたら……。
それでも旦那はそう答えるのか?
─ →パーミュ→古代シップ ─
[クーロンから出ている特別直行便に乗り込む。混み合う船内も、初めての体験で、なんだか少し、ワクワクする。服の裾を握っているフィロ>>1:121を見ると何かお兄さんにでもなった気がして、笑みを零す。自分にはたぶん、きょうだいはいなかったから。]
…うわ、本当に人多いねえ。うん、人の流れみたいのできてる。…っと。わわっ。
[パーミュについて、ごった返す発着場にそんな間抜けな感想を。さっきまでもぎゅうぎゅう詰めだったのに。
と、フィロに服を引っ張られる>>1:132。…でも、悪い気はしない。世間知らずな自分だけでは、そう行動的にはなれなかっただろう。素直に、フィロに感謝する。
そして、辿り着いたバス乗り場からバスに乗って、一路発掘された古代シップへ。]
これは……壮観、だなあ。
[巨大な超古代文明の遺物を前に、感嘆の声を上げる。そして…大きな穴の空いた、入り口にも。]
そうだね、ぼくも力仕事は得意じゃないから助かるよ。行こう、フィロ。
[開ける手間が省けたと笑う>>1:159フィロにそう頷く。場合によっては術を使わねばならないかと思っていたから、一安心。]
ま、俺以上に尊い命なんざねーからなーっと
[トックリを逆さにして最後の一滴まで飲み干す]
……てめぇにはあるのかよ、今この瞬間を生きてる自分さえも捨てて、それでもやり直したい過去ってのが。
−シュライクへ向かうシップの中−
あー、あれね。猫だけど猫じゃないっていうか幻獣っていうあのアレでモンスターともちょっとちがu…違わないのかなー?でも食べれる気がしないしなー。
まぁとにかくアレだよ。妖術ってヤツ。妖魔が使うヤツ。追っ手に見つかったってこと。
クーロン経由するのはちょうど良かったかな。
定期便がいくらもあるおかげで行き先ばれにくいし。
[相棒の疑問に答えるように>>134そんな説明]
まぁ、相手は妖魔だし。狙いはスーさんだし。
狙ってる以外のヒトに手ぇ出したりしてこないのは助かるかな。妖魔的には、そういうのはスマートじゃないってことなのかなー。キザだよねー。
あ、うん、そんなわけだからさ。ラーシナが襲われることはないと思うよ?相棒も大丈夫だとは思うけど。
守って守って。
[そんなことを言っている間にも、シップはシュライクにつくだろうか]
[>>139シュンバの視線を真正面から受け止めて、答える]
あるね。
命の価値は決して平等じゃぁない。
生きるべき命ってはあるんだ、それと同じぐらいに死ぬべき命ってのもある。
言っておくが自己犠牲なんて生易しいことをいってるんじゃぁないぜ。
世界の理を、俺は言っている。
[しばらくシュンバを睨みつけた後、視線をふっと外して静かに言う]
クーロンに付いたら、東の時計塔に行く。
そこでツバキにはやってもらいたいことがある。
これは君の身を守るために必要なことだ。
それと約束通りそこで僕の目的も話すよ。
よくわからねぇ話だし俺にはどうでもいいことだね。
まぁ、でもお前さんに何か言えるとしたら、そうだな。
俺の家っつーか、なんつーか、そんな様なとこがあるんだけどよ。
そこにむかーしむかーし今でも尊敬されまくってるお偉いさんがいて、こんなこと言ってたんだってよ。
『大命まさに終わらんとして悔懼こもごも至る。』
簡単に言うと、どんな一生を過ごしてきても命の果てるときってのは、どうしたって後悔と恐怖がやってくる、だからこそ『今』を大事に懸命に生きろってな。
俺に言わせりゃ当たり前の話すぎて、大して有り難いお話でもねぇけどな。
ただ…てめぇの人生だ、ちゃんと胸を脹れや。。
自分が正しいか間違ってるか一々人様に確かめるようなことしてんじゃねぇぞ。
[と席を立つとシップのパイロットに「酒は積んでねぇの?」と話かけにいった]
−シュライク・中島製作所−
そういうことで。よろしくねー。
[クーロンでの箱入り(物理)乗換えを経て、到着したシュライクは中島製作所。
ラーシナの要請>>84に合わせる形で朗らかに要請を重ねる。顔は無表情だったけど]
さって、相棒、次はどうしよっか?ラーシナも。
行く宛てがあるわけでもないし、とりあえずシップ発着場にでも行って、まだ行ったことないリージョンでも目指してみる?
ルミナスのことは続報ないし―――
[相棒に問いかけて。ラーシナが耳に入れた話>>84を立ち聞きした]
―――ああ、ちゃんと周知はしてくれてるんだ。
だったらそれなりに安心かなー。
IRPOが動いてくれてるってことだろうし。
[シックネスは隔離するなり退治するなり、何とかなるだろうと。安心しかかったのだけど]
─ シップ ─
[IRPOで一度シップを下ろされた。
そのままミアは、直行便か乗り継ぎ便かもわからないままに、適当にすぐ出る船に乗った。
無言のまま、ただ振動に揺られて、辿りついたのは1(6)]
[1マジックキングダム 2ドゥヴァン 3京 4オウミ 5シュライク 6マンハッタン]
[>>145むっつりと黙ってシュンバの言葉を聞く。
その言葉が、ジョーンズの心に響いたかどうかは、彼自身にもよく分からないことだった]
─ マジックキングダム ─
クーロンとは全然違う……。
[閑静で落ち着いたリージョンだった。
きちんとした身なりをしたヒューマンがほとんどで、ごくまれにモンスターがいる。
どうして妖魔がここに、という視線を向けられても、物思いに沈んだミアは気づかなかった]
あの、近くに宿屋はありませんか?
[シップ発着場の職員に聞くと、赤い煉瓦のこぎれいな建物を紹介された。
礼を言って宿屋に入る。小洒落た家具で統一された、染みひとつない綺麗な寝台のある部屋(もちろん、銀翅の君のところのものとは比べ物にならなかったが)へ通された]
……疲れた……。
[ぱたりと寝台に倒れ込むと、目を閉じた]
―IRPO本部→博士のラボへの道すがら―
―――意外と、杜撰な管理だね。
[その言葉は音にはならず、口の中で消える。
…はしれっとした顔で調査の為に移動する隊員たちに紛れ込んでいた。
IRPOの制服姿ではないその姿に誰何の声が向けられれば、やはりしゃあしゃあとした口調で「ナガサメマチの調査任務に出ている、『サイレンス』と『ヘッジホッグ』に依頼されて、自分が先行して捜査に参加する事。」を告げる。
ついでに以前、クーロンの裏路地を舞台とした捕物があったときにIRPOに協力するのと引き換えに書いて貰った『一筆』をちらつかせるのも忘れない。
一応納得したらしい隊員たちが事件の話に戻るのに耳を傾けながらやがて目的地にたどり着いただろう]
ほらー、こういうときこそ頼りなって相棒ー。
水臭いぜ?
とか、言う前にさっさと手を貸しちゃった方が『生きてる』っぽかったかな。
[重さを支えきることはできなくても、崩れそうになったバランスをとるくらいのことはできるのだ。
ぐらついた相棒>>149の肩を支えるようにしながら声かけて。そこから先は相棒と併走する。
バランスを崩しそうになったらすぐに支えられるように]
うん、見失ったっぽい!
相棒、プランBだ!
[シップ発着場にラーシナの姿はない。すでにシップに乗ったか行き違ったのか。
考えても仕方ないというか考えてる時間が惜しかったので、まずとりあえずはルミナスを目指すことにする]
定期便は?運休?だーよねー。
ってことはタクシーとか?
運転手さん巻き込んだら気まずいよね。レンタルできるシップってある?
スイッチひとつでここと往復できるようなのがあると素敵なんだけど。
[矢継ぎ早に発着場の受付のヒトに質問と注文を投げかける。多少無理な注文もあったけど、さすが中島製作所の技術力はリージョン一ィ!自動運転付きのシップをレンタルして、相棒と二人で乗り込んだ]
―クーロン・東の時計塔前―
[22時より少し前の時間。立派な時計塔を背にしてジョーンズは言う]
約束通り僕の目的を説明するよ。
僕の目的は、単純明快だ。
正義と、ツバキを含めた秘匿系の術士の安全のために、ウートラって男を……いや男かどうかは分からないけども、そいつを倒す。
[もしかしたら、ウートラの名前をツバキも知っているかもしれない。シュンバなどはさすがに覚えがあるだろう。
もし知らないと言うのならば、ジョーンズはウートラの危険性を説明するだろう]
さて、そのウートラ討伐のための罠をここに張る。
ツバキは22時の鐘が鳴ったら、この時計塔に時術の力を込めてくれ。術式はなんでもいい。
時計は時の象徴だからね。
相性もいいはずだ。
術式が込められれば、僕の作った罠が発動する。
あっはっはー。
実際相当大掛かりな罠だよ、天才の僕にしか作り出せない罠だね。
[ジョーンズはいつもの軽い調子で胸を張って見せる]
んで、僕はウートラをおびき出すためにちょこっと単独行動を取る。
その間、ツバキさんは一人だとあんまりにも無防備だからね。
シュンバが守ってちょうだいな。
【ウートラ】
─ クーロン ─
[予定の時間より早く、ウートラは西の時計台へ辿りついていた。
ちらりと時計を見上げ、鼻を鳴らす。
ゴミ箱の中。塀の裏。下水溝の中……、
何箇所かにそっと、アルカナタローを忍ばせた]
(なるほど、じゃあさっき西の時計塔って言ってた相手はウートラってことか。ならこいつはウートラと繋がってた上で、ウートラをたばかったってことか?)
