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あはは、びちゃびちゃ〜
[照れ隠しに呟いて抱きついていた腕を離す。名残惜しさを感じながら]
手。
[差し出して、手を繋いで川岸に上がる。
ジャージの上だけ脱ごうとチャックを外すが、下に着たTシャツが濡れて透けているのに気づき、ジャージのチャックを閉めた。璃歩にみられただろうか]
もう釣りどころじゃないね。ここで切り上げて戻ろうか?得点、低いけど。
ちょ、しみっ、もうちょいやさしくやってくれや。
[眠気が飛びそうなほど、しみる。正直痛い。
見栄っ張りにも限度というものが。ただでさえ眠気でぼろがでそうなのに。]
ん、どないした。
ああ、ありがとな?わざわざ救急箱までもってきてくれて。
[それでも絆創膏を広げてじぃとみられれば、笑顔で。]
やれやれ。あとはのんびりさせてもらいたいわ。
そやないと練習する体力もなくなるでこれ。
[治療がおわって、最後の餌を奈波の竿につけながら、ため息。]
[これはでかい。無理くさい。そう思ったら、軽くなった。
ダグラス先生がさっそうと現れた…のではなく。
怪訝に思いながら引いて行くと、糸が引っかかっているようだ。
網でとってもらった]
―川の中妄想中―
なにこのヌシのオンパレード……!
これ、川の中で『ヌシ2「ヌシ1がやられたか…」ヌシ3「だが、奴は我ら渓流四天王の最弱……」ヌシ4「人間ごときに負けるとは、魚類の面汚しよ…」』とかやってたんじゃね?
[訳のわからない興奮状態。]
[キャーキャー言ってる香月に薫の方を見てクスクス笑う。そのまま竿を川に投げ入れて。しばらくして釣れたのは98]
んー、山も行ったし…あと水泳合宿みたいなのも行ったかな。
それぞれに楽しかった…普段と違う所、行くのは割と好きだし。印象に残ってるのは…冬の、山奥の天文台かな…寒かったけど。
[釣りをしながら聞かれるままに思いだして話してる。その顔が無意識にいつもの表情より柔らかくなっていることには気づいていない]
へぇ…楽しそうだな。俺は…親戚が近くにいないから、盆と正月くらいしか、会わないからなぁ…。
結婚?ああ、なるほど…そうすると、おじさんとおばさんも少し寂しくない、のかな?
[ふと、自宅のがらんとした自分の部屋を思い出す。滅多に家にいない両親には、寂しいなどとも余り思わないだろうけど]
俺は今、一人暮らし。
普段家に母親いれば俺の料理もマシになったんだろうけどな…。
[教わらなかったから壊滅的、と釣り竿を川に入れた姿勢のまま相手の方見て笑った。所で写メとるねーと]
男前に写しておいてくれな?
なんや、えっらいひきやったな。
もう一回ヌシがきたんかとおもったで。
[あふ、とあくびをかみ殺しながらハンディをいじる。
殴られそうだから奈波には向けていない。
きらきら光る水面、岩場と木々の景色、茂る森を自分なりに。]
疲れたか?
少しなら甘いもんあるけど。
[リュックからキャンディをだしてやる。]
……ヌシを倒したあとのラスボスって、なんだ?
でかい狼が『私を吊るのに占い師がいると思っているようだが、別にいなくても倒せる』的な?
[首こてり。思考が迷走してきた。
たぶん、大和の勇気は世界を救わないと思う。]
[ふるふると首を振る。バケツの中の化け物を見せた。
釣れてはいる]
…。
[もう一度ふるふると首を振る。が、飴は貰う。
隣に膝を追って座り、ぽふぽふと自分の膝をたたいて差した。
眠いなら少し眠るがよい、お祭り委員よ。そんなことを思いながら**]
[この季節の高原、水温は決して高くはない――けれど、冷たさは覚えなかった。
腕が離れていくのを感じると、自然と川から上がろうとする。
岩の上でびちびちと音が鳴っているのが聞こえるそこへ竿をまず放り上げてから、伊織に言われるのとほぼ同タイミングで腕を伸ばして]
気をつけて。
体重くなってバランス崩しやすいよ。
[手を繋いで伊織を引っ張りあげるようにして水から上がれば、ヌシを魚籠に入れ――どう見ても入れていっぱいというか、これで入ったと言えるのかかなり怪しい。
余剰スペースの都合上、仕方がないので最初に釣った鯉はリリースすることを提案して川に放した]
風邪引いちゃう、早く着替えないと。
あ……。
[医療面で気遣っての提案だったけれど、上だけでも脱ごうとふたり同時にファスナーを下げたところで――58%ほど見てしまった。]
ん、平気ならええけどな。
……なんや?
[ぽふぽふと膝をたたく様子に、一瞬目を瞬かせ。
思考すること35(60)秒。]
……いや、ものすごいしてもらいたいけどな。ナナナミになら。
まずそのペンを隠してからいえや。
[あからさまに落書き準備やないか。その手にはのらん。
膝ではなく、肩に頭をもたれかかる。]
30分でええわ。甘いもんほしいならリュックにはいっとるから、食ってしまってええで。
……おやすみな。
[文句を表明させる暇も与えず、すぅすぅと。それはそれはとても気持ちよさそうに。]
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