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[息を引き取る前に伊達の思念を受け取る>>43]
彼の者を、殺めたのは、我の仕業にあらず…
うぬの業なり…――
[残虐な笑みを伊達に向ける。意味を悟ったか否かは伊達にしか分からない。]
[亡霊のざわめきが聞こえる>>50]
よいのだ、我は、生き過ぎた…
……そなたらも、これで、自由だ……
[薄れる意識のの中、亡霊に語りかける]
[金の男が斬りかかる中で、彼もまた、始祖へと迫り。
斬りかかる――しかし。
その刃が届く前に――きらり。どこまでも澄んだ赤に刀が光る。
声が――聞こえた気がした。
彼を愛した女は、彼が始祖を斬ることを。始祖が彼を殺すことを、どうしても拒みたかったのだろうか。
刀は、始祖の目前で。彼の身を守るような位置で。止まった。
彼も始祖も、共に守るように]
始祖様を、裏切れないけれど…けれど…
[苦悩をにじませて。それでも戦いに目を背けたくなくって]
…伊達。
あなたは生きて…
必ず――
[今はただ。愛する人に生きて欲しい。
それだけが。アシュレイの望み――]
[我が身を斬れぬ伊達を見て、最後に思念を送る]
……道具に頼るは容易い、
…しかし、道具に力を持たせるは、我が身を滅ぼす要因なり。
…我等は、…人の滅亡を望まず……
しかして、共存も望まず……
狩るものと狩られる者……その違いは紙一重……
次に刃を振るう時は、それを心せよ……
[同胞の心臓でできた刀を振るう若者に、届くかわからない言葉を…――]
[始祖の肉体が灰となり、紅榴石だけが残れば]
……これを求めてここまで来た者もいるだろうが、これだけは渡すことはできん。
これは私の生命のひとつだ。
[渡せと言われれば強硬に断った。
復活させる意思が無いこと、加工もしないことを明言した。]
[呼び声に、閉じていた瞳を開く。
血の瞳は、アレクトーのものよりも更に紅く、深く。
腕を緩めた彼の顔が、はっきりとした像を結ぶ。]
彼の言葉に、ゆっくりと頷いて。
彼の首筋に額を寄せた。]
始祖様――!!
[主がやられてしまうなんて。
とても信じられなさがいっぱいだった。
始祖はいつでも美しく、ごうごうと輝いていたから――]
― エピローグ・王立大劇場 ―
[舞台に立つ自分が、人間として、千年を生きるために。
自分が持ち帰った紅榴石――命を交ぜた縁の人を、千年生かすために。
命はいつか滅びる、生き続けても孤独に過ごさなければならない。
だから――紅榴石をいつも身に付けた。いつも傍にいられるように。
だから――あの日のことを、あの場所で得た家族のことを陽光の下へと引っ張り出した。
フルムセート・スィープシックが生涯で唯一自分で脚本も手がけた歌劇が、この日に行われた。
この演目は、彼の死後もまた幾度と無く繰り返し上演され、千年の芸術となったかもしれない――。
時が経つに連れ、脚本には手が加えられ、内容も少しずつ変わっていったかもしれないが、冒頭の一節だけはそのままにされた。
その冒頭は――
『――その心臓は、紅榴石(べにざくろ)に似るという』(了)
[>>61渡すことはできない。その言葉に。ただ、そうかと答えた。
答えはまだ、分からない。ならばその続きはその金の男に、彼もまた預けようと。
彼の「斬る」力と相棒の「救う」力。まだその答えは見つからない。
だが――だから。生きて。歩いていく。
二人で]
―FIN―
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