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[>>17見たことのない少女だった。
数秒、あるいは数十秒、それが生きているのか凝視する。
死んでいてもおかしくないような静かなたたずまい。
相手が動かぬことを確かめると、つかつかと歩み寄った。]
あんた、なにしてるんだい。
そんなとこで自殺でもするつもりなのかい?
やめとくれよ、うちで片付けようにも面倒臭いんだから。
なんでもいいけどどっか行っとくれ。
それがいやなら、そのばっちい灰を落としなよ。
別嬪さんが台無しだろ?
[少女の浮世離れした様にはどことなく相容れないものを感じたが、だからといって臆した風を見せるのは嫌いだ。
胸を張って、話し掛けた。]
しろい――
[呆然と呟く。世界が白いのは灰のせいか、太陽の下の曇り空だからか。薄暗い部屋から抜けだしたのならば、ある意味必然とも言えた]
――?
[視界が奇妙な斑点で幾許か遮られていることに気がつく。軽く頭を振ってみるものの、斑点が消えることはない。
不意に気がついてか、メガネを外す。先の木屑や埃がメガネに積もっていたことに気がついたのだ。
太い人差し指をきゅ、とスライドさせてメガネを透かす。
今度は皮脂がレンズに付いてしまった。
男は憮然として着衣の裾でレンズを拭った]
[何かあるのか、という問いに、何度も何度も頷きます。
彼は酒場の中へと入ってはくれましたが、カウンターの向こうにある調理場までは見えないようです。
その姿の横を抜け、カウンターの中へと入りました。
調理場の入口に立ち、手招きをします。
きっとカウンターの近くまで来れば、荒れた調理場の中が。
そしてそこに倒れるマスターの姿が見えるでしょう。
改めて見れば、ひどい荒れようです。
倒れる時に巻き込んでしまったのでしょうか、割れた皿の破片が、入口の近くまで飛んでいました。]
[唐突に、教会の表の方で楽しそうな声が聞こえた。
それから何処かに駆けだす足音。
声の主に、心当たりは一つしかない]
――――…ギュル?
[慌てて其方へ向かうが、既にもぬけの殻]
ギュルスタン!
[彼も孤児の一人だった。
とても気の付く優しい子だったが、
数日前より病の"兆候"を見せ始めていたのだ。
傘とローブを抱えて、自分は外套をひっかけただけの恰好で、
寂れた村通りを駆け出した]
[受けた印象は淡いのに、瞳は暗い色をしている。
少女の雰囲気を己の中で訂正した。]
あー、あたし……あたしはねぇ……。
[刹那、呆気にとられた。
ふんわりしているのか、暗いのか、それとも灰の影響がもう重なってしまったのか。
どうとも取れるが、自分から声を掛けておいて話に詰まる。]
……っあー、いいから!
ここにいても汚れるだけ! ほら来なさい!
[少女がいきなり倒れてしまいそうな予感もした。
自分が灰に冒されるような気もした。
だから籠を脇に抱え直して、少女の袖を掴む。]
あたしはセルマ。セルマさんでいいよ。
うち、そこだから。
茶ぁしばくくらい、いいだろ?
[一度振り返ったが、答えを受け取る前に少女の手を引っ張った。]
……はっ、ぜえ、はぁ。 老いたな。
[少し走れば、たちどころに息が切れる。
かつて戦禍で肺を痛めた為でもあるのだが、
この淀んだ空気と灰も悪さをしているに違いあるまい。
それでも駆け続けていると、前方に人の姿。
外出しているのを見るのは久方ぶりな気もする]
エラリー君、か?
[ややふらつきながら、彼の背に声をかけた]
[奥で手招きしている彼女>>34のほうへ行きつつ、
もしかしたら声が出ないのか、とか考えて…
全て吹っ飛んだ。
・・・皿の破片などが飛び散っているという事は、
最悪見えていないだけでどこかから出血していることも有り得る。
いや、そもそもこの人は『まだ生きている』のか?
思考の渦に飲み込まれかけ首を振る。]
…とりあえず、まず静止から確認すんぞ。
場合によっちゃ、破片とかが無い場所へ移さないと…
[…息をしていないなら人工呼吸が居るし、
脈が止まって居れば下手すりゃもう手遅れだ。
屈んで右手で脈を取り、鼻と口の前に左手を…
持っていこうとして、左袖が揺れる。
そうだ。左の腕は既に無い。
両腕があるかのような己の行動に溜息を吐き、
右手で呼吸と体温を確かめようとした。]
12人目、手紙狂い パース がやってきました。
[ふらりと、辺りを見回す。人気が少なく、随分と小さな声、遠くの音まで拾えてしまう気がする。
空気がふるえる音、灰が降る音、灰が、積もる音。
それすらも聞こえてしまうような気がして――何をばかな、と男は苦く笑った。
不意に、自分の行動を振り返る]
――何かを確かめようと歩くことは、離魂症患者に似ている。
[雑多な紙切れに乱雑な文字を穿つ。先の女の姿は、何かこの光景を確かめようとしていたのかも知れなかった――
>>40 不意にかけられた誰何の声。自分の名前でなかったら気づけたか、どうか。息を切らす壮年の男を振り返り]
やあ お久しぶりです
[長らく声もまともに出していなかったせいか、想像以上に掠れた己の声に、司祭が切れた息をどこにやったのかと問うのも忘れて、呆然としてしまった]
なんだい?
ほら、早く屋根のあるとこに入らないと灰が降るだろ。
[まともにかち合った視線は感情がいくらか覗けるようで、どこか安心しながらも少女を引っ張ることは忘れなかった。]
セルマ、セルマサン。
オセワ、お世話になります。
ワタシ あたし 私 ハ
私の名前は・・・・・・
[胸を張っていた女性は、
この滅びゆく世界の中で逞しく見える部類だろうか。
名前を暫定でセルマが付けようとするのか、それとも自ら名乗るかは、この後のセルマ次第だった。]
[ぱりぱりと、皿の破片を踏むと、靴底の下で割れた音がします。
彼がマスターの傍らに屈むのを、程近い場所で見ていました。
揺れた彼の左の袖は、この距離から見ても空っぽだということがわかります。
右の腕はちゃんと袖に通しているということは、やはり、"無い"のでしょうか。]
………
[思えば、随分とマスターも痩せてしまいました。
既に結構なお年でしたから、ご老体にこの死の灰はさぞかし堪えたでしょう。
それなのに、わたしが店に来ればいつも、優しく声をかけてくれました。
そんなマスターも、いなくなってしまうのでしょうか。
わたしはそっと、彼の横顔を伺い見ます。]
…………?
[ようやく話し出した少女に向き直る。
尋ねることをいくつか思い出したが、灰を厭う女は長く立ち止まることを選ばない。]
あんた、記憶がないとかそんなんかい?
いや、名前はひとまず置いとくとして――
うちにアップルティがあるからさ。
それ飲んだら、少しは気も紛れるだろ。
[名前を言おうとした少女が言いよどんだことが気がかりだったが、好んで灰にうたれることもないだろう。
見知らぬ少女との会話も面白そうではある。]
さ、こっち。
[木製のドアを開いて、少女を促した。
軋む音も、どこか楽しげに聞こえた。]
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