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―海岸線の家―
…ミズキ?
[振っていた手を止めて少女たちのやり取りを見る。
なにか話しているその後ろ、太陽は少し光が弱い。
バケツを揺らしながらやって来た二人に
再び緩く手を降りながら近づいてゆく]
いらっしゃい、…浜風?
──ああ、もしかして
[泣き顔の道化は情報源となったらしい。
籠を抱えたまま建物の方へと歩き出す]
パンとハムの事ね。
……小さい頃さー 姉さんと手をつないで寝ると
同じ夢を見ることができて
そこで遊んで楽しかったなー、とか。
よくさ、夢って見た後忘れちゃうて言う話を聞いて
姉さんが、それについて聞いてきたこともあったな……
逆に……忘れてしまうのは……
忘れられるのは……悲しい
せっかく同じ時を過ごせたのにさ
忘れちゃうのは……楽なんだけど、さ……
[解かれた腕、道化師からも腕を解いて
軽く、頭を撫でるに留めて。
リヴリアとは言わず、姉と口にしながら。
遠い昔、口にしたことを、もう一度口にする。]
なーんて、僕も年かなー
近頃疲労が抜けなくてね?
懐かしいなぁ……あの頃……楽しかった。
[そうして、彼女の髪から手を離して、
両の手を地面につけ、
そこに体重を預けて空と花を見上げ笑う。
懐かしさ、遠い思い出。
もう戻らない、無邪気な日々。
胸が、痛む。同時に、その痛みさえ 大事 だと思った]
[バケツの中を覗けば蟹がいる。
蛇が負けている器の中には淡水魚]
いい型ね、綺麗。
んー…獲れたてだろうけど焼こうか。
生はちょっと危ないからね。
塩竃にしてもいいけど、出来るかな…。
[川魚らしい、しゅっとした細いフォルム。
見下ろしてあれこれ思い付く実験方法
それを遮るような道化師の声に
顔をあげて少しばかりの沈黙]
…。
この浜は、毎日どこかしら何か違うから。
[浜に打ち上げられるものも。
訪れるものたちも、また]
[走り出したリヴリアに、少しだけ困った顔をしてから小走りで追いかける。
チリンチリン小さな鈴が小さな音を立てる。
二人を見失えば岬の少女のところへも行けなくなってしまう。]
[もう少し。もう少しすれば、"楽しくないこと"はなかったことになる。
そう、思っているのに]
思い出すと……楽しい……?
[まるで反対のことを、ダハールは言う。
"なかったことにする"のを邪魔するように、きょうだいの話をする]
ハルは、ハルは……。
[自分に言い聞かせるように"ハル"と少女は口にする。
はーちゃんなんて、知らない]
ハルは、思い出なんて、いらないんだあ。
楽な方で、いいんだよ。
[にこにこ、いつものように見える笑みを浮かべながら。 いつものようにおっとりした声に聞こえるように。
けれど、いつも血色のよかった頬は、今は紙のように白い]
ハルは、なんにもいらないの。
ハルは、このお花畑があればいいの。
だって、なんにもなかったら、
なんにも、なくさずにいられるでしょう?
[だから、少女は空っぽでいい。
記憶も、思い出も、心も、笑顔も。
なんにも持たないがらんどうでいい]
― そら ―
[風がいつものように行き先を教えてくれない。
それはこの世界に訪れつつある予兆なのか。
それとも]
――……。
[気付けば荒れた波の上にいた。
水際すれすれで滞空すると足の裏を白く泡立つ波が舐めた。
底に何かが潜んでいるかのような深い海。
その上を滑るように、爪先を海水に遊ばせながら。
陸地を目指して海岸線へと滑空する]
…新顔ちゃん?
[こちらに頭を下げた少女をじっと見る。
見覚えのない顔、いまの段階ではただただ異質な存在。
籠をテーブルの脇に起きながら少女たちのために椅子を引く]
まあ、立ち話もなんだし…座ったら?
いま、何か用意する。
[どうぞ、と椅子を指し示す掌]
[ 余りに沢山、一度に、大事なものをなくしたから
無くす事への恐怖。
それでも全く持たずにいることはできない。
事実、彼女はこの花畑だけを持っている。
………現実で話した会話、世界の終末……
杞憂であれば、いいのだけれど。
彼女の現実の身体が、まだ保てばいいのだけれど。
けれど、今は、それらは言えない。
紙のように白い表情を見ればそれは一目瞭然。]
……………そっか。
ハル、顔……白いよ。
たっくさんしゃべったから疲れただろう……?
ちょっと、昼寝しようか?
花びらのお布団で。
[中身があろうと、なかろうと
彼女は今ここにいて、
それを選択しているなら……
もし、世界の終末が確実となったら
また、お話をすればいいだけだと。
そう思って、話題を切り上げて
わざと髪を乱すように、わしゃわしゃと撫でた]
― かいがんせん ―
[海に臨む家が一軒。
丁度リヴリアやローザの反対側からやって来た形になるか。
多分、シンが向いているのとは反対方向。
ローザの姿に目を留めて。
ぱちり、瞬いた]
―回想:ローザちゃんと出会った時のこと―
[その時、少女はマーガレットを摘んでいた。
誰かのお庭から種が飛んできたのかな……なんて、少女は考えない。
お花畑は、春の象徴。"春に咲くお花"という少女の曖昧なイメージで成り立っているそこには、野草もそうでない花も、本来なら時期のずれている花も、でたらめに共存していた。
結構な数を摘んで、少女は満足気に頷く]
これだけあったら、素敵な花束になるねえ。
……だけど。
[そこでハタと困った。花束にしようにも、まとめるものがない。
丈夫な草を使って束ねようかとも思ったけれど、それもなんだか可愛くない]
どこかにリボンとか、ないかなあ。
うう〜ん……。
……えっ!?
[その時、風に乗って、まさに花束にうってつけの素敵なリボンがやってきたのだった]
わあっ! なんで? なんで?
すごい! すごおい!
[びっくりしつつも、少女は物事を深く考えない。
歓声をあげながら、早速リボンを使ってマーガレットの花束を作る。
きゅっと蝶々結びにして、満足気に頷いた時、リボンを追いかけてローザがやってきたのだった*]
[けれど、少女の知らぬところで、けれど着実に"世界の終末"は近づいていて。
目覚めた時、少女は気づくのだ。
リヴリアのための、まだ作っている途中のレンゲの花冠。
決してしおれるはずのないそれが、しおれてだめになっていることに]
リヴリアに、ローザ。
――ミズキもいるの?
[岬守の姿があるのは当然なのだが。
いつになく人が集まっているのを見て足を止めた。
濡れた足にはあちこち細かな砂と、
流れ着いた水草が引っ付いている。
いつもならずっと飛んでいたかもしれないけれど。
森の中で花水木に手当てをしてもらった翼を休める]
なにか、あったの?
パンのみならずハムまで食べてしまったのかい?
まったく贅沢な子だ。トール神が知ったら雷ではすまないね。
では私はパンとハムと、この川魚、ああ塩焼きで構わないよ。
あれがこの子たちの魅力がが最も生きる食べ方だろう?
それとデザートにフルーツなどあれば頂こうか?
お代はいつものように、星屑のように数多の讃辞と
三日月の笑顔を贈ろうじゃないか。
蕩けるような甘いものが良いかね?
ローザは甘いものは好きかい?
それともお嫌いかい?
[しれっと告げながら、シンの視線に気付いて、後ろに隠れようとするローザに手を回す。
柔らかな髪を撫で上げて『彼女がシンだよ』『この子はローザ。可愛いだろう?』と簡単に紹介してあげる]
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