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―棲家―
[膝をつき、こちらを向くエルクに誰かと問われれば>>28]
我はこの城の主、ノスフェラトゥ。
そなた、すでに吸血されておるな、そのままでは
何をせずとも事切れる。
治癒を兼ね、我等の同胞となるが最善と見て連れて来た。
[応急手当もままならないこの場所で放置しても死ぬだけだろう。
で、あればこのまま吸血鬼にしたほうが少年が生きる道が開けると考えた。拒否しても無理矢理吸血するつもりでここまで連れてきている。]
― B2迷路内 ―
[叫び声の聞こえた方へ向かっているつもりだった。
曲がりくねり、突如開け、また腰を屈める程狭い道になる。
そのうち、リアンが吸血されば場所に着くこともあったかも知れないが、既に其処に誰もいないなら気付けない]
[見つけるのは、壁と床に残る血痕>>5:127]
……まだ乾いてない
[指に掬うとぬめる感触。
――何故か、舌が疼いた。刻まれた吸血痕が啼くよう、熱を持ちじわりと血が滲む。
太陽の道に辛うじてぶら下がる己の中に、カークが残して行った”あつさ””いたさ”]
――っ、
[棍を握りしめる。 道しるべを辿り、迷路を進んだ]
[治療と言われれば手を振って拒絶する。]
おっちゃん、お医者なの。
ボクお金……ないから診てもらえ……ないよ。
[一族で医者にかかれるのは一握り、権力者の血族のみだった。
また同胞との言葉に思い切り首を傾げた。]
どー……ほー? 何それ?
[意味を説明されればさらに首を傾げた。]
仲間……家族……?
わかんない、や。そんなの。
だって見たこと……ないもん。
[それらの概念を持たない故に戸惑う。]
[私は今「心臓」のなかにいる
ちなみに「持ち主」については
みたところ、始祖と対峙中のようだ
始祖はこれから、「持ち主」を
仲間に引き入れるつもりらしい
あの「持ち主」が、同胞に加わる
そう考えただけで、私はぞっとした
だが同時に、彼が「堕ちる」有様を
この場で見てみたいとも思った
「持ち主」に対する嫌悪感は、私のなかでだんだんと薄まっていく]
我は医者ではない。そなたを吸血鬼とし、同胞とする。
さすれば今の痛みはなくなろうぞ。
[同胞の意味が分からないエルクに]
同胞は…家族、仲間であるな。
[説明すると、更にわからないと言う。]
そうか、同胞が皆優しいわけではないが、
少なくとも我は同胞を歓迎する。
[抵抗しないエルクを包み込むように抱き寄せる。
安心させるように、背中をさすりつつ、吸血のために牙をプツリと首筋に刺す。
多量に吸えば吸血鬼になる前に死んでしまうだろう。
逆に言えば、今のエルクであれば少し牙を刺しただけでも吸血鬼になるには十分だった。少量の血を舐めとると]
しばらくは辛かろう。ここで休むが良い。
[ソファーに横たえた。]
[ふたりだけの天蓋の下に包まれる。
ぬくもりを求めて触れた身体は、鍛え上げられた滑らかさはそのままに、怪我による熱を帯びていた。
負荷をかけないようにしながら、冷えた掌を火照った患部に添える。]
闇の力だけでなく、痛みも引き受けられたらよかったのに…
― B2 ―
……
[血の痕が途切れた其処。
壁に寄りかかったような大きな赤の溜まりが、少しずつ薄くなっていく。
残った灰も既に人の形ではなく、深淵の迷宮に消え散ろうとしていた]
――…
[きっかり二拍分、沈悼の為の瞑目をして。
灰の中から小さな紅榴石の耳飾りを拾い上げた。揺れる琥珀とは似ても似つかぬ、紅く艶やかな光]
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