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[そろり。
鍵は掛かっていないようなので、勝手に部屋の中を覗く。]
……な。
んだありゃ。
[変な言葉の区切り方になったのは
綺麗な内装の部屋、その隅に在ったベッドの上。
煌く星の光を受けて更に光り輝く…大きさ49(100)cm程もある……先端に羽根の生えた、たまご状のガラス細工を見つけたから。
それが18個、ベッドも潰れてしまうはずである。]
[パイのひとにこくり頷き、
持ち上げてもらったなら、
狼の目にも地上の光景が見えただろう。
手摺りに乗りあげ、じっと下を見つめて、瞬いて――]
がう!がう!
[尻尾を振って嬉しそうに吠えた。
それはもう、いまにも飛び降りかねない勢いで。]
[門の前にて]
…どうして開かないの――?
[とりゃっ そいやっ と門を力いっぱい押してみたが、結局びくともしない。あろうことか、なにか不思議な「術」のかかっている手応えすらする]
――誰かさんに、弄ばれてるのかね?
[肩をすくめ、それと戦うのを諦める]
おっと……。
[一瞬、落としそうになったが、何とか持ちこたえた]
こういう危険もある……
聞いている……のか?
[抱えたそれに呟きながら、微かに溜息**]
[もう一度門の方をサッと振り返る。]
……あたしにいたずらしたいなら、
先にイタズラされることね!
[誰もいない空間にぶつくさつぶやいた。
ダイヤモンドダストみたいな氷のつぶのきらきらが
そこにただ残っていただけ]
…さむくないけど、寒い気がする。
なか、ハイロ
[そそくさと、教会の中へ*]
ぶへっくしゃい!!!
[その冷え込みはほんの一瞬。
男の盛大なくしゃみと共に、過ぎ去った。
後に残るのは、ベッドを押し潰すでかいたまご達。]
やべえ、これどうしよう…ベッド壊しちまったよ。
こんな立派な教会なんだし、司祭さんとか居るよなぁ…
俺壊したわけじゃないけど、見覚えはないけどある
俺のガラス細工だしな。
よっこらせ。
[笑いながらロランを見送って彼の姿がみえなくなればくったりと頭をたれて一人佇む]
念じたら
遠く、思い人に伝わる
雪だるま…
かぁ
[じっくりみようと屈んだとき…
くいっ
何かが服の裾を引いた]
[振り返るとカエルのようなトドのような
…それにしては大きな生き物]
うわぁっ お前 ぶちゃいく!
[不細工といわれたことに抗議するかのように
『きゅぴっきゅぴぃ』
と鳴き声をあげながらシッポ(?)で床をパンパン鳴らしている]
怒ってんのかよ
なに…お前この教会についてる化物?
触っても大丈夫かな
[つんと指でわき腹をつつくとポヨヨンッとした弾力が跳ね返る]
うわっ…結構 くせになりそう
[くすり…思わず笑った]
[男はおよそ50cm程の高さになる透明なたまごを抱え、
一路ホールへと降りて行く。
そこなら誰かが居るだろうと踏んで。
一応新作だから見てもらおうと、そう思って。]
[ふぅ、と溜め息ついて]
さすがに、こんな所で雪は払えないか…。
イライダさん、美味しいアップルパイを
どうもありがとうございました。
[普段通りに背負うわけにもいかないので、
雪まみれの鞄を両手で抱える。…冷たい。
イライダにぺこりとお辞儀して礼を言うと、
ひとりでに開いた扉から廊下へと出てゆく。
雪を落とすなら、裏口か正面出入口あたりが妥当か]
!
[一瞬、落とされそうになったが、何とか持ちこたえた]
……きゅぅん。
[ビビったのかもしれない。
情けない声をあげて、若干強張った。 +グー+]
― 一階廊下 ―
[真っ白鞄を抱えたままとぼとぼと歩いていれば、
前方に見えてくる大柄な男の姿]
ヴァレリーさん。
これからお食事です…………か。
[声をかけようとしたが
灰青の眸が彼の抱えた大きい物体をとらえた瞬間、
ぎょっとしたような表情に変わった。
あれは何だろう……怪鳥のたまご?]
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