ウートラと繋がってたテメェを信用しろ…と?
―現在・超古代シップ・第二層―
[先程手に入れた剣を、腰に下げて。はしゃぐフィロ>>133をにこやかに見ながらその後を歩いて行く。さっきはモンスターにも襲われたのに、こんなに楽しいのは初めてだ、と、セルリアンは感じていた。]
そうだねえ。もしかしたら入れ違ってたりするのかも知れないけど…
でも、良いものが見つかるといいなあ。…すごく、わくわくしてる。
[そんな心情を素直に出しつつ、やって来たのは第三層へ続く扉>>135]
……どうも、一筋縄では行かない扉なのかな。ちょっと見せて。
[そう言って、扉を4(6)の観察力で調べてみる。ほんの少し、術も交えつつ。]
[シュンバはジョーンズについて思考を巡らせる]
(ウートラ、確かにこっちに界隈じゃよく聞く名前だ。
実際に見たことある奴なんざ知らねぇが、兎にも角にも胡散くせぇ話の裏には必ずといっていいほどこいつの名前が出てくる。
このクーロンの裏街でも断トツの危険人物だ。
こいつがそのウートラと連絡を取れるほどのつながりを持っていた。
信用できるか?
いやウートラを謀ったのは間違いないだろう。
ただ、それがイコールとしてツバキや俺の敵でないと言えるのか?)
[この男の言ってることがどこまでが真実なのか計りあぐねていた]
>>144
次、行っても良いかね?
[暴漢の覆面よりは骨の有る奴が出てきたかね…。
と思いながら体制を取り戻し、今度は敵をどつきまわす。]
−ルミナス行き小型シップの中−
やっべー、こっえー、死にたくねぇー。
[傍らの相棒にはばかることなく正直な言葉を零す。
ほとんど死んでるような不死族の体でそんなことを行っても、説得力はなかったかもしれないが]
ラーシナ見つけたらすぐ捕まえてまずとりあえず帰ろう。すぐ帰ろう。
死にたくないし死なせたくないし。スーさんも死なないようにがんばるので、相棒も死なないように。
気をつけるべきは爪と牙だよ。近づかれる前に撃っちゃおう。定期便が運休ってことだから、多分無事な人は行ってないと思うんだけど…
[幸いふたりとも射撃は得意だ。近づかれる前に対処することは多分できると思う。ただ、もうそろそろ夜更けと言ってもいい時間だ。
リージョンがリージョンだけに明かりがあることは期待してもいいかもしれないけれど、それでもやっぱり誤射が怖い]
旦那。
いや、シュンバ。
会って、一日、二日しか経っていない。
そんな相手に何をどう証明しろと言えばいいのか僕にはわからない。
僕がウートラを狙う……正義の理由でも話せばいいのか?
もしかしたらそれも嘘かもしれないぞ?
[シュンバの説得に苦慮しながら、しかしそれを好ましく思った。
この疑り深さことが、ジョーンズがシュンバをもっとも氷解している点だ]
[…目の前にはしっちゃかめっちゃかになったパズル。しかし、これ自体には意味はない。…開閉装置に繋がってる様子がない。少し魔術の力を込めてみると反応が返る。足元に開閉ボタンがあること>>1:290には気付く由もなく。]
……あーんまり、いやなんだけどな。でも、これで開くなら、仕方ないよなあ…
[そんな風に自分に言い訳をしながら。術式を唱える。]
<魔術・インプロージョン>
[魔術のエネルギーが扉に収束、爆発する。それでも扉は壊れることなく、スイッチを押されたかのような自然さで、開いて行った。]
…よし。開いた。……なんだろうね。超古代文明ってのは。全ての種族の力が混ぜこぜにされてるみたいな気がするよ。
さ、行こう。フィロ。
[そうして、扉の中へ]
[背にツバキを庇うように立ち、ジョーンズを正面から見据える。俺らしくない、と思う。罠なら罠でそれを壊すなり飛び越えるなりすればいい。だが背中の彼女はどうだ?ジョーンズが敵であった場合、守り切れるのか?]
(どうする)
[信用しろというジョーンズを計ろうとするがシュンバの手には余っていた。だがジョーンズのいうことは最もだ。ここで彼が何をいっても『信用』などというものはできるはずもない。]
(だが、こいつの言うことが本当なら遠くないうちにウートラを相手にすることになる)
[人を守るということがこれほど難しいこととは思いもしなかった]
【レポーター】
緊急速報です。
ルミナスが正体不明の何者かに襲撃され、現在危険地帯指定となっております。
詳しい情報は追ってリポート致します。
なお、ルミナスの陽術販売・資質取得などは、『オーンブル出張所』にて、受け付けております。
繰り返します。
ルミナスはただいま、危険地帯指定となっております……。
―ルミナス行き、シップ内―
退避行動優先、了解です。
[生きてる、と連呼するスーが「死にたくない」というほどにかのモンスターは脅威なのだろう。
しかしIRPOに援軍要請はしてあるはず、ルミナスが陥落しているなどとは想像できないのだが。
IRPOの援軍。
もしかしたら、弟もいるのだろうかと少し感情回路に熱を帯びて。
――そんな彼からのメールを彼女が受け取るのは、もうしばらく後のこと]
―回想・遠い昔―
[自我が芽生えて一番最初に意識したのは、腕と足に付けられた鎖だった。
ジャラジャラと音が鳴り、これのせいで動き難いなと感じた。
その次に意識したのは自分と同じ鎖を付けた自分と同じ年頃の仲間だった。
モンスター、妖魔、人間と、その姿は多種多様だったが皆が皆、その目から意思の光をなくしていた。
その次に意識したのは僕らに、「実験だ」と言いながら酷いことをする奴らだった。
そいつらは僕らとは違って、ほとんどが妖魔だった。そして僕らに向けられるその目は、まるで家畜でも見るかのような目だった。
その次に意識したのはとても優しい人間の女性だった。
とても優しかったとてもとてもとても……]
―回想・遠い昔―
[人間の女性は、僕らに色々なことを教えてくれた。
煌々と輝く太陽のこと、優しく輝く月のこと、美しい景色のこと、美味しい食べ物のこと、人々との楽しい触れ合いのこと。
世界の広さと、自由を教えてくれた]
―回想・遠い昔―
[時間が経つごとに少しずつ仲間が減っていった。1年目は5人居なくなった。2年目は10人居なくなった。3年目は20人居なくなった。
僕らは「きっと外の世界に出たんだよ!」「自由になったんだよ!」って噂した。
だけど4年目に知ってしまった。
彼らは『廃棄処分』されるか、もしくは『実験』で『幻獣』と言われる、ただの化物の失敗作に成り果てたかのどちらかだった。
僕らは『廃棄処分』のほうがまだ苦しくなさそうだね、と泣きながら話し合った]
―回想・遠い昔―
[5年目、僕が最後の一人になった。
僕が実験室の一番奥へと連れて行かれる時に、人間の女性が言った]
「どうか! どうかその子だけでも助けてやってください! 私が、私が身代わりになりますから!」
[妖魔が言う]
「助けて欲しいか小僧?」
[僕は言った]
助けて……。
[僕はこの立った一言に、死ぬほどの後悔を……]
― 幾らか前:ナガサメマチ→クーロン ―
[破格の対価に対し、アザミ>>92が発した疑問符に、
やはり何かおかしい?とは過れども――。
それでも彼女も来てくれるなら、と思った矢先に、
通信機が取り出される姿が目に映る。]
呼び出し、なのね。
ちょっと心細いけど――でも、仕方ないもんね。
じゃあ、また――…
[ジョーンズに促されるままシップへと進みながら、
アザミを見送るツバキの顔は、屈託ないものだった。
――ジョーンズに関しての重大な忠告を受けるまでは。]
…… え ?
[彼>>65がアザミに挑発的な言葉を向けていた時も、
少しだけ、むっ、としたものは抱いていたのだけれど。
この時、それ以上に、己の中の何かが弾けていた。]
ヽー—'''''''゛゛゛~‾ ゛ヽ,
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_Π_ l゛ー'''''゛゛゛゛ゝ
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く,,,ノ l ´/ ヽ、`l
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/ | |、,,) `> <,
.ノ/| | _,,‐゛゛,r'゛^ヽ、 ゛゛ヽ
`‐' ー''゛゛ \__゛゛)
― クーロン行きのシップ ―
[ツバキはジョーンズの傍に寄ろうとはしなかった。
かといって「雇った」シュンバに身を寄せるでも無く、
見詰める視線>>102に瞬き、それから軽く目を逸らしていた。
ツバキは、彼の皮肉>>35を文字通りに受け取っていた。
その時のことが思い出され、少々気恥ずかしさが滲む。
子ども扱いされたような、褒められでもしたような――。]
……、……何やってるんだか。
[何故かグーの字でジョーンズが殴られる現場を見ながら>>125
内心、自分でも一発殴ってやりたい気持ちにはなって。
それをしなかったのは、シュンバが酒盛りと言って、
とっくり――と直ぐに判るものが目に入ったから。]
そうね。
先ずは、その、呑み方から、教わらなくちゃ――…
…暗くなってきましたね。
[だが自分の「目」に暗闇は関係ない。
しかし「光」は退避行動にせよ必要だろうと。
プログラムを大して持たない自分ができることは、「火」か「電気」で明かりを灯すことくらいか。
両腰に備わる、小型の火炎放射機と電速放射機をそっと手にした]
セルリアンすげー!
