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[振り向いた顔。まだマスクをしていた。大丈夫かと聞きかけたところで手招きされる。
何?と首傾げて寄って行くとスケッチブックに何か書いている]
んー?ああ、神社のお祭り、俺とナナミと美緒と愁で?
…俺と愁のどつき漫才みたい?
[肩軽く揺らして笑う。普段犬猿の仲だけど、本音の所で舅のやりとりは嫌いじゃない。
少し考える]
…今回は香月は一緒じゃないのか?三人セットなイメージ。
[ああそうすると男もう一人いなきゃ誰かあぶれるか、と]
― 一学期後半試験前のある日>>266 ―
はん、ならわいと同じやな。
[さぼるつもりがあるわけではないけれど、ぽっかりと心を空ける時間がほしいのは本当で。だけど。]
忙しいで?いつまでもバカやってられへんからな。
誰かさんが真面目に授業でとるのとおんなじや。
[時間には限りがある。だからこそ全速力で。
とまっている暇は許されていない、自分には。
屋上へ飛び降りて、すたすたと扉へ。
ふと、一度だけ振り向いて]
いつまでもお互い阿呆でもおれへんのや。進まないとな。
……なんかあるならいつでも聞いたるよ。天敵がそんなしけた面してると、こっちまで張り合いなくなるわ。
[そのあとは振り返ることはなく。]
[早い話が息抜きだ、というのはどうも相手と同じだったようで。だからといってそれを口に出せるほど素直でなく。
なんの気負いもなく同じだ、といえる相手がにかなわないと思うも口に出さない意地っ張り。]
おかげで今学期の成績はまともになりそうだ。
[まじめに授業、とぼそっと呟いた。
自分よりきっと愁の方が潔く見える。彼にはそれなりに思うこともあるだろうとは思うが、前に進むことをためらっている自分から見たら、うらやましいほどに鮮やかだ。
なんて思ってるのはもちろん口に出さないが]
…阿呆、お前に相談するくらいなら弁天様に行く。あっちの方が色っぽい。
[素直にありがとう、なんて言わないのもいつも通り。
振り返りもせずに愁が出て行ったのを見送って]
戻るか…
[口からでたさぼるつもりじゃない、を実行すべく、屋上を後にした]
[彬に、心から頷いた。いろいろ思惑が無いでもないが、
二人をどつかせて置いて、美緒と回るのも楽しいと思う。
雰囲気次第で別れても良いだろうし。
夏蓮、は……なんとなくやめとこうと思う]
…。
[何かあったのか、と言う所までの感情にはなっていないけれど。
目線とか、態度とか、なんとなく。なんとなく。
少なくとも、自分の目の前では見せてないものがあると思う。
歌を見ても、なんかたまってる感じするし、と。
また一つ頭を振って、取り敢えず、夏蓮に感してはふるふるっと首を振った。
指を六本立てて首を振る。四本にして、首をかしげた]
[思い切り、心から頷かれた。思わず小さく吹き出す。
自分は良いが、愁はどうだろう。
あっちはあっちで最近、何か思うことがあるように思えた]
ん?
[立てられた指。六人ではなく、四人でと言うナナミの意志に一つ頷いて]
俺一緒って聞いて、愁がいやがらなかったらな?
[夏蓮とは話してみたいこともあるけど、それはきっと、お祭りの賑やかな所でない方が良いと思った]
ー 放課後 ー
[図書委員の当番のある日。仕事を終えてきたく準備にはいる前、夏蓮に声をかける]
香月、帰り一緒にいいか?
[通学路は短いけど、少し話ができたなら、と]
[彬にもう一度頷いた。それはもちろんだ。
愁にも都合は有るだろうし、嫌々連れて行くのも違う。
自分と美緒を差して、きゅっと拳を握る。
彬と愁を差して、すっと手を差し出した]
…。
[誘うのは任せた、と]
−ある日の放課後>>272−
ん?なあに?
いいわよ、一緒に帰る?
[委員の当番の帰りはよく一緒に帰るようになっていたから、特に躊躇もなく返事した]
−ある日(愁と喧嘩して、生徒会の同窓会のあった後くらい)−
[昼時間、屋上に上がって、愁の姿を探す。
教室にはいなかったので、ここあたりかとあたりをつけて]
― ある日、昼休み ―
[屋上でサンドイッチをかじる。
給水塔の影、この時期のベストポジションだ。なにせ日向はそろそろ暑い。
手にした文庫本をぺらり、とめくったところで]
……めっずらしいやつがおるな。
[屋上でみた記憶のない顔がいることに気がついた。
まあええわ、と目線はそのまま本のほうへ。]
[愁を探して、ウロウロ、1(10)分かけて、ようやく、給水塔の後ろにいる人影をみつけた]
うっちー。ここにいたの?
[愁がこちらに目線を向けるまでそのまま黙って待っている]
[なにやらひとを探す様子に、ちょっといやな予感がしつつ。
なにやらこちらに一直線に向かってくる様子に、予感が最大化しつつ。
かけられて声に、やっぱりこの手の勘だけはあたるわ、と。]
おう、どうしたねん、夏蓮。
[本を閉じて傍らにおきつつ。]
教室で本読んでたりしたら傘の準備とかされかねんからな。
逃げてきた。
……座ったら、どうや?
[こて、と首をかしげて。]
[愁がこちらに視線を向けると、がばっと頭を下げて]
この前は、ごめんなさい。すみませんでした。
[と、言って、声を掛けられるまで頭を下げたままだった]
……は?
[傾げた首が戻らなく。
いやまて、何が起こっている?]
わい、謝られるようなこと、なんもないで。
いいから顔おこしぃや。
[ぽかんと口をあけていたのが98秒。
それを過ぎれば、そういって。]
なんやしらんが、とりあえず座り。
話きかな、謝られてもさっぱりや。
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