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「スナックのママに入れ込んでこのザマさ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、躊躇なく兄さんの頭を打ち抜いた。
そして、兄さん共々喋る人形を全て焼却して、私は再び建物の探索を再開する事にした。
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「ひでぶっ」
・・・やはり死なない。とっとと成仏するなり地獄に落ちるなりすればいいのに。
このままだと孤児院から出ても付いてきそうな勢いなので、
どうにかちゃんとあの世に送ってやろうと考えた。(いろんな意味で)腐っても兄だし。
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彼をあの世に送るにはどうしたらいいのか。
私は2秒ほど考えて無理だと判断すると。
撒くか。
私はそう思考するやいなや自分でも惚れ惚れするようなフォームでクラウチングスタートを切った。
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「ほう・・・、罪を償いたいとな・・・、それほど罪を償いたくば、なぜ彼奴本人はここに来てくれんのか。」
その獣人は私を不信の目で見る。
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「スナックのママに手を出す金があるならAKBのCDを買えよこの非国民が…」
私は義憤に駆られて兄を粛清すると達成感に声を上げながら走りだした
「廊下を走るんじゃあない!」
耳をつんざく怒号に体が強張る。振り返ってその人物を見た時私は驚いた
「お、お前は…」
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またか。と私はため息を吐いたが、何かがおかしい。
兄さんがゾンビの如く復活してくるのはいいが、私はそれなりの距離を走った筈だ。
それなのに、新しい扉が見えるわけでもなければ窓の位置が変わったようにも思えない。
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だがそれは幻だった。
兄をこの手にかけたことに後悔はしていない。
だが何度も何度も蘇る幻が、私を苦しめていたのだ。
今は兄のことは忘れよう。
そして、孤児院の探索に戻ることにした。
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奇妙な感覚に首を傾げながら、
幻と。気のせいと。自分を納得させて、探索に戻ろうとした矢先、
いつの間には目に前に二人の子供が立っていた。
髪色こそ違うものの、顔立ちのよく似た二人はおそらく双子なのだろう。
キミ達は?
私が口を開くのと同時に女の子の方が「ねぇ、一人?」
と声を掛けてきた。
私が頷くと
「一人なんだ」
男の子の方がそう呟いて二人で何やらひそひそと、囁きあっている。「一人」「なら大丈夫」「よかった」
キミ達は?私が再度その質問を出すと「一人・・・なんでしょ?」
冷たい声と生気の感じられない瞳。
私が戸惑っている間に子供達は、笑いながら去っていった。
●
一人が、なんだって…?
二人以上の来訪者が居るとまずい理由でもあるのか、はたまた来て欲しくない人物がいるのか。そんな疑問が心中に去来したが、なんとなくこの場に留まるのが嫌で歩きだした。
すると、先ほどまで変わり映えの無かった廊下に1つの新しい扉が。
私はドアノブに手を伸ばした。
■
「それは…」
数瞬の躊躇いのあと、意を決して私は口を開いた。
「その人は…ここにくることは出来ない。
なぜならその人はもう、歩くことができないからだ」
…車椅子に乗った、あの初老の主人を脳裏に思い浮かべる。
いつも分厚い膝掛けをかけた、その足の膝から下がないことに
気づいたのは果たしていつだったか。
ある晩酒の勢いで冗談めかしてそのことを聞いたとき、
「ああ、これかね?昔このあたりで抗争があったときにちょっと、な。
だが、足の一、二本亡くした程度で人間死にはしないのさ」
「あの日、ワシらが本当に失ったのはな…『人の心』だよ」
…笑いながら、そう言葉を紡いだ主人のあの冷たい目を、おそらく私は忘れることはないだろう。
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私がそのことを告げると、彼は愕然とした表情を見せた。
「そんな・・・復讐に身を焦がし、彼奴と戦って勝つために悪魔に魂を売り、この力を手に入れたのに・・・」
私は彼を哀れに思ったが、そう思ったところで何もしてやれることなどなかった。
「旅の方、身勝手なお願いだとは承知していますが、どうかあの悪魔を倒し、わしの魂を救ってくれませんか・・・
悪魔は敵を油断させるため、子供の姿をしております。恐らく、この孤児院の中にいるので、どうか・・・
ぐふっ」
そのとき、突然獣人が胸を押さえて苦しみだした。
その顔は見る見る青くなっていき、ついに床に崩れ落ちた。
そのとき、遠くの方で子供の笑い声が聞こえた、ような気がした。
『くすくす・・・』
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その瞬間
ゾクリと寒気が走った
「1人」でないと危険だと言うのか? 本当に私は今1人なのか? 本当に?
扉をくぐる時、私は
ズチャリズチャリと
私以外の足音を確かに聞いた
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勿論、実際に歌うはずなど無い。
「駄目だ、完全に疲れているな。この辺で一度休憩しよう。」
疲れている時はこれが一番だね、とMy水筒に入っている「ホットコーラ」を飲んで、気持ちを落ち着かせた。
30分程休憩をして、再び私は部屋の中へと入っていった。
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私はただただ歌い続けた。
どんどん気分が高まってゆき、
ついには躍り始めた。
「へびーいろおーてーしょーん♪」
お世辞にも上手いとは言えない歌声が院内に響く。
そして歌い終えた後、私は溜め息を付きながら、こう言った。
「・・・疲れた」
当たり前である。
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