あれ、術使わなきゃ開かないんだな。
[そんなことはないのだが、仕掛けに気付いていないのでそうとしか思えず。
フィロは開いた扉を前に嬉しげにその場で飛び跳ねた]
全ての種族の力が混ぜこぜになってるのか?
色んな奴が集まってこれ作ったんかな。
おぅ、行こうぜ!
[セルリアンが感じたことを耳にすれば、不思議そうに首が傾ぐ。
けれど先へと促す言葉を聞けば、それは直ぐに頭の中から押しやられ、セルリアンに続いて扉の中へと入って行った]
―現在―
[人は自分を名乗る時、自分がこうありたいと、思う理想を名前に込めるらしい。
過去と後悔にがんじがらめに縛られたジョーンズは、だからこそフリーダムと名乗っているのだろう。
酷く滑稽な話だ。
世界で一番、自由から遠い男が『自由』と名乗るのだ。
だが、もしこの鎖のような過去を変えられたならば。
あんな地獄のような実験を考えて、裏で手を引いた者を、歴史から抹消できたならば。
きっとジョーンズは本当に自由になれる]
[どつきに成功したものの男>>174はどつきまわしで打ち合いする。
その時...はどつきまわしを封印する事に決めた。何かを言葉にしてる。]
なぬ?どう言う事じゃ?
>>176>>178
[その言葉を聞いた時…回避できない…。防御も反撃できない…。
とてつも無く恐ろしい何か…。...は思い出した…。]
これは…。
依頼?
……私が、か?
[高い電子音をたてて近寄ってきた小型の浮遊メカに首を傾げて見せる。
彼?の言うところ、自分が誰かに調査依頼をしたらしいが……そんな覚えはまったくない。]
いや、サイレンスが依頼した可能性も――ないな。
[ぶんぶんと首を振った。ない。それはない。というか、想像もできない。
そんなコミュ力があったらむしろ助かるというのに気持ち悪い。]
と、とにかく。
[もう一度頭を振って、愛想よく振る舞う上級妖魔の不気味な幻影を振り払う。]
教えてくれてありがとう、ラビットV。
[点滅して感謝への喜びを示す最新型の同僚に微笑んで、足を『自分が依頼した』とかいう人物が向かったらしいほうへと向けた。]
─ ルミナス ─
【シックネス】
[本体から遠く離れたその場所で、彼女の分体は悲しんでいた。
なぜ自分が悲しんでいるか、もう忘れてしまったけれど、それでも悲しんでいた]
[でも、この悲しみを癒す方法を、彼女は知っていた。
吸収するのだ。
食べるのだ。
ひとつになるのだ]
[ふるふる、と彼女はまだ退化しきっていない体を震わせた。
どこかで低い機械音がした気がしたのだ。
その音がするほうに「たべもの」があることを、今はまだ覚えていた]
うん。あー、なんか思い出すなー。
こんなときに思い出すとか縁起でもないんだけどなー。
相棒には話したっけ?ああ話したよね。
スーさんの生まれたとこって不死族しか居なくてさー。
いっつもって訳でもないけど、ちょうど夜になるとこんな風に暗くなって。
そりゃまぁ馴染んだ空気っちゃそうなんだけど。
よそのリージョン来てまで味わいたくはなかったかなー…あ、そろそろ着くよ。
[相棒の呟き>>181に次々言葉を返していたら、自動操縦のコンソールが到着が近いことを知らせる]
IRPOが抑えててくれてるといいんだけどなー…変ー身っ。
[戦闘がないに越したことはないけれど、用心に越したことはもっとない。片腕を蕾に覆わせて、手の平に短剣が出てくることを確かめて、そのときを待った]
[すごい、と言われれば、>>183まんざらでもない様子で頬を掻き]
まあ、あはは。一応は術士…だから。うん。一応。
そうだね。モンスターはいるし。植物に覆われているけど、基本はメカだし。で、この扉の魔術機構。…当然ヒューマン、それも魔術の力を持った者がこれを仕掛けてる。……こんなの、初めて見るよ。
[何であろうと「初めて」な気もしないでもないが。それでも、本にすら、そんな古代の文明については触れられておらず。余計に新鮮に感じたのだった。]
[無論自分ひとりならウートラでもあのジャスティスにでも負けるつもりはない。だが……。視線を一瞬だけ背中の女に走らせる]
(こいつの話を無視してどこか…例えばコーヤに身を隠すって手もある)
[わかっている、そんなことツバキが了承するはずがない。彼女には彼女の目的があり、それは逃げ隠れることじゃない。それでもシュンバは決めかねていた]
―クレイン研究所―
[研究所は明らかに荒されていた。
モニターには蜂の巣の様に銃痕が刻まれ、デスクの上は黒く煤け、僅かな灰が残っているのみ。
部屋のあちこちには、何かのパーツが散らばっている。(>>1:238)
こじ開けられた金庫の扉が無様にひしゃげて空っぽの腹を晒しているのが何故か空々しく感じて眉間に皺を寄せる。]
んー。こういう時の勘って不思議と当るんだよねぇ。
[博士の犯行凶器、室内を荒す手段が多岐に亘っていることから、博士に恨みを持つ何らかの悪の組織によるテロの一つだろうと隊員たちは語っていたが。]
やってみますか。
[呟くと懐から一枚の秘札(アルカナ・タロー)を取りだした。]
―回想・京―
[昔、京生まれの傾奇者だった。誰も自分に勝てないと思っていた。
ある日、別リージョン出身者が自分に挑戦してくる。「命知らずめ」とバカにして戦っていたが…]
羅 刹 掌 !
[その攻撃を食らい気絶…、...は敗北した。
...は世界には強いものがいたと、やっと気付き旅を決意した]
―回想完了―
― クーロン・東の時計塔前 ―
[何処かに取り付けられていたテレビからのニュースに
釘付けになっていた>>33>>34のは少しの間のこと。
二人と足並みを合わせ、ツバキも繁華街に踏み出した。
ジョーンズが通信機越しに話している内容は、
喧騒の所為もあり、うまく聞き遂げられなかったが
時計塔を背に、ジョーンズ>>154が告げた目的。
そしてひとりの男の名。]
ウートラって、 …………
[指名手配のニュースも、それ以外の報道も聞けてはいないが
此処には居ない、とても身近な誰かが、
忌々しげにその名を呟いていたのは覚えていた。]
アナタのド変態だけは、絶対に正義とは認めないけれど。
――アナタが今言った「正義」は、信じるわ。
―超古代シップ・第三層―
[そして、早速、広い空間で探索を始める。探索を続けたのは5(6)ぐらい。
その間、敵に 表:遭遇した 裏:遭遇しなかった ろうか。 +裏+]
>>184
[気がついた時はギリギリまで耐えれたが気絶…。
これ以上戦っても敗北だろう…。だが衰えてるとはいえ、あの時よりは耐える力が強くなっていた。
気絶の中、そう確信する…]
な…。
[背後の声に唖然とする。正義?信じる?バカなのかこの女。そうシュンバは思ったが]
フフ……ハハハハハ!
…アホらしい。
そういうことらしいぜジョーンズ。
お前に話に乗ってやるよ。
[笑い出していた、そう自分の勘違いに。背負いこんだはずの荷物。いや荷物だと思っていたモノは当然物言わぬ荷物などではなく、たしかに芯の強さをもった"強者"であったのだ]
【シックネス】
わたしを悲しませてるのは……
おまえたちかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
[そうして長い時間探索して、見つけたのは…]
フィロ、…これ、
[小型シップ程の大きさのものが、ついさっきまでそこにあったであろう痕跡。]
……先、越されちゃった……… の、かな。
[少し声に落胆が滲む。]
どうしよ、っか。これから。何処かで、休む?『ゲート』があるから帰り道は心配しなくていいよ。
[そう、困ったような笑顔で、告げた]**
[>>195シュンバの背中に守られた。ツバキから、自分を信じるという声を聞き、ジョーンズは安堵する]
ありがとう、ツバキさん。
じゃあ行くかな
っとと、その前に。
[ジョーンズはナガサメマチでのやり取りのように、シュンバに顔を近づけて小声で言う]
くれぐれもツバキのことを頼む。
なんつーか本当、危なっかしいことこの上ないわ。
シュンバもだろうけど、思いっきり毒気を抜かれた。
ああいう非常事態とはいえ、初対面の僕らにホイホイ付いてくるとか、普通の生活してたら有り得ないだろ。
あと、シュンバ、一つだけ忠告だ。
お前さん自分が最強だとか思ってんだろうが、甘いぜ。
確かに早くて無駄がまるでない動きをするが、あんたはあまりにも『無駄がなさ過ぎる』からな。
言いたいことわかるか?
