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[さて。
テラスの下の方では、イライダが皆を呼びに来た頃。
しかし男は先程アップルパイを食べたばかりなので]
イライダの姉さん、俺はもうちょっとしてから
もらいに行くなー。
おかわりの分も残しておいてもらえると、
すっげぇ嬉しいんだけどなー!
[上からそう呼びかけて、男も一度教会の中へと戻る。
行き先は何処でも良いが、やはり聖堂に行きたくなるのは
ステンドグラスが相当のお気に入りだからだろうか。]
……よし、やるか。
[何を飾るかはもう頭の中で決めた。
だからそう呟くと、脚立が傍に現れる。
もっと高い所に飾りたければ使えということらしい。
そうして脚立に足を掛けようとしたが]
あれは…………ヴィエーディマ!?
何であんな所に…。
[どうして屋根の方から声がするのだろうと
そちらに目を向ければ、箒…ではなく柄付きブラシに乗った魔女。
その身体がふわり、宙に浮いて]
!!
[その後の叫び声と落下音で、思わず目を閉じてしまう。
しかしすぐに慌てて眸を開け]
何やって……いや、それよりも。
大丈夫ですか…!?
ええと、この脚立を使って!
[脚立を梯子状にすると、
彼女が引っかかっている付近に立てかけた。
自力で降りられないようなら、梯子を上って助けに行くつもりだが]
[>>126の呼び声に、朦朧と仕掛けていた意識がやや戻る]
いたたた……
あ、ああ、メーフィエ!
[じたばたと尖った葉が体に刺さるのを振り切ろうとしながら、]
そーいえば
あのヒカリ、なくなっちゃったのよ〜〜〜
[まだひっかかったまま、そんな近況報告をのたまった。
降りるのに結局自力だけでは脱出が出来ず、メーフィエの力を少し借りたかもしれない。]
― ホール ―
[おろおろとしたけものが、オリガの周りをくるりと回り。
椅子に前足をかけたり、首をかしげてみたり。]
きゅぅん…
[いつも以上に情けない声で鳴く]
今、そっちに行きますから!
暴れたりせずに待っててくださいね。
[体勢的に自力で下りるのは大変そうだったので、
自らも上って助けに行く。
バランスを崩さないよう細心の注意を払いつつ、
彼女の身体をこちらに引き寄せた。
かといって梯子の上で抱えあげたら、
今度は下りるのが危険すぎます。
すると梯子の横幅がかなり広がった。
これで、彼女の乗れるスペースも確保できたはず]
[>>129 相手の返事を確認すると、コクリと頷いた]
どうかしら…
でも、例の違う色の光も出てきたりしたから…
事情はよく、わからないのよ――
って、この梯子生きてるわ!
[そんなばかな、とわかっていても思わず口にする、
スタイリッシュオーナメントは梯子に体重をかけた。
よいしょよいしょとヨールカから降りると]
ところで、その脚立は飾り付けのもの?
何を飾ろうとしたの?
― 少女はまだ裏口に居た ―
[屋内へ入るや否や、壁に凭れて
今はもうこえに応える者の居ない石をじっと見つめた。]
――――……
[そのままずるずると座り込むと
寝息を立てて眠り始める。
時折零れる寝言は、
あやふやすぎてきっと聞き取れない**]
[ごろん、と仰向けに転がって、テラスを見上げる]
――――
[起き上がったのは、少年ではなく黒い狼
がる、と唸り、玄関から教会ゅなかへと消えてゆく**]
[すぅ、と鉄黒の瞳が隠され、床に着いた肉球の感触が、別のものに変わる。
目を開けば、人の手が見え。]
………!!
[+表+
表:全裸だった。 裏:あらゆる所が全開ではあるが服を着ていた]
気をつけて、か……。
[ 聞こえてきた声を音声で繰り返す。
彼は浴室にいた。
外から見る限りでは廃れた教会に見えたが、どういう訳か浴室には湯が適度な温度で沸いている。
ちゃぽん、と水音が立つ他は、外の喧騒など聞こえない。
戻った時裸だった事を懸念して浴室で戻ったのだが、以前とは違い、此処ではそう願えば服も元通りになるようだ。ついでに一風呂浴びようかと、浴室を独り占めしている次第である。]
!?!??!?!
[オリガに気付かれないうちに
慌ててテーブルの下に転がり込む。]
わ、え、あ、え、ええ、と、……!
[思わずテーブルクロスを思い切り引っ張ろうとして
テーブルの上の料理と、自分のどんくささを思い出し]
ふ、ふく、ど、どうし、……
[おちつけ、そすうをかぞえるんだ。
そんな言葉が浮かべど、素数すら浮かばないほどに動揺。
思わず、土下座のような格好をせど、色々と隠し切れない。]
[落ち着かない様子のレイスをじっと撫でていたが、不意にその姿がかき消え、目を瞬かせる。
不安げに周囲を見渡し、声にならぬままに、何度も口を開けてその名を呼ぼうとした]
(――レイスさん?
レイスさん……何処……?)
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