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>>55
肉って分かってりゃ、何の肉でも一緒さ。
ゲテモノ、キワモノは食い慣れてるんだよ。
貧困のさなかにあっても、グルメ根性があれば乗り越えられるんだぜ!
>>57
食えるときに食うのが基本さ。
キミのようなお嬢様には分からないかも知れないけどね、食えないときはとことん食えないのだから。
>>58
ああ、なるほど。気が合うな。オレも好きだぜ。
>>59
なるほど、結構苦労してるんだな……。かといって、物取りは見過ごせないけどな。
>>61
まあ、貧困自体は既に乗り越えたからね。貧乏性は抜けないけどな、ハハハ。
>>62
ルールに則ってても汚いヤツは汚いのがこの世界だよ。
ボクの行いで困る人がいるのは確かだけど、ボクの行いで救われている人もいるんだぜ。
って、喋りすぎたなぁ。
>>65
盗みに欠かせないのは、技術はもちろんだが、それ以上に縄張りってものが大きくものを言うんだ。
見習い時代のボクはいわば小作人のようなもので、こういうのをギルドっていって良いのか分からないけど、とにかく盗み専門の集団の中で持ち場を与えられる代わりに上納金を支払う日々を送っていた。
それがボクの貧困時代。
やがてボクはこの片田舎に、いわばのれん分けという形で縄張りと幾人かの弟分をもらい受けたんだ。
頭目に近いポジションに落ち着いて、羽振りは良くなったけど、仕事から足を洗えるほどの立場じゃない。
それに、下っ端の仕事じゃまだまだ心許ないからね。
>>69
さあね。
ただ、このポストが安定したものではないってことだけは確かだな。
周りじゃマフィアに買われる奴もいるし、見切りを付けて足を洗うヤツもいる。
盗品をさばきながら目利きの腕を磨いて、しまいには泥棒から守銭奴みたいになるヤツもいるな。
まあ、やりたいようにやるだけさ。
>>71
この世界じゃボクらの扱いは賤民だからね。
這い上がろうにも、そういう仕組みがない。
こうやって、領主様の娘様とお話しさせてもらってる自体がちょっとした奇跡だよ、まったく。
とにかく、ボクらとあと数名の頭が不自由な人たち(人たち?)と、何の因果でこの集会場に集まってるのか実のところあまり理解してないんだけど、まあこれも何かの縁ってヤツだね。
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