[言うだけ言ってから今度こそ、ジョーンズは出発する]
じゃ終わったら酒でも飲もうぜー。
[頭上で、イチゴ柄のパンツをひらひらと振り回しながら、その場を後にした]
―クーロン・西の時計塔―
[そこは酷く薄汚れた場所だった。人通りはまるでなく巨大な時計塔は壊れ、斜めに傾き、レンガ造りの道はところどころがはがれていた]
さて、行くか。
[ジョーンズは首に提げれたネックレスの宝石、幻獣にされた仲間達の命が詰まった宝石の重みを確認してから、ウートラの前に姿を現した]
やあ、会いたかったよ。
ウートラ先生。
あ。これやばいパターンだ。
−ルミナス・シップ発着場−
[到着した発着場。シップの扉を開けば揺れる影が見えた。
人影に見えた。人影は、足を引きずるように歩いてた。感染者だ。
IRPOの姿は見える範囲にない。シップ発着場に感染者が居る。イコール、外界との接点にまで感染者が出てきている。
……IRPOも、危機の規模を理解してはくれたってことなのだろう。
だから、時間をかけて準備を整えている。
だから、その間、リージョンを半ば封鎖することにした。
きっと正解だ。無事なヒトを救助できるだけ救助して、封鎖さえしてしまえば感染が外に広がることはない。
準備にだって時間をかけられる。
だから、そんな間の悪い時期にこのリージョンへ来たのは、きっと運が悪かったってことなのだ]
知るかばかぁー!!!
[感染者が自分たちの到着を伝えたのか。ひときわ大きな……なんだあれ。透き通ったヒューマンみたいなやつが、叫び声を挙げて向かってくる>>200。やべぇ]
相棒ー!撃て撃て撃てー!!
[何はなくともあれは敵だ。シックネスが何の体を乗っ取ったのかは知らないけど。あるいはアレも、変異させた結果だろうか。
とにかくやばい。
相棒に向かって叫ぶと同時に、自分も一気に弾丸を連射する]
―クーロン・西の時計塔―
[22時。
闇に沈んだこの時間に、こんな場所をうろつくのは、腕に相当の自信がある悪党だけだ]
[闇の中に半分溶けるようにして、フード付きの長いマントを羽織ったウートラが立っていた。
顔は皺に覆われ、覗く髪は白であるが、背筋は鉄筋でも入っているように真っ直ぐ伸びている。
フードから覗く目は、ゾッとするほど冷たく暗かった]
一人か?
では死ぬか。
[男>>203に運ばれていく中…男は何を言っているのだろうか…?
そして、知り合いの同僚>>188とすれ違ったのだろうか…?]
―IRPO本部・医務室―
うっ…
[寝かせた途端、...は目覚めた。先程の男に向かって]
ハハハ!お主の戦い見事じゃった!
どうやら、ワシもまだまだじゃな…。
[相変わらず豪快に語る…]
(…そうだな、テメェの言ってることは間違っちゃいねぇ)
[月下美人の柄の感触を確かめる。冷ややかなその感触はシュンバのいつだって心を落ち着かせてくれる。]
(無駄なんて必要ねぇのさ)
[少なくとも、今までそれを必要としたことなど…一度たりとももなかった。]
……さあ、俺たちも行こうか。
ちょっと焦らないでよ旦那。
[ウートラが居る場所までは20メートル以上ある。ジョーンズはいつもの調子で近づいていく]
秘匿系の術士を首尾よく捕まえたんだけど、実はほんの少しだけトラブってさ。
[術を発動させるには、少なくとも3メートル、出来れるならば1メートル以内に近づきたい。宝石を接触させればパーフェクトだ]
できれば詳しく話したいんだけど。
[あと15メートル]
【ルミナス】
─ ルミナス・シップ発着場 ─
[半透明のヒトガタは、自ら的にでもなるように腕を広げ、ぐんぐんとシップに近づいてくる。
弾丸が当たると、平然としたままぷるぷると震え、半透明の中に残った。
電撃もまたぷるりと表面を滑って抜けて行く。
しかし火炎放射機だけは、嫌そうに身をよじって、黒く変色し始めた]
いたいよおおお
あついよおおおおおおおおおおお
[時計塔を用いた「罠」の内容>>155を聞いて、
ツバキは、ジョーンズにうんと頷いた。
天才?なんて言葉にはつい眉を寄せたりしつつも――。]
そうね、ここはきっちり、
シュンバさんに働いて――護って貰う場面ね。
[ただ、そのシュンバが呟いたこと>>157も耳に入ったから
ほんの少しだけ疑問符は浮かぶ。
庇うように己の前に立つシュンバの背を見ながら、
ふたりの遣り取りを聞いていたのだけれど。
――嘘かも、なんて言ってしまうような彼>>164を
やっぱり信じよう、と思った。
感謝の言葉>>202に少しだけ笑みを見せて、見送ろうとして]
……――――あ、あんたあああああああああああ!!
[とても見覚えのある柄のぱんつ>>204を見て、
再び、一撃必殺をしてしまいかねない程の怒声をあげた。]
【ウートラ】
―クーロン・西の時計塔―
言い訳か。
ひとまず聞いてやろう。
[キシキシと風が軋むような音が、ウートラの周りからする。
術の力が集中されていく。
ウートラは両手を下げ、特に構えずにジョーンズが近づくのを許す]
―回想・超古代シップ―
[超古代シップの第一層に入った直後のこと。ちらほらと他の探索者の姿が見える。フィロの言葉>>1:206には、きっと残ってるよ、と返事をしつつ。…と。天井が崩れる音>>1:193に驚いて、思わずびっくう!となる]
………び。びびびびっくりした…あ。
[その驚きようはやや過剰だったかも知れない。直ぐに、フィロとともに…少し、その後につくような形で…奥へと歩き出したが、少し腰が引けている。]
(オーンブルの影達も怖かったけど… …やっぱりこういうのに慣れてない、な…)
[しかし弱音は吐いてられない。キングダムとは縁を切って、やっていこうと決めたのだ。…慣れねばならない。それでも、自分がそれから何をしたいのか。目的はまだ曖昧なままだった。]
ずるくない?ねぇずるくない!?
[透き通った体に吸い込まれていく弾丸は、けれど大したダメージを与えているようには見えない]
ラーシナがまだ来てませんように来てませんように…相棒、やらなきゃいけないことを確認しよう。
手は止めずに聞いてよ?
[こっちはこっちで両手の機関砲とバルカンから弾をばら撒きながら声をかける。…これ、効いてんのかなー…]
ひとつ、帰りのシップを死守すること。
ひとつ、ラーシナを見つけて連れ帰ること。
それから、アイツの攻撃を受けないこと。
あの体だし。たぶん、牙とか爪とかって問題じゃなく全身やばいと思う。
[一つ一つ数え上げる言葉は、スーにしては口数が少なめだ。それだけやばいってことでもある]
…ラーシナを探すのはスーさんがやるよ。
相棒はシップ守っててくれない?相棒の攻撃の方が利いてるみたいだし。引き付けといてくれれば、その間にたぶん行って来れる。
─ マジックキングダム ─
[夜半になって目を覚ました。
目元がぱしぱしとするから、知らず、寝ながら泣いていたらしい。
背中を伸ばすと、窓の向こうに大きな月が見えた。
夜の……、少し痛む胸を掻き抱いた。
綺麗な夜だから。
誰もが幸せであるといい。
男達が酒を酌み交わし、女達が物語を語りあって。
そんな穏やかな夜を、皆が過ごしていればいい]
[ケヴィンと名乗る男>>216に名前を聞かれると…]
おっと、戦う前に言ったような気が…いや違うか…
ワシは武術家のジャッカルじゃ。
ドラゴンスクリュー?うむ…技を持ちすぎると中々閃かないからのう…。
[どんな時でもIRPOである事を隠す...。
ちなみに「どつきまわす」は封印したらしい。極意を覚えてるから気にしてないが…]
むぅー、納得いかねぇ。
…ってもしゃーねぇか。
そーだな、だいぶ歩き回ったし、どっかで休もーぜ。
[垂らした顔を持ち上げ、両手を組んで口を尖らせて言った後。
大きく息を吐いて困ったような笑顔のセルリアンを見上げて苦笑する]
一旦クーロンに戻るのも手かな。
そろそろ日も暮れるし、宿とってしっかり休んだ方が良いかもよ。
[そんな風に提案して、ひとまずはクーロンに向かうことになる。
クーロンならば更に移動するのも容易いと言う理由もあった]
実は、件の秘匿術士がものすごい世間知らずでね。
[あと12メートル]
いやまあ可愛いっちゃ可愛いんだけども。
[あと10メートル]
ただなんつーかヒス持ちっつーかさ。
[あと9メートル]
あれを嫁に貰うのは中々に骨が折れそうってか。
[あと8メートル]
用心棒やってる旦那がこの先苦労しそうっつーかさwwwwwww
……??
ケヴィンさん?
[ふと、その声がした気がして、ミアは周りを見回した。
客室の中はシンとして、他の誰の気配もない。
気のせいだ。
……ポーチの中で、ほんのりと指輪が光っていることを、ミアはまだ知らなかった]
【ウートラ】
[暗い目を闇色に光らせて、ウートラはジョーンズを見ている。
緊張が高まる。月光の降る音だけがしている]
ほう。
……それで?
