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にゅっ。 気が利くの。
[前足で水面をぱちゃぱちゃと弾く]
ここは何気に涼しいのう。 とりちくしょうも寄ってくればいいのだが
まあいい。
[煙をどろんと出して先の少女の姿に。手を掲げて]
飯じゃ飯じゃー。 白雪と飯じゃー。
…お、溺れたりしないよね?
[呟くも、返答する者はそばに居らず、]
み、みーちゃんー…。
[不安になったのか、涙声で瞬火を呼び始めた]
[透き通った水の中、きらりきらりと光を反射して流れていく時計。
目を惹かれたか、追うように泳ぐ魚を捕まえつつ時計に手を伸ばした]
ぷぱっ にゃぶっ。
[少し川下に移動したあたりで顔を出してまた潜った。
ざぶざぶと川の流れを掻いて登り、ばしゃあっと音を立てて水面を見つめる
白雪に飛び掛かった]
にゃーっ!!
[不安にかられ、ほとんど泣きかけていた白雪の耳に激しい水音が飛び込んできた。
はっと顔をあげると、かわいらしい少女の姿]
みーちゃ、わぷっ!
[無事な姿の瞬火を喜色満面の笑みで抱き止めた]
ふふ、よかった…。
[そのままごろごろ転がしてやるつもりだったが]
ぬぬ。 速さと重さが足りなんだ…!
[じゃらんと、懐中時計を垂らす。渡す前に引っこめたが]
返してやるなんて一言も言っておらぬぞ。
んふふ。
[くくっと肩を震わせた]
あ、ごめんね、ありがとう!
[目の前に垂らされた懐中時計に手を伸ばすが]
ふに?
[引っ込められて、空振り。
意地悪く笑う瞬火を見て、笑いながら頬を膨らました]
んふふ、みーちゃん、イジワルしちゃいやよう。
小生が拾ったんじゃから小生のじゃ。
[ふふんと笑って]
欲しかったら小生が落っことした時にひらうんじゃ の。
[勝手にスカーフを一度ふぁさっと広げて]
動いたらますます腹が空いたぞー。
えーい。
[押し倒し、むぎゅっと押さえ込む。
柔らかな芝生はふざけるには最適な環境だ。]
かーえーしーてー。
[押さえ込みながら、懐中時計に手を伸ばす]
ふぎゅっ!
にゃー! かーえーさーんぅー!
小生のじゃー!
[押さえつけられながらきゃっきゃっと目いっぱい手を伸ばす。
じたばたしているが本気ならあっさり奪い取られるか]
[本気で奪い返すつもりはないのか、じたばた暴れる瞬火を愛おしそうに抱きしめて、ころころと芝生を転げまわっている]
…えいっ。
[かぷっ]
[耳を甘噛みしてみた]
にゃっ!?
やりおったなー!
[食まれた方を涙目にしながら、負けじと…噛める所が無かったのでさらりと垂れている髪の毛をぺしぺしと叩く。
暖簾に腕押しだ。ぺしぺし]
……はっ 遊ばれておる!
[愕然として、尻尾を左右にそれぞれ伸ばして白雪の手首を絡めようと]
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