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[嫌に静かだった。挟撃――斬り結ぶ音、叫び。
先程まであった喧騒は去って。刀も今は鎮まっている。
吸血鬼はもうこの場にはいないらしい。いや――もしかすれば、それはこの場だけの話ではなくて――
空気に混じる重い何かが薄れている気がした。
ずきり。薬で抑えた折れた肋骨の痛みが、この戦いで戻り来る。足の傷も、刃を防ぐ度に踏み込めば痛んで。
ふ――鋭く息を吸う。丹田を意識した呼吸で、気を全身に巡らせるイメージを描きゆっくりと染み込ませるように吐く。僅か――痛みが感覚から遠のく。
伊達式呼吸法――精神と体の距離を離すようにして、魅了に抗する力を得ると同時に痛覚とは別の回路で体を動かすことを可能とする。
実際のダメージが消えるわけではないが。まだそれで「戦える体」を維持することはできる]
[>>4行こうか――と男の口から漏れれれば――「ああ……」と返す。
からん――赤に沈む白い女の体から相棒の杖を引き抜き脇に転がす。
人となった今、この傷では恐らくは――
止血を施しても。それは気休めの域を出なかった。
>>9:79女が意識を取り戻せば。]
すまない……始祖に会うための道を知っているのなら、案内してくれないか。
[死にかけた女――女だけではない。この場にもう、五体満足の者は一人とていない。
それでも――行かなければならない]
(待っている……恐らく)
[過ぎるのは>>1:234まるで彼らを招くように大扉に消えた美しい影――]
[杖を拾い上げ、相棒を担ぎ、行く――金の男に出会ったのはいつだろうか。
その折には意識を取り戻した相棒に肩を貸し、歩いていた。
背負うほどの体力は彼にももうない。
>>9:97男が彼に向けるのは好意的なそれではない。当然だろう。彼は男の愛する者を死すべき者と己の裁量で断じて斬った。
守るべきは相棒のみ。それは彼もまた同じ思いだった]
分かっている。アルベルトだけは……俺は失わせない。
[相棒に預けた"鈴"はその誓いを立てた証でもある。彼は何があっても相棒を守る。己自身よりも。
相棒に守られるのはこの心だけでよい]
[>>9:81女が崩れ落ちて。>>9:83行けと示せば。黙って頷いた。
女は人に戻ることを望んでいただろうか。分からない。
だが、それは彼らが人として生きる為、必要なことだった。それでも、それでも人として死ねることに何か意味があればと。
「救い」があればいいと、祈るように最後にその姿を一瞥して。
*目指す*――]
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