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[拗ねている風でなく、ふるふると首を振った。
みんなまだだし聞いてしまおう。メールを送る]
『美緒、好き?
か、好きになってけそう?』
[取り敢えず、見た感じ渦中にいる一人の名前をだした]
ー例大祭当日ー
[なにもしないまま〜〜は同意だけど、確認を取ったわけではないから同じ気持ちと気づかぬまま]
金魚は、赤いのがすき。
[ひらひらと泳ぐ小さな赤とか黒とかを見下ろして、璃歩を見て微笑んで。
金魚を掬う時には金魚だけに集中して真剣な表情。
赤だけを追いかけて水に浸ける時間は最小限に果たして金魚は取れたか+裏+表なら取れた]
……――
[震えた携帯。奈波からのものだとは想像ついたけれど。
文面を見れば表情が凍った。]
……なんでナナナミがそんなこときくんや?
[大丈夫、まだ。
へらへらと笑いを浮かべたまま。]
『質問を質問で返すなァーッ!!!』
[と言っているキャラクターの一コマを送信した。
フォローはしてやるが追い打ちもかける]
『美緒は可愛いでしょ。好き?』
[押し当てられた水風船を、奈波の手と一緒にもてあそびながら。]
そら、好きか嫌いかいったら好きやで?
元気よくて明るくて。
それがどないしたんか。
[脳裏に星空を浮かべつつ、首をかしげる。]
[まあ、そうだろう。ここでむっちゃ好きや、とかいうなら、
特攻してると思う。そうしないのが、迷ってるのなら、
振られるのが怖いのか、他に理由があるのか……、
わからないが]
『他の女子は?文菜とか、伊織とか夏蓮とか。
三人なら誰推し?』
…――上手くいかないものだね。
[さすがにばつが悪そうに。
子供に混じって高校生が男女揃って挑んでダブルデ撃沈はさすがに格好がつかなかったか。
破れたポイを返却すると立ち上がり]
いつかのボクたちみたいだったね。
…――次、行く?
[今はこうして傍にいてくれることをポジティブに再確認して。
繋いで歩き出そうと手を出して誤魔化した。
流せるものは流してしまおう。]
[文面をみながら、むむむと。
なにがしたいのだろうナナナミは。]
……林間学校前なら伊織、て答えてたかなあ。
ただ、いまなら夏蓮ていうわ。
[いつも衝突してばかりの。けれどその仮面の下から、わずかみえた素顔は。]
で、ほんまどうしたんやナナナミ。んなこときいて。
[一言で言うなら、ソワソワしていた。原因は多かったが、おおよそ一点が原点だった。]
……。
[迫る例大祭。初めて身内以外をもてなす茶会だとか、誰からとなく囁かれる噂の事だとか、胸の裡の面影だとか。
一度失敗してさえ、こんな時にどう動くべきなのか、手の伸ばし方に惑う。その事自体にさえ、少しも落ち着けなくて。]
はーい先生、わかりま――ぅわ?
……いやー、今日もいい天気だなーなんて!
[不意の背中の感触に気の抜けた声をあげて。>>323
下手な誤魔化しの後、先生の目を縫って笑い返そうとして、なんだかうまくいかなかった気がした。]
――さっちゃん、どした?
[キスしたのは夏蓮か美緒と確信する。
たぶん、美緒かと思う。夏蓮とは、ぎくしゃくした感じがあるし。
きらんと目を輝かせ]
…♪
[済ました顔で、ふふん、とそっぽを向いた]
ふーっ。
[ごろごろしていたら熱が出てきてしばらく寝ていたっぽい
なんとなく女子界隈でざわついているのは知っていて、先ほどは全体送信メールも着たりして]
どうしよっかなあ。
[器用にベッド上をユーターンしてごろんとしている]
……あのー、ナナナミさん?
ひとりで納得されてもなんのことやらなんやけど?
[満悦顔でそっぽをむく奈波の頬を突っついて]
なんでんなこときくのかくらい教えてくれてもええやんか。
なんやねんほんま、最近へんやで。
[なんとなく。美緒の顔が思い浮かんで]
『薫くん、良かったらお祭りいかなーい?』
[ぽちぽちと。メールを打って、送信
確か、誰も誘ってなかったよね、と思って]
[今日は夏蓮も同行することになっている。
全員にメールを送ったのは前日]
『気になる二人と一緒で良かったね?』
[意地悪な笑みを見せて、ばちんと、指にかけていたゴムを外す。
頬を突つく指に噛み付く真似をして]
『うーれいモテモテー!(((o(*゚▽゚*)o)))』
[そう送って、クスクス笑った]
[残念。
でも、頑張ってくれたのが誰のためかよくわかっていたので、差し出された手を引き寄せて、もう片方の手で頭をわしゃわしゃ撫でた。
金魚掬いのにいちゃんがひゅ〜♪と歯の間から息を吹き出したが気にしない]
次は……
[視線を御神木に向けた。ちょっと先走り過ぎてる気もするけど、メインイベントを終えた後も今日が終わらないなら、傍に居てもいいだろうから]
おみくじ、引きに行こう。
[心臓の鼓動が早くなる。けど、不思議な高揚感。
子供で無くてもお祭りは楽しめる。いや、今回のお祭りは子供じゃないからこそ楽しめるのだ]
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