[ウートラはまだ動かない]
─回想・コーヤ─
???「トキサダ!何回言ったらわかるんだ!君の太刀筋はまっすぐすぎる!もうっとフェイントとか入れないとダメだ!」
[二人の若者が刃は落した刀を合わせている。]
トキサダ「うるせぇよ。そういう口は俺の刀をかわしてから言え」
[トキサダの剣は単純明快だった。無駄を省きより速くより強く。神速をもって強撃を打ち込む]
─回想・コーヤ─
???「だから何度も言ってるだろ!僕に勝ったってもっと強い人には通用しないんだぞ!」
トキサダ「じゃあ、その通用しないやつってのを連れて来いよっと!」
[再び刀が振るわれる。キンと響く鋼の合わさる音が虫の鳴く木々に吸い込まれていく]
???「いつか…その慢心が君を窮地に立たせるよ!」
トキサダ「トキワの説教はもう飽き飽きだぜ」
[どこか涼やかにされど刀に込められた気迫は本物で。その才に羨望を向けられ、そして強く妬まれ対等に接する者など無きに等しかったトキサダにとって、常に無遠慮にそして共に切磋琢磨してきたトキワは、世界で唯一人の友と言えた。]
[秘術「正義」
秘術「剣」の「元札(オリジナル)」を奉ずる故郷。
その秘術に縁深いかの国で、隠された罪を断ずる為に伝えられていた「秘札・正義」。
真の意味で「秘されて」いたこの札が断じた「罪」は「真実」である。
これに暴かれた罪人は「剣」に貫かれて「断罪」される。
と、聞いている。]
勿論、仕組(システム)として人が下した「断罪」だったんだろうけど。
この術の「暴く力」はまぎれも無い事実だからね。
問題は。分かってもどう説得するか、かな。
[正直、杞憂でしたー。が一番なんだけどね。
手にした札に念を込める]
─回想・コーヤ─
トキワ「なぁ、君は無駄だと思うかい?才能のない僕がこうして刀を握り続けることが」
トキサダ「はぁ?知らねぇよ。お前が無駄だと思うならヤメちまえ」
[トキワは誰よりも頭が良かった。ただ生まれた家が武門の家だった、それだけこの友はトキサダと共に刀を振るい続けている]
トキワ「ハハ、君らしいね。もし僕の意思に意味があって思うように生きられたら……」
[背筋が凍える。嫌な汗が背中を伝う。逃げ出したい。遁走したい。いつものように背中を見せて走ってしまいたい。
だがしかし、逃技は全てこの時のために。
生き残り、目的を全うするために]
でも、あんたみたいのは近づけちゃいけないって言うかさーーーー!!!!
[あと8メートルという所で、前進のための『逃技』を使う]
いくぞ!!!
ウートラ!!!
[ジョーンズは一度身を低くしてから、一気に駆け出した]
― ルミナス ―
[衝動的にシュライクを飛び出し、休航直前だったのシップに乗ってルミナスへ渡る。光と影を司る町は、不穏な影に乗っ取られて暗い闇だけをたたえていた。「声」の主を探してあまり広くはないルミナスを練り歩く。感染させられたと思しき被害者たちの呻き声が、目的を持った中では邪魔にさえ思える]
……?
[背後から不気味な叫び声 >>200 が聞こえ、振り返るとほぼ同時に、一瞬、辺りが明るくなった。炎と可視電磁波に包まれた半透明状の人影が見える。その向こうには、スーとJ・Qの姿があった]
おまえ、が。
[瞬間、失った記憶の一部が脳裏を駆け巡った。襲撃を受け、壊滅した研究所の光景を幻視する。髪がゆらゆらと立ち上がり、戦闘態勢に移る]
[ハイドビハインド]
[敵のすぐ後ろに幻影を出す、というそれだけの初歩陰術だ。
これ単体では、なんのダメージも与えられない術だが]
[さあて]
─ 回想・超古代シップ・第一層 ─
[フィロと二人で探索しながら4時間。先程は少し動揺もしたが、フィロを見ていると、そんな動揺や緊張も解れて行った。]
オーケー。今、行くよ。
[いい子に出会えて良かったなあ、なんて、一人じーんとしながら、手招きするフィロ>>1:214の元へと向かう。]
第二層は、この奥? ………… え。
[フィロに追いつき、更にその奥へ、進もうとしたとき、頭上に影が差す。>>1:235
それからは何が起きたのか一瞬解らなかった。気がつくと自分の身体が床に転がっている。フィロが、何者かからの攻撃からの回避行動をとってくれたのだと理解したのは、その存在を目にした、数秒後のこと。
…フィロが、黒い狼の姿に変わる。…そういえば、彼はモンスターだった。
……ただ、呆気にとられている訳にも行かない。セルリアンは、ぐ、と、上から羽織ったローブの下に隠していた剣… ルーンソードに、手をかけた。]
【シックネス】
[ゆらゆらと揺れながら、人影は両手を地面についた。
倒れた……のではなかった。
そのまま四足歩行で地を走り始める。獣のようではなく、昆虫のような不気味な動きだ]
ねえ、ねえ、ねえ、ねえ、
[呼び声のように、鳴き声のように、
先程までの意思すら退化してしまったような、生き物らしくない音を出しながら。
襲いかかる]
[>>235背後に気配と声]
(真後ろ? 本物か? 本物ならば、術をこのタイミングで発動させれば勝てる。だが……)
僕に幻術が利くものかぁ!!
[幻術ならば攻撃もしてこないはず、構わずジョーンズは前進する]
熱いのはお嫌いですか?嫌いだよね?
だったら一発くらっとけぇっ!
[腕の蕾が光を溜める]
<太陽光線!!>
[蕾の腕から光が奔る。熱を帯びて透けた体を貫く。
でも、ただの光じゃ相手の体を通り抜けてしまうかもしれない。なにしろ透けた体だし、ここは陽術の本場だ。それは困る。だから。そのための枝葉。
相手にかぶさった枝葉が光を受け、燃え上がり、その体を炎に包む]
やったか!?
[やってない。それも知ってた。炎に包んでやれる相手なら、相棒の炎でもう片がついてる]
相棒!ラーシナよろしく!ラーシナ!相棒の言うこと聞いてシップで待ってて!
[ラーシナが素直に聞いてくれるかわからない。だから、『君の相手はスーさん』なのだ。
相棒がラーシナを説得するか捕まえるか。帰りのシップに乗せるまでの間、シックネスをシップから引き離しておかなければならない]
【ウートラ】
[ハイドビハインドのトラップにかからず、こちらへ駆けるジョーンズ。
それを見てウートラは]
はははははは!
[笑った]
はははははははは!!!
[喉を逸らして、唾が飛ぶほど]
―回想・移動中―
おや、あれは……
[運ばれている逞しい姿>>210。
しばしば人員不足に悩まされるこの組織に、人違いするほどの人もいない。]
やられた…?彼が?珍しいな。
(運んでいる、男は誰だろう。
そちらは見ない顔だが……。
問いただすか?いや)
[任務内容によっては、邪魔になりかねない。…彼の正体を明かすことになってはいけないだろう。]
(向かっているのは、医務室のようだし、な。)
―回想終了―
【シックネス】
[>>242振りかかる枝葉を避けもしない。
ただ無策に、ひとつ覚えのように、近づく。
かぱぁ、と口の位置に穴が開いた。棘のような牙がびっしりと生えた、文字通りの「穴」だ。
噛みつこうとする]
[が、]
[降り注いだ陽光が、体を燃え上がらせた。
おぞましい悲鳴のようなものをあげて、シックネスは身をよじらせる。
よじらせ、燃えながら、それでも憎らしい相手>>243を追う。ひたすらに追う]
[ジョーンズはウートラに向けて幻術と時術の融合、]
ヨルムンガンド
『世界蛇によるウロボロス』
を発動した。
― 幕間・ファシナトゥール出発前 ―
[出発前に、白百合の君の側近でもある黒騎士に声をかけられた。
緑の髪に中性的な美貌の彼曰く。
ここと他のセカイを繋ぐための結社を作ったと言う。
もしも、連携が取れるようならばそちらと連絡を取ってみるのも面白いだろうと。
組織の名称は聞いておく事にしたのだった。]
[東の時計塔で発動した時術が地脈を通じ、その力を増幅させて西の時計へと繋がる
その力は、反時計回りに螺旋を描くようにクーロン中を駆け巡り、クーロンの街全体を一つの『時の炉』と化す]
さよならだ!
ウートラ!!!
[そして、その炉の中で命が込められた宝石が、時の最果てから古の幻獣ヨルムンガンド・ウロボロスを引きずりだし、目標に対して生死の輪廻を無理矢理具現する]
無限の輪廻に封じ込められ、時間の流れに置き去りにされろ!
[これだけ大掛かりな術を用いても、対象は人間一人程度が限界である。しかし、炸裂すればその対象は歴史からすら抹消されるのだ]
(やった! こいつが歴史から消えれば、全てが改竄される! 仲間達も、あの人も、自由だった世界が生まれるんだ!)
【ウートラ】
……!!!
[嘲笑していたウートラの目が、驚愕に見開かれる。
口がぱくぱくと開いて何かを言おうとした。
時間、防御のしようもないその術に、全身を震わせて]
[時を遡り過去を「やり直す」術など、ツバキは知らない。
けれど、過去を「繰り返す」術は存在する。
資質有する者だけが操れる、高位の術式の一つ。]
……テレビの再放送、もう一回見れるかな、とか
試してみたこともあったな。
[共に行く、護ってくれるシュンバの方を。
そして時計のからくりのある方を。
それぞれ一瞥しながら、呟く。
ウートラをおびき出すと言っていたジョーンズのことも、
ふと気に掛かったところで――
いちごぱんつの件がぶりかえし、溜息ひとつ。]
きたきたきたきたー!!
うっはー!超こえぇーーー!!!
[ただでさえおっかないアレが体燃え上がらせたまんま追いかけて来る>>249んだよ?こわい。もう怖いなんてもんじゃない。超こわい]
相棒!
