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[静かなところだと、自分が喋ることができないのがもどかしくもある…、
なんて思いつつ、実際行ってみれば気になどならないのだけど]
…。
[ぴーす。飴貰ってたので、それで許してやろうのポーズ。
指を一本ずつ立てて、五つでまたおり始める。
八で止めて、ドレミを単音で奏でる]
[ジャージが濡れてしまったので制服に着替えて昼食。
伊織の眼帯は濡れても大丈夫なのかわからないけど聞かないことにした。
謎の緑色の弁当は食べるか廃棄するかためらった。
健康面や衛生面では問題なさそうだけどそういう話でもない。]
いいの?
…――ありがとうっ。
[伊織の鰻弁当が眩しい。
一口ぶん箸に乗ったそれを向けられると、少し迷った末にそのままぱくりと。
味わって食べて、味わって食べて、飲み込んで]
美味しい。
…――最後にもう1口もらっていい?
[伊織が鰻弁当を自分でどれぐらい食べるのか。
彼女がもっと分けようとするなら口数を増やすことにして……自分の青汁弁当に取り掛かった。
まずい、もういらない、と言いたくなるけれど――最後のもういちどの至福のために頑張ることにした]
…――ありがとう香山さん。
ボクも楽しかった、誘ってくれてありがとう。
[食べ終わればしばらく談笑。
そのうちみんなが戻って来る時間になれば、同じく少し寂しげに微笑んだ]
あ、でも、ヤマトのメール嬉しかったよ。
その時の気持ちとかが伝わって来た。
写真家の才能あると思うなぁ。
[表情は自然と笑みへと変わっていく。
自分に寂しさを気付かせても、彼自身が楽しさをまた与えてくれる。
そんなところがすごいと思う]
空が広いね!
[歩きながら、屋上の時と同じような目で空を見上げた]
[む、と。
天の邪鬼の血が。]
じゃあ本音いいなおすわ。
夏蓮が隣いるとめちゃめちゃどきどきするからちょうどいい目覚ましや。
……なんぞ不満でもあるかいや。
[ふいっと、微妙に目線をはずして。
寝不足でよかった。目元の朱がばれない。]
なんや、ケーキでもつけろってかいな。
なんならいまからつくったろか?
[伊織と別れると救急箱を下げて美緒の様子を見に行ってみた。
…――が、廊下を元気よく通りすぎるさまを見たので安堵]
薬のおかげ……でもないのかな。
[自分でもあれが効いて完調したとは思い難い。
それ以外に彼女を元気付けるものがあったのだろう、それが自分によるものかどうかわからないけれど。
とにかく午前中のぶんを取り返そうとはしゃぐ彼女に目を細めて見送った。*]
― 少しばかり前 ―
[携帯が、震えた。また仕事追加かいな、と覗き見れば。]
――………
[いつもなら返事は早い。考えないから。
ゆっくり、時間をかけてメールをつくる]
---
to:美緒
うっわ悪い子や。
なんてな。もちろんええで。
むしろこっちからお願いするわ。
夜中に抜け出して、ふたりきりでどっかいきたいんやけど、ご予定はどないですか。
--
[しばらく携帯をにらみつけてから、送信ボタンを押した]
[廊下を走っていると、夏蓮>>1505と奈波の姿が目に入る。
ききーっと急ブレーキはお手の物だ。
奈波の手をくすぐったそうに額や頬に受けながら]
うん、もう平気!
なんかね、結局ただのはしゃぎすぎだったみたい。
魚釣りどうだった?
[最初は苦笑い、そして興味深そうに聞いたり。
そして彬にも声をかけられれば]
あっ、これ、ありがと!
面白かったよ。こういうの、好きなの?
[借りていた雑誌を差し出す。
彼が次に読むときに気付くだろうか、中には所々付箋が貼ってある。
ジューサーの紹介の横には野菜たっぷり簡単ジュースのレシピ、など。
作りやすいメニューをいくつかアドバイス。
余計なお世話かもしれないが、やっぱりゼリー飲料ばかりというのは身体に寂しいではないか、と思ったのだ]
[ちょっと時間が経ってから、また携帯が震えた。
その間がとても長く感じていたからホッと息をついてしまう]
あーもう。
貸し借りとか言うから変に改まっちゃうのかな。
[ぶつくさ]
『こちらから誘ったんだから、空いてるに決まってるでしょ?
私の夜をうっちーにあげよう(きりっ』
[自分らしい文章になったことを確認して、送信送信]
体調悪いと、気力弱るって言うし。
薬や冷えピタにはなれないけど、俺だって治りかけの頃の桃缶くらいにはなれるからさ。いつだって、呼べよ?
[細かな機微に気付いたり、適切な答えを差し出したり出来るとは思っていない。ただ、少しくらいは心を休める手助けをしたいから。>>1524]
明るい場所で笑ってるのが一番だけど、笑えない時は賑やかしくらいは出来る、し?
[じっと瞳を見るのが照れ臭くて、目をそらして背をポンポンと叩いた。]
[仕事に身が入らないまま、しばし。
震えた携帯をものすごい速度で操って]
--
to:美緒
おう、丸ごともらったわー
返せいわれても、もう返せへんからな?
--
[ふっと息を吐いて。
はたしていまの自分はいつもの「一言余計な軽口キャラ」を演じていられているだろうか。]
[どこか別な場所、と言っても思いつかないのは自分もだ。ロビーにある椅子をさして座ろう、と促す。]
ん?ああ、飴で許す?でも、チロルチョコもらってるぞ?
[二本、出された指に何となく察して笑う。
8まで数える指、流れてきた音をじっと聞いて]
混ざらないように吹くの、俺、できるかな。
[誉められれば、素直にへらりと喜ぶ。>>1527]
まじで?
釣りも他の奴らも面白くってさぁ。いろいろ撮った!
[カメラの画像を交えつつ、あれこれエピソードを話して。ヌシの出現率やべーとか、熊は出なかったけど海豹が出たとか。
日の光の下で、美緒の笑顔は揺れる水面のようで、見とれた。]
なー!
屋上は空がババーンとあって近い!って感じだけど、ひたすら空があって、風が渡って――走り出したくなる感じ!
[ゆるゆる上がる鼓動を落ち着けようと、深く、息を吸い込んだ。]
ー少し前ー
[美緒からから返ってきた雑誌を受け取ったて、それから相手の顔心配そうに覗き込み]
熱、ちゃんと下がったか?
うん、たまに。そこそこ面白いから。
[後で返された雑誌をめくってみれば張ってある付箋見て、なんとなく意図を受け取れば実際作る作らないはともかく、心遣いが嬉しくて一人微笑んだだろう]
[こくこくと頷いた。単音を出す方が難しいのは確かだが]
ー…。
[口をうーっとすぼめて、キスするような顔。
その唇を指差して、首を傾げる]
…。
[そのままハーモニカを口に当てて、単音を一つずつ鳴らす。
一つずつ、少しずつハーモニカをずらして行く]
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