[走り去る間際]
頼んだからね!!
[しっかりと相棒を見つめて、言い残す。だって相棒は超かっこいい正義の味方なのだ。もしかしたら追いかけてきてくれるかもしれない守ろうとしてくれるかもしれない。
でもそれじゃダメなのだ。それじゃ目的は果たせなくなりかねない]
じき戻るからー!それまでになんとかしといてくれると嬉しいなってー!
余裕があったらシップに火ぃ入れといてー!
[そんな言葉を尾のように引きながら、全力ダッシュだ。ちくしょう。四速歩行に変形できるなんて聞いてないぞこんにゃろう]
[アンノウン・サムシングの襲撃を受け、壊滅に追い込まれた研究所で自身が生き永らえたのは、同じく地下に閉じ込められた実験体たちと吸収し合い、その競争に打ち勝ったためだ。その日のことを思い出す。吸収した魔物たちは、ヒューマンの価値観でたとえたならば家族だったのかもしれない。その能力を使用しようと、姿を変貌させ始めた矢先、スーの声 >>242 >>243 が耳に届く]
スー。
……なぜ?
[衝動的ではあったが、刺し違える覚悟がそれまではあった。しかしスーの声を聞いた瞬間、一瞬の躊躇が生まれた。「生きている」という台詞をくり返し口にしていたことを思い出す。暫し逡巡した後、シックネスを引き付けようとするスーの背中に、筋力と運動性を一時的に高める魔法能力「アシスト」を掛けようと試みた]
【ウートラ】
[その体が崩れて行く。
一枚一枚と、「存在」そのものがめくれて剥ぎ取られてゆく。
後には何も……残らない]
[クーロンのみならず、複数のリージョンにわたって暗躍し、恐怖を持って語られた悪の術士にしては、
あっけない最期だった]
─東の時計塔前─
なぁ、お嬢ちゃん。できると思うか?
いや、人生訓の話じゃなくてよ。
あいつ、ジョーンズが言ってた過去をやり直すって。
あんたの時術だったか?それで世界まるごとやり直しって。
そんな都合のいいことが起こせるもんかねえ。
[遠く西の方を見て]
…あいつも、そんなことは無理だってわかってるんじゃないかって。
俺はそう思うんだ。
[
ごぉん ごぉん―――…
ごぉん ごぉん ―――…
夜のクーロンに22時を告げる鐘の音。
鳴り止むべき最後の一つが奏で終わった後――、
再び、同じ数の音色を繰り返し響かせる。]
【シックネス】
[彼女は追う>>256。
疲れは知らない。追う。
この体が壊れても構わない。所詮分体だ。追う。
余りの勢いに、枝葉が抜け落ちる。火も一緒に転げ落ちて行く。追う。
追う]
[>>259時と幻の奔流が治まり、残ったのは静寂だけ]
勝った……のか……。
[あまりのあっけなさに、少し呆然とするが、だが喜びがすぐに訪れた]
あっはっはっはっはっは!
ざまーみろ!!
僕の勝ちだ!!
さんざん偉そうなことを言っていたくせに、てんで弱いじゃないか!!
[ひとしきり、叫んだ後、おかしいと気づく。
改竄が……起きない?]
─ 回想・超古代シップ・第一層 ─
[サポート頼む、との黒狼…フィロの言葉>>1:260に首肯く。
どこで出るか。剣技は…使えるのは、ひとつ。黒狼が闇色の塊に飛びかかって行くのが見える。
その爪がほんの少しだけ闇色の塊を掠めるのを見て、手に、じっとりと汗が滲む。
…いかなきゃ。ぼくは。術の力に頼らずに………]
<剣技・切り返し>―――――
[剣を通して、腕に手応えが伝わってくる。いち、に。…こうやって、動いてる何かを斬るのは初めてだった。
ぞわり、と、冷たいものが首を走る。これが何かを斬ると言うこと。
その感触が手に残っているその間に。黒い狼は闇色の塊に喰らいつき… それに、止めを刺した。]
【ウートラ】
[音の発生源は、時計塔の中腹。ジョーンズを見下ろす場所]
遂に「ヨルムンガンド」を呼びだすことに成功したか。
口だけの不遜な男だと思っていたが、違ったようだな。見事であった。
誰かの手助けがあったようだが。
ふむ……そうか、時術資質者。
ここからなら良く見えたぞ、地脈を使ったからくり。あちらの時計塔にいるのだな。
【ウートラ】
……どうした?
ああ、驚くほどの事でもない。
「シャドウサーバント」……陰術奥義だ。良く似た身代わりだっただろう、ん?
―クレイン博士ラボ―
貴様かああああああ!!!!
[扉を蹴破る勢いで飛び込み、もちろんその時には刀は抜き放っている。
その飛び込んだ勢いのまま放つのは,
目に見えぬほどの速さの突き。刀身がぱりぱりと雷を纏って、]
食らえ!稲妻突き!
[何やら怪しげな行為>>193に勤しむ男へとまっすぐに打ち込んだ。]
まじかよラーシナ超いいヤツじゃん!
あーりがとーう!
[不意に体が軽くなるのを感じた。術みたいだけど少し違う、モンスターが使う能力だ。つまり、ラーシナが使ってくれたってことだ]
これならラーシナは大丈夫かなー。
だけど君は大丈夫じゃないよねー。
ここは何とか一工夫。足止めなど、できませんか なー。
[走りながら考える。こっちも割りと疲れとは無縁の存在だ。足の速さじゃちょっと負けるけど、ラーシナの援護があるし、逃げるのにはそこそこ慣れてる。大の苦手だった妖魔に、ほんのちょっと感謝した。
それはともかく足止めだ。
自分がシップに乗り込んで、シップが発着場を出るまでの間だけでも追撃を振り切れる程度には、この化けもんを足止めしておきたい]
[スーの後を追い、加勢すべきだと思っていた。しかし、彼(彼女)は恐らくそれを望んでいないだろうことを、短い間ではあったが同行したこの数日を通して理解してもいた。スーとシックネス、を交互に見遣りながら、やがてその視線をシップ発着場にいるだろうJ・Qへと向け]
……J・Q。
スーは、なぜ、
「生きている」、こだわる?
[ふと、状況に不釣り合いな疑問を、小さく口にした]
─ →クーロン ─
[『ゲート』で移動するとなれば、超古代シップの中から出ると言う行動は必要ない。
セルリアンに頼んで発動してもらい、フィロ達はクーロンへと舞い戻った。
辿り着いたのは、セルリアンと出逢ったあの寂れたイタ飯屋]
丁度良いや、飯食ってから宿探そっか。
味の保証はしねーけど。
[時刻は既に夕刻と言える時間をゆうに過ぎていた。
夕飯にしては遅いが、何も食わずに、と言うのも身体に悪い]
じっちゃーん、オススメとかある?
じゃそれ2つ。
あとここから一番近い宿ってどこだっけー?
[イタ飯屋に入り、注文がてら近場の宿の場所を聞く。
先に宿についてを聞いて、それに対し礼を言うと適当な席について飯が出てくるのを待った]
[セルリアンと会話しつつ、つけっぱなしのテレビから流れるニュースに耳を傾け。
伝えられる内容に強く眉根を寄せる]
げ、ルミナスが襲撃されたってなんだよ。
ナガサメマチとかゆーリージョンといい、
変な現象ばっか起きてね?
こりゃルミナスにはしばらく行けねーなー。
[のんびりするには良い場所だと思っていたが、それどころではないらしい。
各所で大変な状況に陥っている中、フィロ達はやけに平和だった。
尚、マンハッタンの暴走族に関しては興味を抱かなかったために記憶に残らなかったらしい]
[次いで流れたのはとある研究者が襲われたと言う話]
……ジャスティスの製作者?
マジかよ、何でそんなことに。
ジャスティスの後続出ないか楽しみにしてたのになー。
[関わり自体は薄いせいか、故人を悼むと言うよりは落胆の色が強い。
テレビの中と現実のように隔絶された感覚。
同じ現実なのに、妙に現実味が薄かった]
[>>267無事な姿のウートラを見て、すぐさま意識を切り替える。
すぐさま踵を返して、東の時計塔のほうへ向けて走る]
わるい、ツバキ、シュンバ!!
クソ、僕のせいで!!
[超大な術を使ったその体はすでに満身創痍で、力強かったその走りは見る影もなく]
(…来る。あのバカしくじりやがったな!)
お嬢ちゃん、よく聞け。議論してる時間はねぇぞ。
たぶんあの馬鹿はしくじりやがった。
すぐに逃げる用意をしろ。
"敵"がくる……現れたと同時に仕掛けるからお嬢ちゃんは全力で逃げろ。
[すでに視線は西に固定されツバキのほうを向こうともしない]
【ウートラ】
[返答のひとつも惜しんで逃げ出すその背>>275に、ウートラはふむ、と自分の顎を撫でる]
いい判断だ。
だが、
……無駄だ。
[ざらり、とウートラの周りを輝きが包んだ]
この術を見せるのは避けてきたのだが。
いい物を見せて貰った褒美だ。
[広がるのは……魔術。
これを使えば、マジックキングダム生まれということがばれる。
その学園卒業者を辿ればいつかウートラに辿りつく者が現れるかもしれない。
だが、指名手配がかかった今……いつまでも隠しておける者ではないだろう]
[だから]
― 東の時計塔前 ―
[シュンバ>>260の問いに、ぱちりと瞬いた。
できるに決まってる――と言い掛けたところで、
それが自分の話ではないことに気付き、一度口を閉じた。
それから、考えるように暫く間を置いて]
アタシが知ってる――使える術もね。
もう一度、「おなじことを繰り返す」術なの。
繰り返さずにやり直す術、なんて。
それこそ夢みたいって思っちゃう、かな。
でも。
アイツ――ジョーンズさんのことは良く知ってる訳じゃ無いから
アタシには、何とも言えないんだけど――…
[もしかしたら、本気でその夢に――。
そう言い掛けたところで、シュンバ>>276の声色にはっとした。
そして――思い当たった。まさしく、その為に「しくじった」ことに。]
ヴァーミリオンサンズ!
[美しく輝く、しかし、命を奪う為に創りだされた死のルビー塊が、雨と言うより、いっそ壁のような分厚さで、ジョーンズの周囲に降り注いだ。
家だろうと地面だろうと、無差別に、容赦なく、徹底的に、赤い輝きが貫き。
それだけでは飽き足らず、
一度地面で跳ねた破片は、次に上空へ跳ね上がり、もう一度貫いていく]
どうするどうするどうできる?今こそひらめけ(腐って)灰色の頭脳!
[追いかけられながら言ってはみるけどそう都合よく思いついたりなんてすることもなく]
うぉわっとぉうっ!!
[角から出てきた感染者と鉢合わせてぶつかりそうになった。慌てて避けて。離れて。一斉掃射。感染者だったら何とかなるのだ]
あ。あー、なーるほーどねー。
みんなそっちの味方ってことだー。
[ずるりずるり。気だるげな住人たちが次々と現れ行方を塞ぐ。この分だとシップの方にもいくらか向かってるのだろう。相棒に任せたのだから、そっちは心配してないけど]
…どーすっかなー。逃げ切れるかなー。
とか。悩みながらも。諦めませんよスーさんは。
なんたって、どんだけやばくても諦めないのが『生きてる』っぽい。
[だからこんなとこでくじけたりしないのだ。相棒とラーシアと、絶対生きて帰るのだ。そんでまた旅をするのだ。絶対だ]
にしてもさー。リージョン全体味方ってずるくないずるくない?
ん?ああそっか。全員味方?だよね。なるほど。そういうことね。
緊急事態で緊急避難で正当防衛だからー!ごめんねー!
[言いつつ、民家を駆け抜ける。およそ生活観の乏しいリージョンだけど、人は住んでいたのだ。今は意志を失い生きてんのか死んでんのか分からないけど。
寝て起きてご飯も食べれば掃除も洗濯もした。でも今はしてない。シックネスに感染したから。
住む人の居なくなった民家の中を、スーが駆け抜ける]
【シックネス】
[最初、すぐに捕まるかと思った獲物は、急に足が速くなった。>>269
彼女と獲物の間は一向に縮まらない。
彼女は怒った。
こんなのは間違っている。ただ、彼女はただ、ひとつになりたいだけなのに]
[彼女は考えた。退化し、壊れていく頭の中で考えた。
彼女はゆっくり足を緩めた]
[最初に戻ろう。
そうだ、機械の音だ。
あの音がする方に生き物がいる。
もっと簡単に捕まる物もいるのではないか?]
─東の時計塔前─
(そう、それでいい)
[遠ざかる足音にそういえば連絡取る手段を打ち合わせしてねぇな、なんて暢気に構えながらも、視線だけは西に鋭く向けたまま]
さてと。
とりあえずジョーンズの話からみるに相手はツバキの姿をしらねぇはずだ。
なら間違いなく術を仕掛けたここに来るだろう。
[口元が笑みで歪む]
−シップ発着場−
あいぼーう!らーしなー!
[スーの姿がシップからも見えてくる。いや。ぱっと見そうは見えなかったかも。
なんせ体が見えなくなるほど、両手には洗濯物がいっぱいだ。民家から拝借してきたってばれたら相棒に怒られるかも。それもまたよし]
出して出してシップ出してー!
[叫んだ後ろからは、透き通った四足を戦闘に、リージョンの住人たちもわんさかついてくる]
[>>268
!?!?
背後からの怒声に集中が切れる。
振り返ったその目に映ったのは電光を纏う刀の切っ先。
その刀を振るうものの正体を確かめる間もなく。]
『かすみ晴眼!』
[咄嗟に腰の刀を抜く。ただし鞘に収めたままで。
切っ先を横に払ってアザミの進路を逸らすと、返す刀でその背を叩く。
うつぶせに倒れた細い肩口、その利き手側に鉄下駄を履いたその足を乗せる、そこまでを一挙動の流れで行ってから。]
あ、れ?
[襲撃者が女性なことに、そして、周りがあからさまな不審の目を向けて居ることに固まった。]
[開けられた道を通るのは、スーかシックネスか。
それとも大量に追いかけてくる感染者か]
…止める。
『射撃マスタリー:起動』
ラーシナ、シップを動かしてください。
[要求しつつ、放射機二丁を床に落とした]
─ 回想・超古代シップ・第一層 ─
……しかし、驚いたなあ。変身するなんて…いや、モンスターだから、それは、そうなんだけど。狼、なんだ。フィロって。
[戦いが終わって。変化した尻尾を揺らすフィロに、そんなふうに声をかければ、フィロがその姿について説明する。>>1:286
剣について、触れられれば。>>1:287ん、と少しだけ口ごもりつつ。]
…うん。まだ、ほんの少し、だけど。術……使えない時に、べんりかな、って。
[それは本当の理由ではない。だが、フィロの感嘆を込めた口調に、そんな風に言い繕っていた。
本当は、あの王国が執着する『術』というものを使いたくないから、だったのだが。
…その直ぐ後に、自分が術を使う>>165ことなどこの時は想像もせず。]
【シックネス】
?!
[「たべられないもの」が降って来て、体に絡みついた。
彼女の怒りが有頂天だ!]
[彼女は止まりかけた半透明の足を、再び急がせて、逃げる体>>289を追う。
低い鳴き声を出して、感染者も呼んだ。呼べるだけ呼んだ]
『プログラム:全弾射出』
[体中に内蔵された銃口が一斉に開く]
信じていますよ、「相棒」
[それは正義のメカとして、さてどういう言葉なのだろうかと]
[エネルギーが集まっていく。
この技に命中率はいらない。正確な射撃もいらない。
目の前のものを破壊するまで]
――IRPO、シップ発着場。
個人シップを、チャーターしたいんだが。
……ああ、俺はまだ新人でね。これ、手帳。
[と言って、どこかで見せたドクター黒木お手製のIRPOの偽造手帳を受付に見せている。]
射出準備完了、エネルギー充電完了…全弾発射!
[ハイぺリオンが、対装甲ロケットが、その他諸々の重火器が一斉に火を噴く。
反動もさながら、エネルギー消費量が半端じゃなく大きい、彼女の唯一の技。
「相棒」は掻い潜ってシップまでたどり着けただろうか]
[よくは分からないけど道は空けられていた>>291。
きっと相棒とラーシナががんばってくれたからだ。きっとそう]
うっわー…ありがと相棒!
[暴力的なまでの弾雨が感染者とシックネスを押し返す>>296]
よいしょっとー…燃え上がれ!<太陽光線>!
[この隙にと、シップへと繋がる桟橋に洗濯物を撒き散らし、はらわたの隙間に持ってきた油もまいて着火する。炎の壁の出来上がりだ]
へっへーだ。追いかけてこられるなら追いかけて…
[きてみろー、と。勝ち誇ったっていいじゃないか。シップは出発目前。あとは飛び乗ればいいし、敵は炎の壁を越ええるのに時間もかかる。きっとそのはず。そう、そのはずだったんだ]
【ウートラ】
[じゃり、と消え損ねたルビーの欠片を踏んだ。
ジョーンズの姿はない。あれを逃げ切れるとは思えないが、さて]
[ウートラはふいに身をかがめて、何かを拾った。
ジョーンズが首にかけていたネックレスだ。赤い血がついている。
ウートラは鼻で笑うと、それをローブの中に仕舞った]
[そして]
[老人とは思えない早さで走り始めた。
目指すは……東の時計塔]
[感染の進行が進み、症状が出始めた感染者たちを「尾撃」で振り払いながら、スーの帰還を待っていた。シックネスの手駒になりつつある彼らに「魅了凝視」を向けるが、効き目はない。彼らはすでに別の者に魅了されているのだから]
……スー?
[遠巻きからスーの叫び声 >>289 が聞こえた。そちらに視線を向けると、シックネスとその手駒たちがこちらへと向かってきているのが見えた。何人かの無事な人々を先導しながら小型シップへと這い乗る。同行者の指示を頼りにどうにかシップを起動し]
はやく!
[起動音を立ててシップが僅かに宙に浮かんだ。シップの扉は開いたままだ。扉から、J・Qとスーとにそう呼び掛け]
【シックネス】
[機械の音がする。行ってしまう。
行かないで]
ああああああああぃっぃあぁあああぁぁぃあぁぃあぃあぃあぃぃしてるぅぅぅぅぅぅのおおおぉぉぉぉぉぉ!
きゃ、
[あ、と零れかけた悲鳴をかみ殺した。息を吐くと力が抜けるじゃないか。]
くそっ、
[肩を押さえられ>>292、手から取り落した刀を、足で跳ねあげるようにして手元に戻し、逆手のまま相手の胴へと――]
――――、
………ゲン?
[肩に当たる妙な履物の感触。
それに気が付くと、他にも思い当たる節がある。ぴたりと手を止め、上半身を捻るようにして相手の顔を確認しようと試みる。]
─ マジックキングダム ─
……?
え……??
[やっぱりだ。また聞こえた。
ミアは、寝台から身を起こすと、部屋の中を探し始めた。
寝乱れた髪が落ちかかり、邪魔をする。
掻きあげて、片方の肩に寄せてかけた]
─回想・コーヤ─
トキワ「相手が術士だったらトキサダはどう戦う?」
トキサダ「ん?がーっといってズバっと斬る」
トキワ「……」
トキサダ「んだよ。術の発動前に間合い詰めて声出す間もなく切り伏せりゃいいだろ」
トキワ「戦う前に術が仕掛けてあったらどうするのさ」
トキサダ「んなもんはババっと防いでガガガーっと斬り続けりゃいいんだよ」
トキワ「トキサダってたまにバカだよね」
トキサダ「あぁ??!!やんのかてめぇ!!!」
あ……?
[ベッドの下を見て、戸棚の中を見て、最後に自分の数少ない持ち物であるポーチを開いた時に、ほんのりと光る指輪を見つけた]
これ……どうすれば。
[首を傾げ、じっと見つめる。
あの銀翅の君の持ち物だ。どんな力を持っているか分からない。
少しだけ、怖かった]
─ クーロン・イタ飯屋 ─
[店のオススメも出て来て、ようやく飯にありつく。
料理の出来は43点ほどの味だった]
次どこ行こうな。
またどっかで何か見つかったー、とかなれば行ってみたいところだけど。
[飯を腹に収めながら、休息後の相談をする。
しばらく一人で行動していたため、こんな風に会話するのすら楽しかった]
[ふと、指輪を耳に当てた。
金髪が肩を落ちていく。
どうして、何の関係が、どういう仕組みで、……なんにも分からない。
分かっているのは、ただ、
今すぐこれを窓から投げ捨てて、今までの全てを忘れてしまうべきだと言うことだ]
[震える足で、窓に向かった。
指輪を持っていない方の手で、錠を開ける。
滑った。
もう一度。
開いた。
でも、その先が、動けない]
じっちゃん、もうちょっと味どうにかなんね?
[味は保証しない。
そうは言ったが、この味は無いだろうとフィロは思った。
店が寂れるわけだと改めて思う。]
― クーロン・東の時計塔前→…→イタ飯屋前 ―
[
ドタンッ!!
ネオンの街をただ一心に駆けていた女は
不注意にも、通行中のヒューマンの腕に肩をぶつけた。
そして運悪くも――それは所謂悪漢の類だった。
それでも無視して走り出そうとして――
がっしと腕を掴まれ、後ろに仰け反った。]
っ、痛っ!離して―――!!
「あぁ?人様の腕にぶちかまししといて、
ごめんも言わずに逃げようなんざ、」
[本来ならここで、この女の纏う着物の意匠から
非業のリージョン・ナガサメマチの生き残りである可能性に
瞬くべきところだが――。
この男がそんなものに頓着する様子は無かった。]
【シックネス】
[鼻先に痛みが走った。
彼女は一瞬ひるむ。
でも、だめ。もう少しなのだ。諦めきれない]
[だから、手を伸ばす]
[わたしのものになろうよ、おいでよ
きっとたのしいよ]
[視界の先で感染者たちが蠢く虫のようにわらわらと波を巻いていた。徐々に浮かび上がる小型シップの扉から、身を乗り出してその状況を見遣り]
おまえたち、掴め!
[小型シップに乗せた同行者たちに叫び、自身の上半身を支えるよう促す。J・Qに言われるまま蛇状の下半身を彼女の足許へと伸ばし、尾の先を足先に絡みつける]
とーどーけぇえぇええ!
[相棒が手を伸ばしてくれている。ラーシナが支えてくれている。もうちょっとだ。もうちょっとだけ…]
[ごりゅんっ]
[関節外れた]
…届いた!
[おかげで、手が、伸びる。相棒の手を掴む。外れた関節は、とっさに枝を、根を、伸ばして繋ぎとめる]
助かったぁー…
[安堵の息を漏らした。何度もどうなることかと思ったけれど。なんとかこうしてここに居る。三人そろって、ここに]
やっば。
引き揚げて引き揚げてー。
[シップが混沌に突入する前には、何とかシップへ入って扉を閉めないと。相棒を見上げながら、そう声をかける]
─ クーロン・東の時計塔 ─
ウートラ、だな。
[東の時計塔ではシュンバが一人で待ち構えていた。隣どころかすでに音が届く範囲にすらツバキはいないだろう。ゆっくりとセラミックサーベルを抜き放つ]
あいつ…ジョーンズはどうした。
[マジックキングダムの静かな街並みを、月明かりだけが照らしている。
今この時にも、戦ってる誰かがいるかもしれない。命の火が消えようとする誰か、消えさじと抗う誰かがいるかもしれない。
でも、ここにはそんな喧騒はなく、ただ静かで]
[悪漢の顔が、明らかに嫌らしい形の笑みに歪む。
ツバキはそれを目の当たりにして、続く言葉を待たずとも
この男がどんな類のことを企んでいるか察した。]
……い や、
[ツバキには、この男の“時”を完全に止める術がある。
何時かアザミに対して放ちかけた、時を乱す術もある。
けれどその何れも使えなかったのは、
ウートラにこの場所を気づかれてしまうかも、と思ったから。
ふっと脳裏をよぎったのはアザミのことだったが、
更に悪いことに、通信機はバックパックの中。
この体勢では取り出すことができない。]
【シックネス】
[手が届かなかった悔しさに、彼女は泣いた。
うろうろと歩き、床を、建て物を、感染者を叩いて啼いた]
[ああ、でもきっと、そんな感情もすぐに退化して忘れてしまうのだろう]
−小型シップ内部−
いやー、よかったよかった。助かった。あいむ『生きてる』ゆーあー『生きてる』
やったねすごいね大勝利。
[ごろろんっと転がり込んだシップの中で、腐れた体を死体のように投げ出しながら、零れる言葉に喜びがたっぷりこもる]
言いたいことはいっぱいあると思うけど。まずはみんな生きてて、よかっ…
『…たい』
った…
『…てる』
よ…?
『ねぇ』
[ ど く ん っ]
くっ……。
引っ張れ、頼む!
[J・Qの指示を受け、絡めた尾の先を握り締めるように力を込める。二人分、そのうち一人はメカなのだから重力の負荷が厳しい。振り落とされぬよう何とか扉を掴み、シップの同行者たちに引き上げるよう促す]
[心が、
引き裂かれそうだ。
愛は幸せだなどと、歌の歌詞は言うけれど。
そんなのは嘘だ。
だって、こんなに、こんなに、
苦しくて]
[声が、聞こえた気がする。違う。気のせいじゃない]
[どくんっ]
[自分のじゃない鼓動が聞こえる。だって自分はゾンビだ。鼓動なんて止まって久しい]
[どくんっ]
[何処からだろう。聞こえる元を辿って視線を下ろす。嗚呼]
『いきたい。たべたい。あいしてる。ねぇ。あいしてるよ――――』
[そうだった。アイツの全身やばいって。相棒に言ったのは自分だったじゃないか。
最後に自分は何をした?アイツの鼻面を切りつけたのはなんだった?
短剣だ。シップで手に入れた。
今は、自分の。『体の一部』]
[どう見ても悪人顔の男が若い女性の腕を掴んで、よからぬことを考えているような笑みを浮かべている。
対する女性は怒号の通り、相手を嫌がっているようだった]
あー! 変態が居るー!
変態変態! アイツ変態だよー!!
[子供が囃し立てるように声を上げながら悪人顔の男性を指差す。
周囲の者達もジロジロと悪漢を見ることになろう。
それで相手が逃げ出すなら重畳、激昂してこっちに向かってくるなら……それ相応の対応をするつもり]
はは。
[そうやって口が動いたのは幸いだった]
ごめん相棒。ラーシナ。しくじった。
[意識がふつりと途切れる前に。自分の意思で、そう言うことができたから**]
[どうにか二人を引き上げることができ、小型シップが混沌の空間へ向けて動き出す。手早く扉を閉め、荒く息を吐いた。自分は役に立てたのだろうか? 元はと言えば自身の衝動的な行動が原因ではあったが、不思議と心境は高揚していた。スーが「生きていること」にこだわる理由が少し理解できたかもしれない]
……スー。
[その理由を尋ねようとしていたことを思い出した。今から訊かなくては、と視線を向けたスーの様子は異質だった。何も言葉が出てこず、ただ一言、名前を呼んだ。それは彼(彼女)の耳に届いたかどうか]
[さて、どうしよう。
いくら不意打ちを「仕掛けられた」とは言え、相手はIRPOの制服をきた「間違いなく」正規隊員様である。
揉め事になれば勿論自分の身元確認はされるだろし、正直宜しくない。
どうしたものかと考える足元から、女の動く気配がして。
跳ね上がる白刃。その手に刀が戻るのを見て素直に感心する。
―――なかなか負けん気の強い!
嫌いじゃないけどね、そういうタイプ。
でも、真っ二つになる気はないからーと、迫る白刃に鞘を当てて軌道を逸らし掛け…「…ゲン?」
女の声に、驚いた。]
え?誰?
え?あ!アザミ??
[まじまじと見つめて見れば、それは知った顔で。]
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